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本当は怖~い百人一首(世界一受けたい授業まとめ)

      2018/03/13

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本当は怖~い百人一首 2018年1月27日 世界一受けたい授業まとめ

百人一首に選ばれた人に多いのは「悲惨な目にあった人」

3月17日に公開されるシリーズ完結編の映画「ちはやふる―結び―」は、競技かるたを題材にしたものですが、そこで詠まれているのが「百人一首」です。
百人一首は、鎌倉時代の歌人・藤原定家(ていか)が、親戚に「ふすまを彩る装飾品が欲しい」と言われて自分の好きな100人の和歌を色紙に書いて贈ったものなのです。
歌を詠んだ人物は、源氏物語の作者・紫式部や、枕草子の作者・清少納言などの飛鳥時代から鎌倉時代の有名人。

実は、百人一首に選ばれた人は「悲惨な目にあった人」が多く、そのせいかドロドロとした怖~い感情が歌に込められているのです。
こうした和歌を現代風に意訳し、わかりやすく解説してくれるのは、百人一首を英訳して日本翻訳文化特別賞を受賞した東京大学非常勤講師・ピーター・J・マクミラン先生です。

百人一首 第77首…「崇徳院天皇」

崇徳院(すとくいん)天皇は、謀反の罪で都から追い出されました。
それが悔しくて舌を噛み切り、のちに怨霊になって関係者を呪い殺したと言われています。

ちょっと怖い性格の持ち主…「右近」

平安時代に鷹の調教師の娘として生まれ、皇后さまにお仕えした右近(うこん)は、今風に言えば「粘着女子」でした。
彼女は執着心が強く、過去の恋愛相手のことをいつまでも引きずる女性だったと言います。

右近は若い頃、イケメンエリートの藤原敦忠(ふじわらのあつただ)に口説かれました。
しかし、敦忠は有名なプレイボーイでした。

「神に誓って、君を愛し続けるよ」などと言いながら、「ごめ~ん、右近ちゃん。新しい彼女ができちゃった」とあっさり右近を捨て、他の女性と交際を始めた敦忠。
そんな元彼に対して、右近はこんな歌を送りました。

忘らるる 身をば思はず 誓ひてし(忘れられた私の事はいいが、愛してると誓った)
人の命の 惜しくもあるかな(命を失うと思うと、惜しいわね)

その後、元彼の敦忠は38歳という若さで亡くなったと伝えられていますが、それは右近の呪いだったのかも知れません。
当時は生霊やもののけの存在が信じられており、敦忠が死んだ理由も天罰だと噂されたのでしょう。

「右大将道綱母」

右大将道綱母(うだいしょうみちつなのはは)は、政界の実力者・藤原兼家(ふじわらのかねいえ)と結婚し、息子にも恵まれた美人で教養の高い女性でした。
しかしそんな彼女には、ある悩みがありました。
それは夫の浮気癖で、そんな浮気夫に送った歌がこちらです。

嘆きつつ 独りぬる夜の 明くるまは(悲しみながら、独り寝る夜が朝まで続く)
いかに久しき ものとかは知る(どれ程長いものか、わかりますか?)

実は道綱母には、浮気夫に対してこっそり21年間も行っていた復讐がありました。
それは、夫に対する恨みつらみを「日記に書き続けた」のです。
それはまさに、今流行の「だんなデス・ノート」。

右大将道綱母の歌には、激しく怒りの感情が表現されています。

「嘆きつつ」の「つつ」は、繰り返し嘆いていると強く訴えた言葉であり、「いかに久しき」の「いかに」は、どれ程長いものか!と怒りの程度を強調した言葉です。
しかし兼家は、家に帰ってきては懲りずにすぐ別の女性に向かいました。

彼女の著書「蜻蛉日記(かげろうにっき)」には、≪夫の手紙入れから他の女性に宛てた手紙が見つかった≫というエピソードが書かれています。
しかもその手紙の最後に「私は全部知っている」と、わざわざ書き足しました。
他にも「蜻蛉日記」には、召使いに旦那を尾行させたとも書いてあります。

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「小野小町」

絶世の美女として知られる小野小町(おののこまち)ですが、実は高慢な女性で、しかも悲惨な末路をたどったと言われています。
若い頃の小野小町は、自分の容姿を武器にして男性をもてあそぶという、ちょっと困った女性で、家柄の良い御曹司・深草少将(ふかくさのしょうしょう)に言い寄られた際には、あるおねだりをしたという伝説があります。

それは「100日間、毎日通い続けたら結婚してあげる!」というものだったのですが、二人の屋敷は8キロ近く離れていて、当時としては遠距離恋愛でした。
それでも彼は、遠い道のりをせっせと行き来し、結婚できる日を夢見ながら通いつめ、そしてとうとう99日目、無理が祟ったのか、道中で力尽きて死んでしまいました。
そんな良くない噂が残る小野小町が齢(よわい)を重ね、年老いて詠んだ歌がこちらです。

花の色は 移りにけりな いたづらに(花の色があっけなく、色あせてしまった)
我が身世にふる ながめせしまに(私が長い年月、物思いにふける間に)

絶世の美女も、寄る年波には勝てません。
最後は「人知れず野垂れ死にした」との言い伝えが残っています。

京都のお寺には、小野小町が朽ち果てる様子を描いた想像図が保管されています。
最初は白い肌をしていますが、徐々に体がふくらみ、肌が黒くなっていき、やがて皮膚が裂けると、オオカミや鳥が群がりはじめ、次第に白骨化していく様子が生生しく描かれています。

「儀同三司母(ぎどうさんしのはは)」

忘れじの 行く末までは 難(かた)ければ(「いつまでも忘れない」とあなたはおっしゃいますが 将来の事はわからないので)
今日(けふ)を限りの 命ともがな(幸せな今 死にたいわ)

「人の心は変わるかも知れないから、幸せなまま死にたい」という熱烈な愛の歌で、その後、その男性の正妻になり、3人の子どもに恵まれたと言います。
[出典:2018年1月27日放送の「世界一受けたい授業」]

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