『あさが来た』第105話 ~ ネタバレ・あらすじ まとめ
NHK朝ドラ「あさが来た」第105回 あらすじ&ネタバレ
自分の道は選ばしてあげなあかん
千代に、どないなってほしい思うてますのや?(新次郎)
へえ、うちは・・・。
やっぱりいつかは、ここで一緒に働いてくれたら、思うてしまいます。(あさ)
うん、やっぱりそうですか・・・。(新次郎)
せやけどそれは、うちの勝手な願いだす。
藍之助の言うてた通り、自分の道は選ばしてあげなあかん。
そのためには、千代には女学校行ってほしいと思うてますのやけどな。(あさ)
女学校?(新次郎)
へえ・・・。
ぎょうさん学ぶことは、きっとこの先、千代がいろんな道に進むためのテケツになる思うんだす。
進路・・・そう、進路だす!
うち、さっき聞いた、進路いう言葉のこと、ずっと考えてましたんや。(あさ)
ほう、進む路て書いて、進路、だしたな。(新次郎)
へえ。
思い浮かべてみとくなはれ。
ここに港があって、船がぎょうさん並んでるとこ・・・。
今までのおなごの道言うたら・・・。
お嫁さんになってお家守るか、家業を手伝うか、芸で身を立てるか、あるいは女中奉公ぐらいしか、進む道あらしまへなんだ。
せやけど今は、おなごにもいろんな航路が開かれるようになりました。
家の中にいてて、働くだけの昔とは、ちょっとずつ、違うてきたんだす。(あさ)
それで、その船たちは、海に出て、一体、どこに進んで行きますのやろなあ?(新次郎)
へえ、たとえばだすけど・・・。
東京に出来た官立の音楽学校に入ったら、ピアノ弾きやバイオリン弾きになれるかもわかれへん。
師範学校で学んだら、学校の先生にかてなれるやろし・・・。
勉強して、技術試験に合格したら、お医者様にかてなれるかもわかれへん。
ほかにも・・・看護婦・・・。
(廊下で話を聞いているうめ)
どないしたんだす?うめ・・・。(千代)
おあさ様の様子がまたけったいなんです。(うめ)
あっ、うめさん、掃除やったらぼくが・・・。(藍之助)
お母ちゃんがけったいやなんて、今に始まったことやあらへんやろ?(千代)
(話に聞き入る3人)
高等小学校を出ただけでも、十分にテケツは持てます。
せやけど、将来のために、よりぎょうさんの道に進むためのテケツを持つには、やっぱり、高等女学校は出といた方がええんだす。(あさ)
なるほど・・・。(新次郎)
文明開化で、新しい産業もぎょうさん興って、働く機会や場がみんなに開けるようになります。
そもそも、おなごの方が向いてる仕事かて、ぎょうさんあるはずだす。
そないな道を自分で選んで進めるやなんて、なんて夢のあることだすやろ。(あさ)
それはお母ちゃんの夢だすやろ!(千代)
・・・あっ、千代。
いつからいてましたんや?(あさ)
うちは、そないなテケツいりまへん。
女学校行く気も、お家の仕事を手伝う気もあれへんよって!(千代)
・・・。(あさ)
うちの事やのに、勝手に自分の夢ふくらまして・・・。
もう、勘弁してほしいわ!(千代)
千代!(追いかけようとするあさを止める新次郎)
いや、ここは、わてが行きまひょ。
また喧嘩になったらあかんさかい。
けどまあ、あさはテケツのない時代に生まれた言うのに、よう健気に船、漕ぎだしましたな。(新次郎)
いや・・・。(あさ)
せやけど、難破船にならんと、ほんま良かったな、はっはは。(千代の元に行く新次郎)
難破船?
うちが、難破船・・・。(あさ)
そうだす、おあさ様みたいに、女だてらに自由勝手に漕ぎ出す船なんか、いつ難破船になって底に沈んでもおかしなかったんだす。
そないならへんかったんは、ご先代様や、新次郎様、今井のご両親や、ようけのお方の導きがあってのことだす。(うめ)
・・・ほんまそないだすな。
(神棚に向かうあさ)
お義父様、五代様、大勢の皆様、ほんま助けてくれはって、おおきに有難うございます。(あさ)
うちは、おなごやさかい・・・
(自分の部屋に戻り、ベッドに座ってため息をつく千代と、入り口に立つ新次郎)
お母ちゃんは、ほんまわかってへん。
おなごで高等小学校出てからも、まだ学ぼうとする人なんて、ほとんどいてしまへんのやで。(千代)
まあ、そうだすな。(新次郎)
学校で、一人か二人いてるかどうかや、言うのに・・・。(千代)
(藍之助も来ました)
男かて、上の学校行くのは、20人に1人いてるかどうかだすわな。(新次郎)
ぼくはその、20人に1人になりたかったけどな・・・。(藍之助)
・・・。(新次郎)
ま、うちの田舎で言うたら、高等小学校出ただけでも十分な学歴なんですよ。
けど、世話になってる庄屋さんとこの子が、中学出て、東京の学校へ行った・・・。
それが、ほんま羨ましゅうてたまらへんかったんです。(藍之助)
それは・・・。
藍之助お兄ちゃんが男の子やさかいだす。
男やったら、学べば重宝されるかもわからへんけど、おなごが孔子や孟子やて習うても、屁理屈ばーっかり言うようになってて、嫌われてしまうて。(千代)
うん・・・。(藍之助)
うちは、おなごやさかい・・・。
せや!
うち、卒業したら、花嫁修業がしとうおます。
前から言うてます通り、ええお嫁さんに、ええお母ちゃんになりたいんだす。(千代)
そうかな。(藍之助)
(振り向く新次郎)
ぼくは、お嫁さんでもお母ちゃんでも、孟子や孔子の話できたほうがええけどな。(藍之助)
ええっ!?
なんで、なんでだす?(千代)
なんでて・・・。
そら、そのほうが一緒にいてて、楽しいやんか。(藍之助)
(うなずく新次郎)
社長、失礼いたします。(その場を去る藍之助)
なんや、ちょっとお兄ちゃんよう思うて偉そうに。(千代)
藍之助はなあ、学校で、一番の成績やったんやて。
せやけど、お家の事情で、中学には行かれへんかった・・・。
ああやって、いつも無邪気にしてるけど、自分の道のこと、懸命に考えてますのや。(新次郎)
そうだすか・・・。(千代)
うちの船は、これからどこ行ったらええのやろか?
(枕を持って、よのの寝床にきた千代)
うちやけど、よろしい?(千代)
ど~ぞ!(よの)
(中に入る千代)
おばあちゃん、一緒に寝てもええ?(千代)
うっふっ、もちろんやがな。
こっちおいで。(よの)
うちのお母ちゃんて、ちょっとも殿方に好かれそうなお人や、あらしまへんわな!?(千代)
ああ・・・そない言うたらそうだすなあ。
って、なんてこと言いますのや、自分の親のこと・・・。(よの)
そやけど、お父ちゃんとは仲良ろしいなあ。(千代)
うん・・・まあな。
あんたのおじいちゃんと、うちほどではあらしまへんけどな。(よの)
ああ!せやの?(千代)
新次郎たちかてな、うちら夫婦には勝てしまへ~ん。
な~、お前様!(張子のねこに話しかけるよの)
もう、おばあちゃん言うたら。(千代)
せやけどな、あの人かて、二番目に好きやったんは、あささんみたいだすのや。
もうなあ、好きで好きでなあ、ほんまの娘みたいに、大事にしてはりましたんやで。(よの)
へえー・・・。(千代)
★
(夢を見ているあさ)
”あんた、もうじき、日本一の女商人になるで。(奈良の玉利)”
”あなたはいつか、おなごの社長になりなさい。(福澤諭吉)”
”難破船にならんと、ほんま良かったな。(新次郎)”
”おあさ様みたいに、女だてらに自由勝手に漕ぎ出す船なんか、いつ難破船になって底に沈んでもおかしなかったんだす。(うめ)”
はっ!(飛び起きるあさ)
はー!?
なんや、何が起きましたんや?あさ。(新次郎)
はあ・・・すんまへん、船が、難破する夢見てしもうて・・・。(あさ)
なんや、夢かいな。勘弁してえな。(新次郎)
せやけど、うちの船は、これからどこ行ったらええのやろか?(あさ)
ああ!?(新次郎)
・・・いいや、おやすみなさい。(あさ)
一人一人が、加野銀行の顔だす
おおきに、ありがとうございました。(お客に深々と頭を下げる藍之助)
(その様子を見ているあさと平十郎)
しかし藍之助くんは、実に気持ちのええ、働きっぷりですねえ。(平十郎)
へえ、働く姿勢がよろしい。
見込みあると思います。
真面目にきっちりして、どっちに似たんやろか?
それにしても、何でうちの千代は、働きたいと思わへんのやろ?(あさ)
どっちに似たんですかね?(平十郎)
そない言うたら、そうだすな・・・。(あさ)
おおきに、ありがとうございました~。(佑作)
ん?
佑作さん、今のご挨拶は何です!?(あさ)
はいっ?(佑作)
「ござました~」やなんて、鼻かぜでも患うたみたいな声出して。
「おおきに、ありがとうございました!」だす。(あさ)
へい、すんまへん。(佑作)
それにお辞儀の仕方も、ちゃんとここまで曲げるようにて、へえさんが寮でも教えてくれはりましたやろ。(あさ)
せやけど、さっきの若い客は、10銭を細かいのに換えてくれいう、儲けにもならへん客で・・・。(佑作)
そないちょっと寄ってくれはったお客さんほど、大事にせなあきまへんのや!(あさ)
へえ。(佑作)
(怒りが収まらないあさ)
みんなもよろしいか!
なんべんも言います。
人様の大事なお金扱ううちらに、大事なんは真心だす。
一人一人が、加野銀行の顔だす。
頼りにしてますさかいな。(あさ)
へい!(みんな)
任しといてくれやす。(弥七)
弥七さん、ここ、数が違うてます。(あさ)
・・・あっ、しもた。
すんまへん。(弥七)
(あきれるあさ)
おいでやす!(店に来た紳士にあいさつする藍之助)
あー、工藤様、おいでやす!(あさ)
工藤徳右衛門という、加野銀行に巨額の預金をしているお客様です。(ナレーション)
お待ち申しておりました。(榮三郎)
いやあ、頭取、すんまへんな、お手間とらして。(工藤)
何をおっしゃいますやら。
わざわざおいでいただいて、先に言うといてもらえたら、私のほうからお伺いしましたのに。(榮三郎)
いや、今日はちょっと頭取に、お願いがあって来ましたんや。
どこぞに、ええ縁談の話ないやろか、思いましてな。(工藤)
縁談?(あさ)
わしらが悪いんや
(和歌山)
その頃、和歌山に住むはつの家に、あさからの手紙が届いていました。(ナレーション)
藍之助の居場所、わかったてな。(栄達)
へえ・・・。
大阪の加野屋さんとこにいてましたわ。(惣兵衛)
へえー・・・(菊)
・・・(養之助(西畑大吾))
はつ、そないな顏すんな。
あいつの話、もっとちゃーんと聞いたらんかった、わしらが悪いんや。(惣兵衛)
いいや、うちは・・・。(はつ)
つづく。
養之助が家業を継いだら、万事良い気がしますが、どうなるのでしょうか?
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