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ドラマ「火花」第9話 ネタバレあらすじ

      2017/04/23

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ドラマ「火花」第九話・ネタバレあらすじ

徳永太歩(林 遣都)「スパークス」のボケ担当
山下真人(好井まさお)「スパークス」のツッコミ担当

神谷才蔵(波岡一喜)「あほんだら」のボケ担当
大林和也(村田秀亮)「あほんだら」のツッコミ担当

緒方健治(染谷将太)日向企画社員
西田英利香(菜葉菜)日向企画社員
日向征太郎(田口トモロヲ)日向企画社長

渡辺(小林 薫)吉祥寺「武蔵野珈琲店」の寡黙な店主

百合枝(高橋メアリージュン)スパークス山下の恋人

あゆみ(徳永えり)徳永の昔のコンビニバイト仲間、今は美容師

宮野真樹(門脇 麦)神谷の彼女

ロクさん(渡辺 哲)徳永が暮らすアパートの住人

「レギュラーとれたぞー!」

2009年。

山下は、自転車の後ろに徳永を乗せて走っていた。

「今度ゴールデンで、新しいお笑い番組始まるねんて」
「おう」

「緒方さんがレギュラーメンバーとして、俺らも押してくれたらしいで」
「ほんまに?」

「しかもさ、プロデューサーがサトジマさんで、ディレクターがサカモトさんや」
「燃えろ昇竜門のコンビやんけ」

「サトジマさん、目かけてくれてはるやろ?緒方さんがスパークスいけるんちゃう、言うてたわ」
「今日の呼び出して・・・」

「レギュラーとれたんちゃう!?」
「ということか、ということか!」

「とうとうゴールデンでレギュラーか、売れた!」

西田が「レギュラーとれたぞー!」と喜びながら事務所に入ってきたので、徳永たちも喜んだ。
しかし、レギュラーがとれたのはスパークスではなく、プー・フブーブだった。

社長が2人を呼んで説明する。
面白いには面白いが、ゴールデンに出すにはキャラが地味すぎるとのことだった。

「ポップで明るい芸人が求められている時代だからって、プロデューサーが・・・」という社長。

「とれたとれた」と言って緒方がもってきたのは、スーパーの営業だった。

「何かあったらすぐ声かけるから」

徳永は山下のマンションに来て食べていた。
スーパーの仕事をしたくない徳永は、「誰か代わりに頼める人いないの?」と山下に言う。

2人の話を聞いていた百合枝が「営業も立派な仕事」と言うと、「お前は口を出すな」と山下が言う。
2人がケンカをする前に、徳永が止めに入る。

日向企画では、昼食を食べながらプー・フブーブの出ている番組を見ていた。
「プー・フブーブは収録の後、共演した千鳥に焼肉に連れてもらった」と緒方が言う。

スパークスは、テレビの仕事が来ていなかった。

ビルの非常階段にいる山下と徳永。
「テレビでネタしたい」という山下に、「舞台で出来てるだけいいやん」と徳永が言う。

舞台の帰り、徳永はプロデューサーのサトジマに食事に誘われた。
歩きながらサトジマが話しだす。

「スパークスは、独特の空気感があっていいよなあ」
「・・・」

「好きなんだよ、ああいうの。『ケツの穴から指突っ込んで、俺がガタガタ震えたろかー』」
「・・・」

「今さ、若手に同じお代でネタ作らせる番組やろうって話でさ、何かあったらすぐ声かけるから」
「あざっす」

徳永は「今日やっぱり、僕、失礼します」と言って、帰っていった。

”そしてスパークスは、テレビに出演することもなくなった。僕らを置き去りにするように、時は過ぎて行った。”

「バイトやったら負けやからな!」

喫茶店で2009年1月のスケジュール表を見ている山下。
1月は8日間、2月は6日間しか予定が入っていない。

「俺、休みの日バイトしようかな。家賃の支払いきつい。百合枝にばっかり迷惑かけてられへんし」
「安いとこ引越したらええやろ」

「いや、そんな簡単にいかへんわ。俺、お前と違って独りちゃうねんから」

レジで会計をする2人。

「お前もバイトせなしんどいやろ?」
「バイトするぐらいやったらなあ、ネタ書いてるわ」

「なんぼネタなんか書いても、しょうもない仕事しか入ってこーへんで」
「仕事あるだけ幸せやろ」

「こんな仕事なんぼしても一緒やろ」
「お前なあ、俺らテレビ出てんぞ。すごいことやろ、それだけで。ここまでやってきたやんけ。あとちょっとやろ」

「・・・」
「漫才 真剣にやったら、またチャンス来るから」

山下は無言で、自転車に乗って行ってしまった。

「バイトやったら負けやからな!」

「やっぱ許せないですよ、あいつ・・・」

徳永は引越しを決めた。
後輩芸人が手伝ってくれている。
部屋の中は何もなくなった。

「兄さん、そろそろ行きましょう」
「ああ・・・」

「サカモトのやつ、鹿谷軍団に入ったそうですよ」
「そうか」

「兄さんに一生ついていくって言ったのに・・・」
「まあ、鹿谷に魅力があった言うことやろ」

「いや、あいつは裏切り者ですよ」
「相方やろ。そんな言い方すんな」

「でも・・・」
「勢いある奴についていくん、悪ない思うで。お前もさ、鹿谷軍団入れてもらったほうがええんちゃう?」

「無理ですよ。ああいうの、俺には」
「律儀に考えんでもな」

「やっぱ許せないですよ、あいつ・・・」
「・・・お前~、お前運転うまいな~」

「はっ!?なんすか?」
「俺、お前みたいにトラック運転上手い奴、見た事ないぞ」

「なんですか急に」
「えーお前、手伝ってくれたから褒めな思うて」

「褒め方雑! 全然嬉しくないっすよ」
「そっか」

「どうせなら、ネタとか芸のこと褒めてくださいよ」
「そやな。最近な、どうなん仕事?」

「今度、ネタ番組に出ることになったんです」
「おう、良かったな」

「はい」

神谷からもらった引越し祝いの観葉植物が新しい部屋に入らなかった。
2人は、多摩川のホームレスのところに持っていって置いてきた。

「お前にしか作られへん笑いが、絶対あるんやで」

徳永は居酒屋で神谷と待ち合わせた。
すっかり髪を短くしていた。

「どうや、この頭、なかなかええやろ?」
「はい」

「この間、ベッカムなれへんかったからな。ベッカムにしちゃった」
「・・・あっ、引越しました、また」

「今度はどこや? 麻布か、それとも六本木か?」
「家賃5万円の部屋、麻布とか六本木にありませんよ」

「犬小屋やったらあったかもしれへんぞ。犬の漫才が一匹ぐらいあっても面白いんちゃうか?」
「それ、意外に合うてるかもしれませんね。僕しゃべるの苦手なんで・・・」

「お前いつからしゃべんの苦手になったんや?」
「師匠の話 聞いてると、自分が話すの遅いことに苛立つときあるんすよ」

「ふぅーん。話してへん間になに考えてんの?」
「頭ん中で、一つの言葉から派生して、別個の流れが生まれるんですね」

「ほんで?」
「で、いくつもいくつもイメージが交差して、どっから手つけていいかわからんようになるんですよ」

「それが面白いんやないかい」
「早く話せたほうがいいじゃないですか」

「たしかに、早いテンポで話したほうが、情報をたくさん伝えることができんねん。多く打席に立てたほうがいいに決まってるしな」
「そう思います」

「だから、絶対に早く話したほうがいいのは確かやねん。でも、お前それがでけへんのやろ?」
「はい」

「そんなお前やからこそ、人と違う表現が出来るんやんけ」
「そうですかねぇ・・・」

「お前にしか作られへん笑いが、絶対あるんやで」
「・・・」

「おい、お前ちょっと、あの、あの話しろや、あれや・・・」
「ネコふんじゃったですか?」

「それや!」
「またですか・・・」

「早う話せや」
「・・・いや僕、お姉ちゃんいてね。めっちゃ家貧乏やったんですけど、姉ちゃん、歌ったり楽器弾いたりするのが好きやから、おかんが、お姉ちゃんのためにパート頑張って、ある日こんなでっかいピアノ買ってきてんですよ。おとん、『金ないのに勝手に何買ってきてん』ブチ切れたんですけど、お姉ちゃんほんま喜んで、ピアノ弾いてたら、うち、汚い狭い長屋みたいなとこやったから、近所からクレームすぐバンバンきて、もう弾けへんから・・・」

「早う話せるやないか!」
「でね、お姉ちゃん、エレクトーン教室通いだしたんですよ。でもその紙の鍵盤しかやったことないから、エレクトーンの電源のつけかたわから・・・」

「早う話せるやないか!」
「・・・」

「徳ちゃん、証人なってくれへん?」

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徳永がアパートで神谷伝記を書いていると、インターホンが鳴った。
ドアを開けると、山下と百合枝が立っていた。

「どうした?」
「ちょっと話あんねん。入っていい?」

2人は部屋の中に入った。

「徳ちゃん、お団子買ってきたし、食べて」
「ええの? ありがとう」

徳永は2人にお茶を入れる。

山下が改まって座り直す。

「なんや?」

黙っている山下。
洗濯が終わり、徳永が干すのを山下が手伝いながら話しはじめる。

「実はな、子ども出来てん」
「ほんまに?」

徳永は振り向いて百合枝を見る。

「3ヶ月目。双子やって」
「双子!?」

「いえー、おめでとう!」
「ありがとう」

「ほんでな・・・」
「・・・なんや?」

「百合枝と一緒に、大阪戻ろう思うねん」
「・・・」

「芸人としてやっていく自信、もうないねん」
「・・・」

「あかんか?」

徳永は、しばらく言葉がでなかった。

「・・・わかった」
「俺のせいで、すまん」

「いや、お前のせいだけじゃない・・・」
「いや、すまん・・・」

「で、大阪戻ってなにやんの?」
「携帯ショップの店員・・・百合枝の親父さんとこで、雇ってもらおう思うて」

「そっか・・・頑張れよ」
「・・・おう」

「ほんでな徳ちゃん。うちら、籍入れようと思ってんねん」
「そうか・・・」

「生まれてくる子どもたちが、俺らの背中押してくれてる思うねん」
「・・・」

百合枝は婚姻届を出した。
「徳ちゃん、証人なってくれへん?」
「ええっ!? 俺でええの?」

「当たり前やろ、お前以外、誰がおんねん」

徳永は名前を書いた。

帰り道、3人で歩いた。
突然、百合枝が「ペット飼いたい」のネタを話し始めた。

初めは、百合枝が一人二役で話していたが、徳永が途中で入ってきた。
徳永と百合枝のやりとりを聞いていた山下だったが、途中から百合枝の代わりに入ってきた。

徳永と山下がネタをやりはじめた。
途中で、徳永が話さなくなってしまった。

「さあ、今日は飲もう」

徳永は、事務所の前で緒方に話をした。

「いくらなんでも突然すぎるよ」
「・・・すいません。社長には明日、2人できちんと挨拶します」

「・・・次の相方決まってんの?」
「いや、まだ・・・」

「誰か候補いんの?」
「いや・・・すんません」

「・・・」
「僕、山下以外とコンビ組むつもりありません」

事務所に入る緒方、徳永も続いて入る。
徳永は、ソファーに黙って座っている。

緒方は徳永に声をかけた。
「飯でも食いにいくか、おごるよ」

緒方、西田、徳永、もう一人事務の女の子の4人で食事に来た。
酒を飲み始めた緒方をたしなめる西田。

「今日ぐらいいいんだよ。最後なんだから」
「最後!?」

「スパークス、解散することになった・・・」
「うそー!?」

「・・・すいません」
「えっ、ちょっと待って、なに、どういうこと!?」

「山下、結婚して田舎に帰ることになった」
「・・・解散って、それじゃピンでやるの?」

「ピンは向いてないんで・・・」
「それじゃどうすんのよ?」

「芸人やめるつもりだろ」
「・・・」

「うそでしょ!?」
「・・・」

「そうなんだろ?」
「・・・」

「なに言ってんのよ!今はちょっと調子悪いだけだよ。またすぐにテレビに出られるって」
「・・・」

「だって、ずっと今まで頑張ってきたじゃん・・・」
「・・・」

泣きだす西田に酒を注ぎ、「さあ、今日は飲もう」と緒方が言う。

徳永は、渡辺の店、吉祥寺「武蔵野珈琲店」にやってきた。

カウンターに一人の女性が来ていた。
彼女が帰ってから「誰ですか?」と聞くと、渡辺は「娘です」と答えた。
毎年、誕生日にだけ会うのだった。

「スパークスの一番のファンは、僕だから」

社長に挨拶にきた山下と徳永。
「もったいないねえ」と社長が言う。

「判断、早すぎない?」
「すいません社長、僕ら2人で納得して出した答えです。解散させてください」
「ほんますいません」

「素人の漫才大会にね、高校生が出てたんだよ。独りよがりなネタで、客はクスリとも笑わなかった。それでも本人たちはものすごく楽しそうで、僕には輝いて見えた。こいつらと一緒にいたら、きっとこっちも楽しい気持ちになれそうだなって思った。それでね、下手くそだったけど、スカウトした」
「・・・幸せもんすね、そいつら」

「10年前の君たちだよ。そういう思いで、10年前君たちをスカウトしたんだ」
「・・・すいませんでした、期待に応えられなくて・・・」

「いいから、ほら、座って」
「・・・」

「これだけは忘れないでくれよ。スパークスの一番のファンは、僕だから。ははっ」
「・・・」

「気が変わったら、いつでも言って。ねっねっ」
「・・・ありがとうございました」

徳永は、公園の木の下で、一人でネタをつぶやいていた。
途中で、泣けて泣けて仕方なかった・・・

「幸せになってな!」

徳永はあゆみのところに来ていた。
髪を黒に戻し、カットしてもらった。

「なんかなつかしいね。一緒にバイトしてた頃の徳永くん思いだす」
「いやー、昔はようただで切ってもらってたから・・・」

「でも銀髪になってからはさ、なんか手の届かないところに行っちゃったようだった」
「・・・」

「でも、黒くなってから、昔に戻ったみたい」
「・・・」

「徳永くんの髪やってあげるの、これが最後・・・」
「えっ・・・なんで?」

「私ロンドンに行くことになったの」
「ええっ!?えっ、仕事?」

「ううん、留学。しばらく向こうで勉強してこようかなって思って・・・」
「そうか・・・イギリス、すごいな。おめでとう!」

「ありがとう」
「ロンドンって、めっちゃ遠ない!?」

「あ、私こっちなんだ。じゃあ、またね、元気で」
「あ、あゆみちゃん!」

「ん?」
「幸せになってな!」

「・・・ありがとう。徳永くんもね。じゃあね」
「頑張って!」

叫びながら夜の街を走る徳永。

”そして、とうとう最後の日がやってきた。”

第九話(了)

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