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代償(Hulu) 第2話「正義」 ネタバレ あらすじ 感想

   

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Huluオリジナルドラマ「代償」第2話「正義」 あらすじ&ネタバレ

2016年11月18日(金)Huluにて日米同時配信
以降毎週金曜配信 全6話(初回のみ第1話&第2話同時配信)

出演キャスト・登場人物相関図はこちら

「ここが、今日から圭ちゃんの家だからね」

道を歩いている圭輔と海老沢。

海老沢「結局、丸岡運輸か?なあ?お前なに考えてんの?」
圭輔「…」
海老沢「いい気になんなよ。好き勝手やってられんのも今のうちだけだから…」
圭輔は無視して事務所に入る。

白石法律事務所。
ホワイトボードで真琴が説明をしている。

真琴「事件の夜、この帽子を被った何者かが、丸岡運輸に入っていったという目撃証言があります。そして被告人は普段からこの帽子を被ってました。警察の調べでは、日本に数点しかない海外ものだそうです」
白石「なるほど」
真琴「依然、凶器は発見されてません。被害者の傷跡から見て、堅い棒状のものというのはわかってるんだけど…」
白石「じゃあ、アリバイはどうなんだ?奥山」
圭輔「被告人はあいまいな供述を繰り返しています」
白石「やってないなら、やってないアリバイがあるはずだ。絶対に、被告人から引き出せ」
圭輔はうなずく。

★圭輔の回想シーン★

道子の自宅。
道子と達也と圭輔が夕食(寿司・焼肉)を食べている。
圭輔は手をつけない。
道子の側には、圭介の父名義の預金通帳が置いてある。

達也が嬉しそうに圭輔の皿に肉を置く。
達也「はい、圭ちゃん!」
圭輔は黙ったまま、箸をつけない。

そこへ、酔っぱらった達也の父が入ってきた。
達也の顔が曇る。
達也の父は、流しに血を2度吐く。

達也の父「あー、痛い。こんなに痛いもんかね、親知らず抜くってもんは」
達也の父は圭輔に気づいて声をかける。
達也の父「おー、お前が例の…はは。まあ、頑張れ」

達也の父は突然大声をあげ、達也の髪の毛を掴む。
達也の父「おい!てめえの親父の顔、忘れたのかよ!?あいさつぐらいしろ、馬鹿野郎」
達也「…お帰りな…」
達也の父「聞こえねえんだよー!」

道子が圭輔の胸倉を掴む。
道子「あんたもあいさつしな!」
圭輔「…お帰りなさい」
道子は圭輔を椅子から引き摺り下ろす。
道子「むかつくんだよ、あんたの目はー!帰ってきたらあいさつだろー!」
圭輔「…」
道子「返事は!?」
圭輔を叩く道子。

達也の父「いちいち騒ぐな!傷に響くだろうが」
そう言ってタバコに火をつけ、隣の部屋に行った。

達也は圭輔に近寄り、目を見て言う。
達也「ここが、今日から圭ちゃんの家だからね」
圭輔「……」

「殺すんじゃないよ!」

吉田の自宅。
吉田は圭輔とチェスをしている。

吉田「圭輔のためには、極力関わらないほうが良いんだがな」
圭輔「…仕方ありません。おそらく、達也は無罪になるため、僕を利用するつもりです」
吉田「どうする?裁判は、どうなりそうなんだ?」
圭輔「何もなければ、このまま無期刑が確定すると思います」
吉田「…」
圭輔「無罪にするつもりはありません」

牢の中で一人たたずむ達也。

★達也の回想シーン★

ファミレス。
達也と道子と達也の父と弁護士の男性。

弁護士「これが奥山家の土地の権利書、そしてこちらが所有権移転登記のひな型になります。ここに、奥山圭輔くんと後見人の方に御署名を頂くことになります」
道子「私が後見人になるよ。(達也を見て)いいね?」
達也の父「俺は金をもらえりゃなんでもいい。半分よこせよ、な!?とりあえずもう、とっとと売っちまえよ」
達也「売るのはちょっと待ってよ。まだやることがあるん…」
達也の父「なーっ!?てめえはだまってろよ!!」
達也の胸倉を掴む。
道子「あんたこそでしゃばんじゃないよ!」
達也の父「話になんねえ。行こう、先生!」
弁護士「いや、でも…」
道子「ちょっと、行かせないよ!」
達也の父「こらあー!離せよー!」
道子「待ちなさい!」
道子を蹴飛ばす。
それを見ている達也。

道子の店。
カウンターを拭いている道子。
門田が入ってくる。

道子「あんたかあ、ちょっとびっくりさせないでよ」
門田「てめえ、とぼけてんじゃねえよ。達也が否認したってどういうことだよ!?」
道子「私が知るこっちゃないよ!それより大丈夫なの、金の方は?」
門田「うるせえ!」
道子「まあ、しばらく家にいればいいよ」
門田「あのバカ…」
道子「飲み食いだけは保証するからさ」

道子が誘い、門田と抱き合う。
そこへ、後ろからロープで首を絞める田口と紗弓。

道子「殺すんじゃないよ!」

「達也の言う通りだね。ぴったり2か月で帰ってきたよ」

白石法律事務所。

白石「奥山は?」
真琴「安藤さんのスナックに行くって…」
部屋のブラインドを閉め、ドアを閉める白石。

白石「奥山と安藤達也、よくある、仲の良い友人というわけじゃないな。おそらく、因縁が深い。一度、弁護依頼を断ったのも、それが原因かも知れんな」
真琴「因縁って、なに?」
首を横に振る白石。

白石「信用できるのか?奥山は」
真琴「……」

道子のスナックにやってきた圭輔。
外から建物を見ている。

二階の押し入れには、後ろ手に縛られ、タオルで口を縛られた門田がもがいている。
道子「達也の言う通りだね。ぴったり2か月で帰ってきたよ」
田口「さすが達也さんですね」

道子「(紗弓に)次はあんたの番だよ」
紗弓はうなずく。
チャイムが鳴った。

道子がドアを開けると、真琴が立っていた。
真琴「すいません、本日ウチの奥山が伺ってませんか?」
道子「いいえ、来てませんけど」
ドアを閉める道子。

圭輔は引き返していた。

★圭輔の回想シーン★

道子の自宅。
道子が圭輔を叩いている。
道子「いい加減に返事しろよ!」
叩かれながら圭輔は達也に助けを求める。
圭輔「助けて、お願い…」

達也は道子の手を掴む。
叩くのをやめる道子。
達也はしゃがんで圭輔に話しかける。
達也「圭ちゃん、強く生きるんだよ。強く生きるためには、一番大事なもの壊さなきゃ」
そう言って達也は、圭輔の家族写真を燃やした。
圭輔はその火を消そうとする。

達也は両親の骨壺を持ち、骨を床にばらまいた。
達也「ほら、これも」
その骨をかき集める圭輔。

達也は、圭輔の肩に手を置く。
達也「残念だけど、もうお母さんとお父さんはいないんだよ。圭ちゃんを助けられるのは誰かな?」
うなだれる圭輔を、達也は抱き起して道子に向かわせる。
達也「さあ、俺の言う通りに言えば大丈夫だから。お母さん、ごめんなさい。ここにいさせてください。はい」
圭輔「…お母さん、ごめんなさい。ここに、いさせてください」
達也は笑って圭輔の肩に手を置く。
圭輔は振り返って達也を見る。
達也「良くできました」
達也は、紙で作った羊を置いた。(これは以前、圭輔の自宅にも置いていた)

「あんたやっぱり最高だよ」

圭輔が白石法律事務所に帰ってくると、真琴が待っていた。

真琴「ちょっと」
そう言って、白石の部屋に入る真琴。
圭輔も後に従う。
海老沢は帰り支度をする。

真琴「行かなかったんだね、あのスナック」
ため息をつく圭輔。

真琴「安藤さんと圭輔の間に、本当は何があったの?ただの仲良い友だちじゃないでしょ!?」
圭輔「そんなことないよ」
真琴「どうして隠すの?」
圭輔「隠してるわけじゃない。一時は疎遠になったこともあったけど、今は彼を信じてる。だからこうして弁護を引き受けてるんだ」
真琴「…」
圭輔「まだ子どもだったんだよ。そりゃ、ケンカをすることもあるだろ!?でも、大人になったら良い思い出だよ」
真琴「…そっか」
圭輔「それより、なんか進展は?」
真琴「丸岡運輸の従業員たちの証言をまとめると、ほぼ同期入社の本間と安藤さんが仲が良くて、たいしたもめごともなかったみたい」

海老沢が圭輔のカバンをさぐっている。
突然電話が鳴り、驚いた海老沢。
そのとき、圭輔の薬が床に落ちた。
その薬を持って事務所を出る海老沢。

圭輔「はい、白石法律事務所です。…私ですが」

喫茶店に来ている圭輔。
対面で顔を伏せて座っているのは紗弓。
カラオケ店のレシートを差し出す。

紗弓「事件の夜、私、安藤さんと会ってたんです。カラオケに行って、そのあと、ホテルの部屋に入りました」
圭輔「一つ、疑問があります。どうして今まで名乗り出なかったんでしょうか?」
紗弓「付き合ってる男がいたんです。あんまり自慢できる相手じゃなくて…」
紗弓は髪を上げて、殴られた痕を見せる。

圭輔「DVですか?」
うなずく紗弓。

紗弓「他の男に会ってたなんて言ったら、殺されちゃうから」
圭輔「では、どうして証言をする気に?」
紗弓「やっぱり、無実の人が犯罪者になるなんて、我慢できないです。だから、その男とは別れました」
二人の様子を、ビデオ撮影する田口。

圭輔と電話する真琴。

真琴「やったじゃない。すぐにカラオケとホテルの裏をとろう」
圭輔「ちょっと待って。会った印象だけど、ああいうタイプの女性は信用性が低い」
真琴「なに言ってるの。チャンスじゃない。圭輔は安藤さんのアリバイ確認してきて」

★圭輔の回想シーン★

達也と道子が話している。
圭輔は寝ている。

達也「それにしても、あいつやっかいだな」
道子「あんた、仮にも自分の父親だよ」
2人の会話で目を覚ます圭輔。

達也「血がつながってるだけだよ」
道子「良かった。私らは赤の他人で」
道子は下着を脱ぎ、達也は道子を抱きしめる。

達也「そうだ、やっぱ火事とかどうかな?」
道子「あんたやっぱり最高だよ」
2人はそのままベッドに倒れ込む。
圭輔は障子の陰からそれを見ていた。

「なんで上手くやれないんだ?お前は」

達也の面会にやってきた圭輔。

達也「事件の夜のことなんだけど、佃紗弓という女といた」
圭輔「なぜ急に思い出すんだ?」
達也「急にじゃないよ。本当は迷ってたんだ。人間にはいろいろと事情があるから」
圭輔「事情?」
達也「元彼に知られたら、何されるかわからなかったから。でも、彼女さえ良ければ、証言してもらってよ」
圭輔「今までの全て、お前の仕業だった。僕にはわかる。この事件も、やったのはお前だ。凶器のありかを言え」
達也「凶器?はは、ははは。さあー、どこだろうね?俺も知りたいよ」
圭輔「事件の後、逮捕されるまでの間、でこで何をしてた?」
達也「どうだったかなあ?」
圭輔「スナック、佃紗弓の部屋、団地、あの公園…」
達也「圭ちゃん、初めて会った時、友だちになろうって言ってくれたよね?嬉しかったなあ。俺に会わなきゃ良かったって思う?」
圭輔「もう結構です」
カバンを持って立ち上がり、そのまま外に出た。

団地の公園に来た圭輔。
男の子がしゃがんでいる姿が、達也に見えた。
思わず息が荒くなる。

圭輔は、男の子が帰ったあと、大木の下を掘り始めた。
出てきたのはビニール袋。

真琴とバーに来ている圭輔。

真琴「安藤さん、紗弓さんのために黙ってたんだね。それに、紗弓さんが証言台に立ってくれるなら、無罪だって不可能じゃない」
圭輔「これまでの被告人の言動から考えても、信用できない」
真琴「ねえ、本当に無罪にしたいと思ってる?」
圭輔「僕は弁護士だ」
真琴「だったら、疑うような事もう言わないでよ。それとも、やっぱり話せない事が、安藤達也さんとの間にあるんじゃない?」
グラスを一気に飲み干す圭輔。

圭輔「ごめん、今日は帰る」

カバンからビニール袋を取り出す圭輔。
その中には、血の付いた凶器が入っていた。

ペンで壁に字を書く達也。

★達也の回想シーン★

門田は道子との行為を終えたあと、作業着に着替え、ボイスレコーダーを置いた。

門田「よし、じゃあいくわ」
道子「あいよ。さっきの話、頼んだよ」
門田「わかってるよ」

門田の背中を見送る達也。
達也に気づいて起き上がる道子。

道子「あいつ、手伝うって。でも、運ぶだけだって」
達也は道子の顎を右手で掴む。

達也「なんで上手くやれないんだ?お前は」
道子「しょうがないだろ、私らだけでやろ。あいつ消したら私らの天下なんだからさ」
この会話が、ボイスレコーダーに録音されていた。

道子の自宅。
縛られ、殴らている門田がなにやらわめいている。
田口が門田を殴る。
道子は田口に門田を起こさせ、捕まえさせる。
そして、ガスバーナーを点火して門田に向ける。

道子「ICレコーダーだよ。どこにあんの?」
火を近づけ、門田は悲鳴を上げる。

「…俺は絶対あきらめないからな」

圭輔の自宅。
圭輔は、凶器の特殊警棒を調べていた。
圭輔「なんでだよ?どうしてだよ?ついてるはずだろう?」

インターホンが鳴った。

★圭輔の回想シーン★

中学校の廊下。
いじめっ子たちに水をかけられる圭輔。
達也が駆け寄る。

達也「圭ちゃん。大丈夫?」
圭輔は黙って立ち上がり、ずぶ濡れのまま歩いていった。

教室に戻ると、圭輔の机には「死ね」などの悪口がたくさん書かれていた。
圭輔は、机の中の「クリスティ短編集」を取り出す。

図書室。
圭輔は、「クリスティ短編集」を本棚に戻した。

諸田「それ、僕が入れたんだ」
圭輔は振り返る。

諸田「読んでみてよ。奥山くんの感想が聞きたいんだ」
圭輔「僕に関わらないほうがいい」
諸田「浅沼達也だろ?君を苦しめてるのは」
圭輔は首を横に振る。

諸田「闘う気力もないんだ。でもさ、力で対抗するだけが闘いじゃないよ。僕は諸田寿人。よろしく」
諸田は手を差し出した。

圭輔がドアを開けると、諸田が立っていた。
諸田「おう。久しぶりだな」
圭輔「寿人」
諸田は勝手に部屋に入る。

圭輔「ちょ、ちょっと。おい、待てよ」
諸田は制止を振り切って奥に入っていく。

圭輔「寿人!」
諸田「聞いたよ、達也の弁護を引き受けるんだってな。一体、どういう了見だ?」
圭輔「お前には関係ないだろ」
諸田は圭輔の胸ぐらを掴む。

諸田「あんなモンスター、塀の中に閉じ込めておけよ!俺たちがどんな目に遭わされたか、忘れたわけじゃないよな?」
圭輔「突然現れて、正義面するな」

諸田「今俺は、安藤達也のことを知らべている。いつかジャーナリストとして、あの悪魔の本性を白日の下にさらすつもりだ。知ってるか?今まで達也に関わった人間は、少なくても13人、命を落としてる。圭輔の両親も含めて」
圭輔「やめてくれよ」
諸田「だめだ、現実を見ろ。あの火事だって達也のせいだったんだろ?圭輔、血液型を言ってみろ」
圭輔は諸田を見る。

諸田「A型だろ?火事の直後、達也も刑事にA型と答えてる。けどあいつは本当はO型だ。いいか、ご両親の遺体が司法解剖された時、お母さんの体内からO型の精液が検出されたんだ。お父さんの血液型はO型だろ?だから刑事は不問に付した。じゃあなぜ達也はウソをつく必要がある?それは、達也があの夜…」
圭輔「それ以上は言うな!」
諸田の口をふさぐ圭輔。

諸田「これが逃げられない事実なんだよ。達也は人間じゃない、悪魔だ。断罪されるべきなんだ」
圭輔は吐いていた。

諸田「16年前、俺たちはあんな思いをさせられたんだぞ。今はどんな代償を払ってもあいつを追いつめるべきだ」
圭輔「出てってくれ…」
圭輔は吐きながら声を絞り出す。

諸田「…俺は絶対あきらめないからな」
そう言って諸田は出て行った。

「じゃあ、加奈子さんて誰?」

達也の面会に来ている真琴。

達也「わかります。僕と圭ちゃんは、幸せな子ども時代を送っていませんから。圭ちゃんだって、思い出したくないでしょうね。両親を火事で亡くしてますから」
真琴「火事、だったんですか…」
達也「圭ちゃん、ずっと苦しんでたんです。加奈子さんのこと…」
真琴「加奈子さん!?」
達也「よく似てる」
真琴「はい?」
達也「白石さん、加奈子さんにそっくりなんですよ」
真琴「あの、その加奈子さんというのは?」
達也「(涙を舐め)しょっぱい、ははは。最近、泣きましたか?」
真琴「…いつだったかな」
達也「僕も久しぶりです。自分のことじゃ泣かないのに、圭ちゃんのことになると…」
真琴はじっと達也を見ている。

★達也の回想シーン★

中学校。
圭輔が教室で「クリスティ短編集」を読んでいる。
顏に絆創膏を貼っている圭輔を心配し、諸田が話し掛けてきた。
諸田「殴られたのか?大丈夫か?」
圭輔は黙って本を読んでいる。

ミカ「あっ!またいちゃいちゃしてる。本当仲良いね」
話しかけられ、恥ずかしそうに下を向く圭輔。
ミカ「なに?ケンカ?」
顔を触られ、「痛い」と声を出す圭輔。

ミカ「奥山くんもケンカするんだ。なんか意外。いつも難しそうな本、読んでるね」
諸田「ミカはファッション雑誌でも読んでればいいよ」
ミカ「はあ!?差別!私だってこのくらい…。(本に挟んであった水着写真を見て)あっ、サイテー!」
圭輔「それはちょっと…」
ミカ「信じらんない」
圭輔「ちがうんだって。寿人が入れたんだろ?」
諸田「入れてないよ、圭輔だろ?」
圭輔「入れたじゃん!」
諸田「入れてない!」
圭輔「ずりーよ」
ミカ「どっちでもいいよ」

その様子を、達也は外から見ていた。
達也はつぶやく。
「ふーん…そういう顔も出来るんだ」

圭輔が自宅で居眠りしていると、携帯に着信が入った。

圭輔「はい」
真琴「もしもし、今どこ?」
圭輔「真琴さん…」
真琴「圭輔、私ね、安藤さんに接見した」
圭輔「あっ!?」
真琴「教えてくれないなら、安藤さんに聞くしかないから」
圭輔「どうして!?達也には会うなって言っただろ!!」
真琴「ちょっと待って、そんなに怒鳴ること!?どうしてダメなの?」
圭輔「あいつに何を聞かされた?」
真琴「ご両親、火事で亡くなったんだってね。どうして言ってくれなかったの?」
圭輔「いつか言おうと思ってたんだ」
真琴「じゃあ、加奈子さんて誰?安藤さん、しきりに私が加奈子さんに似てるって言ってた」
圭輔「…」
真琴「私には、安藤さんがそこまで悪い人には思えないんだけど」
圭輔「二度と…二度とあいつには近寄るな!」
そう言って、電話を切った圭輔。

「奥山に、あの薬をまだ処方しているんですか?」

道子のスナック「たっちゃん」に来た圭輔。

道子「本当、立派になったねえ。私も鼻が高いよ。達也のこと、よろしく頼むよ」
圭輔「あのー…」
道子「ん?」
圭輔「達也さんの私物を見せていただけますか?無罪に導くことが出来るかも知れないので…」

コップにビールを注ぐ道子。
道子「もちろん。でも、あらかた警察が持ってったよ」
そう言って、段ボール箱を圭輔の前に置いた。
そのとき、2階から音がした。
上を見る2人。

道子「適当に選んどいてくれていいから」
圭輔は、電源アダプターをハンカチにくるんだ。

吉田の自宅。
白石が来ている。
吉田と白石は昔からの知り合い。

白石「最近、心を病んでいる奴が多いだろうに、儲けることを少しは考えたらどうです?」
吉田「君みたいには出来ないよ、僕は」
白石「まだ、奥山はここへ?」
吉田「もちろん。僕は圭輔の父親だからね」
白石「いえ、患者として来てるのかと聞いてるんです」
吉田「……」

圭輔の自宅。
道子から預かった電源アダプターから、達也の指紋をコピーし、凶器の特殊警棒につけている圭輔。
途中、突然発作に襲われ、カバンの中から薬を探すが見つからない。
急いで戸棚から薬を取り出し、圭輔は飲む。

吉田の自宅。

白石「奥山に、あの薬をまだ処方しているんですか?」
吉田「何のことかな?」
白石「クロミプラミンでしたっけ?強迫性障害は、立派な精神疾患でしょ!?。弁護士にとって命とりです。万が一、ウチの事務所が不利益を被ったときは…わかってますよね!?」
吉田は黙ってうなずく。

夜、団地の前の公園。
圭輔は、凶器が元あった場所に穴を掘っている。

独房の中の達也。
刑務官に話しかける。

達也「正義を貫く唯一の方法は、悪に手を染めることだ。人間は、正義のためなら喜んで人を殺してる。醜い生き物だな」

公衆電話で電話をかける圭輔。
圭輔「もしもし…いや……不審なものが、埋まってるみたいなんです…」

「そんなわけないじゃないか」

白石法律事務所。
真琴が、クロミプラミンについて書かれたプリントを発見する。
それとともに、圭輔の名前入りの薬があった。

白石が入ってきた。
白石「おはよう。奥山、ちょっといいか?」
圭輔「はい」

圭輔を心配する真琴。
そして、海老沢が真琴をチラ見する。

白石「同期の検事から、小耳に挟んだんだが、凶器があがったらしい」
圭輔「えっ!?」
白石「安藤の指紋が付着していたそうだ」
圭輔「…本当ですか?ああ、まずいですね…。凶器に安藤さんの指紋がついていたなら、アリバイはウソってことですか?」
白石「わからん。ま、とにかく、公判前整理手続きまでに、証人請求は間に合わせろ。そこで、茂手木検事たちの出方をみればいい」
圭輔「…はい、わかりました。失礼します」

東京地裁に来ている圭輔と真琴。

圭輔「佃紗弓の証人尋問を請求します」
裁判長「なるほど、現場不在に関する証人ですか。茂手木検事、どうです?」
茂手木「もう少し、早く出してほしかったですね」
裁判長「では、証人の採用については異議はないですね?」
茂手木「はい、然るべく」
裁判長「次回、審議日程の詳細を決めましょう。本日はここまでにします」
圭輔「待ってください」
裁判長「なにか?」
圭輔「いえ…検察側からの証拠請求はないのかと」
茂手木「いえ、ありませんよ」

そう言って、茂手木は部屋を出た。
茂手木を追いかける圭輔。
廊下で歩きながら茂手木に声をかける。

圭輔「茂手木さん、凶器が見つかったんじゃないんですか?」
茂手木「隅に置けませんね。裏情報を握ってるってわけだ」
圭輔「どうして証拠請求しないんです?」
茂手木「残念ですが、見つかった凶器、証拠能力に問題があるんですよ」
圭輔「えっ!?」
茂手木「とにかく、今ある証拠だけでも、我々は必ず安藤を追い詰めますよ」
そう言って、茂手木は立ち去った。

その場に立ち尽くす圭輔は思わずつぶやく。
「そんなわけないじゃないか」

そんな圭輔を、真琴は遠くで見ていた。

「僕は人生で自分の手を汚したことは一度もない」

達也の面会に来た圭輔。

達也「なぜ凶器が証拠にならないのか、だよね?事件の2週間前、警棒が盗まれちゃったんだよ。盗難届も出した。盗まれた警棒で人が殺されたなんて、あんまり気持ち良いもんじゃないよ。さて、その凶器には何がついてたんだろ?」
圭輔は顔をあげて達也を見る。

達也「どうして俺の指紋がついちゃったんだろ、圭ちゃん?箱から出す前に盗まれちゃったんだよ。もしかして、誰かがわざと俺の指紋をつけたとか?」
動揺して目が泳ぐ圭輔。
達也は立ち上がって笑いながら言う。

達也「嬉しいよね。その顔見れただけでも良かったー」
圭輔「……」
達也「あっ、そう言えば、加奈子さんのこと、真琴さんに教えちゃった。はっはっはっは。もっと教えたほうが良いかな?俺たちの間で何があったか」
ガラスを殴る圭輔。

達也「圭ちゃん。暴力じゃ何も解決しないんだよ。ウソつけば良いんだよ。ほら、圭ちゃん得意のウソで、真琴さんを安心させてあげようよ」
そこへ、真琴が入ってきた。

圭輔「どうして!?」
真琴「奥山弁護士と安藤さんの間に何があったのか、聞きにきました」
圭輔「僕の過去はこの裁判には関係ない」
真琴「あるかも知れません」

達也「真琴さんが心配してるようなことは何もないですよ。ねえ圭ちゃん!?ああ、でももしかしたら、あのことが聞きたいのかな?中学の夏休み…」
圭輔「適当なことを言うな!」
真琴「聞かせてください」

達也「真琴さん、圭ちゃんの言う通り、今は裁判に集中したほうが良いと思います。個人的なことは、僕がここを出たあとゆっくり話しませんか?」
圭輔「ここを出られるか否かは、我々の弁護にかかっています。ウソをつかれては、まともな弁護が出来ないんです」
達也「ウソなんかついてないですよ」
圭輔「じゃあ安藤さん、本当に本間さんを殺していないんですね?」
達也は黙って、頭の裂傷を見せる。
がっくりと下を向く圭輔。

達也「僕は人生で自分の手を汚したことは一度もない。一度もね。ねえ圭ちゃん」
圭輔は下を向いたまま。

達也「自らの手で暴力を振るうことは、人間として一番恥ずべき行為ですよ」
圭輔は黙って立ち上がり、外に出て行った。

達也「大丈夫、圭ちゃん?」
真琴が圭輔を追いかける。

達也「弁護、よろしく頼みますよ」

圭輔の自宅。
無心にハサミで何かを切り続ける圭輔。

達也の独り言。
「本当にやさしいなあ、圭ちゃん。いつもいつも思い通りに動いてくれるんだから」

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