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氷の轍ネタバレあらすじキャスト相関図 桜木紫乃原作ドラマ

   

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「氷の轍(読み方:こおりのわだち)」主演:柴咲コウ あらすじ&ネタバレ

テレビ朝日系 2016年11月5日(土)よる9時
ABC創立65周年記念スペシャルドラマ「氷の轍」
スグにネタバレを読む

キャスト・登場人物相関図

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大門真由(柴咲コウ)
釧路中央本部・刑事課強行犯係の新人刑事。巡査長。生真面目でガードが固く、打ち解けない性格から、「剣道の防具をつけた女」と言われている。父は元刑事。母は赤ん坊の彼女を置いて姿を消したため、顔すら知らない。独身。

片桐周平(沢村一樹)
釧路中央本部・刑事課強行犯係所属の警部補。真由の教育係。鷹揚な好人物で、真由の生い立ちの秘密を知りつつその成長を見守っている。真由の父とはかつて上司部下の関係だった。

秋野 豊(嶋田久作)
釧路中央本部・刑事課長。部下への評価は厳しいが、熱意には理解を示す。真由の父、大門史郎を知っており、真由のことを「お嬢」と呼ぶ。

滝川信夫(品川 徹)
札幌の元タクシー運転手。「キャサリン様」と為書きされた北原白秋の詩集『白金之独楽』を所有。米澤小百合の前に姿を現す。

加藤朱美(根岸季衣)
加藤千吉の妻。札幌の場末でスナック『アカシア』を経営。

楢橋(上田耕一)
青森にある『八戸マノン劇場』の社長。かつてはキャサリンがいたストリップ小屋、『八戸ロマン座』で働いていた。

愛(緑 魔子)
今にも崩れそうなスナック『愛の店』のママ。元ストリッパーで『八戸ロマン座』時代のキャサリンを知る。

キャサリン(内田 慈)
戦後、青森の八戸を中心にして活躍したストリッパー。

米澤歩美(29)(吉倉あおい)
米澤小百合の一人娘。牧田祐一との結婚が決まっている。すでに妊娠3カ月。

牧田祐一(尾崎右宗)
米澤歩美の婚約者。国土交通省の役人。

加藤千吉(金子 達)
元人買い。妻の朱美とともに札幌に住んでいたが、冬の釧路湿原で冷凍状態の遺体となって発見される。

中村(岸部一徳)
釧路中央本部のベテラン検死官。

大門史郎(塩見三省)
真由の父。元刑事。30年前、事件捜査で知り合った女性と関係を持つという禁を犯し、真由が生まれる。病に伏し余命いくばくもないが、父としてまた元刑事として真由に示唆を与える。

米澤小百合(余 貴美子)
『米澤水産』の社長。8年前に他界した夫の後を継ぎ、釧路有数の水産加工会社を切り盛りしている。一人娘は国交省の役人と婚約中。特徴的な泣きぼくろがある。

兵藤千恵子(宮本信子)
『米澤水産』の清掃員。毎冬、一人でスケート場に通い、同じように一人で来ている真由と顔見知りになる。炭鉱で働いていた夫は10年前に他界。以来、独り暮らし。
[出典:http://www.asahi.co.jp/koorinowadachi/cast.html]

 

ネタバレ・あらすじ!

あんた、もう十分生きたろう!?

激しく雪が吹き荒ぶ北海道・釧路地方は、零下20度だとラジオで言っている。
自動車の車内には2人の男が乗っている。
運転席の滝川信夫(品川 徹)が、助手席の加藤千吉(金子 達)に「加藤さん、起きてるか?あんた、もう十分生きたろう!?」と声をかけ、車外に出る。
そして助手席側に回り、寝ている加藤を外に出して、車で走り去った。

米澤水産の「数の子」加工場見学に来ている中国人観光客たちに、社長の米澤小百合(余 貴美子)が説明している。

兵藤千恵子(宮本信子)は、雪が吹雪くなか、アパートを出て職場である米澤水産に向かう。
彼女の仕事は会社の清掃である。
仕事が終わった加工場の掃除、従業員が帰るなか、廊下の掃除をしている。

米澤社長は、届いた手紙をデスクで整理しているうち、一通の手紙の封を開けた。
その手紙を読んでいると、千恵子が入り口の近くで立っているのが目に入り、「どうかしました?」と声をかける。
千恵子は「なにか困ったことがあれば、なんでも仰ってください」と米澤に告げた。
米澤はその言葉の真意がわからず「はい!?」と聞き返すと、「すみません」と頭を下げ、千恵子は出て行った。

米澤社長は車を走らせていた。
「あなたは、今の私にとって生きがいであり、寂しさを慰めてくれる唯一の人なのです。私はあなたに人生のすべてを懸けてもいいと思っています。また釧路にお邪魔するかも知れません」
手紙に書かれてあった文章を思い出していた。
その送り主は滝川信夫。

たまには大声出さないとやってられませんよね

釧路中央本部・刑事課強行犯係の新人刑事である大門真由(柴咲コウ)は、スケートリンクに来ている。
真由の視線の先には、千恵子が滑っていた。

千恵子は下を向きながら滑る。
スケートの刃で出来た溝が、雪の中を走る車の轍を連想させる。
千恵子は天を仰いで「ああーっ!」と声を上げ、立ち止まる。
そして、ゆっくりと真由の前に近づいた。

「お久しぶりです、この冬は初めてですね」と声をかける真由。
「変なとこ見られちゃった」とうつむく千恵子。
真由はリンクに向かって「ああーっ!」と叫んだ。
「たまには大声出さないとやってられませんよね」と笑って、滑り始める真由。
二人は並んで滑り、氷が削られて跡が残る。

私、刑事向いてないのかな?

「平成28年1月13日午後4時30分、容疑者の取り調べを始めます。取調官は大門真由巡査長」
取調室には、真由と、真由の教育係である釧路中央本部・刑事課強行犯係所属の警部補、片桐周平(沢村一樹)が向かい合っている。

容疑者役の片桐が挑発することで感情的になってしまった真由に「はい、そこまで」と声をかける釧路中央本部・刑事課長の秋野 豊(嶋田久作)。
「挑発にのってどうする」と秋野課長に注意され、「打合せと違いますよ」と片桐に文句を言う真由。
「だって教育係なんだからさ」と笑う片桐。

真由は周りから「剣道の防具をつけた女」と言われている。
「生真面目でガードが固く、打ち解けない」という意味だ。
そんな真由を片桐はやさしく見守る。

雪の中、帰ろうとする真由に、片桐が後ろから「ラーメンすすりに行くか?」と声をかける。
しかし、父親の大門史郎(塩見三省)が入院している病院に行くという真由。
「じゃ、おつかれ」と言って片桐は帰った。

真由には母親がいない。
顔も名前も知らない。
父親の大門史郎は有能な刑事だった。
ある女性と関係を持ち、彼女が生まれた。
母親は赤ん坊の彼女を置いて消えた。
去年の夏、史郎は余命半年と宣告された。

史郎の病室で着替えを詰める真由。
「本を持ってこようか」と聞く真由に「読むのも体力がいるんだ。家の本、整理していいぞ」と告げる史郎。

真由は帰り際「私、刑事向いてないのかな?」とつぶやく。
史郎は「向いている人間なんていない」と答えた。

発見された加藤千吉の遺体

早朝、ショベルカーで雪を除雪している。
運転手はふと作業をやめ、雪の上に出ている右手を発見した。

真由は、自宅でコーヒーを淹れ、本棚にぎっしり詰まった本を見つめている。
すると、携帯に着信が。

片桐に呼び出され、コチコチに凍った加藤千吉の遺体を目にする。
「平気か?」と片桐に言われ「交通課でもっとひどいの見てますから」と答える。

「いまだ解凍に時間がかかるぞ」と言ったのは、釧路中央本部のベテラン検死官、中村(岸部一徳)。
身元がわかるものは何もない、カチカチで、死亡日時もはっきりしない。
「外傷もない、解剖に回すよ」と中村が言う。

片桐と真由は現場に向かった。
発見者の柴田や、近くの牧場主に話を聞くが手掛かりはない。

宿泊施設で「帰ってこない宿泊客」の聞き込みに回り、やっとそれらしき人物にたどりついた。
タナカヨシヒコ、チェックインは12月14日の午後4時。
所持品の中には携帯も財布もない。
住所の照会の結果、札幌の区役所の住所でデタラメだった。

署に戻り、指紋から加藤千吉であることがわかった。
管理売春の前科があり、所轄は札幌。
解剖所見を見ると、アルコールと睡眠薬が検出されていた。

真由は秋野課長に「事件性がある」と進言する。
「自殺」で終わらせたい秋野課長に札幌行きを願いでる真由と片桐だが、「カミさんいるべさ、まずは来てもらえよ。経費節約!」と言われてしまう。

ちょっと嬉しいことがあって

加工場の掃除をする千恵子に声をかける米澤社長。
国交省の役人である娘の婚約者が自宅に来るからと、早めに帰るのだった。
「おめでとうございます」と結婚を祝福する千恵子。

自宅に戻ると札幌から、娘の歩美(29)(吉倉あおい)と婚約者の牧田祐一(尾崎右宗)が来ていた。
妊娠3ヶ月だと歩美は言う。
祐一の両親が知っているのかと心配する米澤社長に、「親父もおふくろも万歳していました」と祐一は答えた。

「ケーキを食べよう」と言って用意を始めると、米澤社長の携帯に電話がかかってきた。
電話の主は滝川信夫だった。
その声を聞き、何も言わずに電話を切る。
「どうしたのママ?」と聞かれ、「なんでもない」と笑う。

真由と千恵子はスケートリンクにいた。
「今日はなんか、楽しそうですね」と真由は千恵子に話しかける。
「ちょっと嬉しいことがあって」と笑う千恵子。

真由は地元なのでスケートが上手い。
千恵子は50の手習いで、奮発してスケート靴を買ったという。
「釧路じゃないんですか?」と聞かれ「東北の方」と答える千恵子。

千恵子も真由もずっと一人で滑っていたが、毎年顔を合わせるうちに親しくなった。
真由は今までずっと一人で、人と関わるのが苦手だけど、千恵子と一緒だと自然に振る舞えると話す。
「私もずっと一人だった、ウマが合うのかもよ」と千恵子。
「冬のお友だちですか」と笑う真由。

少しは楽させてやれるかも知らないってさ…

札幌からやってきた千吉の妻・加藤朱美(根岸季衣)が釧路駅に着いた。
ホームで待っていた真由が声をかける。

千吉の遺体と対面する朱美。
遺体を前にして泣きじゃくる朱美。

30年前の加藤の管理売春の捜査報告書が札幌から届き、秋野課長は片桐に見せた。
その報告書に書かれている担当者の名前は、大門史郎。
真由の父であり、片桐の教育係だった史郎だ。

30年前に史郎は、捜査で知り合った女性と関係をもち、そのせいで東京の一線から釧路に飛ばされたのだった。
そのときに生まれたのが真由だった。
秋野課長と片桐はそのことを知っていた。
「巡りあわせってやつかねえ」と秋野課長はつぶやく。

真由は朱美に話を聞くが、千吉が何をしに釧路に来たかはわからないという。
「睡眠薬は常用していなかったか」と聞く真由に、「酒だけよ、飲んで暴れて寝るだけのろくでなしさ」と答える。

片桐が朱美のアリバイを尋ねると、「私のこと疑ってんのかい?」と不機嫌になる。
「店に出てたわよ、毎日毎日!」
朱美は札幌の場末でスナック『アカシア』を経営している。
千吉は、釧路から帰ったら温泉に行こうと朱美に伝えていた。
「少しは楽させてやれるかも知らないってさ…」
金のあてでもあったのかは、朱美は知らなかった。

朱美が帰ったあと、片桐は「これ、親父さんに聞いといてくれ」と言って、千吉の30年前の捜査資料を渡した。

お前が見ているものと、恐怖を味わった人間が見ているものは違う

真由は、病室の史郎に加藤の話を聞く。
「ススキノで風俗をやっていた。俺の頃はフィリピンの女の子を食い物にしていた。女にはヒルのようにしつこい。元は人買いだ」と史郎は言う。
人買いとは、人身売買の仲介。
昔はそういう輩が多かったという。
昔とは、札幌オリンピックの前まで。
買うのは、夜の商売をしている者たち、炭鉱、子どものいない夫婦、売る相手には困らなかった。

「ひどいな」とつぶやく真由に「どっちがだ?売る方か?買う方か?」
「どっちもでしょ」と言う真由に「お前が見ているものと、恐怖を味わった人間が見ているものは違う」

恐怖とは、「貧しさ」のこと。
「本当の貧しさは恐怖だろ!?一度味わった人間は、体の深いところに焼き印のように刻まれる。おもて面は普通の生活を送っていても、一生つきまとう。古傷がうずくように。突然暴れ出す…。加藤がどうした?」
湿原で死んだという真由に「殺しか?」と史郎は聞き、「私はそう思ってる」と真由は言う。

港に車を停め、滝川信夫は海を見ていた。
突然、顔をゆがめて苦しみだし、体を曲げる。

和商市場の米澤水産のコーナーに来ている米澤社長。
机の上の新聞に目をやると、湿原で発見された加藤の記事が載っていた。
少し離れたところに、彼女をじっと見つめる滝川信夫の姿がある。

市場から出て、車に乗り込もうとする米澤社長に「小百合ちゃん」と声をかける滝川。
「少し、話す時間あるかい?」と近づいてきた。

「人目がありますから…」という米澤社長。
手紙の返事がなかったので会いに来たのだった。
「僕はね、あなたに謝りたかったんだ、それだけだ。あなたがこんなに立派になられて、本当に嬉しかったんだよ」

「お願いですから…」と懇願する米澤社長。
「もう来ないで!」と言って車に乗り込んだ。
窓を叩く滝川を無視して車を走らせる。
バックミラーには、たたずむ滝川が映っていた。

この男性を見かけたことはありませんか?

海岸の岩影に、うつぶせになって浮かんでいる遺体。
引き上げ作業を見守る、真由と片桐と秋野課長。
真由と片桐は、こっちの事件を担当するように命じられる。
加藤の件は所轄が担当することに。
不満顔の真由に「文句あるか!?」と威圧する秋野課長。

真由は片桐に呼ばれ、2人は遺体に手を合わせる。
遺体は滝川だった。

捜査本部。
レンタカーから、身元が滝川だと判明した。
札幌から来ていた。

片桐は「札幌の元タクシー運転手か…」とつぶやき、「どう思う?」と隣の真由に尋ねる。
真由は、札幌から来た2人(加藤と滝川)が殺されたことに関係があると思っている。

片桐と真由は、レンタカーに遺留品があったことを知る。
それは、真由の父・史郎が使っている強い痛み止めと同じものだった。

その様子を窓越しに見ているのは米澤社長。
滝川の遺体の発見現場は、米澤水産の目の前の漁港だった。

片桐は、窓越しに現場を見ている米澤社長に気づき、真由と共に会社の中に入っていった。

米澤社長は、目を閉じて座っている。
「すみません」と真由に声をかけられ、目を開ける。

いろいろ真由に聞かれるが「何も知らない」と答える。
真由は加藤の写真を取り出し「この男性を見かけたことはありませんか?」と尋ねるが、「いいえ」と答えた。

会社の中を歩いていると、掃除をしている千恵子とばったり会った。
「こちらにお勤めなんですか?」と真由に聞かれ「ええ…」と言ってその場を立ち去る千恵子。
その顔は、何かを思い詰めていた。

年寄りには、若い人にはわからない屈託というものがあるんですよ

加工場で掃除をしている千恵子。
その様子を、遠くで見つめる米澤社長。

真由は車を走らせていた。
助手席では片桐が寝ている。

2人は、札幌の滝川のアパートにやってきた。
コーポオリンピアという名前から、札幌オリンピックの時に建てられたのだろうと片桐は言う。

真由が驚いたのは、本棚にびっしりと収まっている本の数々。
ちょうど真由の自宅のようである。

真由は、机の上にあった便箋に気が付いた。
この便箋で、手紙を書いたようだ。
その横には、北原白秋の詩集『白金之独楽』が置いてあった。
栞代わりに領収書が挟まれたページを開くと、そこにはこんな詩が載っていた。

「二人デ居タレドマダ淋シ 一人ニナッタラナホ淋シ、シンジツ二人ハ遣瀬無シ シンジツ一人ハ堪ヘガタシ」

また、詩集には『キャサリン様へ』という為書きが残されていた。
片桐は、滝川が使用していた痛み止めと睡眠薬を見つけた。
「父と同じ病気かも知れません」と真由が言う。

片桐は「今時ビデオテープだよ」と言い、全部持って帰ってチェックすることにした。
「何それ?」と聞かれ、真由は詩集の『キャサリン様へ』の為書きを見せる。
栞代わりになっていた領収書の古本屋を訪ねたいという真由。

古本屋の弘南堂書店にやってきた2人は、店員に滝川が亡くなったことを告げた。
滝川は昔からこの本屋に通っていて、詩集もここで買ったものだった。
元々は滝川が若いころに買った本だったという。
この詩集は八戸の古書市で仕入れたもので、巡り巡って滝川の手元に戻ったのだった。
滝川が若いころ、《好きだった人》に贈った本だった。

「自分は放蕩者だって言ってましたね」
滝川は大学を中退し、親に勘当され、札幌に来たという。
「あっ!」と、滝川から本を引き取ってくれと頼まれていたことを思い出した。
自宅の本を全部だと。
先月の話で、「そろそろ整理しておきたい」と滝川は言ったという。

滝川の通っていた病院に来た2人。
滝川は肝臓がんだった。
「どのくらい生きられるか?」としつこく聞かれ、治療しなければ長くても余命6ヶ月と答えたと医師は言う。
滝川は治療を拒み、痛み止めだけをもらっていた。

「もういいんですよ、私は。年寄りには、若い人にはわからない屈託というものがあるんですよ」と滝川は医師に話していた。

真由は携帯で「屈託」の意味を調べていた。
「1つのことが気にかかって、他のことが手につかないこと。心が晴れないこと」

2人は滝川の務めていたタクシー会社に来ていた。
退職の理由は「働きづめだったから、もう休みたい」と。

滝川の本籍は青森県。
弘前大学理工学部中退後、八戸興業に入社している。

真由の運転で、雪が積もる街中を走る。
助手席の片桐は、「滝川と真由の父・史郎が似ている」と言う。

「屈託、あるか?大門の屈託?」と話しかける片桐に「母親のことですか?」と聞き返す。
「仕事が手につかないというほどじゃありませんから、心配しないでください」と真由は言う。

事件絡みの女と関係を持った史郎。
彼女を更生させようとのめり込み、真由が生まれた。
捜査対象者との恋愛はご法度。
史郎は閑職に飛ばされ、責任を感じた女は真由を置いて姿を消した。
10年前、ススキノの雑居ビルが燃えた。
女はその火事に巻き込まれて亡くなった。
夜の街でしか生きられない女もいる。

「キリさん、ちょっと付き合ってください」

真由は片桐を連れて、朱美のスナックにやってきた。
滝川の写真を見せると、朱美は「うちの人の知り合い」で「昔馴染み」だと言う。
去年、店に連れてきて、滝川と千吉は言い争いをしていたのだった。

人にも言えない仕事もしてたんです

夜、米澤社長は千恵子の元を訪ねてきた。
「お願いがあって参りました。黙っていてほしいんです」と言われ「あの夜のことですか?」と千恵子は聞く。

あの日の夜、千恵子は、消し忘れた電気を消しに会社に戻った。
そこで、ナイフを持って立ちつくす米澤社長を見た。
床には滝川が横たわっていた。
千恵子は駆け寄り、持っていたナイフを叩き落した。
動揺している米澤社長に「しっかりして、娘さん結婚するんでしょ!?会社、守らなくちゃならないんでしょ!?」と言う。
腹から血を流す滝川を見た千恵子は「何もしなかった、何も起きなかったの!」と言い聞かす。
そして2人で滝川を運び、海に投げ込んだ。

千恵子は「どうしてあんなことになったの?」と聞いた。
「私、昔のことで強請られてました」
「あの男に?」
「別の男です」
「それで困って、あの人に相談したんです。それが大変なことになって…。脅していた男を殺してしまったんです、あの人」
その後、つきまとわれるようになり、怖くてどうしたらわからなくなって、気がついたら刺していたのだ。

「泣きぼくろ…」
「えっ!?」
米澤社長には右目に泣きぼくろがあった。
子どものころからあり、取ろうと思って占い師に相談したら「絶対に取っちゃダメ。いつか幸せになれるから」と言われたという。

千恵子は若いころ、水商売をしていた。
「人にも言えない仕事もしてたんです」と言う千恵子に「私もです」と米澤社長。

「札幌?」と聞く千恵子に「小樽です」と答える。
飲み屋とかクラブで働いていたが、それではいけないと思い、水産加工場に就職した。
先代の社長に見込まれて釧路に来たのだった。

千恵子の夫は炭鉱で働いていたが、じん肺で苦しんで10年前に亡くなった。
米澤社長は先代の社長の息子と結婚したが、博打好きで大変だった。
8年前に心臓をやられて亡くなったのだ。

「それであの…」という言葉を遮り、千恵子は「社長さんお願いがあります。お金を融通してもらえませんか?」と切り出した。
1000万円だった。

滝川信夫さんを殺しました

史郎の病室に来ている真由は、滝川が持っていた詩集を見せる。
「お父さんの本棚にもあったから驚いた」
「白秋か、若いときはみんな読んだな」

真由は、史郎にこの詩集を持っていた男について尋ねた。
史郎は目を閉じて、イメージした。
「悔やんでいる。長くて深い後悔…。二人デ居タレドマダ淋シ 一人ニナッタラナホ淋シ、シンジツ二人ハ遣瀬無シ シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。悲しい詩だが、本当の詩だな」

真由は署に戻ってきた。
片桐は滝川の部屋から持ってきたビデオテープを確認していた。
全部「旅番組」だった。
真由が代わりに見ることにし、片桐は仮眠する。

米澤社長は娘・歩美と話をしていた。
結婚してうまくやっていけるかと不安な娘に「大丈夫」と言い聞かせていた。

真由がビデオテープを確認していると、旅番組の中に米澤社長が映っていた。
寝ている片桐を起こす。

千恵子は、鏡に向かって化粧をしていた。
米澤社長は紙袋を持って、千恵子のアパートにやってきた。
呼び鈴を鳴らし、声をかけても返事はない。
千恵子はいなかった。

真由は秋野課長に、米澤社長を任意で事情聴取したいと願い出る。
釧路の有名人である米澤社長に対し、躊躇するが、片桐も同意見であることに「わかった」と了承する。
そこへ「課長!」と呼ばれた。

3人が部屋を出ると、廊下には凶器の包丁を持参して自首してきた千恵子の姿があった。

「兵藤千恵子と申します。滝川信夫さんを殺しました。逮捕してください」

あなたは殺していない、誰かの代わりに来たんじゃないんですか?

取調室で千恵子の話を聞く片桐。
横で記録をとる真由。

千恵子は若いころに、滝川と札幌でつきあっていたという。
去年、釧路にいることを知り、復縁を迫ってきたと。

加藤のことを聞かれ、加藤も札幌時代の知り合いだと話す。
「彼も遺体で発見されているんです」と片桐に言われ、千恵子は滝川が送ってきた手紙を差し出す。

拝啓 お元気でしょうか
加藤の件はなんとかするつもりでおりましたから、すべて私の責任において治めました
もう何の心配もありません
あなたは、今の私にとって生きがいであり、寂しさを慰めてくれる唯一の人なのです
私はあなたに人生のすべてを懸けてもいいと思っています

早く逮捕してという千恵子に、「ウソ、全部ウソでしょ!?あなたは殺していない、誰かの代わりに来たんじゃないんですか?」と真由が問い詰める。
その言葉に「…黙秘します」と答える千恵子。

縄を結ばれ、連れていかれる千恵子。
取調室に残った片桐と真由。
「大門!誰が取り調べをしていいと言った!?」と秋野課長が飛び込んでくる。
このまま黙秘されたらどうするのかと叱られ、謝る真由。

「いらん!帰れ!帰っちまえ!!」

真由は自宅に戻ってきた。
ソファーでうなだれる。
白秋の詩集を開く。
「二人デ居タレドマダ淋シ 一人ニナッタラナホ淋シ、シンジツ二人ハ遣瀬無シ シンジツ一人ハ堪ヘガタシ」

秋野社長は用意したお金を千恵子に渡せず、テーブルの上に置いていた。

千恵子は、留置場の中から空を見上げていた。

滝川信夫の屈託は、母親に捨てられた子どもだ

真由は署に出勤してきた。
包丁の柄の部分から滝川の血液が採取され、逮捕状をどうするかと秋野課長は悩んでいた。
そこへ真由がやってきて、昨日のことを謝る。

「まだ許しちゃいないよ」
「兵頭千恵子は犯人じゃないです。心証がまったくありません」
「お前の心証なんていらん!」

滝川の手紙には、千恵子の名前は出てこず、封筒もないため、誰あての手紙かがわからないと言う真由。

「彼女は身代わりです」
「米澤小百合のか?」
「…はい」
「キリさんは?」
「…おそらく」
「送検したら一生後悔します。八戸に行かせてください!」

真由と片桐は八戸に向かった。
やってきたのは八戸警察署。
滝川の記録はなかった。
滝川が勤めていた八戸興業はすでに廃業していた。
八戸ロマン座というストリップ小屋だった。

八戸マノン劇場に話を聞きにやってきた。
社長の楢橋(上田耕一)は、以前に八戸ロマン座で働いていた。
滝川の写真を見せると、「切符切りをやっていた奴だ」と思い出した。
学生のアルバイトだったのが、大学を辞めて住み込みで働き始めた。
しかし、1年ぐらいでいなくなったらしい。
加藤の写真を見せたがわからず、「踊り子の方がわかるのでは」と楢橋はいう。
米澤小百合と兵頭千恵子もわからなかった。
踊り子は本名では踊らないため、「芸名がわかれば」と言う。

「キャサリンは?」と真由に言われ、「聞いた事あるなあ」と楢橋。
「愛ちゃんに聞いてみれば?」と若い踊り子に言われる。

元ストリッパーで、スナック『愛の店』のママのことだ。

愛(緑 魔子)に会いにきた。
「キャサリン姉さんだば、いい踊り子だったさ」と話し出す。
芸のない子はすぐ脱いでしまうが、姉さんはなかなか脱がない。
でも客は釘付けなのだった。

滝沢の話をすると、キャサリンに惚れていた学生だったと思い出す。
「子どもらの世話をよくしてた」と。
キャサリンには娘が2人いた。
しかし、北海道の男が来て、どこかに連れていったという。
踊り子は旅が多いため、子連れは大変なのだった。
2人の姉妹は、子どものいない夫婦にもらわれるのか、それともどこかに売られるのか…。
その仲介をしたのが加藤だった。
そして、姉妹の妹が小百合、米澤小百合だった。

片桐がキャサリンの本名を聞く。
「なめかた、行方佐知子」
9年前に、三沢の老人ホームで死んだという。

片桐は、行方佐知子の戸籍を見ていた。
長女は行方千恵子、昭和25年4月20日生まれ。
次女は行方小百合、昭和30年6月11日生まれ。

スピードを出し過ぎる真由を注意する。

「大丈夫か?大門」
「どうしてそんなこと聞くんですか?」
「滝川信夫の屈託は、母親に捨てられた子どもだ。姉と妹を助けることができなかった」
「……」
「冷静になれないだろう」
「私が母親に捨てられた子どもだからですか?」
「……」
「キリさん、お願いがあります」
「なんだ?」
「兵頭千恵子の取り調べ、やらせてください」

私も!……私も、母に捨てられた子どもです

真由は、取り調べ室にいた。
千恵子が入ってきた。

小百合は娘の結婚式場にいた。
傍らには、千恵子が自首をしたことを報じる新聞があった。

取り調べ室が見える部屋にいる秋野課長と片桐。

「なんでキリさんがやらないんだ?」
「俺は教育係ですから…」

真由は、八戸に行ってわかったことを千恵子に話し出す。
滝川は札幌に渡ってタクシー運転手をしながら後悔を抱えていた。
好きだった人と一緒になれず、彼女の子どもたちを守れなかったから。
滝川はあるとき、タクシーの客として加藤を乗せた。
滝川と加藤のどちらかが、姉妹の一人が釧路にいることを知っていた。
理由は「有名だったから」。
釧路で一番の水産会社の社長になっていたから。

「(それが)米澤小百合さんです」
「社長さんは関係ありません」
「滝川を殺害したのは米澤小百合さんです」
「私です。私がやったんです」
「あなたは殺していない。そんな人じゃない」
「なにがわかるの、あなたに!」
「私も!……私も、母に捨てられた子どもです」
「……」
「やっとわかりました。何故あなたになら、心を開くことが出来たのか…。私もあなたのように、自分で自分を励まして、慰めて、自分を抱きしめて……そうやって生きてきたからなんです」
「……」
「派遣会社で話を聞いてきました。去年、スーパーの清掃をしていたあなたが、きついから誰もやりたがらなかった小百合さんの工場に移りたいって頼んだそうですね」
(うつむいてしまう千恵子)
「あなたも小百合さんが釧路にいるって知った。自分のすぐそばにいるって。ずっと探していた妹がいるって。今も心の中に、小っちゃかった頃の妹がいて、その子はずっと泣いている、助けてって泣いている…。千恵子さんは、そんな気持ちを抱きしめたまま、生きてきたんじゃないですか?守ってやらなきゃって。守ってやれるのは自分しかいない、自分1人なんだって」
(千恵子は涙をこらえている)

あたしはね、あの子たちの運命さ懸けたんだよ

青森のストリップ小屋にいるキャサリンと加藤。
加藤は黙って、キャサリンの胸元に札束をねじいれた。
キャサリンは化粧をしながら鏡越しに、「みんなの言うことよく聞いて、可愛がってもらうんだよ」と娘たちに声をかける。
加藤が連れて行こうとし、姉妹は「やめて!」と抵抗する。
そこへ、滝川が「何してんだよ!?」と入ってきた。
「どこさ連れて行くんだよ!」と言う滝川に「うるせえな、関係ねえべさ」とキャサリンが言う。
加藤は無理やり姉妹を抱えて連れて行った。

「姉さん、どういうことなんだ?……売ったのか!?」
「…あたしと一緒にいて、あの子たちが幸せになれるかい!?…あたしはね、あの子たちの運命さ懸けたんだよ」
「母親だべ!?…母親と一緒にいるのが一番だべさ!」
「テケツ(切符切り)が!ナマ言ってんじゃねえよ!」
そう叫んで、滝川が贈った白秋の詩集を投げつけた。
キャサリンは泣いていた。

リンゴの木箱に押し込められ、青函連絡船に荷物として乗せられる姉妹。
「お前らは荷物だ。騒ぐな!」と言う加藤。

雪混じりの寒風が吹き荒ぶ青函連絡船の甲板に、荷物として置かれた姉妹。
加藤は客室に入っていく。

「ちいねえちゃん、寒いよー」と泣く小百合。
「さーちゃん、もう少しだ。泣きぼくろが大きくなっちゃうよ。歌おう、オカッパルのハワイ、歌おう」と、岡晴夫の「憧れのハワイ航路」を歌い出す千恵子。
夜の、どんよりとした群青色の津軽海峡に、千恵子の歌声が鳴り響く。

加藤が売ろうとした客は、「大きい子は難しいわ」と言って、妹の小百合だけを連れていった。

「ちいねえちゃーん!ちいねえちゃーん!」

妹が乗った車をいつまでも追いかける千恵子。

「さーちゃん!」

妹がいなくなったあと、雪の上には車の轍だけが残る。

あの子の罪は、私の罪です!

取調室。

「あなたが誰か、小百合さんは知らないんですか?」と聞かれ、千恵子が重い口を開く。

「あの子は…苦労して、苦労して、懸命に生きてきたんです…。多くの人を雇って、みんなの生活を必死になって守ってきたんです。幸せを掴もうと、薄ーい氷の上を、怯えて、悶えながら、生きてきたんですよ。最後は、幸せになっていいでしょ?それを、あなたは奪うんですか?」
「……」
「私が償うって言ってるんです!」
「あなたに…罪を被せるわけにはいかない!」
「あの子の罪は、私の罪です!」
そう言って、千恵子は両手で顔を覆い、泣きだしてしまう。
それを見ていた秋野課長が「頼む」と言い、「はい」と片桐は答えた。

結婚式場では、歩美が小百合に花束を渡していた。
歩美を抱き寄せる小百合。

胴上げされている祐一と、嬉しそうに笑っている歩美を見守る小百合の顔が曇る。
エスカレーターに乗って片桐がやってきたのだ。

「米澤小百合さんですね」
「…はい」
「釧路中央本部の片桐と申します。ご同行願えますでしょうか?」
うつむいていた小百合は顔を上げ「着替えてもよろしいですか?」と言った。

署に連行されてきた小百合。
片桐は「どうする?」と秋野課長に聞かれ、「最後まで大門がやります」と答えた。

ごめんね…さーちゃん…また、守れなかった…

取調室で向かい合う、真由と小百合。

「小さいころから、怯えて生きてきました。なにか悪いことが起きるんじゃないかって。本当に起きるんですね…」
「兵頭千恵子さんが、あなたの罪を被ろうとしています」
「あの人、何なんでしょうね、自分が身代わりになるって言うんですよ。自分が殺したことにするからって。その代わり1000万くれって。私、お金用意して行ったんですよ。でも、いないんです。変な人…」
「…あなたを、守ろうとしたんです」
真由の目を見る小百合。

「兵頭千恵子さんは……あなたのお姉さんです」
「……」

秋野課長たちは、マスコミに気づかれないように裏から車を出そうとしたが、感づかれてしまった。
車に乗った小百合に、カメラのフラッシュが浴びせられる。
思わず顔を隠す小百合。
その様子を、縄をつけられ車に乗ろうとしている千恵子が見つめていた。
小百合は千恵子の姿を見つけた。

「ちいねえちゃん!」

千恵子はじっと見守っている。

「ちいねえちゃーん!ちいねえちゃーん!」

車は行ってしまった。
千恵子は真由の顔を見つめる。
真由は、縄を持っていた手を放してしまった。
真由を見つめる片桐。
千恵子は叫びながら、小百合の乗った車を追いかける。

「さーちゃん!」

小さいころ、生き別れになった時と同じだった。
小百合は車の中で泣き叫ぶ。
千恵子は国道で疲れて立ち止まった。
小百合を乗せた車は小さくなる。
千恵子の後ろには、真由が立っていた。

「ごめんね…さーちゃん…また、守れなかった…」

真由は、千恵子の肩を支えていた。

車に乗った千恵子と真由。

「どうして姉だと名乗らなかったんですか?」
「昔のことなんか、全部忘れてほしかったのよ。私のことも、昔のことじゃない…。二人デ居タレドマダ淋シ 一人ニナッタラナホ淋シ…。子どもの頃、滝川さんに教えてもらった。忘れちゃった、この後…」
「……シンジツ二人ハ遣瀬無シ…」
「…シンジツ一人ハ…堪ヘガタシ…。楽しかったわね、スケート…」
「……待ってますから。きっと…」

いい刑事になるだろうって、お前…

真由が史郎の病院にくると、片桐が出てきた。

「おー!ちょっとご機嫌伺いに…」
「ありがとうございます」
「ラーメンでもすすって帰るか?待ってるぞ」
「今度、お願いします」
「ほほ、断らないか」
真由は片桐に頭を下げた。

史郎の病室に入る真由。

「キリが来た。追い返したよ」
「うん」
「いい刑事になるだろうって、お前…」
真由の動きが止まる。

「真由、苦労かけた…」
「…お父さん、謝らないで。何も心配しないで」
「そうか…」

1ヶ月後、史郎は亡くなり、真由は1人になった。
誰もいないスケートリンクで、真由は滑っている。
リンクには、無数のエッジの跡が残っていた。

 

総括&感想

なんとも、胸が凍るようなドラマでした。
ほとんど雪のシーン、さぞ出演者のみなさんは大変だったでしょう。

柴咲コウさんの凛とした美しさが、釧路の冬の風景に似合っていましたね。
笑顔を見せない主人公の役は難しかったでしょう。
桜木紫乃さんの作品でテレビドラマ化された「硝子の葦 ~garasu no ashi~」で主演した相武紗季さんも、笑わない主人公を演じていたことが思い出されます。
沢村一樹さんも、高倉 健さんか渡辺 謙さんがやりそうな役を見事に演じていましたね。

それにしても、どうして小百合は滝川を殺してしまったのかが悔やまれます。
滝川は余命も短く、小百合と千恵子のためならば「どんなことでもする」という覚悟だったのに…。
やっぱり、東北の人だけに口下手なのでしょうね。
もっと小百合にもわかりやすく説明できていれば、小百合は罪を犯さずに済んだのかもしれません。
その口下手ゆえに、小百合に恐怖心を抱かせてしまったのが失敗でした。

真由の父・史郎も、もっと真由に母親のことや母親の気持ちを教えてあげていたら、真由の心が氷のように冷たくならなかったのではと思います。
滝川も史郎も、昔気質の男ゆえに「あえてわかってもらわなくてもいい」という考えなのでしょう。
私も「他人に理解してもわらなくても結構」というところがあるので…。

「氷の轍」という題名の意味について考えてみました。
「轍(わだち)」とは、車が通ったあとに残る車輪の跡です。
舗装されていない土の上なんかでは、深く掘られたように残っているものもあります。

北海道は氷点下の寒さで、路面は凍り、その上に雪が積もります。
広い北海道では車は欠かせず、このドラマでは、雪道を何度も車が走っていました。
そのシーンを何度も見せられて、視聴者には「車の走り去る後ろ姿」が何度も目に焼き付きました。
「滝川が加藤を置いて走り去るシーン」
「小百合を乗せた車が千恵子を置いて走り去るシーン」など。
車の轍とともに、そこには「残された人」が必ずいました。
特に千恵子は、同じような場面を2度経験しました。

また、スケートリンクのシーン。
リンクにはエッジの跡がいくつも刻まれていました。
フィギュアスケートなんかでは、それによって後の選手に影響したりしますよね。
氷に刻まれた轍は、それほど深く、また、心に刻まれたらなかなか消えない、そんな意味が込められているのではないでしょうか。

でも、スケート場には整氷車があり、刻まれた溝もきれいになります。
同じように、時間はかかるかもしれませんが、心に刻まれた「氷の轍」も、いつかはきれいになるという意味も込められていると思うと、希望が持てる気がします。

 

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