二重生活 小池真理子原作映画あらすじ・キャスト相関図

映画「二重生活」主演：門脇 麦

2016年6月25日（土）公開

原作：小池真理子「二重生活」

小池真理子「二重生活」 (角川文庫)

『二重生活』映画オリジナル予告編

みどころ

主人公の白石 珠(門脇 麦)は、ある日 大学院の教授から、「文学的・哲学的尾行」をして論文にまとめてみないかと勧められます。

動機は「学問的追及」なわけですが、やってることはストーキング、ストーカー行為です。

本当なら、尾行対象者に気づかれないようにしないといけないのですが、ただの素人にそんな芸当できるはずがありません。

尾行対象者にしてみれば、何の理由も無く「つきまとわれる」のは、決して気持ちの良いものではないでしょう。

それが、秘密にしておきたい不倫行為をしていたとすれば尚更のことです。

「憧れの恩師の言葉」というところがポイントかも知れませんね。

教授という立場でもあり、憧れの人という立場が、非道徳行為を肯定させてしまったのかも。

「アイヒマン実験」に似ているような気がします。

果たして、この異常な生活が彼女をどう変化させたのか、映画を観ないとわかりません。

よく考えると、タイトルの「二重生活」って、2人に該当するんですね。

既婚者でありながら不倫をしている石坂史郎、そして、恋人と同棲しながら違う男性をストーキングしている珠。

それとも、恋人の卓也や篠原教授にも「二重生活」があったりして！？

あらすじ

大学院の哲学科に通う白石珠(門脇麦)は、19歳の時のある出来事により深い喪失と絶望に苛まれていたが、そんな日々からようやく回復。
現在は恋人の鈴木卓也(菅田将暉)と同棲生活を送っている。
しかし、無意識のうちに穏やかな波風のたたない生活を望み、卓也との関係は平板などこか体温を伴わないものであった。

ある日、珠は大学院の憧れの恩師・篠原弘(リリー・フランキー)から修士論文のテーマとして、フランスの女性アーティスト、ソフィ・カルによる『文学的・哲学的尾行』を実践してみてはどうかと勧められる。
それは一人の対象を追いかけて、生活・行動を記録するというもので、尾行の対象者と絶対に関わらない事が条件であった。

そんな折、彼女はふと、近所に住む既婚男性の石坂史郎(長谷川博己)を見かけ、突発的に彼の尾行を始めるが、ある日石坂の不倫現場を目撃してしまう。
他人の秘密を知ることにぞくぞくとした興奮を覚えた珠は石坂の尾行を繰り返し、次第にその秘密は珠と卓也との関係にも大きな影響を及ぼしてゆく。

さらに珠は、彼女が信頼を寄せる篠原の秘密をも知ることとなり……

[出典:二重生活 Movie Walker http://movie.walkerplus.com/mv59934/ ]

キャスト・登場人物相関図

白石 珠……門脇 麦
大学院の哲学科に通う24歳。

石坂史郎……長谷川博己
珠の近所に住む既婚男性。珠の尾行対象者。

鈴木卓也……菅田将暉
ゲームデザイナー。珠の同棲中の恋人。

篠原 弘……リリー・フランキー
尾行を勧める大学教授。