杏主演 クロハ～機捜の女性捜査官 ネタバレあらすじ キャスト相関図

テレビ朝日系列で2015年2月22日夜9時から放送
「クロハ～機捜の女性捜査官」

ネットで「クロハ」と検索すると、“『カゲロウプロジェクト』のキャラクター、黒コノハのこと”と出てきますが、これは今回のドラマとは関係ありません。

クロハシリーズとは？

結城充考（ゆうきみつたか）さんによる日本の推理小説。

結城先生の作品の主要人物は、おおむねカタカナで書かれているんです。SF的な、近未来的な世界観が特徴です。
今回のドラマの原作となった『プラ・バロック』は、2008年に第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。
『プラ・バロック』は、もともとSF的な世界観を、現代に舞台を置き換えて書かれています。

杏さん演じるクロハという女刑事は、女性特有の「感情」が表に出るタイプではなく、悪く言えば「冷徹」、格好良く言えば「スタイリッシュ」
クロハというカタカナで表記するのは、人物をあまり目立たせたくないという作者の意図があるのではないかと思われますが、実際の人物像は違うのかも知れませんね。

父は刑事で、その父を憎んでいたというクロハ。そうでありながら、父と同じ刑事という仕事を選んだことに対する自己矛盾に悩み、ネットの世界に逃げ込んでいるクロハ。父娘の愛憎という中で生きてきたからこそ、感情を素直に出せず、しかし、感情を出せないからと言って「冷徹」などでは決してないクロハのキャラクターを、新婚で幸せいっぱいの杏さんがどう演じるのかが楽しみですね。

俳優は、自分のキャラとは全く違うキャラを演じることを求められる仕事です。オリジナルの自分に近いキャラであればどんなに楽でしょうか？

キャスト・相関図

クロハ（黒葉　佑）／杏
神奈川県警本部・機動捜査隊勤務。巡査部長。

加我晃太／池内博之
神奈川県警本部・刑事部主任。巡査部長。

黒葉　諒／小西真奈美
クロハの姉、精神科医。

キリ／中村倫也
クロハのネット仲間。

神崎　修／眞島秀和
神奈川県警本部・管理官。

佐藤　尚　福士誠治
神奈川県警・サイバー犯罪対策課・捜査員。

原　誠子／野村麻純
臨岸署・住民相談係。巡査。

雷雲／小林直己
クロハのネット仲間。

BJ／RED RICE
クロハのネット仲間、推理作家志望。

國枝正典／吉田鋼太郎
神奈川県警刑務部・監察官。

杉　泰男／段田安則
神奈川県警本部・自動車警邏隊。クロハの元上司。

タカハシ／中村トオル
謎の男

先日、田村正和さん主演の「復讐法廷」を見ました。田村さんと言えば、古くは「眠狂四郎」、大ヒットドラマの「古畑任三郎」など、クールな正義のイメージがありましたが、「復讐法廷」では、娘を殺した犯人を猟銃で撃ち殺す犯人役でした。

大学教授で、目の中に入れても痛くないぐらい溺愛していた娘を殺され、しかも犯人が無実となってしまい、その心労が原因で愛する妻さえも病気で亡くしてしまう。
生きる気力を失い、「死刑」になることを覚悟して犯人を猟銃で撃った、とても弱々しい父親を演じていらっしゃいました。田村さんでなければ演じることはできなかったと思います。

警察と言う「男社会」では蔑視されがちな女刑事ですが、抜群の射撃能力を持ち、自動車警邏隊から志願して機動捜査隊に移動してきたクロハ。
相当な覚悟を持っているのでしょう。

そんな彼女が発見した、冷凍コンテナに並んだ14体の遺体。単なる集団自殺なのかと思われた事件は思わぬ方向へ発展していく…。
精錬されたストーリーを楽しみながら、クロハという女性の生き方を見守っていくのも、このドラマの楽しみ方かも知れません。
（S.A.）