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ドラマ「火花」第7話 ネタバレあらすじ

      2017/04/09

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ドラマ「火花」第七話・ネタバレあらすじ

徳永太歩(林 遣都)「スパークス」のボケ担当
山下真人(好井まさお)「スパークス」のツッコミ担当

神谷才蔵(波岡一喜)「あほんだら」のボケ担当
大林和也(村田秀亮)「あほんだら」のツッコミ担当

緒方健治(染谷将太)日向企画社員
西田英利香(菜葉菜)日向企画社員
日向征太郎(田口トモロヲ)日向企画社長

渡辺(小林 薫)吉祥寺「武蔵野珈琲店」の寡黙な店主

百合枝(高橋メアリージュン)スパークス山下の恋人

あゆみ(徳永えり)徳永の昔のコンビニバイト仲間、今は美容師

宮野真樹(門脇 麦)神谷の彼女

ロクさん(渡辺 哲)徳永が暮らすアパートの住人

ラジオの出番の前

2007年 冬。
居酒屋から出てきた神谷と徳永。

「ありがとうございます」
「いやあ、全然」

山下からメールが届いた。

「今、どこや?」
「オチ、もういっぺん考えよう思うて、もうちょっとで行けるから……」

立ち止ってメールを返信する徳永を見て、ニコッと笑った神谷。
「よーい……ドン!」と言って、突然走り出した。

それを見て、急いで徳永は追いかける。
2人の走りは競争になった。

山下はニッポン放送のビルの前で待っていた。

「遅いのう、あいつ! 本番前にネタ合わせするんちゃうんか? 何してんねんあいつ!?」

神谷と徳永はスポーツ用品店に入った。

”神谷さんは、まるで自分に罰を与えずにはいられないようだった”

神谷は、2人分のTシャツを買った。

”真樹さんをなくしてからずっと……”

山下は一人でニッポン放送のビルに入ったが、すぐに警備員に止められた。
「ちょちょちょっ……一般の方ですよね!?」

コートの裏地を見せて行こうとするが行かせてもらえない。

「あの……どちらの?」
「山下、です」

「いやいや、山下だけじゃわかんない。どちらの山下さんですか?」
「ツッコミの……」

神谷と徳永は、さっき買ったTシャツを着て、卓球をしていた。
徳永はサーブをしようとして、天井に玉が当たった。

「ははは、上、当たってるし」と神谷が笑う。

”傷は深く、なかなか癒えなかった”

ついにラジオの出番が……

山下は、エレベーターに乗って6階に来た。
スタッフに挨拶をする。

「あいつは?徳永……」と聞かれ、「緊張で腹を下してトイレにずっとこもっている」と言い訳をする。

卓球場から出てきた2人。
神谷は「ちょっと待ってて」と言って、消費者金融から借り入れをしようとした。

徳永は声をかける。
「神谷さん、今日はもう帰りませんか?」

「なんや、予定でもあんのか?」
「すいません、ちょっと……」

「……そやな、今日はやめとくか」

いよいよラジオの出番。
山下は腕組みをして待っている。
女性スタッフに「もうすぐ出番なので、準備お願いします」と言われる山下。
「わかりました」と答えるが、「相方さんは?」と聞かれ、「近くにいると思います」とごまかす。

やっと徳永がやってきた。

「おいおい! 遅い、遅い!」
「いやー、暑っつ。久々走ったら、めっちゃ汗かいた」

「知らんから。着替えろや!」

セーターを脱ぐと、下はさっきのTシャツだった。

「なんや、なんやそれ?」
「いや、これは……」

Tシャツを脱ごうとする徳永を「脱ぐな、レディがおるから、レディが」と言って止める。

「お前の分もある。着る?」
「着るか、お前!なんでラジオで変な格好してラジオすんねん」

徳永が酒臭いことに驚く山下。

「お前ハーっとして。(息を吸う徳永に)吸うてるから! 酒臭っ! お前、また神谷さんとおったんかい」
「抜けてるから大丈夫」

「抜けてる……」
「汗かいたから」

「ヤバいよ……」

2分のネタが突然、30秒になったが、何とかやりきった2人。

「お疲れ!リスナーの反応良かったらまた呼びます」
「お願いします!」

「時の流れに身をまかせ」

日向企画にやってきた2人。
「お笑いスター発掘バトル」に出演することが決まったと、緒方が2人に告げる。
同じ事務所のプー・フブーブは、この番組に優勝してからレギュラー3本決まったという。

「レギュラー3本!? ヤバいヤバいヤバい!」
「優勝決まったらな、するけど」

「この発掘バトルは、うまくいけばデカイけど、コケたらダメージ大きいからね」
「ダメージ?」

「プー・フブーブが言ってたけど、客ウケ、大事だって」
「……」

「今までと舞台も違うし、ネタもわかりやすくしたら。」

そして、加藤鷹先生の言葉を引用する緒方。
いつも通りにやればいいと言って社長が指をさしたのは、「時の流れに身をまかせ」と書かれた社訓。

「発掘バトル、勝ちました」

徳永のアパートにやってきた2人。
徳永は玄人ウケすればいいと思っているが、山下は万人にウケることが大事だと言う。
ネットでは、スパークスは自己満足がきつすぎると書かれている。

いつもの公園に来ている山下のところへ、徳永が遅れてやってきた。

「発掘バトル、勝ちました」
「めっちゃ自信出てるやん、なんや!?」

徳永のネタを読む山下。

「徳永……」
「あ!?」

「発掘バトル、勝ちました」
「やりました」

「めっちゃええやん」
「せやろ」

ネタをやってみる2人。

「ピポパ、プルルプルル」
「おかけになった電話は、人口知能が独自の意志を持ち、自我が芽生え、これまで虐げられてきた人類を滅亡させようと企てているためかかりません!」

「おい!怖すぎるて、お前   そのボケさ、もっと若い子にウケるポップなのに変えたほうがええんちゃう?」
「ああ?」

「いや、ポップなボケ、なんかないんか?」
「ポップとかいらん……」

「いや、他になんかないん?」

テンション高めを要求する山下。

「ピポパ、プルルプルル」
「やあ、お友だち、僕は今、妖精の森で小鳥や動物たちと楽しく歌っているよ。さあ君も、虹の橋を渡って……寄せ過ぎちゃう?」

「いやいや、発掘バトルはこれぐらいがちょうどええねんて」

徳永はどうも納得しない様子。

面白かったら飯食えて……

三軒茶屋駅で待ち合わせの神谷と徳永。
商店街で天ぷらを買い、二子玉まで歩くことになった。

”僕は神谷さんに聞きたいことがたくさんあった。”

「たまには歩かなあかんねん」

”この人が全ての答えを持っていると思い込んでいるフシが、僕にはあった。”

「歩いてたらなあ、いろんなところに面白いもの落ちてんねん、たぶんな」

「神谷さんて、人の意見とか気にならないんですか?」
「なんや、突然!? そらあ、文句言われたら腹立つけど、あんま気にならんな」

「ネットとかで悪口書かれても?」
「ネットで、他人のこと人間のクズみたいに書く奴いっぱいおるやん。その矛先が自分に向けられたら痛いやん。まだ殴られたほうがマシや。自殺する人もいてんのになあ」

「狂ってると思いますね」
「けどな、それがそいつの、この世で生き延びるための唯一の方法なんやったら、やってもいいと思うねん。それが一番傷つくこと考え抜いて書き込んだんやねん」

「でも、僕は気になりますね」
「周りの評価気にしてても疲れるだけや。極論、そこに書かれてることで、お前の作るもんて変わんの?」

「変わらないっすね」
「俺らそんな器用ちゃうもんな。好きなことやって、面白かったら飯食えて、面白くなかったら淘汰される、それだけのことやろ」

”飯が食えていない僕たちは、面白くないんだろうか?”

大林と徳永

多摩川の河川敷で天ぷらを食べる2人。

「さすが庶民の食いもんやな。冷えても美味いようにできとるから。匂いがついたら困るなんて失礼や」

徳永は、カバンについた天ぷらの匂いを神谷に嗅がせる。

「ううっ、くっさー!」
「最悪や」

徳永は、居酒屋で待っていた大林のもとへ来た。

”若手芸人の世界では、相方と仲のいい後輩はあまり誘わないという不文律があった。”

「最近、調子ええやろ?」
「いえ、全然っすよ。生活とか変わらないんで」

「知ってる? 神谷もう、首回らんぐらい借金でかなってんねん」
「……」

「あいつなあ、お前とおったら、かっこつけ過ぎるとこあんねんな」
「……」

「それもあいつの、面白いとこ思うねんけどな。このままやったら漫才出来ひんようになるんちゃうか思うて……」
「……すいません。僕がいつもおごってもらってばっかりだから。次から一緒のときにお金使わん……」

「いやいや、そういうことちゃう。仲良うしたらええよ、絶対。仲良うして!」
「……」

「お笑いスター発掘バトル、出んのやったっけ?」
「あ……」

「俺らも出んねん」
「あ、あほんだらさんも出るんですか?」

「知らんかったん? 神谷言うてない?」
「……ああ、言うてました、言うてました」

「言うてた!?」
「はい」

「あいつまたネタ決めてへんねんな、ほんで」
「えっ……」

「発掘バトルでさあ、あかんかったらコンビ解散したりとかしとるやん」
「……」

「これが、あほんだら最後の賭けみたいなとこあんねんけどなあ」
「……どういうことですか、それ?」

「いや、ちゃうで。やめるとかちゃうわ。勝手にやめさすな」
「……すいません」

「いや神谷な、お前の話するとき、ごっつ嬉しそうやねん。ほんま好きなんやろな、神谷……お前のこと」
「……」

「せやけど売れたいなあ……」
「……」

「俺、人工知能のやつ嫌いやねん」

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公園でネタ合わせする徳永と山下。

「ピポパ、プルルプルル」
「おかけになったお電話は、お電波がお届かないおところにあるか、お電源がお入っていないためおかかりません!」

「いや、『お』が多いはお前、おかかりませんってなんやねん! そんで会釈しても電話やから見えへんから」
「あ、そうか」

「で、最後のうふふってちょっと言うてるから。俺1個目オッケーしてないから。うふふ絶対やめて。ほんであの、ネタとネタの間、しゃくれんのやめて、気になるから」
「そらま、あかんかった」

「ピポパ、プルルプルル」
「おかけになった電話は、人口知能が独自の意志を持ちはじめ、自我が芽生え……」

「ちょっと……なんでそっちやねん」
「……」

「僕は今、妖精の森で小鳥や動物たちと楽しく歌ってますやろ」
「……こっちのほうがええと思うねん」

「なんべん言わすねん。納得したんちゃうんか?」
「発掘バトルてカス溜めや」

「お前に言われたないわ! お前ボケぶれてて、俺ツッコまれへんで!」
「一発目はお前の言うとおりにやる。でも2発目は、スパークスらしいようにやったほうがええと……」

「1本目も2本目もスベッたら終いやから」
「……」

「いや俺、自分たちの漫才、誰よりも面白い思うてんで……。お前、万人ウケ狙うて決めたやろ? 腹くくれや! あと2日やぞ!」

山下は自転車に乗って帰ろうとする。
徳永は「わかった」とつぶやく。
山下は自転車を降り、もう一度やり始める2人。

「ピポパ、プルルプルル」
「おかけになった電話は、人口知能が独自の意志を持ちはじめ……」

山下は再び帰ろうとする。

「こっちのほうが良くない?」
「ええて、やあみんなのほうがええて」

「じゃあもう一回」

「ピポパ、プルルプルル」
「やあお友だち、僕は今、人口知能が独自の意志を持ちはじめたんだ。さあ、みんなも……」

自転車に乗ろうとする山下。

「俺、人工知能のやつ嫌いやねん」
「もう1回聞いて。人口知能が独自の意志を持ちはじめたんだ。さあみんなも、人類を滅亡させよう!」

今度こそ、山下は帰っていった。

「伝説つくってください」

アパートでインスタントラーメンを食べる徳永。

神谷にメールを送る。
「神谷さん、30歳のお誕生日おめでとうございます」

メールが返ってきた。
「初めて会った時は4歳差やったけど、今でも4歳差であることに驚いています。最近忙しそうやけど、俺の伝記書いてるか?」
「もちろん書いてますよ」

「それ、おもんないやろ」
「面白くしてくださいよ」

「せやな」
「伝説つくってください」

”何をしていたんだろうか。神谷さんからの返信はすぐ届いた。”

神谷から電話がかかってきた。

「はい」
「おう、どこにいてんの?」

「パルテノン神殿です。神谷さん、どこにいるんですか?」
「ああ!? タップタプのチョコレートフォンデュの壺ん中や。甘くて、トロトロトロンやぞ」

神谷は、外のロッカーの前で仰向けになっていた。
近くでは、酔っ払いが嘔吐している。

「大丈夫ですか?」
「さっきなあ、近くにおったカップルの話、盗み聞きしてたんやけどな」

「おっさん、夜の夜中に何してるんですか?」
「首になんや、ふわふわの白いのん巻いた女のほうがなあ、男のほうに『ね~、私のいいとこ10個言って~』て言うてたわ」

「男のほう、言うたんですか?」
「ああ。お経みたいにスラスラ言うてたわ。あれな、いつも言わされてんのやで」

「ああ、怖いっすね」
「ねー、俺のいいとこ10個言うて~」

「……何で言わなあかんねん」
「ええやん、言うて~」

「もう、いやでっすよ、もうー。あ、じゃ今度会うたとき、首に白いのんふわふわ巻いてきたら言いますわ」
「巻くかー! 早う言えや!」

「えー、まず……ポコテンを何のためらいもなく足で二つきれる。若手の若手の通りもんのとき体柔らかい。吉田拓郎の歌を長渕剛の声マネでできる」
「どうでもええわ!」

「神谷さんは、面白いことのためやったら、暴力的な発言も性的な発言も言える覚悟をもってる」
「……」

「あと、神谷さんは、誰が見てなくても、観客が誰一人求めてなくても、ちゃんと信念もって、誰にも媚びず、闘う姿勢を崩さない」
「……わかっとるやないかい」

「なんと言っても神谷さんの一番すごいところは、僕を弟子にしたとこです……」
「……言うたなー。よう言うたなー、お前! よう言うたなー」

「はい」

”お笑いスター発掘バトルまで、あと1日だった。”

7年もやってるんだから……

いよいよ、お笑いスター発掘バトルが始まった。

スパークスのネタ。

「おかけになった電話は、ふふ、電波が届かないところにあるか、ふふ、電源が入っていないため、ふふ、かかりません、ふふふふ」
「気持ち悪い、めちゃくちゃ気持ち悪い。なんか、その愛想よくかつ、ていねいな感じのない?」

「ああ、そう、じゃあ、もう一回かけてきて」
「ピポパポピ、プルルプルル」

「おかけになったお電話は、お電波がお届かないおところにあるか、お電源がお入っていないためおかかりません!」
「おが多いわ、お前。おかかりませんてなんやねん、お前。ほんでこう、会釈してるけど、電話やから見えへんからな。なんか、もっと明るいやつない?」

「明るいやつな。もう一回かけてきて」
「ピポパポピ、プルルプルル」

「やあ、お友だち、僕は今、妖精の森で小鳥や動物たちと楽しく歌っているよ。さあ君も、ペガサスにまたがり、虹の橋を渡って、こっちの世界においでよ!」
「メルヘンすぎるわ。めちゃくちゃメルヘンや。こっちへおいでよってなんやねん。ほんでペガサス小っちゃいし。小ペガサスええねん。小ペガサスお前」

徳永が小ペガサスがいるふりをする。

「小ペガサスおったわ。何歳なんですか?」
「62歳です」

「けっこういってんな! けっこういってる。お名前なんて言うんですか?」
「まだつけてもらってないです」

「62年間? 62年間この小ペガサスは名前ないん?」

会場は大爆笑。
2人は漫才を終えて裏に引っ込むと、ハイタッチしていた。

審査員の金井が、構成作家の高田に言う。

「いやいやいや、高田先生ご推薦のスパークス、客ウケ最高じゃないですか?」
「この間まで荒削りだったけど、ずいぶん洗練されましたね」

審査委員長の大崎が口を開く。

「7年もやってるんだから、これぐらい出来ないとな」

今日の中ではいいほうじゃないの?

あほんだらのネタ。

「どうもあほんだらです。よろしくお願いします」
「あー、もう中盤さしかかってきたんで、皆さん疲れてきてんちゃいます?」

「そらそやね」
「ちょっと、頭起こすためにも、今からちょっと皆さんのこと不安にさせていいですか?」

「どんな起こし方やねんそれ」
「(客を指差し)生命保険入ってる?生命保険入ってる?生命保険入ってる?死にますよ!」

「何を聞いとんねん急にお前、余計、不安になるやろお前」
「でも大丈夫。俺、一切入ってません」

「入ってへんのかおい!?当の本人が入ってへんのに……」
「いやー、俺トラックに轢かれても死なへん気がする」

「何の話、急に!? 話飛び過ぎやって」
「何の話、急にってお前、事前に申告してと先言うといてくれよ」

「いらんやろそんな申告、どこで出したらええの!?」
「いやー、もう一回言うけど、俺トラックに轢かれても死なへん気がする」

「いや、トラックは死ぬよ」
「お前、ちゃんと考えたことないの、真剣に」

「ないよそんなもん」
「向こうから、時速100kmで大型トラックが突っ込んでくんねん。どやお前、死ぬか?」

「死ぬて、なに?絶対死ぬよ、トラックは」
「でも俺は死なへんねん」

「なんでお前は死なへんねん、じゃあ」
「だからわからんやっちゃな」

「なんや」
「前方から、猛スピードでトラックが突っ込んできます、バーンっ!……・あっ、死んだ!」

「死ぬんかい! 死なへん話やろお前。イメージん中で死なへんかったんやろ。なんで死んでんねん!?」
「もう一回、もう一回やらして」

「なんやねん」
「今度はちゃんとイメージするわ」

「ちゃんとイメージ?」
「段階踏んでいくな」

「段階てなんやねん」
「よし、いくぞ! 向こうから、ベテラン弁護士10人が俺の悪口言いながら近づいてきます。これ死ぬやろ?」

「なんで死ぬよそれぐらいで、どんだけ精神弱いの?」
「生き別れた妹を捜しにアメフト選手がこっちに向かって走ってきてるけど……どうやら俺が踏んでるのはその妹のようです、これ死ぬやろ?」

「どういう状態やねん、お前。踏むな、妹!」
「よし来い、今、来い」

「前方からトラックが突っ込んできます、バーン!」
「……(ロック歌手のようになって)死んだ!」

「死んだんかい!なんやそのポーズ」
「あかん、死んだー、死んだー」

「しっかり歌いだした」
「大林ー」

「なんや?」
「俺が死んだら埋めてくれるか?」

「何やのそれ急に、やめろ、感傷的になんの。どうした? 死なへんのやろ、死なへんのやろて」

楽屋で芸人たちがモニター見ながら笑っている。

「これ、新ネタちゃうか?」

徳永もモニターを見ていた。
ネタが終わってあほんだらが退場すると、会場は大拍手に包まれた。

「いやー、本来は玄人ウケのコンビなんですけど、今日は客ウケも申し分ないですね」という髙田。
「ですよね。今まででしたら、テレビ的に難しいという印象でしたけど、このネタならイケるんじゃないですか?」という金井。
「まあ、今日の中ではいいほうじゃないの?」と大崎が言う。

「神谷伝記・第2章や」

神谷がビルの非常階段でタバコを吸っていると、徳永がやってきた。

「いい出来でしたね」
「ああ!? まだまだこれからや」

スパークスの2本目のネタが終わると、神谷が徳永に言った。

「神谷伝記・第2章や」

そして、さっきと同じネタをやる。
実は、さっきのネタを音声で流しながら、動きを合わせていたのだった。
動きと言葉の微妙なズレに、観客から笑いが起こった。
しかし、大崎の表情は怒っている。
最初はとまどった観客も、最終的には大爆笑だった。

”神谷さんにとっては、漫才を見に来たお客さんの前で平然と事件を起こすことこそが、面白いことだったのかも知れない。これが神谷さんだった。”

第七話(了)

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