DIY健康診断とは!? 隠れた病気を早期発見!セルフ健康チェック!
脳卒中・寝たきり・肺 自宅で出来るDIY健康診断
隠れた病気が自宅で簡単にわかる DIY健康診断とは
学校や職場で健康診断がありますが、もっと簡単に自宅で出来る健康診断があります。
例えば、血がドロドロになる脂質異常症の診断は、アキレス腱の一番細くなっている場所を測り、1.5cm以上ある場合は要注意です。
アキレス腱の太さは、性別や体格にはほとんど関係ないのですが、血液中のコレステロールや中性脂肪が付着しやすい性質があるので、アキレス腱が太くなっていると、脂質異常症の一つである家族性高コレステロール血症の疑いがあります。
遺伝的に、血液中のコレステロール値が高くなる体質だとわかるのです。
日本人の心筋梗塞では、10人に1人がこの病態と言われています。
手でつまんで1.5cmということですが、病院のレントゲン撮影では、0.9cmで家族性高コレステロール血症の可能性があるといわれます。
目頭に、黄色いしこりがあるのも、この病気のサインです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナ・リザ」にも、左の目頭に黄色いしこりがあり、家族性高コレステロール血症だったのではないかという説もあります。
このような、自分で出来るDIY健康診断を教えてくれるのは、銀座医院 院長補佐・久保 明先生。
”隠れた病気が自宅で簡単にわかる DIY健康診断”
※ DIY=Do It Yourself(自分でやろう)
読み:ディー・アイ・ワイ
自宅で出来る脳卒中の診断
脳卒中は、脳の血管が詰まるなど、脳が死滅してしまう病気です。
そのため、とにかく早くその兆候を見つけることが大事なのです。
通常は病院で、MRIやCTスキャンなどの大掛かりな検査を行いますが、福岡県北九州市にある九州労災病院では、入院患者向けに、脳卒中が再発したときの早期発見の方法として、腕出しテストを教えています。
<<脳卒中の診断 腕出しテスト>>
①背筋を伸ばして立ちます。
②左右の腕を平行に肩の高さまで上げます。
③手のひらを上にして目を閉じ、10秒間腕を上げたままにします。
10秒後、片手が下がってしまったら要注意、脳卒中の疑いがあります。
脳卒中が起きると、脳組織が損傷し、神経細胞がおかされます。
すると、その神経が持っていた体を動かす機能が損なわれ、手足に力が入らなくなります。
腕出しテストの他に、顏の表情に左右差がある、しゃべり方が流暢ではないなどがあり、いずれかに気づいたら、主治医に相談されたり病院で検査した方が良いでしょう。
自宅で出来る肺の病気の診断
「最近妙に、咳き込むなあ」という方、肺の病気COPDの疑いが!
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺が炎症を起こし、気管支が細くなったり、酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞が破壊され、咳や息切れ、さらには心筋梗塞の原因にもなる恐ろしい病気です。
<<肺の病気COPDの診断 マッチ消しテスト>>
①火のついたマッチを片手で持ち、口から15cm程度の距離をとります。
②口を開けたまま、炎に息を「はっ」と吹きかけ、炎が消せるか試してください。
このとき、口をすぼめてはいけません。
消せない場合は、息の速度が低下しており、COPDの疑いがあります。
自宅で出来る寝たきりの危険性を診断
「最近なんだか、階段上がるのキツイなあ」という方、筋力が低下するサルコペニアの疑いが!
放っておくと、自力で立ち上がれなくなり、寝たきりになってしまうこともあります。
加齢とともに進む症状ですが、最近若い人たちにの間にも増えています。
<<筋力が低下するサルコペニアの診断① 指輪っかテスト>>
①まず、両手の親指と人差し指で輪っかを作ります。
②その輪っかを、自分の効き足と反対の足のふくらはぎの一番太いところにはめてみてください。
このとき、指で締め付けてはいけません。
ふくらはぎが太くて、指で囲めない場合は問題ありませんが、ふくらはぎの筋肉が細くなっていて指で囲める場合は要注意です。
筋肉量の減少が進んでいて、サルコペニアの疑いがあります。
若い人たちにサルコペニアが増えている理由は、無理なダイエットによるものです。
運動をしないで、過酷な食事制限によるダイエットは、脂肪だけでなく筋肉も減少させてしまいます。
その後、リバウンドによって体重が元に戻ってしまうと、減少した筋肉は元に戻らず、脂肪だけが増えてしまいます。
このように、筋肉が減少し、脂肪が増えてしまった状態をサルコペニア肥満と呼びます。
筋力が落ち、基礎代謝も落ち、運動するのがおっくうになり、また脂肪がたまります。
指輪っかテストがOKでも、「脂肪が多いだけ」という状態になってしまいます。
本人が全く気付くことなく、サルコペニア肥満が進んでいる可能性があります。
「むくんでいる」ときも、指で囲めないので要注意です。
指輪っかテストは筋肉の量を見るテストですが、次は、筋肉の質を見るテストです。
<<筋力が低下するサルコペニアの診断② 腕組み片足立ちテスト>>
①椅子に座ったままの状態で腕を組みます。
②そのまま片足で立ちます。
片足ずつ、両方の足で立ちあがることができれば合格です。
自宅で出来る貧血の診断
若い女性に多い、貧血。
貧血は、血液中の赤血球が少なくなることで、体に酸素を十分に運べなくなり、めまいや立ちくらみを引き起こす病気です。
貧血になると、氷を食べたくなるといいます。
貧血の中で一番多い鉄欠乏性貧血になると、氷だったり、普通は食べないようなものを食べる異食症と呼ばれるものの一つに、氷を食べる氷食症が含まれます。
自宅で出来る自律神経失調症の診断
自律神経失調症は、不眠やうつなどの恐ろしい状態の原因の一つと言われています。
自律神経失調症は、体を活発に動かす交感神経と、休めようとする副交感神経のバランスが崩れることから、不眠になったり、体温調節が難しくなったりします。
<<自律神経失調症の診断 起き上がり脈拍テスト>>
①まず、脈拍計を腕に装着し、仰向けで5分間安静にします。
②その後、脈拍計で1分間あたりの脈拍を測ります。
③今度は立ち上がり、再び脈拍を測ります。
④そのまま立った状態で、1分後、3分後、5分後も引き続き測ります。
寝た状態から立ち上がってすぐに測ったとき、脈拍が30以上増えていたら要注意。
1分後、3分後、5分後と、だんだんと脈拍は下がっていくのですが、寝ているときの数値よりマイナスになった場合も要注意です。
どちらも、自律神経失調症の疑いがあります。
あなたも、自宅で試してみてはいかがですか?(S.A.)
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