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【感動実話】電気のない村で育った青年が大リーガーになるまでの物語

   

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感動の実話 貧しい若者と人生の成功者 運命を変えた出会い

 

JB・バーンスタイン(40歳)

2008年2月のこと。

インドで、あるオーディション番組が始まりました。

番組の目的は、未来のメジャーリーガーを発掘すること。

その賞金はなんと、100万ドル!!

壮大なプロジェクトに、インドの人々は熱狂しました。

番組の仕掛人は、スポーツ・エージェントのJB・バーンスタイン(40歳)。

プロのスター選手は、試合の他にも、イベントやCMに出演して、億単位のギャラを稼ぎます。

選手に代わってその契約を取りまとめるのが、彼の仕事でした。

JBは、ホームラン王のバリー・ボンズを始め、何人ものスターを顧客に抱えている、敏腕スポーツ・エージェントでした。

彼は豪邸に住み、何一つ不自由のない独身貴族でした。

結婚なんて、仕事の妨げにしかならないと彼は考えていたのです。

「1日24時間、ビジネスを拡大することしか考えていなかった。

そんな自分に、誇りを持っていました。」(JB・バーンスタイン)

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ミリオンダラー・アーム

彼にはさらなる野望が・・・

それは、これまでアメリカ・大リーグの選手を1人も輩出していないインドで、

才能を発掘し、メジャーリーガーに育てること・・・

成功すれば、名声と大金が手に入ります。

そこで思いついたのが、オーディション番組、ミリオンダラー・アームでした。

10球投げるうち、1球でも128km(80マイル)を超えれば、予選を通過。

その後、いくつかの条件をクリアすれば、最高で1億2000万円の賞金が与えられます。

夢の大金を目指し、挑戦者は3万人以上になりました。

そのほとんどが、野球など見たこともない素人・・・

ディネシュとリンク

その中で、2人だけ、予選を通過した若者がいました。

まるでフラミンゴのように立ち、投げたその球速は、134km(84マイル)!

次に投げた若者も、136km(85マイル)を記録。

この2人こそ、ディネシュ(18歳)とリンク(18歳)。

2人は、地方の体育大学に通う、槍投げの選手でした。

彼らは、共に貧しい村の出身で、家には電気もトイレもありませんでした。

結局、後日行なわれた最終選考では、2人とも条件をクリア出来ず、1億2000万円は夢に終わりました。

しかし、、最も良い成績のリンクには、10万ドル(当時約1000万円)が贈られました。

JBの次なる計画は、

この2人をアメリカに連れて行き、プロの適正試験を受けさせることでした。

もし、インド人初のメジャーリーガー誕生となれば、

名声だけでなく、懐には、巨万の富が転がり込んでくる・・・

JBは2人を強引に説得し、アメリカ行きを決意させました。

家族なんて仕事の邪魔

2人は、家族と離れ、アメリカ行きを決断しましたが、言葉も野球も全く分かりません。

そこでJBは、適性検査までの間、ディネシュとリンク、そして通訳を、自宅に住まわせることに。

ちょうどその頃、JBの家の隣には、ブレンダという女性が引っ越してきました。

豪邸に案内されたディネシュとリンク。

「家族はどこですか?」

2人は、家族の姿がないことを不思議に思いました。

「家族はいないよ。独身だからな。」

”家族なんて仕事の邪魔だ”というJBの考えは、

家族が助け合うことが当たり前の彼らにとって、信じられない考え方でした。

お前は何にも見てない

共同生活が始まり、食事など身の回りの世話は、全てJBがやりました。

「半年後に行なわれる適性検査に合格させる」・・・

その目的を叶えるための労力を、JBは惜しみませんでした。

2人には、超一流トレーナーの指導を受けさせました。

まずは、コントロールを安定させるため、投球ホームを修正することに着手。

英語もわからず、野球の基本的なルールさえ分からない2人は、必死に勉強を始めました。

1日24時間、野球浸けの日々。

それでも2人は、決して愚痴をこぼしませんでした。

彼らが練習をしている間、JBは、適性検査に一人でも多くのスカウトマンが集まる様に奔走。

しかし、練習に顔を出さないJBに、2人は不安な気持ちになっていました。

たとえJBがいなくても、2人は一生懸命練習に取り組みました。

しかし、祖国から遠く離れ、慣れないことばかりの2人、ストレスは相当なものでした。

そんな彼らを励ましたのは、隣人のブレンダでした。

「JB、もっと2人を見てやれよ。」(トレーナー)

「見てるさ、生活全部の面倒を見てる。」(JB)

「いや、違う。お前は何にも見てない。彼らの心に寄り添ってやれって言ってるんだ。」(トレーナー)

父親のような存在

そんなある日・・・

ディネシュが、ステーキナイフで指に怪我をしてしまったのです。

「何やってるんだ。適正検査まで時間がないんだぞ。」(JB)

ディネシュを怒るJB。

そんなJBに、ブレンダは一言言わずにはいられませんでした。

「慣れない環境の中で、2人はあきらめないで頑張っている。何故だかわかる?」

「金と名誉のためだろう。」

「違うわ」

「じゃあ何だ?」

「あなたのためよ。」

ブレンダが2人に、どうしてそこまでやるのかと尋ねたら、

”JBさんのためです。JBさんをがっかりさせたくない。”

「あなたにとって2人は、ビジネスの道具かも知れない。」

「でも、彼らにとってあなたは家族なの。」

「かけがえのない家族なの。」

家族と離れ、アメリカで暮らす2人にとって、JBは父親のような存在になっていたのです。

JBが練習を見に来ることで、2人は精神的に安定し、調子を上げていきました。

プロジェクトの成功を一番に考えていたJBにも、少しずつ変化が生まれてきました。

2人の成長する姿を見ることが、JB自身の喜びになっていったのです。

「91マイル(146km/h)、いいぞ!」(JB)

適正検査の日

2008年11月5日。

ついに、適正検査の日はやってきました。

インドからやって来た2人の実力を見るために、

全米から、30以上の名だたる球団のスカウトやマスコミが訪れました。

慣れないマウンドと、多くのテレビカメラで、2人は極度に緊張していました。

果たして・・・

ストライクが決まりません。

球速も130km代と最悪でした。(133km/h 83マイル)

集まって来たスカウトたちは、潮が引く様に去って行きました。

マスコミは、「社会的な実験だったが 全くの失敗」と書き立てました。

プロジェクト発足から1年、埋もれた才能を発掘し、

インド人初のメジャーリーガーを育てたいと思った男と、

その思いに応えたいと奮闘してきた若者たちの、

3人が描いた夢は、叶うことはありませんでした。

最高のピッチング

数日後、JBが話があると、2人を呼びました。

「人生において、2回もチャンスが巡ってくることは滅多にない。

今度は失敗するな!2週間後、もう一度適正検査を行うことが決まった。

これが最後だ。死ぬ気でやるんだ。お前たちなら出来る。

本当の実力をみせつけてやれ!」と言いました。

実は・・・

もう一度 適性検査を受けさせてもらえる様に、

JBがスカウトマンたちに頼み込んでいたのです。

「私には、妻も子どももいませんでした。2人は我が子同然でした。

彼らに、どれだけの実力があるかということを世界に見せつけるためなら、

できることは何でもやろうと思ったんです。」(JB・バーンスタイン)

そして、2度目の適性検査当日・・・

もう、誰もインドの若者に、期待している者はいませんでした。

「誰が何と言おうと、お前たちは僕の誇るべき息子だ。

結果は気にするな。思いきり楽しんでこい。」(JB)

最初にマウンドに立ったのは、ディネシュでした。

果たして・・・

時速144km!!(90マイル)、最高の投球でした。

ボールは次々と、キャッチャーミットのど真ん中に吸い込まれていきます。

92マイル・・・91マイル・・・91マイル・・・

次は、リンク。

91マイル・・・

リンクもまた、最高のピッチングをしました。

プロ契約

そして、適性検査から数日後・・・

JBの元に一本の電話が入りました。

それは、パイレーツのゼネラルマネージャーから・・・

そうです、2人揃って、パイレーツに入団が決まったのです!!

「今日、素晴らしいニュースが入った。

君たちは、ピッツバーグ・パイレーツとプロ契約を結んだ。

2人とも一緒に、春季トレーニングへの参加が決まった。」(JB)

契約金は、1万ドル(当時約100万円)。

決して多くはありませんが、

インドの若者が、野球を始めてたった半年で勝ち取った、見事な成果でした。

2人は寮に入るため、JBの家を出て行きました。

そしてJBは、再び半年前と変わらない、慌ただしい生活を始めました。

しかし、誰もいない自宅に帰ってくると・・・

今までに感じたことのない、喪失感を感じていました。

家族の大切さを教えてくれた

そんなある日のこと・・・

庭に、インド料理が用意されていました。

「ナマステ!」

「どうしたんだ?」

「今日は感謝祭ですよ。」

「これ、お前たちが作ったのか?」

「いいえ、彼女です。」

「一人で寂しい感謝祭を送るんじゃないかと思ってね。」(ブレンダ)

「感謝祭に何でインド料理なんだよ。」

なんと、感謝祭だからと、2人が遊びに来ていました。

そして、料理を作ったのは、隣人のブレンダだったのです。

食事を囲みながら、

「JBさんも早く結婚すればいい。」

「相手がいればな。」

「案外、近くに相手がいるんじゃないですか?」

顔を見合わせるJBとブレンダ。

「今結婚しなかったら、きっと一生出来ないよ。」

「人生において、2回もチャンスが巡ってくることは滅多にない。そうでしょ?」

2010年5月22日、実は、JBと隣人のブレンダが、めでたく結婚したのです!

「2人に出会う前の私は、幸せな人生を送っていると思っていました。

でも実際のところ、そうじゃありませんでした。

彼らが、私がそれまで忘れてしまっていた、家族の大切さを教えてくれたんです。

誰かと人生を共有することで、喜びも2倍になることを知ったんです。」(JB・バーンスタイン)

2人に出会ってから、仕事のやり方も確実に変わったといいます。

「以前は、クライアントは単なるビジネスの相手でした。

でも今は、相手の立場や気持ちを、第一に考えるようになりました。

自分が人として成長し、前より確実にいい仕事ができるようになった、

そう実感しています。」(JB・バーンスタイン)

結婚後間もなく、JBに娘(デルフィーヌちゃん)が生まれました。

子供なんて必要ないと言っていた彼が、今では娘を溺愛しているといいます。

「今は、家族をとても大事にし、何よりも私と娘を優先させてくれる優しい夫です。」(ブレンダ)

3人のその後

リンクは、2009年7月、リリーフ投手としてデビューを飾りました。

そして今も、パイレーツのマイナーリーグで、ピッチャーとして投げ続けています。

ディネシュは、2011年にインドに帰国。

休学していた大学に戻り、結婚しました。

現在は、インドでスカウトチームの手伝いをし、新たなスターの発掘に尽力しています。

3人の交流はもちろん、今も続いています。

[出典:2015年5月28日「奇跡体験!アンビリーバボー」]

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