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【感動実話】名犬チロリ物語~捨て犬からセラピードッグへ

      2017/07/04

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虐待された犬が、多くの人を救った感動の物語

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捨て犬のチロリ

1993年 千葉での出来事です。

大木トオルさんが、捨て犬を見つけた子どもたちに話しかけました。

女の子は、犬にチロリと名前をつけました。

しかし、その犬は傷だらけで、ひどい虐待の跡がありました。

大木トオルさんは、アメリカで活躍する、日本を代表するブルースシンガーです。

このときは、日本各地を公演して周っていたため、虐待を気付きながらも、連れて帰ることはできませんでした。

そのため、地元の子どもたちにエサを渡し、代わりにあげてもらっていたのです。

しばらくの間、子どもたちに世話を頼んでいましたが、その後、とんでもない事態が!

チロリの運命は?

大木さんが様子を見に来ると、子どもたちが泣いていました。

5日前に、チロリが連れていかれたまま、戻ってこないというのです。

チロリが連れて行かれたのは保健所。

当時、全国で、年間約67万匹の犬や猫が、殺処分されていました。

処分の前に、引き取り手を待つ猶予が、「5日間」だったのです。

急いで保健所に行った大木さんでしたが、既に閉館していて、中からは、犬たちの泣き声が聞こえていました。

翌日、手遅れかと思いながら行ってみると、間一髪のところで無事でした。

この犬が、のちに何万人も救う存在になっていくのですが・・・

セラピードッグ

助けはしたものの、自分では飼えません。

大木さんは、セラピードッグを育てる施設にチロリを連れてきました。

セラピードッグは、リハビリ中の患者や、仮設住宅で暮らすお年寄りの心のケアをする犬です。

大木さんはすでに、アメリカでセラピードッグの育成活動を続けていて、当時日本にはいなかったセラピードッグを日本でも広めるために、この施設を造っていたのです。

犬は、血筋によって性格が変わると言われていて、セラピードッグになるには、当時、純潔であることが基本条件でした。

チロリは雑種であったため、性格的に向かないと、ここで育てるのをためらっていたのです。

しかし、そんな常識を覆す出来事が!

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恐怖心を克服

あるとき大木さんは、チロリが、重い病に伏せる犬に、そっと寄り添っているところを見つけました。

まさに、セラピードッグとしての素養を垣間見る行動を、自然と実践していたのです。

なんて優しい犬だと思った大木さんは、何が何でもセラピードッグにしてやると決心!

こうして、訓練が始まったのですが、ひどい虐待を受けていた故の困難が・・・

杖をついた人に寄り添う訓練で、大木さんが杖を手にした瞬間、チロリは逃げ出してしまいました。

昔、何かの棒で殴られていたのでしょう。

チロリに蘇った虐待の記憶。

それを乗り越えるために、大木さんは、チロリの横に杖を置いて、何か月もの間、ベッドで添い寝をし続け、恐怖心をなくそうとしました。

その後、杖を怖がることもなくなり、人間への恐怖心を完全に克服しました。

チロリは、通常、2年半かかるセラピードッグの訓練をわずか半年で終了し、見事、セラピードッグになりました。

そして、チロリは、こんな奇跡を・・・

痛みを知っているからこそ

長い入院生活で、笑顔を忘れ、障害が残り、手が動かなくなった患者さん。

そんな彼女にチロリは、セラピードッグの技術の一つ、アイコンタクトで、心の交流を図りました。

変化のない患者を見て、「だめなのか・・・」と思った大木さん。

しかし、その時、奇跡が!!

チロリが車いすに近づき、彼女の手を、ぺろぺろと舐めはじめると、ほとんど動かなかった手で、チロリをなでたのです!!

全く無表情だった女性は、その後、チロリと接することで、はじけるような笑顔を取り戻したのです。

国際セラピードッグ協会・大木トオルさん・・・

”あの子は、痛みを知ってるんですよ。いろんな虐待を受けたでしょ?だから、目の前に、不自由な人を見たとき、ものすごい力を発揮するんですよね。”

自分を虐待したのは人間、それでも、多くの人を救い、笑顔を与え続けた・・・

その数なんと、12万人以上!!

セラピードッグのその後

みんなに愛され、12年間、セラピードッグとして活躍しましたが、人間の歳で80歳、2006年3月16日、多くの人に見送られ、チロリは永眠しました。

その後、2013年、捨てられたペットに関する動物愛護法は改定され、現在、セラピードッグの訓練を受けているのは、殺処分を受けるはずだった福島の被災犬だそうです。

虐待され、捨てられた犬が、人間の心を動かし、犬の運命までも大きく変えたのです。

 

名犬チロリ/大木トオル

風になった名犬チロリ 余命3カ月・いのちの記録

 

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 - 感動

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