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鑑定士と顔のない依頼人 ラストで茫然!ネタバレあらすじ・感想・解説

   

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映画「鑑定士と顔のない依頼人」のあらすじ・ネタバレ・感想

 

★注意★当記事は完全ネタバレです!

 

登場人物

鑑定士のヴァージル・オールドマン …… ジェフリー・ラッシュ
修理士のロバート …… ジム・スタージェス
謎の依頼人のクレア・イベットソン …… シルビア・ホークス
絵画買い付け相棒のビリー・ホイッスラー …… ドナルド・サザーランド
管理人のフレッド …… フィリップ・ジャクソン
秘書のランバート …… ダーモット・クロウリー

ネタバレあらすじ

舞台は、どこかの屋敷の中。
美術鑑定士のヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)が、年代物の家具などを説明して歩きます。
後からついてくる3人の老婦人たち。
ふと立ち止まるヴァージルに、どうかしたのかと尋ねる一人の婦人。
ヴァージルが持っているのは1枚の板切れ。
「これを私にただでくれると言うのなら、喜んでいただきますよ」
そんな板切れ覚えがないという老夫人。
「カビを取れば、数世紀前の絵画が出てくるはずです」

場面は変わって、髪を染めているヴァージル。
扉を開くとたくさんの手袋の中から今日の手袋を選択。
白が基調の豪華な部屋のソファーにかけてあったコートを手に取り、やってきたのは高級レストラン。
テーブルにつき、運ばれてきた食器にもグラスにも、[VO]の文字が。
ヴァージル・オールドマンの名前入りです。
周囲のテーブルの人たちが、ヴァージルを見て噂話をするほど、かなりの有名人のよう。
レストラン側から、ヴァージルの誕生日の祝いにケーキを持ってきました。
シェフがルネッサンス時代のレシピを再現したとのこと。
ケーキに立てられた1本のろうそくをじっと見つめて動かないヴァージル。
ついにろうそくが燃え尽きそうなので、気に入らないのか店のスタッフが尋ねます。
「実に美味そうだ。誕生日は明日なんだよ、まだ前日の10時35分だ。ゲンを担ぐタイプでね。気持ちだけいただいておこう」

場面は変わって、どこかのオフィス。
バチカンからの依頼があったと報告する秘書のランバート(ダーモット・クロウリー)。
ヴァージルの部屋には山ほどの誕生日プレゼントが届いています。
携帯電話も贈られていますが、捨てろと指示。
携帯嫌いのようです。
デスクの電話が鳴り、ヴァージルが電話に出ると女性の声です。
ヴァージル本人が出たのに秘書と間違えて話すクレア(シルビア・ホークス)。
「何度も電話をしているクレア・イベットソンです、どうか電話を切らないで」
自分は身寄りがなく、一人ぼっちで困っているというクレア。
1年前に他界した両親が遺した家具や絵画を査定してほしいと依頼。
下見をヴァージル本人にしてほしいと言うクレアに、「彼は下見はしません」というヴァージル。
しかし、父が「査定から競売までヴァージルに任せなさい。100年に一人の目利きだって」と遺言を残していました。

場面は、オークション会場。
オークショニアとして競売をすすめていくヴァ―ジル。
ガリレオの屈折式望遠鏡のあとに出てきた女性の肖像画を、2万ユーロで落札したのはビリー・ホイッスラー(ドナルド・サザーランド)。

表札のない大邸宅の前にやってきたヴァ―ジル。
大きな扉は閉まっていて中に入れません。
突然雨が降ってきて、店先で雨宿りするヴァ―ジル。

先ほど女性の肖像画を落札したビリーとヴァ―ジル。
落札した肖像画に触れるヴァ―ジルに、「美しいだろ?君はたいした目利きだよ」と言うビリー。
本当は、オークション会場で説明していた画家と違うロシアの風景画家が、生涯に3枚だけ描いた肖像画のうちの1枚。
本来なら2万ユーロどころではないはず。
ヴァ―ジルはビリーと共謀して、今までも名画を何度も格安で落札していたのです。
ビリーにいつもの倍の報酬を渡すヴァ―ジル。
ビリーも画家を目指していたのですが、ヴァ―ジルに認めてもらえなかったようです。
「たしかに倍では足りない」と言ってお金を追加するヴァージル。

落札した少女の絵を見ながら夕食を食べるヴァ―ジル。
おもむろに立ち上がり、少女の絵を持って先ほどの手袋の棚へ。
リモコンを押すと奥が開き、暗証番号で隠し部屋に入ります。
そこには、数多くの女性の肖像画が壁一面に飾られていました。
椅子に座ってそれらを眺めるのが彼の至福のひとときのようです。

クレアに電話し、どしゃぶりの中40分待たされたことに怒りをぶちまけるヴァージル。
事務所に電話しても誰も出なくて、携帯の番号も知らなかったと釈明するクレア。
「携帯など持つ気はない」と言って電話を切るヴァ―ジル。
ランバートが、クレアは屋敷に向かう途中で車にはねられたと説明しますが、「災難だが私に関係ない」と言うヴァージル。
意識不明になって救急車に運ばれたことを説明され、しぶしぶ電話に出ることに。
以前の電話で、ヴァ―ジル本人だと気づいていたクレアに驚くヴァージル。

最初の場面で見つけたカビだらけの板切れから出てきた絵画を見に来た老婦人たちに、「これは贋作です」と断言するヴァージル。
「16世紀に活躍した女性の贋作画家ヴェリアンテの作品です」
名画をコピーしたが当時は女性はサインを許されず、独自のサインを瞳の中に隠したと。
瞳の中には、ヴェリアンテの頭文字Vが。

晴れた日に、再び屋敷を訪れたヴァ―ジル、今度は扉が開いていました。
管理人のフレッド(フィリップ・ジャクソン)に、「あなたはオールドマンさんの …… 」と聞かれ、「助手だ」と答えるヴァ―ジル。
依頼人のクレアは、夜中に熱が出て来れなくなったと話すフレッド。
「だったら電話すべきだろう」と言って怒って帰ろうとするヴァ―ジル。
フレッドに引き止められて屋敷に入り、まずは2階へ。
1年前に、まず妻が亡くなり、その45日後に夫が亡くなったと話すフレッド。
クレアは一人娘で、独身、親戚もなく身寄りはないと話すフレッド。
豪華な家具、絵画、壁画、かなりの値打ちもののよう。
ほかには誰にも査定を頼んでいないと話すフレッド。
「クレアはどんな仕事を?」と聞かれ、両親の使用人だったので知らないと話すフレッド。
地下室を見たヴァ―ジルは、落ちていた機械の部品を手にとってポケットに入れました。

さっそく、持ってきた部品を修理士のロバート(ジム・スタージェス)に見てもらいますが、彼もよくわからないと言います。

ウンベルト・ヴェルーダの作品「誠実」1890年を鑑定中、絵画の中に、あの部品と似ているものが描かれていました。

クレアと電話で話すヴァージル。
契約書にサインしないと始まらないというヴァージルに、屋敷に出向いてサインすると告げるクレア。

目録作りのためにスタッフが集まっている屋敷。
約束の時間8時半に来ないクレアに腹を立てるヴァージル。
携帯に電話しても出ないというフレッド。
前に来たときと感じが違う、誰か住んでいるのかと聞くヴァージル。
ここには誰も住んでいないというフレッドに、昼までにクレアが来なければ作業は中止すると言うヴァージル。
またもあの機械部品を見つけたヴァージル。
クレアからフレッドの携帯に電話が入り、クレアと話すヴァージル。
姿の見えない依頼人と仕事はしないと怒るヴァージル。
電話の途中、この屋敷にクレアがいると気づいたヴァ―ジルに、「21時に電話して、全部説明する」と言って電話を切るクレア。

再びロバートに、さっき見つけた部品を見てもらうヴァ―ジル。
以前のものと同じだと断言するロバート。
歯車を軸にくっつける手法が、かなり古い時代のものと言うロバート。

フレッドとカフェで話をするヴァ―ジル。
フレッドによれば、クレアはだぶん27歳。
ヴァ―ジルは、テーブルの下からお金を渡しますが、クレアとは一度も会ったことがない、「奇妙な病気」だと話すフレッド。

自宅からクレアに電話をするヴァ―ジル。
査定は他の人に頼むことにしたと言って電話を切るクレア。

最初に出てきたカビまみれの板切れを修復した女性贋作画家ヴェリアンテの贋作「貴婦人の肖像画・16世紀初頭の油絵」のオークション。
ビリーと同時に老婦人が9万ポンドで落札しようとしたが、ヴァ―ジルがビリーが落札と言ったため、怒った老婦人が「あなたを訴える」と。

夜になり、失敗したビリーを罵倒するヴァ―ジル。
あれは贋作ではなく、クリステスが描いた本物だと言うヴァ―ジル。
「800万を9万で買うチャンスだった」

再びロバートのところに来たヴァ―ジル。
あの部品に名前が刻まれていたと話すロバート。
「ジャック・ヴォーカンソン、18世紀に伝説の機械人形・オートマタを作った」
部品さえそろえば、ヴォーカンソンが作ったそのままのオートマタを復元してみせるというロバート。
しかし、クレアに断られてしまい、そのチャンスを棒に振ってしまったヴァ―ジル。

ニューヨーク行きを取りやめにするヴァ―ジル。
ランバートから、クレアから電話があり、屋敷で今日の2時半に会いたいと。
再び屋敷にやってきたヴァ―ジル。
2階の部屋に来た彼に、姿を見せずに声をかけるクレア。
姿を見せないクレアと話をするヴァ―ジル。
人と会うのが嫌で、15歳の時から外に出ていないと話すクレア。
人が来たら、部屋に閉じこもって鍵をかけ、親にさえも会わなかったと。
ヴァ―ジルも潔癖症で、いつも手袋をしています。
クレアの説明を聞きながら、あのオートマタの部品を再び見つけるヴァ―ジル。
あとでサインをするからと言われ、契約書をテーブルに置いて屋敷を出ることに。

ロバートと食事をしながら、さっきの部品を渡すヴァ―ジル。
ロバートに、これまでの部品で復元を始めてくれと頼みます。
復元されたら、驚くほどの値段になると言うヴァ―ジル。

大勢のスタッフが働くクレアの屋敷で、再び部品を拾いました。
スタッフの一人に、もっと大きな部品が部屋の隅にあると言われ、まとめておいてくれと頼みます。
フレッドに呼ばれ、クレアの部屋の前にきて話すヴァ―ジル。
クレアがどうやって暮らしているのか心配するヴァ―ジル。
立ち去ろうとする彼に、「忘れもの」と言って契約書を部屋の扉の隙間から差し出すクレア。
契約書を確認し、個人情報が抜けていると言う彼に、パスポートを渡すクレア。
パスポートの写真はずいぶん前のもの。
扉にあいている小さな穴から覗いているクレア。
パスポートを返すとき、小さなのぞき穴からクレアの目を見たヴァ―ジル。
クレアは、彼が髪を染めていることに気づき「白髪をごまかす人は嫌い、自然なままがいい」と。
そう言われた彼は腹を立て、契約書を投げ捨てて出て行きました。
屋敷を出るヴァ―ジルにフレッドが声をかけ、今週で管理人を辞めると言います。
屋敷の鍵をフレッドから預かるヴァ―ジル。

復元に苦労しているロバートのところに来たヴァ―ジル。
クレアの話をロバートにし始めます。
クレアのことが気になる彼に、それは恋のときめきだと言うロバート。

染めていた髪を白髪に戻したヴァ―ジル。

クレアとの電話。
髪のことをとやかく言って怒ってるのではと聞くクレアに、全く気にしてないと言うヴァ―ジル。
テレビで見て、今の髪の方が素敵だと言うクレア。

「クレアが何日も電話に出ない」と言ってフレッドに電話するヴァ―ジル。
フレッドは肺炎にかかって寝込んでいたと聞き、「じゃあ、誰が食料を届けてる?」

両手に食料を抱えて、クレアの元にきたヴァ―ジル。
クレアに声をかけますが反応がありません。
部屋を叩いて声をかけると、取り乱したクレアの声。
ヴァ―ジルは自分だけしかいないと伝え、話を聞くと、ふらついて頭を打ち、使用人に電話をしたが誰もでないと。
部屋を開けるように言うヴァ―ジル。
ケガをしているから医者に診せるようにいい、ドアを蹴破ろうとするがびくともせず、「出て行って」とクレアは言います。

ロバートの元に来たヴァ―ジル。
「壊れた競売人も治せるかい?」
クレアの話をロバートにするヴァ―ジル。
携帯の使いかたをロバートに教えてもらうヴァ―ジル。

隠し部屋で新たに落札した女性の肖像画を壁に掛けるヴァ―ジル。
すると携帯にクレアからの電話が。
先日の謝罪と、これからのことを相談するクレア。
仕事は小説を書いているとのこと。
「イベットソンではなく、クレアと呼んで」と言うクレア。

再びロバートの元へ。
クレアに名前で呼んでと言われたことを話すヴァ―ジル。
恋の手ほどきをするロバート。

クレアの部屋の前で、目録を読みながらどれを売るかを決めるヴァ―ジル。
帰ろうとする彼に、「次はいつ会えるの?」というクレア。
ヴァ―ジルは、わざとドアを音をたてて閉め、帰ったようにみせて彫刻の後ろに隠れました。
彼が帰ったと思ったクレアは部屋を出てきました。
それを彫刻の隙間から見ているヴァ―ジル。
部屋を歩きまわるクレアの美しい姿を見た彼は、クレアに電話をかけました。
クレアが部屋に戻ったすきに部屋を出てきたヴァ―ジル。

ビリーが、800万のクリステスの本物を持ってきました。
落札した婦人がお金に困っていたので、25万ポンドで買い取ったというビリー。

たくさんの部品をロバートに持ってきたヴァ―ジル。
かなり復元は進展しているもよう。

クレアの屋敷に来てみると、門の鍵が新しい物に替えられて鍵が開きません。
彼が向かいの店から電話をしますがクレアは出ません。
フレッドが屋敷から出てきたところを見計らい、屋敷に入るヴァ―ジル。
家の鍵は半年ごとに変えているというクレア。
新しい鍵を受け取るヴァ―ジル。
クレアの話によると、エッフェル塔で突然、パニック障害のような症状が出て以来、こうなったとのこと。
ただ、プラハだけは別とか。
プラハの「ナイトアンドデイ」というレストランにはもう一度行ってみたいというクレア。
「もう一度行かないか、喜んでお供するよ」と言う彼。

ロバートの店。
オートマタがもうすぐ完成するというロバート。
未完成のオートマタの前に立ち、自分ができそこないのからくり人形に思えると話すヴァ―ジル。
どうして今まで結婚しなかったのかと聞くロバートに、「女の人を間近で見ると落ち着かず気分が悪くなる」という彼。
明後日はクレアの誕生日で、プレゼントをしたいというヴァ―ジル。
「初めてのプレゼントは冒険しないで、定番がいい」(ロバート)

花束を持って屋敷にやってきたヴァ―ジル。
クレアの部屋の前で誕生日おめでとうと言いますが、クレアは査定の値段が低すぎると怒った口調。
クレアの罵声に、「では直ちに手を引く」とドアの穴から中を見つめるヴァ―ジル。
花束を放り投げ、捨て台詞を残して屋敷を出る彼。

彼が一人で夕食のテーブルにいると、クレアからの電話。
ひどい口調だったことを泣きながら謝るクレア。
そんなクレアを「もう怒ってない」と慰めるヴァ―ジル。
「花束をもらうのは初めてだった、ずっと誕生日が嫌いだった、でも今年は違う、あなたが現れた」
これからクレアの屋敷に行くと告げる彼。

クレアの部屋の前に椅子を置いて話すヴァ―ジル。
バレエダンサーの絵は母の肖像画だと話すクレア。
彼は部屋を出たように装い、また彫刻の影に隠れました。
部屋から出てきたクレア。
するとクレアに電話が。
電話をしながら台所に行き、思わずコップを落として足を切ってしまうクレア。
椅子に座って足を舐めているクレアの様子を見ている彼。
しかし、持っていた携帯を落としてしまい、クレアに気づかれてしまいます。
泣きながら「出てって」と言い部屋に閉じこもるクレア。
彼は急いで部屋を飛び出しました。

門を出たところ、クレアから彼に電話が。
クレアは、部屋にいたのがヴァ―ジルだったとは気づかず、急いで戻ってきてと頼みます。
彼はしばらく行ったり来たりして、ハンカチで汗を拭きます。
そしてクレアの元に行こうとしたとき、そのハンカチを落としてしまいました。
屋敷に入った彼は、ハンカチを落としたので、流れる汗を手袋で拭きます。
クレアの部屋の前に戻り、「誰かいる、追いだして!」と叫ぶクレアに、「さっきのは私だったんだ」という彼。
「君の顔が見たくて隠れていたんだ」と告白する彼。
「監視してたんでしょ、私たちはこれで終わり、早く帰って!」
とぼとぼと階段を下りる彼。

するとドアが開き、「ヴァ―ジル、待って、行かないで」と出てきたクレア。
目の前に立っているクレアに謝る彼。
クレアの頬に手を添えるヴァ―ジル。

ロバートの店でクレアの話をするヴァ―ジル。
彼の前には、精巧に出来ている未完成のオートマタが動いていました。
女性の扱い方をレクチャーするロバート。

クレアの屋敷。
ヴァ―ジルからプレゼントされたドレスを着て彼に見せるクレア。
黒いドレスのジッパーを上げる彼。

ランバートに、ストックホルム、サンフランシスコ、マドリードの仕事の話をされ、どれも遠すぎるからキャンセルするというヴァ―ジル。
ランバートに、結婚してるか、女と暮らすのはどんな感じかと聞く彼。
すると「ある意味セリに似てますね、妻が最上の出物かどうかわからない」と答えるランバート。

化粧品を買い、クレアにプレゼントしたヴァ―ジル。
しかし、長く化粧をしていないので上手く化粧ができないクレア。
「外に連れ出すために化粧をさせてる、これはリハビリよ」と言って部屋に閉じこもるクレア。

ロバートにクレアのことを報告するヴァ―ジル。
彼はロバートに、クレアに会って話を聞いてほしいと頼みます。

クレアの屋敷の前の店でシャンパンを買い、クレアの元にきたヴァ―ジル。
部屋から出てきたクレアの前には、テーブルの上に彼が準備したディナーが。
「私のためにここまで。ありがとう」と言って彼の頬にキスをするクレア。
すると、いつもヴァ―ジルが隠れていた彫刻の後ろには、ロバートが隠れて二人を見ていました。
実は、ヴァ―ジルがわざと、ロバートを隠れさせていたのでした。
ディナーのテーブルに座り、自分の生い立ちを話す彼。
子どもの頃に親を亡くし、施設で育ったと。

ロバートの工房にて。
仕事をしながら「口説きの達人だね」と彼に言うロバート。

オークションに出すための写真をカメラ屋で撮影していると、ロバートの彼女・サラがヴァ―ジルに声をかけてきました。
ロバートの周りにはいろんな女の影があって不安だと話すサラ。
「気になる子がもう一人増えたみたいで、クレアの話ばかり」と言う言葉にとまどうヴァ―ジル。
「気をつけて、ロバートに気を許してはダメ、あなたは特に。それを伝えたくて」と言って泣きだすサラ。

ロバートに会い、決別の言葉を言うヴァ―ジル。
「君は信頼に足る男じゃなかったということさ」

クレアに、出来上がった写真を見せるヴァ―ジル。
「見落としたものはないか」と聞く彼に、「一つだけあるわ」
クレアは自分の部屋に彼を通しました。
そしてキスをする2人。
ここから出るよう説得する彼。
彼女の部屋で見つけた「父のコレクション」というのは、オートマタの外側のよう。
調べるために預かろうという彼に、「私より美術品に興味がある」と、部屋に入れたことを後悔するクレア。

ロバートから受け取った未完成のオートマタを眺めるヴァ―ジル。

再びロバートの元に来て、オートマタを完成させてほしいと依頼する彼。
「今日中にクレアと僕のオートマタのどちらをとると言われたら、どっちをとるんだ?」と聞くロバート。

宝石店で指輪を買ったヴァ―ジル。
クレアの屋敷に来た彼ですが、クレアはどこにもいません。
向かいの店でクレアのことを聞くと、ふらふらと歩いていったとのこと。
彼はロバートに電話をし、ロバートとフレッドの3人でクレアを捜すことに。
すると、秘書のランバートから電話があり、オークションに遅れて到着するヴァ―ジル。

ハンカチを取り出した拍子に指輪を落としてしまうヴァ―ジル。
それを見て驚くビリーやみんな。
セリの最中に、フレッドやロバートからの電話が。
頭の中がパニックの彼は、言ってることが滅茶苦茶で、思わず会場は大爆笑に。

ロバートの店。
警察に届けようと言うロバートだが、マスコミに騒がれるのを嫌うヴァ―ジル。

ビリーに会い、クレアの話をするヴァ―ジル。
「人の感情は美術品と同じで偽造できるんだ、本物と見分けがつかないくらいに巧みな嘘をつく。仮病を使ったり、治ったふりをしたり、愛してるふりもね」(ビリー)

隠し部屋の椅子に座っているヴァ―ジル。
ロバートからの電話「あの屋敷に、他に隠し部屋があるんじゃない?」

フレッドと屋敷にやってきたヴァ―ジル。
屋根裏を見てみる2人。
屋根裏の奥でクレアの声が。
隠し部屋に気づき、中に入るヴァ―ジル。
膝を抱えているクレアに近づく彼。

風呂に入りながら、ヴァ―ジルにプラハでのことを話すクレア。
当時付き合っていた彼が、プラハで事故に遭ったときに突然いなくなったと。
家に戻ったクレアは、それ以来、2度と外に出なくなったと。
風呂から立ち上がったクレアを優しく抱きしめる彼。
一つのベッドで一夜を共にした2人。

クレアと寝たことをロバートに話すヴァ―ジル。
「大人の世界にようこそ」
「君のおかげだ、先生」
握手する2人。

ロバートから、オートマタの仕組みを聞く彼。
中に小人が入り、小人が喋ると金属が響いてロボットのような声になると話すロバート。
「愛も贋作のように偽れるものだろうか?」とロバートに聞く彼。

雨の中、クレアの屋敷に向かおうとするヴァ―ジルを、3人の男たちが暴行。
男たちは財布を奪って逃げていきました。
倒れて動けない彼は、携帯でクレアに電話します。
外を見て倒れている彼を発見したクレアは、雨の中、外に飛び出し、彼のところに行きました。
そして車道に出て、助けを呼ぶクレア。
血だらけで病院の中を運ばれる彼の側にはクレアが。

ヴァ―ジルの自宅に来た彼とクレア。
クレアを隠し部屋に連れてきたヴァ―ジル。
クレアの目の前にはたくさんの肖像画が。
「生涯を掛けて集めた女たち」(ヴァ―ジル)
「私が最初じゃないのね、大勢彼女がいた」(クレア)

ヴァ―ジル、クレア、ロバート、サラの4人がレストランで食事。
競売用のカタログを見せる彼。
しかし、クレアは「あなたと暮らすことを決めてから、ずっと考えてたの、売るのはやめようって」
「明日にでも、元の場所に戻そう」と言ってカタログを破ってしまうヴァ―ジル。
それを見ていた秘書のランバートはびっくり。
そして彼は立ち上がり、来週のロンドンのオークションを最後に引退すると宣言。

そして最後のオークションを終え、みんなに拍手されるヴァ―ジル。
ビリーが、「記念に俺の絵を送っておいた」



ここからは、アッと驚くどんでん返し!まだ映画を観ていない人は映画を観てからが良いかも!?

 

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自宅に戻ってきたヴァ―ジル。
クレアは出かけていると使用人が言います。
クレアの母の肖像画を持って隠し部屋にやってきたヴァ―ジル。
すると、彼のコレクションはすべて無くなっていました。
思わず絵を落としてしまう彼。
後を振り返ると、完成したオートマタが座っていました。
彼が近寄ると、突然話し出すオートマタ。

「いかなる偽物の中にも、必ず本物が隠れてる。見抜けなかったね、あなたは既に過去の遺物。いかなる偽物の中にも、必ず本物が隠れてる。見抜けなかったね、あなたは既に過去の遺物 …… 」(ロバートの声)

この言葉を繰り返し続けるオートマタ。

車椅子に乗っているヴァ―ジル。
ここは病院なのか施設なのか……
面会に来たのは秘書のランバート。
「お加減はいかがですか?」
うなずくヴァ―ジル。
「郵便物を届けに。新聞もあります。雑誌も何冊か」
無表情の彼に、とまどうランバート。

(回想シーン)
車でクレアの屋敷にやってきたヴァ―ジル。
門は頑丈に閉まっています。

(回想シーン)
クレアの屋敷の前にある店のオーナーに、何日か前に向かいの屋敷に家具が運ばれてきたのを見てないかと尋ねるヴァ―ジル。
すると、いつもその店にいた小人の女性に声をかけるオーナー。
「クレア、お客さんの質問に答えてくれ」

答える小人のクレア。
「見た、そのあくる日、別の人たちが来て全部運び出していった」
「次の日に!?」(ヴァ―ジル)
続ける小人のクレア。
「1年半で、3回運び込み3回運び出した」
「私は何度かこのバーに来てる。覚えてるか?」(ヴァ―ジル)
「あなたはこのバーに9回来た。今日で10回目」
「では、向かいの屋敷から女が出て行くのを見たか?」(ヴァ―ジル)
「背丈は普通、ライトブラウンの髪、色白。出てった回数は231。その後で6回、合計すると1年半で237回」
「そんなはずはないだろ?」(ヴァ―ジル)
「あなたが屋敷に行ったのは63、昼間に36回、夜に27回、襲われた夜は入れてない」
おそらくこの小人のクレアは、サヴァン症候群だと思われます。
恐ろしいほどの記憶力。

なんと、屋敷の持ち主は、この小人のクレアでした。
映画の関係者たちに貸したりしてるとのこと。

ロバートの店に行ってみると、もぬけの殻。

クレアの母の肖像画だと言っていた絵の裏には、ヴァ―ジルにあてたビリーのメッセージが書かれていました。
彼が最後のオークションの日に、「送っておいた」と言っていた絵は、最初からクレアの屋敷にあったものでした。

車のトランクにはロバートが作ったGPSが入っていました。

クレアの言っていた「ナイトアンドデイ」を訪ねるヴァ―ジル。
店内に入ると、たくさんの時計がガチャガチャと時を刻んでいました。
「お一人ですか?」と店員に聞かれ、「連れを待っている」と答える彼。
最後にカメラを引いていって、遠ざかっていくヴァ―ジル。
ここで映画は終わりです。



感想

結局、秘書のランバート以外、ヴァ―ジルの周りにいたすべての登場人物たちは仲間でした。
そして、計画の首謀者はビリー。

相関図
soukan[出典:シネマトゥデイ http://www.cinematoday.jp/page/A0003932]

ビリーは、自分の絵の才能を認めてくれないヴァ―ジルを恨んでいました。
安い報酬でコレクション収集の片棒を担いできたビリーでしたが、いつから計画を考えてきたのかはわかりません。

オートマタ(機械人形)も、ヴァ―ジルをつなぎとめるためのエサだったのです。
ロバートもクレアもフレッドもサラも、みんなビリーとグルでした。

ヴァ―ジルは、天職だった鑑定士の仕事を失い、愛するクレアを失い、長年かけて集めたコレクションも失ってしまいました。
確かに、不正に集められたコレクションだったし、傲慢で人を見下すような性格だった彼は、どちらかと言うと悪役だったかも知れません。
悪役が騙される映画は、けっこうスカッとするものですが、なぜかこの映画は後味が良くないというか……

映画を観ていうくうちに、彼に感情移入して、クレアと幸せになってほしいという思いになっていました。
クレアとの出会いによって、確実に彼は変わりつつあったのです。
確実に「やさしい人間」になりつつありました。
少なくても、私にはそう見えました。
でも、映像と音楽が良かったので、深みのある良い映画だったと思います。

ヴァ―ジルは、しばらくはあの店で、クレアが現れるのを待つことでしょう。
もしかしたら、彼のこれからの人生で、再び逆転があるのかも知れません。
また鑑定士に復帰するかもしれないし、良い女性との出会いがあるのかも。
孤児として施設で育ち、天賦の才能で鑑定士として成功した彼ですから、きっとまた活躍してくれるはず。

最後のシーンで、たくさんの機械仕掛けの時計が、カチカチと動きつづけていたのが、「まだ終わらない」彼の人生を示唆しているように見えました。(S.A.)

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Comment

  1. しまりす より:

    私が思うに、失意の果てのカフェで、彼は手袋を脱いでいます。
    潔癖性で、他人を遠ざけていた手袋を。
    そして、いつも高級レストランでお一人様で平気だったのに、連れを待っている、と言います。
    ヴァージルは、初めて自分の人生を歩くのです。
    ホテルではなく、新しいアパートで。
    詐欺師ではない、一人の人間として。
    本作は再生の物語なのです。

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