『あさが来た』第104話 ~ ネタバレ・あらすじ まとめ
NHK朝ドラ「あさが来た」第104回 あらすじ&ネタバレ
子どもかて、自分の道を選ぶ権利がある
あれ、このお人は確か・・・。(うめ)
あれま・・・。
藍之助?(あさ)
あさおばさん、お久しぶりです。(藍之助)
何で一人で大阪に?(あさ)
あさおばさん、お願いがあります。
ぼくを、この加野銀行で働かせてください。(頭を下げる藍之助)
藍之助坊ちゃんが銀行で!?(うめ)
★
(藍之助と話すあさ)
惣兵衛さんや一家の皆さんには、ちゃんと相談してきた言いますのやな。(あさ)
はい、特に、おばあちゃんは喜んでくれました。
加野銀行みたいな立派な店で働けたらそらええ言うて。(藍之助)
せやけど、おみかん作りかて立派な仕事だす。
うちが苦しい時に、おいしいおみかんに何べん体や心を救うてもろたか、わからしまへん。
ほんまにお姉ちゃんも、許してくれはったのやな?(あさ)
・・・はい。
ぼくのお父ちゃんかて、代々続いた両替屋の商いやない、新しい道えらびました。
子どもかて、自分の道を選ぶ権利があるのやありませんか?(藍之助)
自分の道なあ・・・。(あさ)
(立ち上がった藍之助)
お願いします。(あさに深々と頭を下げる藍之助)
前にこの店きたときから、ずっとずっと、こないな立派な店で働いてみたいて思うてたんです。
どうか働かしてください。(藍之助)
(頭を上げない藍之助)
わかりました。
ひとまずみんなに相談してみます。(あさ)
ああ、良かった~。(藍之助)
そやけど、もし働くことになったとしても、身内やさかい言うて、一切ひいきはしまへん!
本気で働くねやったら、まずは丁稚奉公からだっせ。(あさ)
ありがとうございます!(藍之助)
★
(新次郎と話すあさ)
あない堂々とウソつくのはあきまへんなあ・・・。(あさ)
・・・。(新次郎)
藍之助、ほんまは家出でもしてきたんやろ思います。(あさ)
・・・まあな。
ほんまにうちで働きたい思うたとしてもやで・・・。
惣兵衛はんやおはつさんが、何の知らせもなしに寄こすはず、あらしまへんさかいな。(新次郎)
あれ!?
旦那様もそない思うてはったんですか?(あさ)
そらそうだすがな!
さっき、話聞いたけど、「銀行にどない憧れてるか」いう話しかせえへんかったし・・・。
まあ、せやけど、無下に追い返したとしてもやで・・・。
行方知れずにでもなったら、そら、困りますやろ?(新次郎)
そうだすなあ。
とりあえず、働いてもろて、様子みながら、お姉ちゃんに手紙出そう思います。(あさ)
せやな、それがよろしいやろな。(新次郎)
さすがは山王寺屋と今井屋の子だすなあ
あさは翌日、榮三郎や平十郎にも相談して、藍之助を、ひとまず社員見習いとして、加野銀行で働かせることにしました。(ナレーション)
みんな、ちょっと手止めてんか。
紹介しとくわ。
和歌山から来た、藍之助だす。
みんな、よろしゅうな。(榮三郎)
どうぞ、よろしゅうお願いいたします!(藍之助)
よろしゅうお願いいたします!
★
(テーブルを磨く藍之助)
もっと力、いれな!(佑作)
はい!(藍之助)
ああ、ここ、あかん!(佑作)
あっ、すいません。(藍之助)
藍之助、これ、山屋さんに届けてきてくれるか?(弥七)
はい!(荷物を持って外に出る藍之助)
★
(食事中の新次郎、よの、千代)
お早うございます。(あさ)
藍之助ちゃん、この先、どこに泊めてあげますのや?(よの)
へえ、しばらくは、家の空いてる部屋に泊まらせてあげよう思うて、今、うめに支度してもろてます。(あさ)
うーん、そら益々、家が賑やかでよろしいなあ。
朝ご飯も一緒に食べたりしてなあ。(よの)
へえ、ほんにほんに~。(かの)
お気づかい、おおきに有難うございます。(あさ)
せやけどあの子がなあ・・・。
銀行で働きたいてなあ。(よの)
さすがは山王寺屋と今井屋の子だすなあ。
お百姓よりこっちの方が、合うてんのかもわかりまへんなあ。(かの)
ああ、そない言うたら小さい頃、ここに来たときも、うちの「ぱちぱちはん」で遊んでましたなあ。(あさ)
御馳走さんだした!(千代)
あ、千代・・・。
ああ、行ってしもうた。
今日は、千代の担任の先生に呼ばれてますのや。(あさ)
先生に?(新次郎)
もう4年生になったさかい、そろそろ先の話がしたい言われましてな。
熱心な先生で、ほんま有り難いことだす。(あさ)
高等小学校4年とは、現代の中学2年生と同じ頃。(ナレーション)
卒業してから進む道、いわば、進路
(高等小学校の先生を訪ねてきた新次郎とあさ)
ごめんやす。(新次郎)
どうぞ。(先生)
★
お嬢様はこれまで通り、あまり勉強熱心ではありません。(先生)
あっ、すんまへん・・・。(あさ)
そやけど、決して、成績が悪いというわけではあれへんのです。
特に、国語やそろばんなんかは、組でも上の成績で・・・。(先生)
そろばんもだすか?(あさ)
へえ。(先生)
そらあ、初めて聞きましたなあ。(新次郎)
千代、ちょっとも言わへんさかい・・・。(あさ)
そこで、これからの身の振り方として、親御さんはどのようにお考えですか?(先生)
身の振り方?(あさ)
はい。
卒業してから進む道、いわば、進路ということです。(先生)
進路・・・だすか・・・。(あさ)
★
(帰り道)
進路・・・ええ言葉だすなあ。(あさ)
そうか?(新次郎)
夢が広がります。
うちが千代の歳の頃は、お嫁入りの修業ばっかりさせられてました。(あさ)
せやな。
わてのとこしか進む道、ありまへんかったさかいな。(新次郎)
そうだすなあ。(あさ)
まずは、ウソをつかんことです
(昼休みになり、昼食を食べる平十郎に藍之助が質問します)
支配人さん、一つお伺いしてよろしいですか?(藍之助)
へえ。(平十郎)
銀行で働くもんにとって、大事な心構えて、何なんでしょうか?(藍之助)
そらあ、わてらも、聞かせてもらわな、なあ?(佑作)
へえ。
座ってください。
まずは、ウソをつかんことです。
裏を返せば、銀行家には、ウソが好きなお人がたくさんおります。
はったりが大事なとこもあります。
そやけどウソで固められて、人と人との仲が澱んでしまうような店は、必ず、お金の価値も澱んでいきます。
私が5年前、この加野屋に来たとき、実に風通しがええなあ思いました。
責任者である榮三郎さんや、雁助さんなど、番頭に手代、丁稚にいたるまで、隔てなく声を掛けあい、話をし、隠し事がないと見たんです。
それに加えて、裏で取り仕切る奥さんの、表裏のない堂々とした人柄。
私がここで働かしてもらいたと思ったんは、そのウソのない、風通しの良さにあったんです。
昔大阪が、銀目廃止で大騒ぎになったとき、周りが往生してたときに、奥さんだけは、えらい腹が座ってたて。
奥さんと番頭さんが、お客さんの話をきちんと聞いて、銀目手形をお金に換えたと。
この街には、あの時のお金のおかげで、なんとか食いつなぐことのできた商人が、少なからずおるみたいです。(平十郎)
そうだすなあ。(榮三郎がきました)
あの時の恩があるさかい、大事なお金預けるのやったらうちにしよういうて、口座作ってくれたお客さんがようけいてはりましたな。
中でも一番びっくりしたんは、後藤屋さんだすな。(榮三郎)
おあさ様がお洋服作ってはるんはそのお店だす。船場一大きな仕立て屋いうて。(うめ)
けどな、後藤屋は、江戸の昔は、小さい古着屋やったんだす。
それが、うちが払うたお金で、繕いもんも扱うようになってな。
それでその商いを広げてって、今の商いの仕立て屋にまでなりはったんだす。
この洋装流行りで、会社もどんどん大きゅうしていきはるやろな。(榮三郎)
へえーーー。(みんな)
つまり、先代までが守り続けた250年の伝統と、新しい大阪の街での信用を保ち、それに加えて、ウソ偽りのない風通しの良さ、これが加野銀行です。
信用第一、これほどの強みはありません。(平十郎)
あさの手紙の文章、好きだっせ
(看板を磨く藍之助)
いやー、やっぱりすごいな、加野銀行は。(藍之助)
藍之助お兄ちゃん!?(千代)
あー、千代ちゃんやんか、すっかり娘さんらしくなって・・・。
あっ、今の僕は、お千代ちゃんのいとこやあれへん。
君と僕とでは、立場が違うてるさかい・・・。
お帰りなさいませ、お嬢さん。(藍之助)
お嬢さん!?
またそない、嫌味な事言うて・・・。
せや、はつおばさんはお元気だすか?(千代)
はっ、元気や。(藍之助)
★
(あさに話しかける新次郎)
今度は、随筆書く言う依頼が来たて・・・。(新次郎)
へえ、商いしてるおなごの代表として、商いのことなんかで日々思うことをつらつら書いて、それを連載したい言われて・・・。
うち、学校で読み書き習うたわけでもあれへんのになあ。(あさ)
いいや・・・。
わてなあ、あさの手紙の文章、好きだっせ。
要点がわかりやすいさかいな。(新次郎)
おおきに。
へえさんにも、「なるべく、どないな依頼も受けてください」て言われてしもて。
宣伝代が節約できるんやそうだす。(あさ)
たしかに、ぎょうさんお金使うて広告出すより、あさが前に出て、こないな人がやってる会社やわかった方が、よほど親しみがわきますのやさかいな。(新次郎)
そうだすか?(あさ)
そうだす。
こないだもステイションでな、「加野銀行はおなごさんが店にいてるさかい、他の堅苦しい銀行より入りやすい」て、人がしゃべってはんの聞きましたで。(新次郎)
わあ、ほんまだすか。
おなご言うのが、役に立つこともありますのやな。(あさ)
なあ、あさ。
あさはこれから、千代がどないなってほしい思いますのや?(新次郎)
へえ、うちは・・・。(あさ)
突然の質問に、戸惑ってしまうあさでした。(ナレーション)
つづく。
「ウソをつかんこと」って大事ですよね。
毎回、勉強になります。
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