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湊かなえ望郷【みかんの花】 ネタバレあらすじ&感想

      2016/10/01

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「望郷【みかんの花】」あらすじ&ネタバレ&感想

2016年9月28日放送 ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス「望郷」

富田美里(広末涼子)が暮らす白綱島市は全国で唯一残る一島一市だったが、対岸の市に吸収合併されることになった。

市の閉幕式の会場で、美里は登壇した人物を食い入るように見つめていた。
その人物は小説家の桂木笙子(水野美紀)。
20年前に島を出たきり、一度も帰ってこなかった憎き姉だ。
なぜ姉は島を出たのか。
そして今、なぜ戻ってきたのか。
美里がある疑念を口にすると、重い口をようやく開いた笙子は、驚くべき事実を語り始めた…。

【みかんの花】
富田美里……広末涼子
20年前に自分と母を島に残して、東京に行ってしまった姉をずっと恨み続けている主婦。

富田笙子……水野美紀
美里の姉。現在は人気小説家。20年前に島を出たきり、一度も戻って来なかったが、白綱島の市の閉幕式に来賓として島に戻ってきた。

奥寺健一……田中圭
20年前、バッグパッカーとして村にやってきた青年。ミカン狩りを手伝った後、富田家に居着くようになり、美里の初恋の対象となる。

宮下邦和……水橋研二
笙子の同級生。20年前、笙子と付き合っていた。

富田美里(回想)……山口まゆ
15歳の美里。健一に好感を持つ。

宮田達也……中村靖日
美里の夫。

富田美香子……田辺桃子
美里と達也の娘。東京に憧れを持っている。

富田安江……倍賞美津子
美里と笙子の母。美里がまだ幼い時に不慮の交通事故で夫を失った。以来、夫の残したみかん畑を栽培しながら娘たちを育ててきた。現在は認知症を発症している。

「笙子…帰ってくるの?」

鏡台に向って化粧をしている富田美里(広末涼子)。
後ろから「あら、きれい。お化粧してどこ行くの?」と、美里の母で認知症を患っている安江(倍賞美津子)が声をかける。
美里は、「ご飯が終わるまでは席立たないでって、いつも言ってるでしょ」と言いながら、安江を台所に連れて行く。

安江を見ていなかった夫の達也(中村靖日)に、美里は文句を言う。
美里の外出は三ヶ月ぶりだ。
以前、ふらふらと外に出て行った事を心配している。
達也は「わかったよ。今日は俺がお義母さん、病院に連れていくから」と言う。

「わー、化粧濃いね。どうしたの、気合入っちゃって?」と、娘の美香子(田辺桃子)が言う。
小説家の桂木笙子(水野美紀)が島に来るのだが、「あの人って本当にお母さんのお姉さんなの?」と聞く。
「そのわりに、一回もうちに来た事ないよね。学校で言ったらウソだろって言われちゃった」
そういう美香子に「学校で話したの?そんな事言いふらさないでよ、軽々しく」と注意する。

「どこに行くんですって?」と気にする安江に、「ちょっと出かけるだけだから、心配しないで」と答える。
美里の住む白綱島市は、全国で唯一残る一島一市だったが、対岸の市に吸収合併されることになった、それで美里は市民会館に行くのだ。
「どこに行くの?お姉ちゃん」と言われた事に、「私はお姉ちゃんじゃなくて妹の美里だから」と安江に言い聞かせる。
姉の笙子は、もう二十年も家に帰ってきていない。
それが、市の閉幕式のスピーチのために帰ってくるのだ。
《そのためだけに》帰ってくる、しかも連絡一つ寄こさない姉を、美里は許せなかった。

「笙子…帰ってくるの?」
そう言う安江に、笑って「行ってきます」と美里は言った。

「なら、あんたが島に住んで税金を納めなよ」

白綱島市民会館で行われている白綱島市閉会式。
対岸の市と合併し、《西瀬戸市》になる。

大勢の出席者の中に美里はいた。
宮下土木の息子・宮下邦和(水橋研二)が美里に気づいて頭を下げる。
宮下は、笙子の同級生で、二十年前に笙子と付き合っていた。

紹介されて、スピーチのために笙子が演台の前に立った。
故郷の名前が無くなる事を残念に思う文章を読み上げる笙子。
それを聞きながら「だったらもっと早く帰ってこいよ」と美里はつぶやく。
その言葉に、周りにいた人たちが反応する。

今度は、「なら、あんたが島に住んで税金を納めなよ」と大声で言った。
会場のみんなが、美里のほうを振り向いた。
壇上の笙子も美里の姿に気づく。
美里は、憤った表情をしている。
笙子は「ふっ」と笑みをこぼし、再び読み始めた。

「…そっか、じゃあ私も帰るよ」

会場の外に出た美里を追いかけてきた宮下。
「美里ちゃん!」
呼ばれても知らん顔で美里は歩き続ける。

「姉ちゃんにあの言い方ねえんじゃねえか?」
「はあー!?本当の事言っただけでしょ」

後ろから、「美里ー!」と笙子が呼びかけ、その声に立ち止った。
笙子は宮下にも気づき、手を振って近づいてくる。

「ねえ、これから三人で一緒にお昼ご飯食べない?」
宮下は喜ぶが、美里は笙子に言う。

「聞いてなかったの?、さっきの」
「さっきのって?」

ガイドブックで食べ物屋を調べる笙子に「ガイドブックなんて買ったんだ…」とあきれる。
二十年も帰ってこなくて、いろいろ変わったと言われて、美里は平気な顔でいられない。

「私は帰る。お母さんがうちで待ってるから」
「……」

「一応、娘と旦那が見てるけど、心配でほっとけないの」
「…そっか、じゃあ私も帰るよ」
その言葉に、歩き始めた美里は立ち止まった。

「自分から島出て行った人に、懐かしいとか言われたくないよ」

先を歩く美里に声をかける笙子。
以前、美里の家が手放したみかん畑が再開発されるので見てみたいという。

「わかった、じゃあそっち寄ろう」と宮下は言った。
「物見遊山じゃないんだよ。なんでそんなとこ寄るのよ」と美里。

思い出のみかん畑を三つとも手放したことが寂しいと笙子は言う。

「なに言ってるの、私とお母さんとで手が回るわけないでしょ」と吐き捨てる。
「ごめん、ごめん」と謝る笙子。

美里の夫は農協の職員だから浮き沈みがなくていいと笙子が言う。

「なにその余裕の発言、印税でバンバン稼いでいる人に言われたくないですけど」
「そんなに稼いでないよ」

「へー、どれくらい?」
「美里ちゃん…」と、宮田は美里を諫める。

「私はただ、母さんとあんたと三人でみかん摘んでた頃が懐かしいなあって思っただけだよ」
宮田が車を走らせる。

「三人で。健一さんと四人でじゃないの?」
「…健一さんか…。そんな事もあったねえ…」

「うーわ、軽っ。駆け落ちまでしたくせに軽っ」
「まあ、いいじゃん。二十年も経ってんだし」と言う山下に「二十年経っても許せない事はあるの」と美里。

「宮下さんそんなんだからお姉ちゃん、東京の男に持ってかれちゃうんだよ」
「はっ…俺のことはいいよ」

「そうだよ。宮下君、結婚したんだよね!?」
「ああ、おかげさまで。うちのカミさんさあ、お前の小説のファンで、見たくもないのに新聞の切り抜きとか見せてくんだ」

「ふっふ、それは良い人だあ。私なんかと一緒になんなくて大正解だったね」
そう言って笑う二人に、美里がぼそりと言う。

「お母さんだって、お姉ちゃんのファンだったよ。頭がしっかりしてた頃は」
どうしてその頃に、一度でも帰ってきてくれなかったのと責める美里に、笙子は返す言葉がない。

「自分から島出て行った人に、懐かしいとか言われたくないよ」
何も言えず、笙子は海のほうを見る。

頼れるのはお金と、残された家族だった

二十年前に、役場職員だった父が亡くなり、美里と笙子と安江の三人がこの土地に残された。
父の死因は交通事故。
行楽地に向かう車の助手席には、職場の部下の若い女性が乗っていた。

父の死と不始末のせいで、三人は町の中で孤立した。
無言電話や、陰湿ないじめや嫌がらせが続いた。
父の死後、三つあったみかん畑のうち、国道沿いの一つを市に売る事にした。
それが結構な金額になった。
頼れるのはお金と、残された家族だった。

三人は肩を寄せ合い、わざと大きな声を出しながらみかんを摘んだ。
その頃、美里は東京に憧れを持ち、東京に行きたいと家族に言っていた。
笙子は、みかん畑に沈む夕日の景色が好きだった。

ある日、みかん畑でみかんを食べている奥寺健一(田中圭)に出会った。
泥棒と笙子に言われ、健一は逃げ、笙子が追いかける。
健一は、東京から自転車で旅をしているバックパッカーだった。
健一はバイトをしながら旅を続け、そろそろお金がなくなってきた頃だった。
健一は、美里たちの家に居候をしながら、みかん畑を手伝う事になった。

健一と駆け落ちした笙子

健一はバンドをやっていたが、デビュー間近で仲間割れをした。
旅をしながら感じたことを、いつか歌にしたいと思っている。

十五歳の美里(回想:山口まゆ)の夢は、東京に行くこと。
健一は、バイト終わりで一度東京に戻るので、美里を東京に連れてってあげると言う。
二人は、指切りをして約束をした。

健一と美里が花火見物をしていると、宮下と笙子がデートしていた。
その様子を、健一はじっと見ていた。

美里は、高校の通知表を持って家に帰ってきた。
家には安江が一人で座っていた。

「お姉ちゃんは?」
「……お姉ちゃん……出て行っちゃった…」

机の上には「ごめんね お母さん 美里。健一さんと東京に行きます」と置手紙が置いてあった。

 

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「それが心配で帰ってきたんだろ!?」

宮下土木の作業現場にきてタバコを吸っている笙子。
近くにいた美里が話を切りだす。

「ずっと聞きたかったんだけど、健一さんとあの後どうなったの?」
「まあ、いろいろよ」

「言っとくけど、お母さん、認知症だいぶ進んじゃってるから、お姉ちゃんに会っても誰だかわからない可能性あるけど…覚悟しといてよね」
「わかったわよ」

美里と入れ替わりに、宮下がやってきた。

「安心しろ。基礎は掘り返さない。上物取り壊すだけだから」
「そう…」

「それが心配で帰ってきたんだろ!?」
「…」

「ご飯食べるわよね」

美里が「ただいま」と言うと、「おかえり!」と安江が飛び出してきた。
笙子をじっと見つめる安江。
長い沈黙が続いた後、「お帰り」と安江は優しく言った。
その言葉に笙子は驚く。

「ご飯食べるわよね」と笑って、安江は奥に引っ込んだ。

宮下は帰っていった。
達也と美香子が「いらっしゃい」と笙子に声をかける。
達也は天ぷらを揚げていた。

美香子は「桂木笙子先生ですよね!?握手してください」と言って、握手をした。
「芸能人じゃないんだから」と言う美里を無視し、「後でサインくださいね」と喜んでいた。

笙子を迎えた家族の食事

達也の料理をおいしいと言いながら食べる笙子。
「良かったです、先生のお口に合って」という達也に「先生って…」とあきれる美里。

「エビ、昔から好きだったもんね、笙子。お母さんのもどうぞ」
そう言って、笙子の皿にエビを乗せた。

桂木先生と呼ぶ美香子に、「やめてよ、おばさんでいいよ」と笙子が言う。
「恐れ多くて」と言う美香子に「だよな、ちょっとキレイすぎてな」と達也が同調する。
美里は面白くない顔をしている。

小説がドラマや映画になるとき、芸能人に会う事もあると言われ、「いいなあ、私もいつか行きたいな、東京」と言う美香子。
東京行ってもみんなが成功するわけじゃないと否定する美里。

「そんなに頭ごなしに否定することないんじゃない」
「ええっ!?」

「東京に行って可能性が開けるってこともあるよ。現に私がそうだったし」
その言葉を聞き、箸を置いた美里は「ちょっと来て」と笙子に言った。

「全部あんたのせいだ…。お姉ちゃんのせいだよ!」

部屋には、笙子の写真が何枚も飾られていた。

「お姉ちゃんが東京で可能性とか切り開いている間、私とお母さんはずっとここで待ってたんだよ」
そう言って、安江が作った笙子の新聞の切り抜きのスクラップブックを渡した。

笙子が出て行ったとき、安江は落ち込んでいたが、最初の本が出たときはすごく喜んだ。

「(最初の本を)手にとって涙流してた。お母さんはお姉ちゃんのことずっと見つめてきたんだよ、この二十年」
「…」

「今はもう、本も読めないし、お姉ちゃんが小説家だってこともよくわかってないと思うけど…」
「…」

「さっきの質問……、健一さんと東京行ってからどうなったの?」
「…三ヶ月もしないで別れた。健一が女作って出てった…」

「じゃあ、なんで帰ってこなかったの?」
「別に、好きじゃなかったし。健一は島を出るきっかけだったしね」

「…そんな…。そんな軽い気持ちで、島捨てたの?」
「…」

「残された私とお母さんの気持ち、考えたことあった?私だって、島出て東京行きたかったよ。でも、お母さん一人置いて出て行くわけいかないじゃん…。だんだんあきらめて、ここで暮らすのが自分の運命なんだって、言い聞かせて、テレビで東京の怖いニュース見るたんびに、行かなくて良かったって思って…。そう思い込もうとして…。そのうち、本当に怖くなって、お母さんの具合悪くなって、出るに出られなくなって…」
「…」

「全部あんたのせいだ…。お姉ちゃんのせいだよ!」
何も言えない笙子は、安江がドアの陰で話を聞いていることに気づいた。

「美里。健一はあんたが思っているような男じゃないよ」
「どういう意味?」

「外に出よっか?」

「八百万。あいつはそれが目当てだったんだよ、最初から」

宮下土木の工事現場に来ている二人。

「この土地を市に売ったお金、いくらんなったか知ってる?」
「…知らない。お姉ちゃんが通帳ごと持っていったじゃない」

「八百万。あいつはそれが目当てだったんだよ、最初から」
「…どういうこと?」

「あの日、みかん狩りの最中に、急に喉が渇いて家に戻ったの。勝手口から台所に入って水飲んでたら、ガサゴソ音がする。健一が、仏壇の下の引き出し、あさってたんだよね。私に気づいてあいつ、なんて言ったと思う?『一緒にここを出て行こう。俺が自由にしてやる』って。他人の預金通帳片手に、バカみたい。なんでお金のこと知ってるのかって聞いたら、ペラペラしゃべった。こいつにお金渡したら、私の自由まで奪われる、そう思って、包丁で刺してやったの」
「…冗談でしょ。で、なに、この下に死体が埋まってますとか、言い出さないよね!?」

「…」
「…」

「……なんて、私の小説だったら書くとこだけど、そんなワケないでしょ」
「…」

「健一のことなんてちっとも好きじゃなかったけど、本当は私もこの島を出たかった。だから騙されたふりして一緒に出ただけ。後で通帳は取り上げたけどね」
笙子はカバンから通帳を取り出した。

「これ、あんたに返しとくね。たいして使わなかったし」
美里に通帳を握らせる。

「…なんなの、今さら。今さらこんなの返されたって、嬉しくないよ」
美里は通帳を突き返す。

「美里、いつまでも東京の幻にダマされてちゃダメだよ。旦那がいて子どもがいて、あんたちゃんとここで生きてるじゃない。全部自分で選んだんでしょ。だから自分を可哀想がるのはやめな。あの時ああしてたら、こうしてたらなんて思ったって意味がない。今ここにいる自分が全部なんだよ」
「……勝手なこと言わないでよ。偉そうに。出てった人には、残された人間の気持ちなんてわかんないんだよ」

「…そうかもね。ごめん。私そろそろ帰んなきゃ。明日仕事の打ち合わせがあるんだよね」
「…」

「フェリー乗り場まで送ってくれる?」
美里は、笙子を車に乗せてフェリー乗り場に向かった。

「お姉ちゃんは帰ってこないよ。帰れないんだよ」

美里は家に帰ってきた。
車を降りて足取り重く歩いていると、玄関先に安江の姿を見つけた。

「なにやってんの?」
美里は急いで駆け寄った。

「やめてよ、火は使わないでっていつも言ってるでしょ!」
「お盆の迎え火を焚いているだけよ」

「…」
「お父さんが迷って、家に辿りつけないと困るでしょ。なんかねえ、お父さん、帰ってきた感じしないのよ。お姉ちゃんも帰ってこないし」

「お姉ちゃんはさっき帰ってきたじゃない。お昼ご飯だって一緒に食べたでしょ」
「ああ……。ほら、あの、小説家のなんとかっていう先生、私の残した天ぷらまで食べちゃって。ちょっと食いしん坊だけど。気さくで…良い人だったねえ」
美里は優しく背中をさする。

「大丈夫だよ、お母さん。お父さんもお姉ちゃんも帰ってきたよ、ちゃんと」
「…」
突然、安江が立ち上がって歩きだした。

「お姉ちゃんは帰ってこないよ。帰れないんだよ」
「どうして…」

「だって、お姉ちゃん、お母さんの罪を背負って、出てったんだから…」
そう言って泣きだす安江。

「…罪!?」

「お姉ちゃん、ぜんぜん使ってないじゃない……」

「お母さんの罪って、なに?」
美里が聞いても、安江は泣き続けて答えない。

★回想シーン★

健一が仏壇の引き出しを開け、通帳を探っている。
それを安江が見つけた。

健一は通帳を投げ、近付いてくる。
安江は台所に逃げた。

包丁を手にした安江と健一が揉み合いになり、健一が倒れた拍子に包丁が刺さってしまった。

「ただいま」と言って帰ってきた笙子は、腹に包丁が刺さっている健一を見つけ、持っていたみかんを落としてしまう。

健一の遺体は、宮下と笙子がみかん畑に埋めた。

★……★

全てを理解した美里は、笙子から渡された通帳を開いた。
八百万が入金されたあと、お金は引き出されていなかった。

「お姉ちゃん、ぜんぜん使ってないじゃない……」

泣きながら立ち尽くす安江をそのままにして、美里はフェリー乗り場に向かった。

「お姉ちゃーん!」

岸壁にはフェリーが着いていた。
笙子は一度振り返ったが、再びフェリーに向かって歩く。

美里は車をフェリー乗り場に走らせていた。

”私は、このみかん畑に夕日が沈む景色が一番好きなの”

美里は車に乗りながら、笙子との思い出を思い出していた。
運転しながら涙が流れてくる。

フェリーは、島を離れていった。
美里は車を降り、「お姉ちゃーん!」と叫びながら走る。

フェリーに乗っている笙子の耳に、美里の声が聞こえた。
笙子は、美里の姿を確認する。

美里に向かって手を振る笙子。
美里は手を振ろうとするが、泣きだしてなかなか手が上がらない。
ようやく手を突き上げて、美里は笙子に手を振った。

総括&感想

四十分あるドラマの、最後の五分ですべてが解明する。
健一を殺したのは母の安江。
その遺体を埋めたのは笙子と宮下。
笙子は健一が生きていることにして、駆け落ちと称して島を出た。

笙子は本当は島を出たくなかった。
しかし、母を守るために島を出ることを選択した。

宮下は笙子と別れたくはなかった。
しかし、宮下土木を継ぐことで、遺体が掘り起こされないように監視する必要があり、島を出ることは出来なかった。

美里は東京に行きたかった。
しかし、姉が出て行ったため、母を一人置いて島を出ることはできなかった。

誰も、自分の思い通りの選択ではなかった。

「全部自分で選んだんでしょ」

「今ここにいる自分が全部なんだよ」

笙子が美里に言った言葉は、笙子、美里、宮下のすべてに当てはまる。
自分の思い通りの選択ではなかったが、結果、三人とも幸せに暮らしている。

「あの時ああしてたら、こうしてたらなんて思ったって意味がない」

この言葉は、笙子が自分自身に言い聞かせてきた言葉なのだ。
美里が姉の真意を理解出来た時、二人の心は二十年ぶりに救われた。
私も、今ここにいる自分を可哀想がるのはやめよう。
今ここにいる自分が、すべてなのだから…。

 

望郷【海の星】 ネタバレあらすじ

望郷【雲の糸】 ネタバレあらすじ

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