『あさが来た』第119話 ~ ネタバレ・あらすじ まとめ
NHK朝ドラ「あさが来た」第119回 あらすじ&ネタバレ
お義姉さん、困ったことになりました
あさが思い描いていた通り、日本中に大きな影響力を持つ大隈の賛同を得てからというもの、東京でも協力者集めは順調に進みました。(ナレーション)
(成澤の事務所で、あさからの手紙を読んでいる成澤と協力者たち)
よっしゃ、また協力者が増えましたね。(スタッフ)
白岡あさ、なんてお人だ!(成澤)
★
(大阪に帰ってきたあさを見てうわさをする街の人たち)
ただいま。(テーブルを囲む白岡家の人々の元に帰ってきたあさ)
ん?
どないしたんだす、みんな浮かへん顏して・・・?(あさ)
おかえり・・・。(低い声の新次郎)
お義姉さん、困ったことになりました。(榮三郎)
ん?(あさ)
・・・道楽!?
(榮三郎、平十郎、新次郎の話を聞くあさ)
どないなことだすのや?(あさ)
お義姉さんがおなごの教育に夢中になってる話が、もう広まってしもてましてな。(榮三郎)
それはほんまのことやから、仕方ないとして、この銀行のたくさんの儲けを、その事業に回すと、悪い噂が立って・・・。(平十郎)
誰がそないなことを・・・。(あさ)
大事なお金を預けてるいうのに、おなごの大学校なんかに使われてたまるかいうて、預金してるお客さんが、ぎょうさん取引辞めにきてはんのだす。(榮三郎)
そんな・・・。
せやけど、東京では、大隈様やようけのお方が、「こらえらい大事な事業や」いうて、協力する言うてくれてはりますのやで。(あさ)
東京では、どないなってんのか知りまへんけど、大阪では事実、こないなことになってますのや。(榮三郎)
奥さん、前から言おう思うてました。
成澤さんは、立派な教育者かも知れません。
そやけど、私の目から見たら、あのお方は、一銭もこの銀行にお金を預けてません。
融資をする予定もない!
この加野屋の商いにとって、なんの関わりもないお方です。
おなごの大学校に力を入れているのは、奥さんの道楽です。(平十郎)
・・・道楽!?(あさ)
そんなことに、元々ない時間を使って、お金も使って、そんなこと続けられたら、私らはかないません。(平十郎)
せやけどうちは・・・。(あさ)
あさ!(怖い顔の新次郎)
すんまへん、迷惑かけてしもて・・・。
ほんま堪忍だす。
うち、ちょっと店見てきます。(あさ)
あっ、いやお義姉さん!(立ち上がる榮三郎)
この話が落ち着くまで、しばらくは、店のほうへは顔を出さんといてもらえますか?(榮三郎)
・・・。(あさ)
店の、ためだす・・・。
どうか、たのんます。(頭を下げる榮三郎と平十郎)
・・・わかりました。(あさ)
ひねくれもんやて!?
(部屋で一人、頭を抱えるあさ)
お母ちゃん?(千代がやってきました)
ああ、千代!
帰ってましたんか?(あさ)
へえ、連休で休みも長うとれたさかい、3日前から帰ってきてます。
それに、お父ちゃんがそろそろ先のことを、お母ちゃんと一緒に考えようて・・・。(千代)
そうだすか・・・。
うちは、ずっと思うようにさしてもらいました。
あんたもそないしたらよろしい。(あさ)
・・・そうだすか。(千代)
ゆっくり、後で話聞きますさかいな。(立ち上がるあさ)
(宜(のぶ)が言ってた「自分のせいで炭坑にうちこめなかった」の言葉や、「お母ちゃんなあ、商いが好きなんだす」のあさの言葉を思い出す千代)
せやなあ、思うようにしてきたんやろなあ。(千代)
(振り返るあさ)
せやのに、うちなんかが生まれてしもて、そらえらい、迷惑かけてしまいましたわ。(千代)
なに言うてますのや?(あさ)
「いてへんほうが良かった」て、思うてはりましたんやろ?
うちが足手まといやて・・・。
子どもさえいてへんかったら、もっと大好きな仕事に打ち込めて、失敗なんかすることものうて、自由に働いたり、学んだりできたのになあて・・・。(千代)
・・・。(あさ)
もう、心配しはることあらしまへんよって。
もう、うちかて、お母ちゃんなんか必要あらしまへん。
卒業したら、お母ちゃん言うように、好きに生きさしてもらいますさかい。(部屋を出る千代)
待ちなはれ・・・。(千代の手を掴むあさ)
待ちなはれ!(あさ)
痛い、やめてえな!(千代)
ええか?
あんたを足手まといなんて思うたこと、いっぺんもあらしまへん。
あんたがまだ、お乳飲んでる頃に置いていったことかてあるし、初めてしゃべったり歩いたり、そない大事な時にそばにいてやれへんかったこともある・・・。
申し訳あれへん思うたことはぎょうさんあるけど、後悔したことなんかあらしまへん。
それは、それがうちの選んだ道やさかいだす。(あさ)
・・・わかってます。
わかってますわ!
せやさかいつまり、いつも娘より、仕事選んではったいうことだすやろ?(千代)
・・・そない思うのやったら、そない思うてたらよろしい、このひねくれもんが!(あさ)
ひねくれもんやて!?(千代)
あんた言い訳にして仕事手抜いて、「やや子がいてたさかい、失敗しました、すんまへんなあ」言うてるほうが、よっぽどあんたに失礼と違いますのんか?(あさ)
そんなん、家空けて仕事したい女の言い訳や!(千代)
・・・なんでいつもそないな風にしかとられへんの?
お母ちゃんが、あんたをどない大事に思ってるか・・・。
あんたがいてるさかい、頑張ろう思うことはあっても、足手まといやなんて思うことがあってたまりますかいな!
せやのに、いてへんほうが良かったやて!?
甘えなさんな!
あんたがなあ、まだちいちゃい子どもやったら、「ごめんな、お母ちゃんいつも置いていって、ほんまごめんな」ってなんべんでも謝るけど、もうええ大人やあらしまへんか?
いつまで自分甘やかしたら、気済みますのや!?(あさ)
・・・せやなあ、可愛らしい娘やのうて、そらえらいすんまへなんだなあ!
せやけど、ずーっと甘えさしてくれへんかったんは、お母ちゃんやんか・・・。(涙がこぼれる千代)
(驚くあさの後ろから駆けつけるよの)
なんだす、二人で大きな声出して?(よの)
(行ってしまう千代)
ひょっとしたら、宜(のぶ)ちゃん?
千代!(あさ)
あささん、ちょっと、一人にしといたらよろしい。(あさを止めるよの)
な、そのほうがよろしい。(よの)
お義母様、そやけど・・・。(あさ)
わわわわ・・・。(突然現れた宜(のぶ))
わわわわ・・・。
す、すみません・・・。(宜(のぶ))
あなたは?(あさ)
あ、今な、うちに泊まってもらってますのや。
千代の女学校のお友だちでな、お名前は・・・。(よの)
ひょっとしたら、宜(のぶ)ちゃん?(あさ)
はい・・・。
わわわ、怪しい現れ方してしもて、ご免なさい。
今、憧れのお人に会えた喜びと、興奮と、自分の罪深さに、もう、三方板ばさみになってると申しますか・・・。(宜(のぶ))
罪深さ?(あさ)
すいません、千代ちゃんがあないなこと言いだしたのは、うちが余計なこと言うてしもうたさかいです。(宜(のぶ))
ええっ!?(あさ)
こんな銀行なん、もう長いことない
(あさに会わせろと、店にやってきた萬谷)
おい、いつもいてる奥さん出したって。(萬谷)
それが、今日はいてしまへんのだす。(弥七)
昨日もいてへんかったやないか、お前ら隠しとるやろ!?(萬谷)
いやいや、せやさかい、まだ東京から帰ってきてない・・・。(口を滑らす弥七)
ああ、せやったな。
東京まで行って、おなごの大学校がなんたらいう、くだらんもんに力、使うてはんねんてなあ!?
そんなくだらんもんに使う金あんねやったら、わしになんで貸してくれへんねん!?(萬谷)
いやいや、それとこれとは話が別だして・・・。(弥七)
そうかお前ら、わしは死ねいうんやな、お前らわしの一家もろとも殺す気やな!?(弥七と祐作を振り切って中に入ってくる萬谷)
皆さん!(客たちに話しかける萬谷)
この銀行やってる名物女の白岡あさっちゅうんは、ろくでもないおなごだっせ。
昔なじみのわしにはちょっとの銭も貸さんと、おなごの大学校かなんたらいう、どうでもええことに、みなさんの大事な銭、使うてますんやで!(萬谷)
またこの男かいな!?(奥から駆けつけた平十郎)
こんな銀行なん、もう長いことない。
直に潰れますさかいな、こんなとこにお金預けたらあきまへんでえ!(萬谷)
(どんどん中に入っていく萬谷)
ここのおなごはんは、あの奥さんからえらい教育受けてますのやろ?
客喜ばしてくれな・・・。(萬谷)
(萬谷の腕を後ろにキメる新次郎)
痛てててっ、何すんねん?(萬谷)
痛おましたらかんにんだっせ。
せやけど、なんぼ昔なじみでも、おなごに手だすいうのは、やっぱりちょっと許されしませんな。(新次郎)
離さんかい、こらあ!(新次郎に殴りかかる萬谷、それを受け止る新次郎)
離せ、離せ、この・・・。(倒れる二人)
萬谷さん、あんたなあ・・・。(萬谷を起こす新次郎)
たいがいのことは、そない気になれへんのだすけど、二つだけ、どないしても腹に据えかねることがありますのや。
それはな、男がおなごに手上げることと、わての嫁さんに、的外れの悪口言われることだす!(新次郎)
なんやと!?(萬谷)
帰っとくれやす!(新次郎)
(店の者に連れ出される萬谷)
お母ちゃん、あんたともっと話がしたい
(外から帰ってくる千代を、店の前で待っていたあさ)
千代・・・。(あさ)
(立ち止まる千代)
また、そないぎょうさん買い物して・・・。(あさ)
・・・お母ちゃんに、関わりあれへんことだす。(歩き出す千代)
千代・・・。
お母ちゃん、あんたともっと話がしたい。(あさ)
(立ち止まる千代)
お母ちゃんなあ、あんたと話したいことが、ぎょうさんありますのやで。
あんたがちいちゃい頃のことや、お父ちゃんのことや、おじいちゃんのことや・・・。(あさ)
うちは、お母ちゃんと話することなんかあらしまへん。
そないなもん、あれへんさかい・・・。(歩き出す千代)
(ばたっと、倒れる音がして後ろを振り返る千代)
ええっ!?(包丁を持ったまま立ち尽くす萬谷と、刺されてうずくまるあさ)
千代・・・。(倒れ込むあさ)
自業自得じゃ・・・。(包丁を投げて逃げて行く萬谷)
お母ちゃん!?(荷物を落とす千代)
いやや、お母ちゃん!(あさに駆け寄る千代)
千代!(外に飛び出す新次郎)
お父ちゃん、お母ちゃんが、お母ちゃんがー!(千代)
あさ、あさ・・・あさー!
しっかりせい、あさー!(新次郎)
つづく。
原作(土佐堀川)を読むと、万屋(萬谷)はとんでもない商人で、先代の頃から加島屋(加野屋)を目の敵にして意地悪してきたんですね。
それで浅子(あさ)も腹が立ってて、邪険に対応していたのです。
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