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もののけ姫|ラスト必見!ネタバレあらすじ・ストーリー&感想

      2016/08/26

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映画「もののけ姫」あらすじ&ネタバレ

1997年(平成9年)7月12日公開作品。

金曜ロードSHOW!8月5日 OA「もののけ姫」

もののけ姫(久石 譲 :ピアノ、 米良美一:歌でのコラボです)

あらすじ

エミシの村に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治して、右腕に死の呪いを受けてしまう。
タタリ神の正体は、何者かに鉄のつぶてを撃ち込まれたイノシシだった。
人を憎んでタタリ神になったのだった。
アシタカは呪いのため村を追われ、呪いを絶つためにもイノシシが来た西の地へと旅立つ。

旅の果てに、アシタカは山奥で倒れている人を助ける。
彼らの村はタタラ場と呼ばれる、鉄を作る村だった。
そこを治めているのはエボシという女だ。
エボシは、石火矢と呼ばれる火砲を村人に作らせ、山に住む”もののけ”や、村の鉄を狙う侍たちから村を守っていた。
イノシシに鉄のつぶてを撃ち込んだのも彼女だという。
鉄を作るために自然を破壊する彼らは、”もののけ”達を追いつめていたのだ。
アシタカは、これ以上憎しみを広めるなとエボシに忠告するが、村人達にとってのエボシは、生きる希望を与えてくれる女性でもあった。

そのエボシの命を、”もののけ姫”が狙いにくる。
その正体は山犬に育てられた人間の娘、サンだった。
窮地に陥ったサンをアシタカは救うが、同時に彼は瀕死の重傷を負ってしまう。
倒れながらもアシタカは、生きろ、とサンに語りかけるが、人を憎むサンは聞く耳を持たずに、助けてくれたアシタカを殺そうとする。
しかし、アシタカから美しいと言われたサンは、動揺して思いとどまる。

サンはアシタカをシシ神の前に連れて行く。
シシ神は生と死をつかさどる神だ。
シシ神はアシタカの傷を癒し、それを見たサンはアシタカを生かすと決める。
サンはアシタカを介抱するうちに、しだいに彼に心を開いていく。
アシタカも、森と人が争わずに済む道は無いのかと、思い悩む。

そのころタタラ場には、エボシにシシ神殺しをさせようとする、怪しげな装束の男達が集結していた。
シシ神の首には不老不死の力があるのだ。
タタラ場を出発したエボシ達は、人間との最終決戦を行おうとするイノシシの大群と大戦争をはじめる。
ところが、エボシが留守にしたタタラ場は、鉄を狙っている侍の集団に襲われてしまうのだった。

アシタカはエボシに戦いをやめて村に帰るよう伝えるが、エボシはかまわずシシ神殺しに向ってその首をとる。
するとシシ神の体から不気味な液体が大量に飛び散り、それに触れた者たちは死に、木は枯れてしまう。
やがて液体は津波のような勢いで山を埋め尽くし、森は枯れ果てて、タタラ場も壊滅してしまうのだった。
サンは森が死んだと絶望し、人間に対する憎しみを爆発させる。
しかし、アシタカはまだ望みはあるとサンを説得し、二人は協力してシシ神の首をシシ神に返す。

シシ神は首を取り戻したが、朝日を浴びると地に倒れて消えてしまう。
その風が吹き抜けると、枯れ果てた山には僅かながらにも緑が戻った。
アシタカの腕の呪いも消えている。それは、生きろ、ということなのだろうか。
アシタカは好きだが人間を許すことはできないと言うサンに、アシタカは、それでも互いの世界で共に生きようと語る。
エボシもタタラ場の村人達に、新たに良い村を作りなおそうと語りかけるのだった。

[出典:もののけ姫(Wikipedia > https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E3%81%91%E5%A7%AB ]

キャスト・登場人物相関図

アシタカ(アシタカヒコ)
主人公。
ヤマト(大和)との戦いに破れ、北の地の果てに隠れ住むエミシ(蝦夷)一族の数少ない若者で、王になるための教育を受けた、一族の長となるべき17歳の少年である。
王家の血を受け継ぐ気品と、狩で鍛えた秀た技の持ち主。
無口だが正義感が強く潔く、村を襲おうとするタタリ神に矢を放ち、命を奪う事と引き換えに死の呪いをかけられる。
それがきっかけとなり、村を追われることとなった。
右腕には呪いの印である痣があり、「アシタカに爆発的な力を与えるが、代わりに少しずつ命を奪っていく」というものである。
弓の扱いに長け高い身体能力を持つ。
また、タタラ場の女性たちから興味を持たれたり、トキからは「いい男」と評されるなど端整な顔立ちをしている。

ヤックル
アカシシと呼ばれる大カモシカ。
主人であるアシタカによく慣れ、常に行動を共にする。
サンやモロの子達と親しくなる。

ナゴの守
猪神。
エボシ率いる石火矢衆に深手を負わされ、その苦しみと憎しみによりタタリ神と化した。
アシタカの放った矢によって致命傷を負うが、引き換えに死の呪いをかける。
最期は人間への憎しみを吐きながら息絶えた。

カヤ
エミシの村の娘。13、4歳。
アシタカを「兄様」と呼ぶが、実の兄妹というわけではなく、エミシ村のように小さな村では、自分より年上の人間達は皆兄様や姉様と呼称する。
将来はアシタカの嫁になるつもりであり、そのように周りが認めた娘だった。
アシタカが村を出て行く際には、エミシの乙女が変わらぬ心の証しとして異性に贈るならわしのものである玉(黒曜石)の小刀を贈った。

ヒイ様
エミシの隠れ里の老巫女であり、村をまとめている。
石や木片などを並べて吉凶を占う。
呪いを受けたアシタカを占い、西へ向かうよう告げる。

サン
もののけ姫。
15歳。犬神(山犬)に育てられた少女。
不気味な土面を付け、巨大な山犬に跨り、タタラ場やエボシ御前に何度も襲撃を繰り返す。
アシタカに出会い、荒ぶる神々と人の間で心が揺れ動く。
アシタカが、シシ神に助けられた際には、彼を手助けした。
名前は、1980年に宮崎駿がアニメ企画案として構想した作品のヒロインが「三の姫」(三番目の姫)だったことに由来する。
映画のラストではアシタカのプロポーズに答えている。
また、監督は「(あの後)ふたりはしょっちゅう会っている」と述べている。

モロの君
二本の尾を持つ白く大きな三百歳の犬神。
人間に捨てられたサンを育て、娘として側に置く。
人語を解し、高度な知能と強靭な力を持つ。
シシ神の森を侵すエボシ御前を憎み、命を狙っている。
サンと同様に人間を嫌っており、アシタカがサンを人間界に返すように抗議してきた際には、「黙れ小僧!」と一蹴している。
最期は、完全に祟り神になりかけた乙事主(おっことぬし)との戦いで力尽きるが、死に際、首だけになりながらも、執念で、エボシの片腕(右腕)を食い千切り、飛び散ったシシ神の体液に飛び込み死亡した。

乙事主(おっことぬし)
四本牙を持つ巨大な白い猪神。
五百歳の最長老で、目はすでに見えない。
鎮西(九州)から、シシ神の森を守るために海を越えてやって来た。
他の猪神を率いて、人間に大攻勢をかける。
モロの君とは旧知の間柄で良い仲だったが、百年ほど前に別れた。
終盤、一族を引き連れて人間達と戦うも重傷を負い、錯乱状態となり祟り神へと変貌を遂げていくが、最期は、完全に祟り神になる前に、シシ神に命を吸い取られた。
名前の由来は、富士見町の乙事から。

モロの子
人語を解する2頭の犬神の兄弟。
サンを乗せ、共に人間と戦う。

エボシ御前
深山の麓で、タタラ集団を率いる冷静沈着な女性。
山を削り、砂鉄を沸かし、鉄を打ち、石火矢をも造りだす。
売られた娘達を買い取り、本来は女人禁制のタタラ場で仕事を与えている。
社会からの異分子をも人として扱う徳を持ち、人々に敬われかつ慕われている。
しかし、一方で必要とあらば、タタラ場の人間をも見捨てる非情さや、敵対する者への容赦の無さをも併せ持つ。
終盤でジコ坊と共に部下を引き連れて、シシ神狩りに向かうが、石火矢でシシ神の首を落とした後、モロの君に片腕(右腕)を食い千切られる。
シシ神が消えた後は、これまでの自身の所業を反省し、生き残ったタタラ場の者たちと共に新しい村作りを決意した。

石火矢衆
シシ神退治を条件に、「師匠連」という謎の組織からエボシに貸し与えられた傭兵。
総勢四十名。
明から輸入した石火矢を使い、もののけと戦う。
鉄や米の運搬時の護衛で、タタラ場全体の警備も務める。
最期はシシ神の体液が飛び散り、大半は命を落とし、残りわずかの者は逃亡した。

タタラ者
タタラ場に住む製鉄集団。
装束に身を包み、昼夜を問わず鉄を作り続けている。

ゴンザ
エボシの側近。
牛隊、ワラット達の頭目。
威張り屋で短気であり、アシタカを間者と疑うが、本人は全く真面目。
しかし、トキに言い負かされる場面があるなど少々情けない面が目立つ。
エボシに惚れているという噂がある。
カナヅチで泳げない。

ジコ坊
謎の組織「師匠連」の一員。
その命により、不老不死の力があるとされるシシ神の首を狙う。
唐傘連(常に唐傘をたずさえ、忍のような技を使う集団)の頭領。
石火矢衆の頭でもあり、狩人、ジバシリなどを動かす。
シシ神の森の存在をアシタカに教えた人物。
岩から岩へと身軽に跳躍移動したり、ヤックルと並走するなど高い身体能力を持つが、基本的に自身が率先して戦おうとはせず実力を隠しているが、緊急時にはアシタカと渡り合えるほどの武術の使い手でもある。

唐傘連
ジコ坊に付き従う謎の集団。
常に巨大な唐傘をたずさえ、暗器や煙玉など忍のような技を使う。
ジゴ坊の命により、シシ神の首を狙って暗躍する。
目的のためには手段を選ばない非情さを持つ。
最期はシシ神の体液が飛び散り、大半は命を落とし、残りわずかの者は逃亡した。

ジバシリ(地走り)
通常の狩人よりも山野の知識に長けた者。
けものに人と見破られないよう生皮を被るなど、特殊な術を使う。
シシ神が「首を返せ」とばかり暴走した際には、わずかの石火矢衆や唐傘連と共に逃亡する。

シシ神(ディダラボッチ)
生命の授与と奪取を行う山の神。
夜そのもので、神の中では下級に位置する。
新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。
その首に不老不死の力があると信じられている。
昼の姿は角が無数に頭頂部から生えた人面の鹿(蹄は無くダチョウのような脚)の生き物で、水面を浮いて歩き地面では歩く度、足下で植物が一斉に成長しては枯れる。
夜の姿はディダラボッチで、独特の模様と半透明な体を持つ。
体内で青い光を放ちながら、夜の森を徘徊し、森を育てている。

猩々
ニホンザルより大型の霊長類。
夜毎崩された斜面に集まり、森を取り戻すため木を植えようとする。
森を奪った人間を憎んでいる。
人間を倒す知恵を得るためにアシタカを食べようとする。

牛飼い
タタラ場に住んでいる。
牛を馴らし、米や鉄の運搬の仕事を担う。

甲六
トキの夫で、牛飼いの一人。
集中豪雨の中で米を運搬中、犬神に襲われ谷へ転落し、アシタカに助けられる。
惚れた弱みでトキの尻に敷かれている。
憎めない性格。

トキ
タタラ踏みの一員で、その指導的存在。
さっぱりしているが勝気な性格で、ゴンザを言い負かすほど。
夫の甲六にも愛情故のきつい言葉を投げつける。

病者
タタラ場の別棟に住む。
エボシが引き取り看病している。
新石火矢の製造を任され、開発に成功する。
癩者(ハンセン病患者)。


鉄のためにタタラ場を狙う領主アサノの武者達。
野武士と違い、完全武装で統率の取れた攻撃を仕掛ける。

コダマ(木霊)
一種の精霊で、豊かな森林に住む。
白い半透明の体を持つ。
森の中で迷ったアシタカを導くなど、特に人間に敵意を持っている訳ではないらしい。
キャラクターデザインは、森に何かいるのが見えるというスタッフの手によるもの。

主人公の動機

理不尽にも傷付けられ、呪われたと自覚した少年が、その呪いを癒す鍵を探して旅をする。

タタラ場とは

山を削り、砂鉄を沸かし、鉄を打ち、石火矢をも造りだしている所で村を形成している。
そのリーダーがエボシ御前。
彼女は、戦争によって人狩りに遭い 売られた女性たちや、社会から差別を受けてきた癩者(ハンセン病患者)とみられる病者を引き取っている。
ここで作られた鉄が武器となって戦争に用いられ、それによってまた女性が奴隷として売られるという矛盾がある。
エボシ御前は、病者に新しい石火矢を作らせ、それを女性たちに使わせ 侍の力を弱めることにより矛盾を解消しようという目的があった。

一方 サンは、森の神(=ナゴの守)に対するいけにえとして捧げられた立場だったが、巨大なタタラ場が作られたことによって いけにえとしての存在価値を否定されてしまい、「もののけ」として生きるしかなかった。

[出典:もののけ姫 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E3%81%91%E5%A7%AB]

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あらすじ&ネタバレ(最後まで読んでね)

タタリ神とアシタカ

エミシの村。
少年アシタカは、カモシカのヤックルにまたがり 櫓の上に上って森を見て、「何か来る」とつぶやいた。
櫓のてっぺんにアシタカが上ると、爺じが座っていた。
「来よった」という爺じの声に、アシタカは弓を構えた。

石の塀を乗り越えてやってきた巨大な化け物を見て「タタリ神だ」と叫ぶ爺じ。
ヤックルの方に向かってくるタタリ神だが、ヤックルは動けない。
アシタカはヤックルの近くに矢を放ち、驚いたヤックルは逃げ出す。
タタリ神に押し倒された櫓、アシタカは爺じを抱えて飛んだ。

「村の方へ行く、襲う気だ!」とアシタカは走り出す。
爺じは「タタリ神に手を出すな、呪いをもらうぞ!」と叫ぶ。
ヤックルに飛び乗ったアシタカは、山を駆け下りて村に向かう。

アシタカはタタリ神に向かって、鎮まるように語りかける。
3人の娘の方に向かっていくタタリ神。
アシタカは、タタリ神の目に矢を討ち放った。

荒れ狂うタタリ神は、アシタカの右腕に黒い触手のようなものを巻きつけた。
アシタカはそれを振り払うが、右腕にはまだ巻きついたまま。
アシタカはタタリ神の頭に矢を命中させ、タタリ神はゆっくり倒れた。

ヤックルから崩れ落ちたアシタカに、カヤや村のみんなが近寄る。
右腕には傷を負っている。
カヤに「近寄るな、ただの傷ではない」と言うアシタカ。

老巫女のヒイ様が背負われてやってきた。
ヒイ様から渡されたヒョウタンの水を、アシタカの右腕にかけるカヤ。

ヒイ様は、横たわる猪(タタリ神)の前に立って頭を下げ、祝詞をあげる。
タタリ神は異臭を放って骨だけになった。

西に向かうアシタカ

アシタカと 村人数人を前に、占いをするヒイ様。
彼女によれば、猪は遥か西からやってきた。
深手の毒に気がふれて、体は腐り、走るうちに呪いを集めてタタリ神になってしまった。

アシタカに向かって、みんなに右腕を見せるように促すヒイ様。
紫色のアザがついていた。
アシタカに、己の運命に立ち向かう覚悟はあるかと問うヒイ様。
アシタカは タタリ神に矢を射るときに、すでに心は決めていたという。

うなずいたヒイ様はゆっくりと語りかける。
「そのアザはやがて骨まで届いて、そなたを殺すだろう」
うつむくアシタカ。

ヒイ様に、村を守ったアシタカに手立てはないのかと 口々に問いかける村人たち。
「誰にも定めは変えられない。だが、ただ待つか、自ら赴くかは決められる」
そう言ったヒイ様は、猪の体に食い込んでいた鉄の塊を見せた。
その鉄の塊は、タタリ神になるほどの苦しみを与えたという。
人を恨んで猪はタタリ神になり、アシタカに呪いをかけた。

「西の国で何か不吉な事が起こっているのだよ。その地に赴き、曇りのない眼(まなこ)で物事を見定めるなら、あるいはその呪いを絶つ道が見つかるかも知れん」

エミシ(蝦夷)一族は、ヤマト(大和)との戦いに敗れ、北の地の果てに隠れ住んでいた。
アシタカは、将来の村の長となることを嘱望されていた若者だった。

アシタカは短剣を取り出して、結っていた髪を切った。
「掟に従って見送らん。すこやかにあれ」と言うヒイ様。
村人たちは下を向いたままだった。
アシタカは黙って立ち上がり、その場を去った。

まだ暗い中、ヤックルに乗っていくアシタカに駆け寄るカヤ。
「兄さま」
「カヤ、見送りは禁じられている」
「お仕置きは受けます。どうかこれを、私の代わりにお伴させてください」

カヤが差し出したのは玉(黒曜石)の小刀だった。
「お守りするよう息を吹き込めました。いつもいつも、カヤは兄さまを想っています。きっと、きっと・・・」
「私もだ。いつもカヤを想う」
そう言って、アシタカはヤックルを走らせた。

カヤはアシタカの嫁になることを心に決めていた娘で、皆もそれを認めていた。
玉(黒曜石)の小刀を渡すということは、もう二度と会えないアシタカを想って、今後誰にも嫁がないという覚悟の表れだった。

アシタカとジコ坊

西へ西へと山道を走るアシタカとヤックル。
遠くに煙が見える。
アシタカが近付くと、戦が繰り広げられていた。
矢がアシタカの方にも飛んできて、急いでその場を離れる。

倒れた女性を斬ろうとする侍の手を矢で射るアシタカ。
しかし、傷を負った右腕が痛む。
弓の名手のアシタカは、遠くの侍にも矢を命中させる。

村で米を買うアシタカ。
その際 砂金を渡すが、女店主におあし(お金)を渡せと言われる。
そこへジコ坊が現れ、砂金の価値を話すことで解決した。

戦の小競り合いに巻き込まれていたジコ坊は、アシタカによって助けられていたのだった。
夜になって食事時 アシタカはジコ坊に、タタリ神の呪いを受けたことを話した。

アシタカは、里に下りたことによって2人を殺めたことを後悔した。
それに対し ジコ坊は「そのおかげで拙僧は助かった。人はいずれ死ぬ。遅いか早いかだけだ」と言った。

アシタカは、懐から鉄の塊を取り出して ジコ坊に見せた。
ジコ坊は、さらに西の奥に進むと シシ神の森があると教えた。

アシタカは朝早く、西に向かって出発した。
それを見ながらジコ坊は「やはり行くか」とつぶやいた。

エボシ御前とモロ

雨が降る険しい山道を、エボシ御前率いるタタラ場の男たちが 牛に米などの荷物を載せて運んでいた。
「来たぞー!」と誰かが叫ぶ。

2頭の犬神の兄弟(モロの子)とサンが向かって来た。
護衛の石火矢衆は、雨に濡らさないよう石火矢を構えた。

エボシ御前の「放て!」の号令と共に、彼らは石火矢を撃った。
逃げていくモロの子たちとサン。

すると、大きな体をしたモロが 荷物の隊列に襲い掛かってきた。
石火矢が当たり、谷底に落ちて行くモロ。
「やりました」と喜ぶ部下に、「奴は不死身だ、このくらいでは死なん」と言うエボシ御前。
谷に落ちた者はそのままに、行軍を進めるエボシ御前。

アシタカは、サン、そしてシシ神と出会う

アシタカは、谷の川で倒れていた2人の男を助けた。
そこへ、傷ついたモロとサンがやってきた。
モロの傷口に口を当てるサン。
その様子をアシタカは見ていた。

アシタカに気づいたモロと、口を真っ赤にして振り向くサン。
アシタカは立ち上がり、「我が名はアシタカ、東の果てよりこの地へ来た。そなたたちは、シシ神の森に住むという古い民か!?」

サンは「去れ!」と言って、モロたちとその場を離れた。
アシタカに助けられた牛飼いの甲六は、妖精を見て声をあげた。
アシタカが「ここにもコダマ(木魂)がいるのか」と言った。

甲六は、「こいつがシシ神を呼ぶ」と言って怖がった。
アシタカは平気な顔で「すまぬが、そなたたちの森を通らせてもらうぞ」とコダマに言う。

まだ気を失っている男をアシタカが背負い、甲六はヤックルに乗って前へ進む。
コダマがどんどん増えてきた。
コダマはアシタカたちを案内するようだった。

森の中の湖のようなところにつき、休むことにしたアシタカたち。
アシタカが遠くにいたシシ神を見ると、突然 右腕が暴れ出す。
あわてて湖の中に右腕を突っ込むアシタカ。

再び前に進むアシタカは、体が軽くなったと感じていた。
ヤックルに乗っていた甲六も、痛みがとれて歓声をあげた。

そして、アシタカたちの目の前に タタラ場が現れた。

タタラ場に来たアシタカ

彼らの村 タタラ場では、エボシが中心となって砂鉄を溶かし 鉄を作っている。
甲六は村人たちに向かって「俺だー!牛飼いの甲六だー!」と叫んだ。

村人たちは、「死んだはずの甲六が出た」と大騒ぎだった。
甲六に「あと2人落ちたんだ」と誰かが言うが、「助けられたのは俺たちだけだ」と甲六が言う。

エボシの側近・ゴンザが、アシタカに何者かと問いただそうとしていると、甲六の妻・トキがやってきて 夫にきつい言葉を放つ。
トキはタタラ踏みの一員で リーダー的存在であり、ゴンザにも物怖じしない。

トキがアシタカに礼を言うと、上のほうからエボシの声がした。
「ゴンザ、後で礼を言いたい。客人を案内しなさい」

タタラ場は要塞のようになっている。
アシタカは夕食を食べながら、タタラ場の説明を聞く。

男たちは牛飼い、女たちはタタラ踏みをして鉄を溶かす。
エボシは売られた女たちを引き取るやさしさと、祟りを信じない冷徹さがある。

砂鉄を掘るため山を削り木を切るため、山の主の猪が怒った。
そこへエボシが石火矢衆を連れて現れ、石火矢の火砲によって山は火の海に。
その猪こそ、タタリ神となってアシタカを呪って死んだ「ナゴの守」だった。

アシタカはエボシの前にやってきた。
タタラ場は、侍たちやモノノケなどに狙われているため、アシタカがその手先かと疑う奴がいるとエボシは説明し、アシタカに旅の理由を尋ねた。

アシタカは右腕のアザを見せ、鉄の塊をエボシの前に出した。
「この礫(つぶて)に覚えがあるはず。巨大な猪神の骨を砕き肉を腐らせ、タタリ神にした礫です。このアザはその猪にとどめを刺したときに受けたもの。死に至る呪いです」
「その礫の秘密を調べて何とする?」
「曇りなき眼で見定め、決める」
「曇りなき眼」と聞いて、エボシは高笑いをした。
「わかった。私の秘密を見せよう。来なさい」

アシタカはエボシについていった。
途中、女たちがたたら踏みをして鉄を作っていた。

エボシが来たのは、癩者のいる別棟だった。
そこでは、新しい石火矢を作っていた。
明の石火矢に比べて軽く、バケモノや侍の鎧も打ち砕くとエボシは言う。

アシタカは、「新たな恨みと呪いを生み出そうとするのか」とエボシに食ってかかる。
エボシは、あの礫はたしかに自分が放ったものだと認めた。
「愚かな猪、呪うなら私を呪えばいい」

アシタカの右手が動きだし、剣を抜こうとする。
アシタカは左腕で必死に制する。

「その右腕は私を殺そうとしているのか?」
「呪いが消えるものなら私もそうしよう。だがこの右腕、それだけでは止まらぬ」
「ここの者、全てを殺すまで静まらぬか?」

癩者の一人が、自分も呪われた身であるがゆえ、アシタカの気持ちがよくわかるという。
「どうかその人を殺さないでおくれ。その人はわしらを人として扱ってくださった たった一人の人だ。わしらの病を恐れず、わしの腐った肉を洗い、布を巻いてくれる・・・。生きることは真に苦しくつらい。世を呪い、人を呪い、それでも生きたい。愚かなわしに免じて・・・」

タタラ場に飛びこんだサン

エボシは、暗い山に向かって新しい石火矢を撃つ。
山を取り戻そうと、もののけたちが近づいていたのだ。

「アシタカ、ここにとどまり 力を尽くさぬか?」
「あなたはシシ神の森まで奪うつもりか?」
「古い神がいなくなれば、もののけたちも唯の獣になろう。森に光が入り 山犬どもが静まれば、ここは豊かな国になる。もののけ姫も人間に戻ろう」
「もののけ姫?」
「山犬に心を奪われた哀れな娘だ。私を殺そうと狙い続けている」

アシタカはサンを思い出していた。
シシ神の血はあらゆる病を癒すという。
癩者を癒し、アシタカのアザを消す力もあるかも知れないとエボシは言う。

アシタカは、女たちが働くタタラ踏みをやってみる。
アシタカは女たちに、明日出発することを告げる。
どうしても会わなければならない者がいると言うアシタカ。

その頃、モロの子に乗ったサンが、タタラ場に向かっていた。
アシタカは「来る」とつぶやいた。

サンは、城壁を飛び越えてタタラ場の中に入ってきた。
石火矢を避けながら走るサンは、アシタカに向かって剣を振りまわす。
「やめろ!そなたと戦いたくない」と言うアシタカ。
屋根づたいに走るサンを、アシタカは追いかける。

エボシが出てきて、サンに呼びかける。
「もののけ姫、聞こえるか?私はここにいるぞ」

姿を現したサン。
ワナだと気づいたアシタカは、サンに呼びかける。
「やめろー!山犬の姫、森へ帰れ!みすみす死ぬな。退くも勇気ぞ、森へ帰れ!」

サンは意を決して屋根を下りて行く。
石火矢で攻撃され、転げていくサン。

落ちたところを新しい石火矢で撃たれ、被っていた仮面が割れ サンは倒れた。
村人たちがサンに近付こうとしたとき、「動くな!」と叫んでアシタカが柱を投げた。

倒れているサンに駆け寄るアシタカ。
サンは目を開いてアシタカに斬りかかる。

そして、エボシに向かっていくサン。
サンはエボシと一対一の勝負をする。

アシタカは右腕を青く光らせながら歩いていき、二人の間に入った。
「なんのマネだ、アシタカ!?」
「この娘の命、私がもらう」

アシタカの右手に噛みつくサン。
「その山犬を嫁にでもする気か?」
「そなたの中には夜叉がいる。この娘の中にもな」

アシタカの右腕が青く光り、驚くサンや村人たち。
「みんな見ろ、これが身の内に巣食う憎しみと恨みの姿だ。肉を腐らせ、死を呼び寄せる呪いだ。これ以上、憎しみに身を委ねるな」

アシタカに斬りかかるエボシを気絶させ、サンも気絶させたアシタカ。
エボシを女たちに任せ、サンを背負い「この娘、私がもらいうける」と言って歩き出すアシタカ。

女が撃った石火矢が、アシタカの腹を撃ち抜いた。
腹から血を流しても歩き続けるアシタカ。

10人で開けるという閉ざされた門を、腹から血を流しながら片手で押し開けるアシタカ。
すると、モロの子たちが走ってきた。

「やめろ、そなたたちの姫は無事だ!」と叫ぶアシタカ。
そしてアシタカは、サンを背負って村を出た。

アシタカの傷を癒すシシ神

アシタカはサンを抱えてヤックルに乗り、モロの子たちと共に森に向かった。
血を流したアシタカは、気を失ってヤックルから転げ落ちる。
襲おうとするモロの子に、「お待ち、私の獲物だよ」とサンが言う。

「お前、撃たれたのか。死ぬのか?」
アシタカは答えられない。

「なぜ私の邪魔をした?死ぬ前に答えろ」
「・・・そなたを死なせたくなかった」

「死など怖いもんか。人間を追い払うためなら命などいらぬ」
「わかっている、最初に会ったときから・・・」

サンはアシタカの剣を抜いて喉にあて「その喉切り裂いて、二度と無駄口叩けぬようにしてやる」

「生きろ・・・」
「まだ言うか、人間の指図は受けぬ」

「そなたは、美しい・・・」
驚いて後ろに下がるサン。

「どうしたサン、俺が噛み砕いてやろうか?」とモロの子が言う。

猩々(しょうじょう)たちが石を投げてきた。
「ここは我らの森、人間よこしてさっさと行け。俺たち人間食う」
猩々たちは、人間を食べることで人間の力を得ようとしていた。
モロの子たちに追い払われる猩々たち。

サンはモロの子たちを帰し、ヤックルにアシタカを乗せて森の中に入った。
シシ神のいる湖にやってきたサン。
コダマがたくさん集まっている。
サンは、アシタカを乗せたヤックルを湖の中に導く。

サンは、アシタカを湖の小島に連れていった。
ヤックルの手綱をはずし「好きなところに行き、好きに生きな」というサン。

巨大な体のシシ神が森を歩いている。
その姿を見た クマの毛皮を被ったジコ坊が「出た!ディダラボッチだ、遂に見つけた」と言う。
シシ神の夜の姿はディダラボッチで、独特の模様と半透明な体を持ち、体内で青い光を放ちながら 夜の森を徘徊して森を育てている。

夜の姿のディダラボッチから 昼の姿に変わったシシ神は、アシタカの元にやってきた。

ジコ坊とその部下たちは、シシ神の首を狙っていた。
その首に、不老不死の力があると信じられているからだ。
彼らが隠れていると、たくさんの巨大な猪が山道を歩いていた。
そして、ひときわ巨大な猪神・乙事主(おっことぬし)がいた。
鎮西から海を渡ってきたのだ。
乙事主に気づかれたジコ坊たちは、一目散に逃げ出した。

そのころ、シシ神の力でアシタカの治療が行われていた。
体の中から悪い血が出て行く。
アシタカが目を覚ますと、側にはヤックルがいた。
撃たれたアシタカの傷は完全に良くなっていた。

サンがアシタカの元にやってきた。
「目が覚めてたらヤックルに礼を言いな。ずっとお前を守っていたんだ」
「どうして、ヤックルの事を・・・」
「自分からいろいろ話してくれた。お前の事も、故郷の森の事も。シシ神様がお前を生かした。だから助ける」

アシタカに干し肉を食べさせるが吐き出してしまうため、サンが噛み砕いてアシタカに口移しで食べさせる。
アシタカの目から涙がこぼれた。

乙事主とモロ

サンの前にモロとモロの子たちがやってきた。
そこへ、猪たちが現れた。
「われらは人間を殺し、森 守るために来た。なぜここに人間がいる?」

モロが答える。
「私の娘だ。人間などどこにでもいる。自分の山に戻りそこで殺せばいい」

猪たちは、シシ神の森を守るために来たという。
サンが「シシ神がアシタカを助けた。だから殺さずに帰す」と言うと、猪たちは興奮して言った。
「シシ神が人間を助けた!?シシ神が人間を癒しただと!?なぜナゴの守を助けなかったのだ、シシ神は森を守る神ではないのか!」

モロが答える。
「シシ神は命を与えもし、奪いもする。そんなことも忘れてしまったのか、猪ども」

猪たちは、モロたちがシシ神を独り占めし、ナゴの守を助けなかったことに腹を立てていた。
モロは、自分にも人間から受けた礫が体の中にあると言った。
「ナゴは逃げ、私は逃げずに自分の死を見つめている」
サンはモロにシシ神の治療を受けるように言うが、モロは「私は十分に生きた。シシ神は傷を治さず命を吸い取るだろう」と答える。

アシタカは、ナゴの守にとどめを刺したのは自分だと告げ、呪いを受けた右腕を見せた。
シシ神がアザを消してくれるかと思って来たが、シシ神は腹の傷は癒してもアザは消してくれなかった。
「呪いが我が身を食い尽くすまで、苦しみ生きろと」

そこへ、乙事主がやってきた。
「乙事主だ、少しは話のわかる奴が来た」とモロが言う。

乙事主は、一族からタタリ神が出たことを悲しんだ。
アシタカが乙事主に呪いを消す方法を聞くと「森を去れ。次に会うときはお前を殺さねばならん」と答える。

乙事主は、人間との戦いにケリをつける気だった。
モロは止めるように諫めるが、乙事主は聞かない。

乙事主たちがその場を去ると、シシ神がサンたちの前に現れた。

もののけより怖いのは人間

エボシと石火矢衆は、侍たちと戦っていた。
その様子を見ていたジコ坊は「やれやれエボシの奴、相手が違うだろうに」と言った。

タタラ場に戻るエボシに話しかけるジコ坊。
エボシは鉄を狙うアサノの武者たちと戦っていたが、猪神が森に集まっていてもうすぐ来るとジコ坊は言う。

ジコ坊は、謎の組織「師匠連」の一員であり その命によって不老不死の力があるとされるシシ神の首を狙っていた。
エボシに石火矢衆40人を貸し与えたのは鉄を作るためではなく、シシ神の首をとるためだった。
約束は守ると言うエボシ。
ジコ坊の手下・ジバシリたちがタタラ場にやってきた。

女たちはエボシに、自分たちもシシ神退治に連れていってくれと願う。
しかしエボシは、「もののけより怖いのは人間だ」と言う。
「師匠連」も、ジコ坊の部下の唐傘連も、今は一緒にいる石火矢衆も、いつ敵対するかわからない。
その時のために用心しておけと女たちに言う。

アシタカとモロ

寝ていたアシタカは右腕の痛みで起きた。
隣ではサンが眠っている。
洞窟の外に出ると、モロが話しかけてきた。
モロは、人間たちと戦って森を荒らそうとする猪たちに腹を立てていた。
そして、エボシが来るのを待っていた。

アシタカはモロに、森と人間が争わない方法はないのかと尋ねる。
サンを道連れにするつもりかと聞くと、「サンはモロ一族の娘だ。森と生き、森が滅ぶときは共に滅びる」と答える。

「あの子を解き放て、あの子は人間だぞ!」
「だまれ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか!?」
サンは人間にもなれず、山犬にもなれない可哀想な娘だ。

「お前にサンを救えるか!?」
「・・・わからん。だが共に生きることはできる」

「はっはっは。どうやって生きるのだ。サンと共に人間と戦うというのか?」
「ちがう。それでは憎しみを増やすだけだ」
夜明けと共にここを出て行けとモロは言う。

モロとサン

朝になり、サンの姿はなかった。
アシタカはヤックルと共に出発した。
アシタカの後をついてくるモロの子に、「案内ごくろう、サンにこれを渡してくれ」と言って首にかけていたものを投げた。

モロとサンは、人間たちが煙を出しているのを見ていた。
「ひどい臭い、鼻がもげそう」
「ただの煙ではない。私たちの鼻を効かないようにしているのさ」

モロは人間が罠をしかけていると言う。
サンが猪たちを心配するが、モロは言う。
「乙事主とてバカでなはい。知っていて正面から行くのさ。それが猪の誇りだ」

サンは「母さん、ここでお別れです。私、乙事主様の目になりに行きます。あの煙に困っているはずだから」
「それでいいよ。お前には、あの若者と生きる道もあるのでは?」
「人間は嫌い」とサンは言う。

モロの子がアシタカから受け取った玉の小刀をサンに渡した。
「アシタカが私に!?・・・きれい」

「お前たちはサンとお行き、私はシシ神の側にいるよ」
サンは玉の小刀を首につけた。

猪たちと共に併走するサンとモロの子たち。

襲われたタタラ場

アシタカは、タタラ場が攻撃されているのを見て向かった。
エボシが留守の隙に、鉄を狙っている侍の集団に襲われてしまったのだ。

アシタカは女たちから、エボシが男たちを連れてシシ神退治に行ったことを知る。
アシタカは甲六から弓と矢を受け取り、エボシを呼びに行った。
アシタカとヤックルを追って、侍たちがやってきた。
ヤックルは矢を撃たれてしまい、歩いて向かうアシタカ。

行く先には、たくさんの猪が倒れていた。
タタラ場の男たちも大勢亡くなっていた。
アシタカはタタラ場の男たちに、タタラ場が襲われたことを伝えた。
エボシはシシ神を狙って森の中に入っていた。

ジコ坊の部下・唐傘連は、タタラ場の男たちをおとりにして罠をしかけ、地雷で猪たちを吹き飛ばした。

猪の下敷きになっているモロの子を見つけたアシタカ。
大きな猪をどけてモロの子を助け、エボシのところに行こうとするアシタカ。
しかし、唐傘連の男が毒針を放って邪魔をしようとする。
「シシ神とタタラ場とどちらが大事なのだ!?」というアシタカ。

タタラ場の男たちは唐傘連の男を叩きのめし、アシタカを助けて猪を押し上げる。
モロの子が脱出した。
そこへヤックルが、足を引きずってやってきた。

アシタカは男たちに、沢を渡って湖の近くで隠れているように指示。
ヤックルを男たちに託し、モロの子と共にサンの元へ向かう。

乙事主がタタリ神になる

深手を負った乙事主とサンは、シシ神の元に向かっていた。
モロの子も傷を負っていた。
その後を追跡するジバシリの男は、猪の毛皮を着て猪の血を顏に塗っていた。

動けなくなった乙事主。
猩々たちがサンに木の枝を投げつける。
「お前たちのせいで、この森終わりだ」
「何を言う。森のために戦った者へのこれが猩々の礼儀か!?」

「お前たち破滅連れてきた。生き物でも人間でもないもの連れてきた」
「生き物でも人間でもないもの?」

たくさんのネズミがサンの足元を走って行く。
「来たー、森の終わりだ!」と逃げる猩々たち。

サンの目に飛び込んできたのは、猪の戦士たち。
「戻ってきた。黄泉の国から戦士たちが帰ってきた」と言う乙事主。

乙事主は立ち上がり、シシ神の元に向かう。
その後をついていく猪の毛皮を着たジバシリの男たち。

「乙事主様、落ち着いて。死者が蘇えったりしない。戦士たちの皮をかぶって臭いを消しているんだ、中は人間だ」と言うサン。
サンは乙事主を止めようとするが、乙事主はもう止まらない。
サンはモロの子に、モロに伝えるようにと行かせた。

乙事主は力尽きて止まった。
ジバシリの男たちも止まった。
「最初の者を殺す。森中にお前たちの正体を知らせてやる」

すると、アシタカと共にいるモロの子が遠吠えを始めた。
アシタカが来ていることに気づくサン。

動けなくなった乙事主がタタリ神になろうとするのを必死で止めるサン。
しかし、ジバシリの男の投石が頭に当たって気を失ってしまう。

サンをくわえたまま、タタリ神になりつつある乙事主が歩き始めた。
このままでは、サンもタタリ神になってしまう。

ついにシシ神の首をとったエボシ

モロの子はアシタカを背に乗せてサンの元へ向かっていた。
途中、エボシを見つけたアシタカ。
モロの子を先に行かせ、エボシのところへ行くアシタカ。
エボシに、タタラ場が侍に襲われているからすぐ戻れと告げる。
「シシ神殺しをやめて、侍殺しをやれと言うのか?」
「ちがう。森とタタラ場、双方生きる道はないのか!?」
そう言ってアシタカは走っていった。

「あいつ、どっちの味方なのだ?」と言うジコ坊。
ゴンザはエボシに戻ることを進言するが、エボシはかまわずシシ神の元へ向かう。

シシ神のいる湖にやってきたアシタカ。
モロが倒れている。
「モロ、死んだのか?サーン!サン、どこだー!」

乙事主に取り込まれつつあるサンの耳にアシタカの声が届き、サンもアシタカを呼ぶ。
アシタカの目の前に乙事主が現れた。
と同時に、猪の毛皮をかぶったジバシリの男たちがアシタカを囲んだ。
「ここで争うとシシ神は出てこんぞ」とアシタカは言う。

乙事主が口を開けて雄たけびをあげると、サンの足が見えた。
アシタカは乙事主に飛び乗り、サンを探す。
モロの子たちはジバシリの男たちに襲い掛かる。
アシタカはサンを見つけたが、乙事主に振り払われて湖に沈む。
モロの目の前に乙事主が迫ってきた。

その様子を、エボシとジコ坊たちは陰から見ていた。
そこへ、シシ神が現れた。

モロは、「ウチの娘を返せ」と乙事主にかみつく。
シシ神がゆっくりと乙事主に近付く。

「アシタカ、お前にサンが救えるか!?」
モロの問いかけに目を覚ましたアシタカは、湖の底から顔を出した。
そこへ、シシ神がゆっくりと歩いてきた。

エボシはシシ神に向かって石火矢を撃ったが、シシ神には効かなかった。
「石火矢が効かない」(ジコ坊)
「首を飛ばさぬとだめか」(エボシ)

モロは乙事主からサンを取り出した。
シシ神は乙事主に近付いた。

サンをモロから受け取り、湖に潜るアシタカ。
シシ神を見た乙事主は、ゆっくりとその場に倒れた。
そして、モロも倒れてしまった。

「な、なんと。シシ神は命を吸い取るのか」とつぶやくジコ坊。

シシ神はゆっくりと首を伸ばしていく。
「いかん、ディダラボッチになるぞ」とエボシに言うジコ坊。
エボシは「みな、よく見届けよ。神殺しがいかなるものか。シシ神は死をも司る神だ。怯えて後れをとるな」と言うエボシ。

アシタカがサンを抱えて水面に顔を出すと、シシ神の首はどんどん上に伸びていた。
エボシはシシ神に向かって石火矢を撃とうとするが、アシタカが剣を投げて止める。
それでもエボシは石火矢を撃ち、シシ神の首が吹き飛んだ。

死んでいく森

すると、シシ神の体から不気味な液体が大量に飛び散った。
それに触れた者たちは死に、木は枯れていく。
コダマも死んでいく。

エボシはシシ神の首を持っていた。
「受け取れ、約束の首だ!」と言ってジコ坊に投げた。

モロは首だけを動かし、エボシの右腕を噛み千切った。
「モロめ、首だけで動きよった・・・」

ジコ坊はシシ神の首を入れ物に入れ、シシ神に触れないように逃げた。
アシタカはエボシを抱え、ゴンザを連れて湖に潜った。

サンは「そいつをよこせ、八つ裂きにしてやる」とアシタカに言う。
「モロが仇を討った。もう罰は受けてる」と言うアシタカ。

シシ神は、首だけがない巨大な体になって首を探していた。

アシタカはサンに力を貸してくれと言うが、サンは人間が嫌いだという。
「サン、私は人間だ。そなたも人間だ」
「だまれ。私は山犬だ」

サンは「寄るな」と言ってアシタカの胸に小刀を刺すが、アシタカはやさしくサンを抱きしめる。
「サン、すまない。なんとか止めようとしたんだ」
「もう終わりだ、なにもかも。森は死んだ」
「まだ終わらない。私たちが生きているんだから。力を貸しておくれ」

新しい出発

シシ神の体からでてきた液体が、森をどんどん枯らしていく。
タタラ場も壊滅してしまった。
残った女たちは、山のほうから黒い液体とともに巨大なシシ神を見た。
「ディダラボッチだ」

侍たちも逃げる。
アシタカは女たちに「みんな逃げろ、シシ神が首を取り戻そうと追ってきたんだ」と叫ぶ。
アシタカは、サンとモロの子たちと共に、シシ神の首を取り返しに向かう。
女たちは湖に逃げる。
タタラ場は燃えてしまった。

サンとアシタカはジコ坊たちを見つけ、ジコ坊を説得して首をシシ神に返す。
サンとアシタカは二人で首を掲げた。
「シシ神よ、首をお返しする。鎮まりたまえー!」と叫ぶアシタカ。

首を取り戻したシシ神。
朝日を浴びて倒れ、巨大な風が吹き荒れた。
そしてシシ神は消えてしまった。

枯れ果てた森に、少しずつ緑が戻って行く。
「すげえ、シシ神は花咲じじいだったんだ」と誰かが言う。

緑が戻った山を見るアシタカとサン。
「蘇えっても、もうここはシシ神の森じゃない。シシ神様は死んでしまった」
「シシ神は死にはしないよ。命そのものだから。生と死と、二つとも持っている」

アシタカのアザが消えている。
「私に生きろと言ってくれた」

モロの子にまたがるサンは、アシタカに言う。
「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない」
「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう。会いにいくよ、ヤックルに乗って」

サンはうなずき、モロの子たちと森に帰っていった。
エボシはタタラ場の村人達に「やりなおしだ。ここを良い村にしよう」と言った。
ジコ坊は遠くで「いやあ、まいったまいった。バカには勝てん」とつぶやいた。
シシ神のいた湖で、コダマが笑っていた。

総括・感想

アシタカはサンに「共に生きよう」と言いますが、サンはまだ森で暮らしたいようですね。
今まで人間を憎んで生きてきたので、仕方のないことかも知れません。

モロが赤ちゃんの頃から育てたようなことを言っていましたが、言葉はどうやって教えたのでしょう。
アシタカは普通にモロと話をしていたので、モロが人間の言葉を話せるのか、それともアシタカが動物と話せるのかのどちらかかも。

エボシがタタラ場や新しい石火矢を作っていたのは、ヤマトが作った国をつぶす力を得るためでした。
戦争のたびに奴隷となる女性たちや、虐げられる癩者(ハンセン病患者)を解放してあげたいという想いでした。
しかし、シシ神の首に執念を燃やしてタタラ場を顧みなかったのは、冷徹というか目的観に徹するというか、アシタカが言うように夜叉が巣食っていたのか・・・。
最終的には改心して、新しい村づくりを目指すと決めたので良かったです。

「生きる」ということが大きなテーマとなった映画でした。
アシタカは呪われた立場でも生き、サンは「人間でもない、山犬でもない」立場でも生き、タタラ場の女たちは売られた立場でも生き、癩者(ハンセン病患者)は忌み嫌われても生きようとします。

同じく人間から鉄の礫を食らっても、ナゴの守は恨みからタタリ神になり、モロは死を受け入れてタタリ神になりませんでした。
「自分の置かれた環境・立場を恨むのではなく、どう生きてどう死ぬのか」を私たちに問いかけているように思えました。

誰でも、いつ死ぬのかはわかりませんが、「その日がくるまで一生懸命に生きろ!」と言うメッセージだったと思います。(S.A.)

 

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