『あさが来た』第99話 ~ ネタバレ・あらすじ まとめ
NHK朝ドラ「あさが来た」第99回 あらすじ&ネタバレ
そない言うてもなあ・・・
よしよし、おいで。(猫を連れて台所に行く雁助、雁助の様子を見守るあさ)
また猫にエサやってましたんか?
じき、おなご衆が起きてしまいます。
外、出さんと。(うめ)
そない言うてもなあ・・・。(猫をなでる雁助。後ろで二人を見ているあさ)
★回想シーン・・・★
わてと一緒に、この家、出えへんか?(雁助)
・・・えっ!?(うめ)
★・・・★
(ためいきをつくあさ)
”竹屋の火事””やもめの行水”
(看板は「加野商店」になっています)
加野屋の事業は、躍進を遂げました。
あさは銀行に先駆け、新次郎を社長とした加野屋の商業部門を担当する加野商店を設立。
炭坑に通い詰めて、その規模をさらに拡大し、出炭量は今までの5倍となりました。(ナレーション)
(加野炭坑でそろばんを弾くあさ。ファースト・ペンギンの写真を見ます)
★回想シーン・・・★
加野屋には、あなたという「ファースト・ペンギン」がいてた・・・。
恐れを見せず、前を歩む者が・・・。(五代)
★・・・★
(お金を風呂敷に包んで榮三郎に渡すあさ)
よろしゅう、お頼申します。(あさ)
へえ、かしこまりました。(榮三郎)
亡くなった五代の言葉を胸に、加野屋は、大阪港の開港工事に3500円という大金を寄付しました。(ナレーション)
(大阪市役所にお金を寄付する榮三郎と新次郎)
港の発展が、大阪、ひいては日本の発展につながれば、嬉しいて思うてます。
大阪という街に支えられて、ここまでやってこれたせめてもの恩返しのつもりで、さしてもらいました。(記者に答える榮三郎)
わてもそない思うてます。(新次郎)
★
(役人を前に、榮三郎と雁助)
来年開業の予定だすのや。
どうぞよろしゅう。(雁助)
★
(あさと平十郎)
定款、株主名簿、設立時銀行役員名簿・・・。(あさ)
へい。(平十郎)
はあーあ、とりあえず提出するのは、これでよろしおますやろか?(あさ)
ここのハンコが抜けております。(平十郎)
ほんまや。(印紙に割り印を押すあさ)
これで、大蔵省と大阪府に正式に設立願いの届けを出して、無事に認可が下りましたら準備完了です。(平十郎)
はー、ようやっとここまで来ましたな。(あさ)
いいえ、大変なのはこれからです。
預金集めや貸付先の開拓、そのための諸会社や資産家へのあいさつ回り。
公債、投資先株式などについての知識集め。
銀行業者の同業組織である大阪同盟銀行集会所への加盟に、為替など。
他銀行への取引開始のあいさつ回り、新聞などの開業広告などなど・・・。
ふふふ、心躍る業務がたくさん待ってます!(平十郎)
へえさんて、話すときは、えらい楽しそうに話しはりますのやな。(あさ)
へえ。(平十郎)
(新次郎がやってきました)
へえさん言うたら、こないな時はまるで、”竹屋の火事”ですわ。(新次郎)
ん、竹屋の火事?(あさ)
「ポンポン言うてる」言うてな。(新次郎)
そない言うんでしたら、私の言葉なんか、”やもめの行水”ですわ。(平十郎)
ん?(新次郎)
「勝手に言うとれ(湯取れ)」言いましてね。(平十郎)
(独りで勝手に湯取れ)
はあー、こら一本、とられましたな、はははははは。(新次郎)
なんの話だす?
さっぱりぽん・・・。(あさ)
あさ、ほな、ぼちぼち行きまひょか?(新次郎)
あっ、そうだした。
ほな、へえ。(あさ)
今井忠興の祝賀会
(外に出る新次郎、あさ、千代、うめ)
ほなな。(新次郎)
ほな、行ってまいります。(あさ)
行ってまいります。(千代)
あさと新次郎は、千代を連れて東京に向かいました。
東京で、あさの父、今井忠興の祝賀会に招待されたのです。(ナレーション)
★
(食事をする榮三郎、さち、よの、かの)
はあ、千代がいてへんと寂しいなあ。(よの)
へえ。今井銀行さんの「お祝いの会」言うたら、さぞ豪華なんだすやろなあ。(さち)
そうだすやろなあ。
政府とかのお偉いさんたちが、ぎょうさん集まりはるみたいだすしなあ。(よの)
御一新からもう20年か。
結局、商いの世界で言うたら、今井の独り勝ちみたいなもんでしたさかいな。
お姉さんは・・・。(榮三郎)
★あさの言葉★
頭はええし、小さい頃からお商売には熱心やし、ほんまに榮三郎さんは、うちの弟の久太郎とはまるで違うて立派やて。
★・・・★
なんて言うてはったけど・・・。
弟の忠嗣さん言うたら、今井家の跡取りや言うだけやのうて、今や鉱山最大手の社長さんだす。
敵うはずあらしまへん。(榮三郎)
まあ。(さち)
なにを弱気なこと言うてますのや、榮三郎。
あんたかてもうじき、頭取さんだすがな。(よの)
そら、そうだすけど・・・。(榮三郎)
奥様・・・。
そない言うたら、ちょっと弥七さんがお話してたの、耳に挟みましたけどな。(かの)
ん、なんだす?(よの)
大番頭さんのことなんだすけどな・・・。(かの)
大番頭さん今日、風邪で休んではりますなあ。(さち)
へえー。そのー、大番頭さんに近頃度々、手紙が届いてるみたいで・・・。(かの)
雁助に手紙が?(榮三郎)
へえ。
それで、大番頭さん、ここ辞めて、違うところに移る支度してはるんやないかて、噂になってるそうだす。(かの)
あれまあ。(よの)
・・・ごちそうさん。(立ちあがる榮三郎)
あっ、旦那様・・・。(さち)
しかし、それはあきません!
(台所に、弥七とかのと佑作と平十郎)
大番頭さんもなあ。(弥七)
弥七!(台所に来た榮三郎)
雁助の噂言うのは、ほんまのことだすか?(榮三郎)
えっ!?
あっ、かのさんだすなあ。
あの、おしゃべりめ!(弥七)
弥七もたいがいだすな。
で、その手紙いうのは!?(榮三郎)
へえ、それが、差出人も聞いたことあらへん名前やし。
中身もようわからしまへんのやけどな。(弥七)
なっ、中途半端な噂やなあ。(榮三郎)
しかし、それはあきません!
大番頭さんは、この加野屋にとっての財産です。
失うと、そろばんでは弾ききれんほど、損失になります。(平十郎)
はあー、さすが極めつけの始末屋やー。
考えることが違うてますなあ。(弥七)
それに、自分の右腕となる有能な働き手を連れて、一緒に出てしまうという恐れもありますから。(平十郎)
有能な働き手?(かの)
もしかして、弥七さんのことやあらしまへんのか?(佑作)
はっ!?
いやいやいや、そんな。
わては、この加野屋に恩義がありますしやなあ、ふふふ。(弥七)
はあ、さすがおあさ様や
それから数日後・・・。(ナレーション)
はあ!?外務大臣の井上馨さまと話しはったて?(雁助)
へえ、そうだす。
大蔵大臣の松方正義様や、ほんまにようけのお方とご挨拶さしてもろて。
ありがたや、ありがたや・・・。(あさ)
なーにが、ありがたやや。
自分から人見つけては、どんどんあいさつしていってしもうて。
わて、ひゃーっとしたがな。(新次郎)
はっはっは、目に浮かぶようだすな。(榮三郎)
振り回されてもう、くたくただすわ。(新次郎)
で、今井のお父様にはきちんとご挨拶できましたのか?(よの)
へえ。ほんま忙しいみたいで。
聞いてみたい銀行の話なんか、一つもでけしまへんでしたけど。
ようやっと千代の顔だけは、見せることができました。(あさ)
んー、そら良かったこと。(よの)
あの時のお父はんの顔言うたら・・・。(あさ)
★回想シーン・・・★
おじいちゃん!(千代)
・・・あさ!(千代を見て、あさの小さいころと見間違える忠興)
(にっこり笑う千代)
お初にお目にかかります。
千代でございます。(礼をする千代)
ははっ・・・なんと!(にっこにこの忠興)
★・・・★
びっくりしはるのも当然だす。
小さいころのあさとは似ても似つかへん、お利口さんな挨拶やったさかいな。(新次郎)
はっ!?(あさ)
あっは、そうだすやろなあ。
あささんが初めてうちに来たときの挨拶言うたら・・・。(よの)
★回想シーン・・・★
加野屋さんのために・・・その・・・。
ええお嫁さんになれるように・・・。
・・・なれるやろか?
その・・・。(あさ)
★・・・★
懐かしいおますなあ、へっくし!。(雁助)
雁助さん、大丈夫だすか?(あさ)
へえ、ただの風邪の治りかけですさかい。(雁助)
お兄ちゃん、ちょっとよろしおますか?(榮三郎)
おお・・・。(席を立つ、新次郎と榮三郎)
(平十郎が来ました)
奥さん、お帰りやす。(平十郎)
ただいま戻りました。
あ、せや、それで、その席で伊藤様に、本気で銀行やるならまずは、渋沢栄一様に教え乞うたほうがええ、言われたんだす。(あさ)
はっ!?(雁助)
ん?その、渋沢さんて、どんな人なんだす?(よの)
へえ。
渋沢栄一様は、「西の五代、東の渋沢」と言われまして、銀行の神様と呼ばれたお方です。
私の、昔昔の上司です。(平十郎)
へえ。
五代様とおんなじで、政府のお仕事辞めて、日本経済のために尽くしてはるお方だす。
あ、せやさかい、その、伊藤様の紹介で、早速会いに行きましたんやけど。
お忙しいお方やさかい、さすがにお会いできまへなんだ。(あさ)
へえ。(平十郎)
そら、新次郎も千代も、くたくたになるはずだすわ、ふふふ。(よの)
いやいやいや、その前に、伊藤様て・・・。
内閣総理大臣の、伊藤博文閣下だすか?(雁助)
へえ、その伊藤博文閣下だす。
えらい親切で、ほがらかなお方で・・・。(あさ)
はあ、その伊藤さん言う人も、お偉い人なんだすか?(よの)
いや、偉い言いますか・・・。
はあ、さすがおあさ様や。(雁助)
せやさかい、渋沢様に会えるように、お手紙書いてみよう思うてます。(あさ)
あんたのお母ちゃんを育てたお方だす
(鏡で髪を梳く千代)
千代~。
あんたのおじいちゃんに、お会いできたてなあ。(よの)
へえ、そやけど、あんまり立派な雰囲気のお方やったさかい、なんや緊張してしもたんだす。
けったいな子やて、思いはったんと違うやろか?(千代)
今井のおじいちゃんやで。
あんたのお母ちゃんを育てたお方だす。
もう、ちょっとやそっとでそないなこと・・・。
けったいな子やなんて思いはるはずがありません。
こないな可愛らしいのに。(よの)
ほんまに?(千代)
うん。ほんまほんま。
お父ちゃんはな、「お利口さんなご挨拶やったで~」言うて、言うてはりましたで。(よの)
そやったらええのやけど。
せや、お祖母ちゃんにお土産買うてきましたんや。
見て、これ。(日本人形を見せる千代)
あーれー。こらあ、可愛らしいこと。まあ。(よの)
なあ。お祖母ちゃん、気に入りはると思いまして。(千代)
なんで泣きそうな顔してますのや?
(渋沢栄一宛てに書いた手紙を糊付けするあさ)
雁助、まだ迷うてるみたいだすなあ。
榮三郎が改めて話したけど、はっきりした返事せえへんかったらしい。(新次郎)
そうだすか・・・。
榮三郎さんも、心配してはりますやろなあ。(あさ)
誰か一緒に連れ出すこともあんのやないかて・・・。
そないな心配してましたわ。(新次郎)
(猫を撫でる雁助とうめを思い出すあさ)
とか言うても、わては雁助は、もう出て行くて心決めてると思いますのやけどな。
ん?
なんで泣きそうな顔してますのや?(新次郎)
いいや、なんも・・・。(あさ)
しゃあないな。(あさを抱き寄せる新次郎)
あさはこの時、つらい決断をしたのでした。(ナレーション)
つづく。
うめは雁助と一緒に出て行くのでしょうか?
二人の今後が気になります。
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