『あさが来た』第113話 ~ ネタバレ・あらすじ まとめ
NHK朝ドラ「あさが来た」第113回 あらすじ&ネタバレ
要注意人物の四人
(閻魔紙を見るあさと新次郎)
一人目、萬谷与左衛門。(あさ)
ふん、これは今の萬谷さんやな。(新次郎)
へえ、今はあの人が一番の要注意人物です。(平十郎)
二人目・・・ん!?
山屋の与平・・・。(あさ)
ん、山屋さん?
なんで、山屋さんが?(新次郎)
あー、そない言われてみたら・・・。(榮三郎)
ん?(あさ)
こないだ、山屋さんもようよう代替わりして、隠居しはりましたんや。
それであまり寄合所にも行かんようになって。
かと言って、家にいてたらいてたで邪魔や言うて、跡取りや奥さんに追い出されてしまうみたいでな。(榮三郎)
へえ、それで居場所はないのか、時折来ては、一日中、この加野銀行で油を売ってはります。(平十郎)
はーあ、山屋さん・・・。(あさ)
わても、さすがにずっとは相手してられへんし。
そしたら、今度は顔見知ってる行員たちに、のべつまくなしに、しゃべりかけるようになってしもてな。
いや、わても暇があったら相手しますのやけどな。(榮三郎)
大切な頭取の時間を、そうそう使わせるわけにはいきません。
ですから、二番目の要注意人物ということで。(平十郎)
そら気の毒なこっちゃな。
わてが遊び行ってあげなな。(新次郎)
えっ、お兄ちゃん?(榮三郎)
行ってしまいはった・・・。
ん!?三人目は工藤様て・・・。
うちの一番の取引先だすがな。(あさ)
うちのせいです。
父がご迷惑をおかけして、すみません。(サカエ)
娘可愛さなのかなんなのか、ひんぱんに銀行においでになって、様子を見張ってはるのです。(平十郎)
この最後の四人目は?
ふやけたワカメて・・・(あさ)
へえ、名前はわかりませんが、ワカメがふやけたみたいな汚れの染みついた着物着て、おなごの働き手だけを、じーっと見てる客がいまして。(平十郎)
おなごの働き手?(あさ)
へえ・・・。
それが汚い格好やのに、いやに目だけ、ぎらぎらさせた男で・・・。(平十郎)
★回想シーン・・・★
おいでなさいませ、何か御用でしょうか?(平十郎)
いやっはっは、この銀行は素晴らしいですねえ。
女子たちが男たちの中でこんなにも活き活きと働いておるとは。(成澤)
へえ。(平十郎)
この女子たちの指導は、どなたがなさってるんですか?(成澤)
へえ、ご用件は?
融資のご相談でしたら、こちらでございます。
新規の口座の開設でしたら、こちらでございます。(平十郎)
いや・・・預ける金は、持ってません。(成澤)
へえ。(近寄る平十郎)
失礼しました。(立ち去る成澤)
さすがへえさんや、おかしな輩を、最小限の言葉のみで追い返しはりましたで。(弥七)
今日も節約してはりますなあ・・・。(佑作)
★・・・★
そないなお客さんが・・・。
そら気になりますなあ。(あさ)
へえ。せやけど言葉は大阪のもんやありませんでしたし、もう二度と来ないと思います。(平十郎)
まあ、こないお客が増えたら、時にはそないおかしなもんが来てしまういうことだす。
嬉しい悲鳴だすがな。
ほな、よう気をつけて、店の中見といてくらしな。(榮三郎)
へえ。(平十郎)
へえ~・・・(あさ)
旅立ちの日
そして、和歌山では、藍之助が大阪に旅立つ日となりました。(ナレーション)
(藍之助を送っていくはつ)
須佐神社のお守りは持ったか?(はつ)
うん、持った。(藍之助)
陀羅尼助(だらにすけ)の薬は?
持った。(藍之助)
船賃は?財布も。(はつ)
(財布を探す藍之助に、お金を渡すはつ)
ありがとう。
お母ちゃん、もう、ここでええよって。(藍之助)
せやな・・・。
大きゅうなろうやなんて思わんかてええ。
地に足つけて、しっかり歩くことさえできたら、それでええんだす。(はつ)
はい。
お母ちゃん、おおきに。(深々と頭を下げる藍之助)
(旅立つ藍之助を、いつまでも見送るはつ)
★
藍之助は、白岡家で間借りをしながら、加野銀行の行員見習いとして修業始めることになりました。(ナレーション)
(一生懸命床磨きをする藍之助を見守るあさ)
辞めてしもうたて、何をだす?
そして、日清戦争が始まったその年【1894年(明治27年)・夏】。(ナレーション)
(外で水を撒く藍之助、店に戻ってきたあさ)
あっ、奥さん、お帰りなさいませ。(藍之助)
ただいま。
はあ、今も昔も、子どもの戦ごっこは変わらしまへんなあ。
手に持つもんは、変わってきてますなあ。(あさ)
(お茶を飲む新次郎とあさ、そしてうめ)
そらあ、子どもの気合も違うてますやろなあ。
昔は戦言うたら、お侍さんのすることやったのが、今は、国民皆兵隊さんの世の中よってな。(新次郎)
へえ、戦が始まる前は、みんな関わりたないいう感じやったのに、今はえらい盛り上がりだす。
炭坑の子たちも、暇見つけては「えいや、えいや」やってましたわ。(あさ)
おあさ様はもう加勢したらあきまへんで。(うめ)
へえ、鉄砲やら出てきたら、もう加勢もできしまへん。
それに、景気もえらい良うなってきましたな。
東京では、缶詰屋が繁盛し始めた言う話も聞きました。(あさ)
わてもな、尼崎の会社の方も、この景気で女工さんの数、足らんようになってきましたんや。(新次郎)
そら難儀だすなあ。
せやけど、こない景気ええままやなんてこと、ありますのやろか?
うちはどないしても心配で・・・。(あさ)
せやなあ・・・。
せやけど、わてもう、辞めてしもうたさかいなあ・・・。(新次郎)
・・・はい!?(あさ)
やっぱりこの九州のお菓子美味しいなあ。(新次郎)
辞めてしもうたて、何をだす?(あさ)
いや、あれて、尼崎の阪神紡績をな。(新次郎)
へえっ!?(あさ)
いや、あさとここ何年か、事業の進む道のこととか、よう考えてきましたやろ?
それで、ふと、思いましたんや。
はて、この先、老い先、長いにしろ、短いにしろ、わての道はこれでええのやろか?
これやっぱりちゃいますなあ、ってな。(新次郎)
てな、ではございまへん。
社長辞めはるやなんて・・・。(あさ)
いいや、あっこの会社はわてなんかいてへんかて、十分やっていけますのや。
あとはもう、家業に専念さしてもらいます。(新次郎)
家業言うたら、そら有り難いことだすけど・・・。(あさ)
そない言うても加野商店は、わて、名前置いてるだけで、あさと九州の亀助に任せっぱなしだすしなあ。
せや、銀行は相談役やさかい、これからも榮三郎やみんなの愚痴、なんでも聞いてあげまひょな。(財布を持って立ち上がる新次郎)
あー、どこ行きはりますのや?(あさ)
せやな、相談役、これこそがわての道だす。
ほな、行ってきま!(出かける新次郎)
待っとくなはれ!
もう・・・なんてこと。(あさ)
あさと成澤との出会い
はあ、閻魔紙は増える一方だすなあ・・・。(弥七)
しょうがあらへんわ。
このとこの景気で、加野屋にはなんぼでもお金がある思うて、ずうずうしいこと頼んでくる輩が増えてしもうてますさかいな。(榮三郎)
へえ、奥さんにも、面会などの申し込みが増えてますが、これも要注意です。
貴重な時間を割いて会ってみたところ、これがまた、婦人実業家への興味本位だったりして、閉口してしまいます。(平十郎)
すんません!
奥さんはいらっしゃいますか?(成澤)
いません!(平十郎)
また来た・・・。(弥七)
四番の、水にふやけたワカメさんです。(サカエ)
はー、ほんま汚い身なりやな。(榮三郎)
たしか、奥さんはそろそろ九州から帰られる頃では!?(成澤)
九州から帰っておられますが、ここにはいません。(平十郎)
昨日もそう言われましたので、今日は店の前でずっと張っておりました。
しかし、朝5時から、今現在まで、奥さんらしき女性は、一度も店から出てません。(成澤)
へえっ!?(驚く平十郎)
もしや、私に会わせたくなくて隠してますなあ・・・。(成澤)
・・・。(平十郎)
わかりました、しかしこの成澤、生まれてこのかた、数々の困難に恵まれてしまったせいで、困難はあればあるほど奮起するたちとなっております。
これで諦めたと思わないでいただきたい。(成澤)
はっははは、身なりの割には、えらい前向きな男はんだすなあ。(榮三郎)
ほんまだすなあ。(弥七)
ほんなら行ってきます!(あさの声)
あーーーー!(みんないっせいに声を上げる)
どこ行きはるんだすか、そないな格好で?(祐作)
よろしいのや、今日はよう知ってる人しか会わへんさかい。
それにしても旦那様、どこ行きはったんやろなあ?
あれっきり、帰ってきはらへんようになって。(あさ)
お義姉さん、来てしもたで。(榮三郎)
大丈夫です、あの姿やったら、けったいな奥さんと思われるだけです。
まさか、天下の婦人実業家とは・・・。(平十郎)
うん・・・。(一同うなずく)
白岡あささん!?(成澤)
ええっ!?(一同驚く)
はっ?(振り向くあさ)
はははっ、イエーッス!
ようやくお会いできました。
私、成澤泉と申す者、あなたとこうしてお話できる日を、心待ちにしておりました。(成澤)
(手を差し出す成澤)
あらっ?久しぶりのシェイクハンドや。(握手するあさ)
そやけど・・・。(あさ)
へいへい、う、うん・・・。(閻魔紙を見せるみんな)
四番・・・あかん。
うち、来週からまた炭坑行かなあかんのだす。
その前に、片付けることが山積みだすのや。
ほな、失礼します・・・。(あさ)
ちょっ、ほんのちょっとの時でも構わないのです。
話を聞いてください。(成澤)
半月くらいで帰りますよって。(あさ)
半月?
いや、それは待てません!(成澤)
待たれへんて、そない急ぎのご用なんだすか?(あさ)
急ぎも急ぎ、一刻も早い方が良いのです。(成澤)
無職です
通してしもたがな。(あさ)
(テーブルを挟んで対面するあさと成澤、部屋の外から見守る従業員たち)
で、成澤さん言わはりました?(あさ)
ええ、成澤泉と申します。(成澤)
そない、どないしても早う会いたいて、うちにいったい、どないなご用件だすのやろか?(あさ)
はい・・・、おおっ、有り難い!頂きます。(お茶を出されて一気に飲み干す成澤)
あの、失礼だすけど、ご職業は?(あさ)
無職です。(笑って答える成澤)
そうだすか・・・。(あさ)
はい。(成澤)
あさはこの時、まさかこれが運命の出会いとなろうとは、まだ少しも、気付いていなかったのでした。(ナレーション)
つづく。
いよいよ、女子大設立に向かって進んでいくのでしょうか?
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