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逮捕者まで出したナンパセミナーは詐欺師の「コンプレックス商法」だった

      2018/06/10

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ナンパの仕方を教える「ナンパセミナー」がありますが、結局は詐欺師の「コンプレックス商法」なんだとか。

逮捕者出たナンパセミナー 基本、詐欺師の掌で踊るシステム

5/15(火) 16:00配信

繁華街の路上などで異性に声をかけて誘う「ナンパ」という行為は、男性が女性に向けてなされるとき使用される。
軽薄だと嫌われることも多いやり方だが、あくまできっかけなので気にしない人も少なくない。
出会いを求める男性向けに、上手なナンパの方法を伝授するとうたうセミナーや塾まで存在する。
ライターの森鷹久氏が、ナンパセミナーをきっかけにした性犯罪の危険性と、多くのセミナーに見られる悪辣な手口についてレポートする。

* * *
 
ナンパセミナーで知り合った男二人が、女性に酒を飲ませて乱暴し逮捕された、という事件。
一般人にとっては何が何だかわからない、語感ばかりが面白おかしく報じられるばかりの、不可思議なニュースであった。
大手紙の警視庁担当記者が解説する。

「ナンパセミナーと呼ばれるサークルで知り合った男二人が、女性に酒などを飲ませて酩酊させた上、乱暴したとして逮捕されました。
犯行が、セミナーの主催者らが所有するマンションで行われ、その際に女性に無断で動画も撮影されていたのではないかという話もあることから、当局はセミナー自体にも違法性がなかったか、捜査を進めているといいます」(大手紙の警視庁担当記者)
 
男ら二人は、女性の口説き方や性交に至るまでの”テクニック”を指南するという「ナンパセミナー」に入会し、実際に街でナンパをしてみる「実地練習」や、女性心理などについて「座学」で学んでいた。
ナンパで知り合った女性とその友人ら四人で飲酒した後に、友人の女性が男らから暴行を受けたが、こうした「ナンパセミナー」の実態に詳しい雑誌記者は、セミナーそのものが「女性蔑視のおぞましいサークル」だと指摘する。

「ナンパの指南塾、といった類のものは、何十年も前からありました。
ネットが普及してからは、多くのナンパセミナーが立ち上がり、詐欺まがいの所もあれば、大真面目に”オンナの落とし方”を勉強する所もありましたが、共通しているのは”女性を性のはけ口”としか見ていない連中の集まりだ、ということ。
会員は互いに”今月は新規(女性)何人食った”などと自慢しあい、女性と自分のツーショット写真や、時には性交中に隠し撮った写真を見せびらかすのです」(雑誌記者)

また、別の風俗事情通は、こうした”セミナー”はそもそも、インチキやデタラメの上に成り立っていた、とも話す。

「ネット上のナンパセミナーのほとんどが、とある大手出会い系サイト傘下の会社や個人によって運営されていた時期がありました。
元々は”いかにして出会い系サイトで女と知り合い、モノにできるか”というテクニックの指南塾でしたが、出会い系はすでに素人のふりをしたプロの風俗嬢による”援助交際”の場となっていましたし、出会い系サイトの自作自演であった面は否定できない」(事情通)
 
要は、ナンパがうまくなりたいとセミナーの門戸をたたく男たちは、出会い系サイトが運営するセミナーに数万から十数万円の高額なカネを支払い、またまた有料の出会い系サイトに登録し、そこで出会ったプロの女性らにカネを支払い交際していた、ということ。
もちろん、きっかけはナンパでも、お互いを尊重したよい関係を築くカップルもいないことはない。
だが、そんな成功例は「ゼロではない」という程度の存在感だ。
 
また、かつてナンパセミナーに参加したことがあるという男性(37)は、新たに出会い系サイトが立ち上がるたびに新しい「ナンパセミナー」が立ち上がり、それぞれの出会い系サイトを使わせることで「数を競う」よう指導されていたことを思い返す。

「負け惜しみみたいですけど……途中からはいくらなんでも気づいてました。
でも、女性と知り合えるのは事実だし、なんかこう……謎の高揚感があるんですよね(笑)。
女を落とすぞー!みたいな……」
 
この男性は一つのセミナーに参加した後、同じく参加者から「こちらのセミナーのほうがすごい」などと誘い出され、その都度、有料の出会い系サイトに登録させられていた。
その総額がいくらか、すでに男性本人も覚えていないが、数十万などという生半可な額でないことだけは確かだ。
あまりにもくだらないが「ヤッた」「食った」と自慢していた男たちは、出会い系サイトの掌で踊っていたにすぎない。

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これらは「モテる」や「痩せる」などといったキーワードを用いた、いわゆる「コンプレックス」商法に他ならず、この手法はいつの時代も手を変え品を変え「他人を陥れてやろう」と企む人々が、コンプレックスを持った人々から搾取する、という 関係性の上で成立する。
傍から見ればバカバカしくとも、当人にとっては喫緊の課題であり、是非とも解消したい「コンプレックス」の問題を、甘言に塗れた詐欺師の一挙手一投足の中にその答えを見つけようとする。

「その後、出会い系サイトがサクラだらけ、セミナーもインチキなのではないか?ということが知れ渡り、一部のセミナーを残してみんなつぶれた。
ほとんどの男性たちは”騙された”と憤り、また騙された恥ずかしさから退会した。
今回、逮捕された男らが所属していたのは、業界でも二番目か三番目に大きいセミナーで、新規に若い男性や独身の男らがネットを通じて集められている。
 
非常にシステマチックに運営されていて、ナンパの達人たちが”成功”する姿を見た男性会員らは達人を師と仰ぎカネを払う。
一回のセミナーで数万円を支払うくらいですから、その心酔っぷりは新興宗教を思わせる。
口を開けばオンナ、セックスと呪文のように唱え、とにかく”打つ(性交する)”ことしか考えていない、偏執ぶりが目につく団体です」(事情通)
 
このような”異常者”の集まりだったからだろうか、セミナー参加者らは事あるごとに問題を起こし、中には女性に訴えられるなどして刑事訴訟に発展するような事件を起こす連中もいた。
その一件一件は個別の「事件」としてしか取り上げられずにいたが、今回は、ナンパセミナーが引き起こした数多の事件のうちの一つなのだという。

「ヤッた人数そのものが勲章になる、というような出来の悪い思春期の高校生のようなことを成人になってもやっている異常なサークルという他ありません。
女性が眠っていようが、酒やドラッグで昏睡していようが、とにかくヤレればよいという思想がまかり通っており、ほぼ強姦としか言えないような卑劣で悪質な手法が、テクニックとして体系化されている。
非常に強いコンプレックスを抱いていたからこそ、その解消がなされたと勘違いする連中同士でお互いをたたえあっているわけですから、犯罪まがいの行為をしても咎めるものが誰もおらず、行為を誇らしげに公言するような連中でしたからね。

セミナー主催者は”違法性はない”と言っているようですが、女性蔑視も甚だしく、合法性や社会通念上に認められるという自信があるのなら”顔出し”で自らの正当性を訴えてはどうかと思う。
覆面をかぶっていなければ存在できないようなセミナーは、一刻も早くつぶれるべきなのです」(事情通)
 
またぞろ「ナンパについていった女性にも問題がある」などと指摘する声が聞こえてきそうだが、自分の身内や友人らが同様の被害にあったとして、それでもなお被害者の「落ち度」を指摘できるなら、それこそ女性をモノとしてしか見ていない、ナンパセミナーの鬼畜たちと同じ考え方をしていると気づくべきだ。
相手の同意がない性行為は、その人の人権をないがしろにする問題行動であり犯罪である。
たとえプロが相手だとしても同じことだ。
被害者に落ち度があるなどという考えは、入り込む隙間もないはずと心得ておくべきだろう。

[出典:逮捕者出たナンパセミナー 基本、詐欺師の掌で踊るシステム(NEWSポストセブン)(Yahoo!ニュース > https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180515-00000015-pseven-soci ]

うまい話はないと言いますが、詐欺師に騙されないように気をつけないといけません。
騙されて事件まで起こしてしまっては、人生が一転してしまいますから。

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