大丈夫と思う人ほど危険!今どきの犯罪手口を知る。
2017/07/10
大丈夫と思う人ほど危険 要注意!最新犯罪の手口
大丈夫と思っている人ほどダマされる!最新犯罪の手口
「自分はダマされない」とみなさん思っていますよね。
そういう人にこそ知っておいてもらいたいこと。
昨年、大阪で発生した事件。
1人暮らしのおばあちゃんの家にやってきたのは、13歳の中学生2人組。
実は、この2人が犯人!
ある一言で、難なくおばあちゃんの家に侵入。
現金9万円が盗まれてしまったのです。
中学生は、何と言って家に上がりこんだのでしょうか?
それは…。
「すみません、トイレ貸してもらえませんか?」
そう言って上がりこみ、別の1人がその隙に侵入!
おばあちゃんに隠れて室内を物色し、現金を盗みました。
「まさか中学生が」という心の隙を突いた驚きの手口。
★
続いて、ウエブサイトを見ていたら、いつの間にか会員登録され、高額な料金を請求されるワンクリック詐欺。
この犯罪も、今進化しています。
「えっ!?登録完了?こんなのひっかかんないよ」
ところが、いきなり数字が動きだしてカウントダウンが始まりました。
これに怯えて、ついダマされて振り込んでしまうのです。
今回教えてくれるのは、行列のできる法律相談所でおなじみの北村晴男弁護士(60歳)。
”大丈夫と思っている人ほどダマされる!最新犯罪の手口!
振り込め詐欺で戻ってきたお金は3%!?
中学生が高齢者を狙うとは、世も末ですね。
「詐欺師は成人男性」という思い込みが、《ダマされる第一歩》かも知れません。
例えば有名な「オレオレ詐欺」、最近はもう《引っ掛からない》と思っているかも知れませんが…。
「ワタシワタシ詐欺」が増えています。
これは、「オレオレ詐欺」の女性版で、例えば「孫娘」「自分の娘」「姪」からの電話がかかってきます。
どうしても、「オレオレ詐欺」は男からという固定観念がありますから、ダマされる可能性もあります。
「オレオレ詐欺」「ワタシワタシ詐欺」で実際にお金を取り戻せたケースは、去年で言うと3%だけでした。
これは捜査機関が一生懸命に捜査した結果なので、《簡単には取り戻せない》ということなのです。
定期購入トラブル
実際にあった犯罪の事例をもとにした例を紹介します。
川田さん(仮名・30歳)が健康食品の通販サイトを見ていると…。
「初回無料!試してみるか」
《初回は送料のみで無料》という誘い文句にひかれ購入することに。
しかし数日後、同じ商品が再び届きました。
しかも、代金8000円の請求書が同封されていました。
怒った川田さんは販売会社に電話。
「ちょっと、私頼んでないんだけど、どういうことよ!?」
「いえいえ、お客様は定期購入されていますので、解約できません」
「はあ!?ふざけんじゃないわよ!」
「そう言われましても…。きちんと書いてありましたよね?」
実は、あのサイトをスクロールすると、ずーっと先の方に「5回以上の購入が条件」と、小さく書かれていたのです。
スマホは画面が小さく、よくよく見ないと細かい文字を見落としやすいので注意が必要です。
この「定期購入トラブル」の相談件数は、4年間で10倍に急増していますので、みなさんくれぐれもお気をつけてください。
ついダマされる新手の犯罪
これまで、銀行のキャッシュカードや暗証番号をダマし取る手口と言えば…。
「〇〇銀行の者ですが、あなたの口座が不正利用されているようでして、今すぐ対処しますので、口座番号と暗証番号を教えてもらってもよろしいですか?」
という電話が多かったのですが…。
新しい手口では、詐欺師が《あるモノ》を送りつけます。
そうすることで、まったく疑われることなく、キャッシュカードと暗証番号をダマし取ることができるのです。
詐欺師がキャッシュカードをダマし取るために送りつけるものとは何でしょうか?
それは、「ニセモノの新しいカード」です。
例えば、セキュリティのレベルを上げましたと言って、本物そっくりのカードを送りつけてきます。
そして「古いカードを回収します。暗証番号も書いて送ってください」というわけです。
ポイントは、「本物そっくりのカード」で、しかも「自分の名前まで刻印されている」ので、見た目でまったく判断つきません。
しかも、レベルアップされてるっぽいカードが送られてきます。
これはなかなか信じやすいそうです。
銀行は、ほぼ間違いなく、古いカードを回収することはなく、「廃棄してください」と言います。
ましてや、「暗証番号を書いて送って」とは絶対に言いません。
詐欺師とは
北村先生が声を大にして言いたいこと…。
「詐欺師は、(詐欺を)やるかもしれない人は、絶対に詐欺師にはなれない」
「誰が見ても、こんな良い人一度も見たことがない、という人が詐欺師です」
裁判所からの書類を無視すると!?
都内に住む青木さん(仮名・35歳)。
日頃から防犯意識が高く、テレビや新聞などの情報にも敏感に暮らしていました。
そんな青木さんのもとに、ある日こんな封筒が…。
それは、裁判所からの、身に覚えのない「動画サイトの利用料を求める」訴訟の通知。
「さては、裁判所を名乗った新手の詐欺だな。こんな架空請求、身に覚えないし、無視するのが一番!」
そう思って、破り捨てました。
しかし1ヶ月後、再び裁判所から書類が届きました。
そこには、先日訴えられた裁判に負けたとの通知が!
「いやいや、これもニセモノだろ~」
しかし、なんとこれは本物の判決でした。
2週間以内に異議申し立てをしないと敗訴が確定します。
身に覚えのない架空請求でも、支払わなければならなくなるのです。
本物の裁判所の通知かどうか、自分で電話番号を調べて、裁判所に電話して確認してください。
「めんどくさいですけどね。ここは天国じゃないので、自分の力で守りましょう。自分の力で守れないときは、弁護士に相談しましょう」(by北村弁護士)
最も巧妙な手口の詐欺
とある企業で役員を務める鈴木さん(仮名・58歳)。
そんな彼のもとにある一通の手紙が…。
「専務、お手紙が届いております」
そこに書かれていたのは、わずか数行の文章。
しかし、鈴木さんは慌てて大金を振り込んでしまいました。
さて、手紙には一体、何と書かれていたのでしょうか?
そこには…。
「あなたの浮気写真を預かっています。30万円で買い取りませんか?」
上場会社の役員は、会社四季報や会社謄本に名前が載っています。
なので、役員全員にこの手紙を送りつけることは可能です。
例えば100人いたとして、そのうちの5人が30万円払えば150万円になります。
しかも、内容が内容だけに、払った人は絶対に捜査機関に訴えません。
(了)
[出典:2016年11月5日放送の「世界一受けたい授業」]
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