忠臣蔵のイメージがグラっとくずれる新解釈
忠臣蔵は本当は美談じゃなかった!?
忠臣蔵
年末の風物詩、「忠臣蔵」。
1701年、刀を抜くことを許されない、江戸城内 松の廊下で、
赤穂藩主 浅野内匠頭が、旗本の吉良上野介の、度重なる嫌がらせに
我慢できず、遂に斬りつけ騒ぎを起こし、切腹させられてしまいました。
お家はお取り潰しとなり、浪人となった家臣たちは、大石内蔵助を筆頭に、
47人の赤穂浪士で吉良邸に討ち入り、見事に敵討ちを成し遂げた感動物語です。
赤穂浪士たちの忠義は、歌舞伎などで後世に伝わり、300年経った今でも誰もが知る美談です。
実は、誰もが知る美談も紐解いてみると美談とは程遠い、
全く考えられなかったような解釈も可能だと先生は言います。
忠臣蔵の「討ち入り」には敵討ち以外の目的があった それは一体?
忠臣蔵の「討ち入り」には、主君の敵討ちの他に、もう一つ目的があったと先生は新解釈を考えています。
忠義のためにという、そんな美しい話ではなかったのではないか。
忠義のためにとか、武士の本分を貫いたとか、そういうものではないと・・・
なんと、林先生の答えは、本郷先生の考えと同じでした。
それは、赤穂浪士の討ち入りは、仇討ちを兼ねた就職活動だったというもの。
本郷先生の新解釈
君主を失った浪人たちの就職活動と言えば新たな藩に仕えることでした。
討ち入りで名を上げれば、どこかの藩からお呼びがかかるのではないか、という事。
なぜ本郷先生がこんな風に考えたかと言えば赤穂浪士の敵討ちの30年前に、同じようなシチュエーションで、「浄瑠璃坂の仇討ち」というのがありました。
現在の東京 市ヶ谷あたりで起こった敵討ちなのですが、父親の敵を討ったのですが、本来ならば切腹のところを、ときの大老が「あっぱれ!」と言う事で、その武士を召し抱えたのです。それが江戸中の大評判になっていて、いろいろな形で、「浄瑠璃坂の仇討ち」のことは言われていました。
そうすると、30年前の話を赤穂浪士たちも知っていた可能性があると本郷先生は言います。
大石内蔵助は最初から死ぬつもりでしたが下のほうの人たちは、もしかすると
「俺も就職できるかも知れない」と思ったかも知れない・・・
しかも、吉良上野介の首を討ったときに、江戸中が湧いて、「あいつら良くやった」という話になると、浪人たちの中には
この調子なら、「浄瑠璃坂の仇討ち」の事もあるし、もしかしたら命助かるんじゃないか、再就職できるんじゃないか、と思ったのではと先生は考えます。上の方の人たちは、死ぬ覚悟が決まっていたでしょうが、生活に困ってたような武士の人たちは、一発逆転を狙ってた人いるんじゃないかと。
でも、結局は「浄瑠璃坂の仇討ち」の再現はならず、「話が違う!」と心の中で叫んでいた人もいたかも知れませんね。
オマケ
立川志の輔師匠の新作落語 『忠臣ぐらっ』もオススメ。
落語ちゃんねるネット寄席より
⇒ http://rakugo-channel.tsuvasa.com/chusingura-sinosuke
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