『あさが来た』第98話 ~ ネタバレ・あらすじ まとめ
NHK朝ドラ「あさが来た」第98回 あらすじ&ネタバレ
あさは、あさらしゅう生きるしかあれへん
へえ、あんたが千代ちゃんか。
いとこ言うより、まるで、お姫様と家来やな。(藍之助)
はい・・・!?(千代)
よっしゃ。ほな僕がな、お母ちゃんの話終わるまで、遊んだろ。
こっちおいで。(藍之助)
はい!?
いやや。
ちょっと待って・・・。(千代)
藍之助は人懐っこい子やなあ。はっは。(新次郎)
★
(あさと話すはつ)
ずっとずっと前のことなんやけどな。
あんたがうちに、バンクいうのの話してくれたん、覚えてる?(はつ)
・・・ああ!(あさ)
★回想シーン・・・★
お姉ちゃん、お父はんが作りはる銀行いうのはな。
志のある人を、応援するために、お金、貸してくれはるとこなんだす。(あさ)
★・・・★
うちなあ、あの日から、いつかは返したい思うて、ほんまちょっとずつやけど、お金、貯めてたんだす。
それでそれ、こないだお母はんに渡したら・・・。
断られてしもた。(はつ)
断られた?(あさ)
「お金で返せるもんなんか一つもあらへん。」
「そんなお金あるのやったら、子どもたちやおみかん、もっともっと立派に育てんのに使わんでどないしますのや」て。
「ようこの子たち、立派に育ててくれましたな」て。
それ聞いたらうち、なんや泣いてしもうてなあ。
ふふ、あかんなあ。
この頃ちょっと、涙もろなったみたいやわ。(はつ)
へえ、うちもだす。
いややなあ、なんでなんやろなあ。(あさ)
涙もろなる言うのは、それだけ、「涙流すような思いをぎょうさんして、それを乗り越えてきたことの証や」いうて、聞いたことあります。
おはつ様もおあさ様も、ぎょうさんの艱難辛苦乗り越えてきはったいうことだす。
何にも恥ずかしいことなんかあらしまへん。
奥様かて、立派になった藍之助様や養之助様とお会いになられて、どれだけ嬉しかったことか。(うめ)
おおきにな、うめ。(はつ)
いいや・・・。(席を立つうめ)
うめはほんま変わらへんなあ。
年取ったみたいに思われへんわ。(はつ)
うちはお母はんに会うたら、怒られてしまいそうだす。
子育てはほんま、お義母様やうめ達に頼ってしもて。
ちょっともお姉ちゃんみたいな、ええお母ちゃんになれてまへんさかい。
そのせいか、千代はこの頃、すっかりお祖母ちゃん子のお父ちゃん子で。
ほんまにうちのことなんか・・・。(あさ)
そら、あんたがうちみたいになるのは無理やわ。(はつ)
ええっ!?
無理?(あさ)
へえ、無理だす。
小さいころ、お母はんのお化粧箱の紅に憧れてたうちと、お母はんのお化粧箱にヘビの抜け殻隠して怒られてたあんたと。
どないしたらおんなじようなお母ちゃんになれますのや。(はつ)
ふふふ、そないなことありましたなあ。(あさ)
そうだす。
そないなことばっかりだす。
あさは、あさらしゅう生きるしかあれへん。
小さいころからそやったやろ?(はつ)
(苦笑いするあさ)
はあーあ。
はあ。(大の字になって寝るあさ)
なにしてますのや。(はつ)
そうや。
うち元々、あかんたれやったんやなあ。
とんでもないやんちゃ娘で。
筋金入りのあかん子で。
はあーあ、あほやなあ。
なんや、お姉ちゃんに会うたら、気抜けてしもうた。(あさ)
やめなはれて、行儀悪い。(はつ)
ええんだす、うちは元々こないなんや。
ずっとこないな、あほなことしたかったんだす。(あさ)
長いこと、気張ってましたんやなあ。(はつ)
気つかへんうちに、自分を大き見せようて、してしもうてたんやなあ。
大人になると、だーれも、あほとかこらとか言って、おいど叩いてくれまへんさかい。(あさ)
せやなあ。(はつ)
そやそや。(あさ)
なんで今ごろ・・・
(台所でうめと雁助)
えらい楽しそうですなあ。(雁助)
へえ、小さいころから見てきたお嬢様方が、どちらも立派なおなごはんになりはった思いましてなあ。
番頭さんも一つどないですか?
おはつ様のお漬物、美味しおますのやで。(うめ)
(漬物を食べる雁助)
うん、ええ味だすなあ。(雁助)
そうだすやろ?
くまさんに言うて、晩のおかずに出してもらいまひょ。(うめ)
(うめがいなくなったあと、懐から、「仙波つね」の手紙を取り出す雁助)
なんで今ごろ・・・。(雁助)
会うたらお説教したらなあかん!
藍之助はお勉強好きやてなあ。
うちの千代は、あまり好きやないみたいで・・・。(あさ)
そやの?
そこもあんたと違うてますなあ。(はつ)
せやろ。
せっかくあの頃よりちょっとは、おなごも学べる機会がある言うのに・・・。
ほんま、もったいないことだす。(あさ)
せやけど・・・。
男の子は男の子で、難しいこともあんのやで。
藍之助はええけど、養之助は直に、兵隊に行く年だす。(はつ)
兵隊?(あさ)
兵隊さんになって、お国にご奉公せなあかん。
お百姓でも、長男やったら免除されるかもわからんのやけど、次男や三男はそうもいかへん。(はつ)
そうだすか・・・。
うちの奉公人たちも、徴兵検査受けましたさかいなあ。
せやけど、なんでそないなもんありますのやろな。(あさ)
お国のためや言うけど、ようわかれへん。
子どものない家の養子になったら免れるて聞いて、養子先探してもみたんやけど。
なかなか見つかれへんし、それに・・・。(はつ)
それに?(あさ)
それに、兵隊に行ったほうが、貧乏百姓の次男坊より、ずっとええ暮らしが出来るいうし。
養之助も、早う兵隊さんになりたい、思うてるみたいなんやわ。
毎日、お米のご飯が食べられる言うてな。
情けないことだす。(はつ)
そうか・・・。
養之助め、会うたらお説教したらなあかん!
あんたは、御一新の戦や西南の役を知らんさかい、そないのん気なことが言えるのやてなあ。(あさ)
せやなあ。
いっぺん、会うてほしいわ。
藍之助も・・・。(はつ)
ん?(あさ)
んふふ、なんでもあれへん。
久しぶりに会うたのに、お互い子育ての愚痴ばっかり言うてたらあきまへんな。(はつ)
ほんまだすなあ。
せやけどうち今な、千代にえらい恨まれてしもてて・・・。(あさ)
んふ?(はつ)
お母ちゃんはうちより銀行が好きやねん
(外から店に入ってきた千代と藍之助と新次郎)
はあ、石蹴りやなんて初めてしたわ。
はあー、汗かいた。(千代)
そない洒落た草履のわりには、よう飛んでたやん。(藍之助)
そうや、この草履のせいや。
せやけどこれは、お気に入りやさかい、次はきっと、この草履で勝ってみせます。(千代)
へえー、千代、あんたお母ちゃん譲りで、なかなかの負けん気あったんだすなあ。(新次郎)
お母ちゃん譲り?
いいや、そないなことあらしまへん。(千代)
社長ー!
社長、八代目が探しておられます。(平十郎)
へえさん、社長言うのやめてくれ言うてますやろ。(新次郎)
へえ、社長!(平十郎)
はっはー、怠けてんのが見つかってしまいましたわ。
ほな、あとでな。(新次郎)
はあー、今のお人、立派なそろばん持ってはったなあ。
おっ、そない言うたら、千代ちゃんのお母ちゃんも、お店でそろばん弾いてはったな。
頼もしいわ。
巴御前みたいや。(藍之助)
巴御前って、怖いおなごはん?(千代)
いや、怖い言うより、こう、強うて、格好ええ言うか・・・。(藍之助)
格好ええことなんかあらへん。
お母ちゃん鬼だす。(千代)
鬼?(藍之助)
先週のことだす・・・。
★回想シーン・・・★
ああっ、痛い!痛いよー!(歯が痛い千代)
こないほっぺ腫れてしもうて。(うめ)
すぐに先生呼びましょうな。
えっと、誰がいいやろか、西洋医学がいいやろか?(よの)
あーーー、どないだっしゃろなあ!?(かの)
千代!
虫歯やて!?(あさがやってきました)
おあさ様、炭坑からお帰りで!?(うめ)
へえ、ただいま戻りました。
ほんまにもう、甘い物ばかり食べてるさかい、そないなことになりますのや!
ちょっと、お母ちゃんのひざのとこ、おいで!(あさ)
ひざの・・・。(千代)
(タコ糸を見せるあさ)
これで抜いたげるよって。
早よ。(あさ)
(千代の目には、あさの顔が鬼の面に見えます)
やだ、いやや・・・。(千代)
★・・・★
あの時の顔、ほんま鬼みたいやったわ・・・。(千代)
はははっ。おもしろいな。(藍之助)
なにが面白いんだす!?(千代)
せやけどそのおかげで、歯治ったんやろ?(藍之助)
そら治ったけど・・・。
いつも仕事仕事言うてるくせに、そないな時だけ母親面して。
ほんまに腹が立つ!(千代)
へえー、そないに忙しいのな。(藍之助)
へえ、お母ちゃんは、うちより銀行が好きやねん。(千代)
銀行?
ひょっとしたら、銀行いうのに焼きもちか?(藍之助)
はい!?
なんで銀行に焼きもちやなんて・・・。(千代)
ふーーん。(藍之助)
うちは平気だす。
お母ちゃんなんかいてへんかっても、何とも思ってへん。
お小遣いかて一銭も預けてへん。(千代)
へえーーー。(藍之助)
なんだす!?
そないな目で見んといて・・・。(千代)
へえへえ、お姫様。(藍之助)
へへ、お姫様やて。
ほんまふざけて。(千代)
僕はあんたが羨ましいけどなあ。
こない立派な商いの家に生まれて・・・。
なんで僕のお父ちゃんは、大阪から出て行ったんやろな。(藍之助)
男の子で、悪かったな
うちなあ、お姉ちゃんがさっき言うてはった、バンクいうの、いよいよ作ることになりましたんやで。
加野屋は、加野銀行になるんだす。(あさ)
そーう、いよいよなんやなあ。(はつ)
へえ。(あさ)
楽しい時間は、あっと言う間にすぎ・・・。(ナレーション)
(はつ、藍之助、菊を見送るあさたち)
お土産、おおきに。ありがとうございました。(千代)
いいや、千代ちゃんが甘いもん好きって知らんかったさかい、気の利いたもんやのうてかんにんな。(はつ)
ははっ、いいや。(千代)
名残惜しいなあ。
千代ちゃん見てたら、女の子もええなあて思うてしまうわ。(はつ)
男の子で、悪かったな。(藍之助)
そうだす。こない立派なお子がいてはるのに~。(よの)
へへへ。(菊)
おはつさん。
わてらも今度、いっぺん和歌山に行かしてもろうてもよろしいやろか?(新次郎)
そうだすなあ。
今度は10年なんて言わんと、もっとすぐ会えたらよろしいなあ。(あさ)
へえ。いつでも。
お待ち申しております。(はつ)
こうして、はつたち一家は、惣兵衛たちの待つ和歌山へと帰っていきました。(ナレーション)
にゃーーおん
そして加野屋に、また新しい朝がやってきました。(ナレーション)
(明け方、外に出て背伸びするあさ)
にゃーーおん。(猫を撫でる雁助の姿)
よしよしよし、かわいいなあ・・・。(雁助)
あれっ、雁助さん!?(あさ)
つづく。
うめさんは何歳の設定なんでしょう?
はつが40前後なら、もう50過ぎ?
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