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「ローマの休日」大スキャンダル!天才脚本家 ダルトン・トランボの真実

      2017/07/13

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「ローマの休日」の大スキャンダル!ハリウッドに嫌われた男とは?

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名作「ローマの休日」の大スキャンダル!ハリウッドに最も嫌われた男の正体とは?

1991年、ハリウッド映画界を震撼させる衝撃の事実が判明しました。
それは、1953年に公開された不朽の名作「ローマの休日」に関するとんでもないスキャンダル!

オードリー・ヘプバーン演じる王女アンと、グレゴリー・ペック演じる新聞記者の身分を超えた恋を描く、恋愛映画の最高傑作。
この作品の脚本家は、ポスターにもクレジットされている通り、イアン・マクレラン・ハンター。
彼は、第26回アカデミー賞原案賞を受賞しました。2

しかし、数十年が経ち、新事実が判明!
実は、ローマの休日を書いたのは、アカデミー賞を受賞したハンターではなく、別の脚本家だったのがわかったのです。

その人物こそ、天才脚本家 ダルトン・トランボ。
映画界を追放され、「ハリウッドに最も嫌われた男」と言われた人物です。

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いったい何故、ローマの休日の脚本家が入れ替わったのでしょうか?
そこには、アメリカ映画界の知られざる闇があったのです。

そんな悲運の脚本家 ダルトン・トランボの、驚きの半生を描いた実話映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」が公開され、今 世界で話題になっています。

今回は、「ローマの休日を仕掛けた男」の著者で、トランボを知り尽くすピーター・ハンソン先生(47歳)が緊急来日。
ハリウッドの裏側と、驚きの事実を明かしてくれます。

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”名作「ローマの休日」の大スキャンダル!ハリウッドに最も嫌われた男の正体とは?”

ハリウッドから追放されたトランボ

いったいなぜトランボは、「ローマの休日」を自分の名前で発表できなかったのでしょうか?

時代は、1940年代後半のハリウッド黄金期。
ダルトン・トランボは、ハリウッドでも1、2を争う 超売れっ子の脚本家でした。

そんななか、資本主義のアメリカと共産主義のソ連、両国の関係が悪化します。
この争いは、アメリカ国内へと広がっていきました。

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そして、1947年 合衆国議会は、ハリウッドに対し「赤狩り」を開始します。

【赤狩り】とは、共産党員や共産主義と関わりを持った人たちを見つけだし、社会から追放しようとする運動。
敵国 ソ連に近い思想の抹殺です。

実はトランボは、過激な思想こそ持っていませんでしたが、共産党員だったのです。
もし共産主義に関係したとわかれば、職や財産 そのすべてを失う可能性がありました。

実際のトランボの公聴会を記録した貴重な映像が残されています。

 

委員会)「あなたは、共産党員だったことがありますか?」13
トランボ)「あの、質問があります。さっきの・・・」
委員会)「質問するのはあなたではない!」

委員会)「あなたは、現在またはこれまでに、共産党員だったことがありますか?」
トランボ)「私には、質問の根拠を知る権利がある。どんな証拠があるんです?あるなら見せてください!」

14「たとえ共産党員でも、自分は何も悪いことはしていない」だから、トランボは答えないことで 理不尽な弾圧に抵抗したのです。

トランボのこうした態度をうけ、アメリカ映画協会はトランボを ハリウッドから追放してしまいます。
さらに・・・

「ダルトン・トランボ被告を、議会侮辱罪で有罪とします」

なんと、10ヶ月の禁錮刑が言い渡されてしまいます。

刑務所に入るまでの間 働くことが出来ず、お金にも困っていたトランボは 驚きの行動にでます。
書き上げた最新作を持って友人の元へ。

「私の脚本を君の名前でスタジオに持ち込んでくれ!」

なんと書き上げた脚本を、友人が書いたことにして映画会社に売ってほしいと頼んだのです。
実は、友人に託した脚本が、のちにアカデミー賞を受賞することになる「ローマの休日」だったのです。

そして、受け取ったこの友人こそ、「ローマの休日」でオスカーを手にしたイアン・マクレラン・ハンターでした。
こうして、アカデミー賞作品で脚本家が別人という、前代未聞の事件が起きてしまったのです。

トランボの家族は子どもたちを含め、全員が知っていました。
でも、決して誰にも言わなかったのです。

本当なら、ローマの休日を書いたのが自分のパパだって言いたいですよね。
とてもつらかったと思います。

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「ローマの休日」が白黒だった理由は?

19

ローマの休日は1953年公開ですが、当時すでにカラー映画が主流となっていました。
しかしなぜかローマの休日は白黒なのです。
実は、ある理由があって白黒にしたのですが、その理由とはなんでしょうか?

正解は「お金がなかったから」。

カラーフィルムでの撮影は非常にお金がかかりました。
ところが、ローマの休日は監督の希望で お金のかかる全編イタリアロケとなり、予算がなかったのです。

何人もの偽名で脚本を書く

ローマの休日を書き終えたあとも、自分の意志を曲げず10ヶ月投獄されたトランボ。
出所後、トランボは生活のためにも、脚本を書く必要がありました。
しかし・・・

「今後一切、共産党員は雇用しない」

すでに、ハリウッドのブラックリストに載っていたトランボに、脚本を書かせようとする映画会社は どこにもありませんでした。
もう友人を巻き込むわけにもいきません。

トランボはある方法を使い、再びハリウッドで脚本を書けるようになりますが、その方法とはなんでしょうか?
正解は「何人もの偽名で脚本を書く」でした。

家には電話をいくつも置きました。
家族にも本名を言わないように徹底させました。

その間、「ローマの休日」は空前の大ヒット。
そして、1954年 第26回アカデミー賞が発表されます。

「ローマの休日」がアカデミー賞原案賞を受賞します。
オスカー像を手にしたのは、もちろん友人のハンター。

しかし授賞式にはハンターは出席せず、代理人が受け取ります。
さすがにちょっと気まずかったのでしょう。

受賞後、ハンターはトランボにオスカー像を渡そうとします。

トランボ「私は欲しくない!」
ハンター「俺もだ!」

トランボ「君の名前だ!」
ハンター「君が書いた!」

トランボ「君がもらったんだ」

トランボは、決して受け取りませんでした。

トランボの偽名は、正確にはわかりませんが 12個以上はあると先生はいいます。
彼は偽名で、20~30本の映画の脚本を書いています。

 

ある出来事で正体がバレそうに

偽名で活動中のトランボは、ある出来事で正体がバレそうになりました。
それは、偽名で書いた作品が 再びアカデミー賞にノミネートされたからでした。

1957年 第29回アカデミー賞で問題が発生します。
「黒い牡牛」という作品が、アカデミー賞原案賞にノミネートされたのです。

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この作品の脚本家はロバート・リッチ。
実はロバート・リッチは、トランボが使っていた偽名の一つでした。
この事実を知りつつ、脚本を書かせていた映画関係者もパニック状態。

そして、アカデミー賞当日。
トランボが偽名のロバート・リッチで、再びアカデミー賞原案賞を受賞してしまいます。

謎の脚本家ロバート・リッチの噂は、瞬く間にハリウッド中に広がります。
もはやバレるのも時間の問題でした。
そこでトランボは、ついにテレビ局のインタビューで、自分がアカデミー賞を受賞したロバート・リッチであると告白したのです。

「ブラックリストは、ロバート・リッチを作り出しました」

それは、ブラックリストによって苦しめられた仲間、そして何より、今まで苦労をかけてきた家族に対する思いがありました。
トランボは真実を告白することで、ブラックリストの恐ろしさを伝え、映画の世界からブラックリストをなくさせようと考えたのです。
トランボは、インタビューの最後、実に感動的な言葉で締めくくります。

驚きの事実

インタビュアー「もし、オスカーを受け取ったらどうしますか?」
トランボ「私には13歳の娘がいます。3歳の時に私がブラックリストに入り、そのあと書いた全作品の題名をあの子は知っています。でも、今まで誰にも話さなかったんです。まさに戦士です。『お父さんは何をしているの?』友だちにそう聞かれるたび、娘はどんな思いだったのでしょう。もし、私がオスカーをもらったら、おそらくあの子にあげるでしょう。こう言ってあげます。『もうこれからは、抱えていく秘密はないんだ』と。『私たちは名前を取り戻したんだ』と」

”We have our names back again.(私たちは名前を取り戻したんだ)”

その後、「スパルタカス」「栄光への脱出」など、多くの作品が実名で映画公開され大ヒット。
トランボの長い闘いは終わりを迎えました。

そして1975年、18年の時を経て、ダルトン・トランボはロバート・リッチではなく、「黒い牡牛」の真の脚本家としてオスカー像を受けとります。
ようやく手にしたオスカー像、夢が叶った瞬間です。

その翌年、1976年、トランボは70年の生涯を閉じました。
まさに、一流脚本家が書いたような波乱に満ちた人生でした。

実は驚きの事実があります。
「ローマの休日」は本当は自分が書いたと、トランボは死ぬまで誰にも話さなかったのです。

「ローマの休日」を書いたのがトランボだとわかるのは、1991年、トランボの死後15年が経ってから。
その2年後、アカデミー選考委員会は、トランボの妻 クレオさんにオスカー像を贈りました。
映画のクレジットも、原案 ダルトン・トランボと変更されたのです。

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歴史に翻弄されたダルトン・トランボ。
生前 トランボは、赤狩りの時代をこう振り返っています。

”あの時代に悪漢も英雄も聖人も悪魔もいなかった。みな 長い悪夢の時代の犠牲者だったのだ”

[出典:2016年7月30日放送の「世界一受けたい授業 怖い授業SP」]

「ローマの休日」の作者がトランボだとわかったのは、身代わりとなった友人のハンターが取材中にポロッと言ったからでした。
お互い死ぬまで言わない約束だったのですが、もう秘密を守る必要がないと思ったのでしょうと先生は言います。(SA)

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