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痴漢冤罪に気をつけろ!! by ねほりんぱほりん

      2017/08/04

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NHK教育「ねほりんぱほりん」《痴漢えん罪経験者》

この番組は、聞きたくても聞きづらい話を、山里亮太とYOUがモグラの人形に扮して、顔出しNGの訳ありゲストがブタに扮してトークを繰り広げる番組です。

当初は「ねほりんはほりん」でしたが、他局の番組で同じ名前のものがあったため、「ねほりんぱほりん」に変わりました。

ねほりんぱぽりん
ねぽりんはほりん
ねぽりんぱぽりん

痴漢えん罪経験者

偶然居合わせた男女の身体が、否応なしに密着してしまう空間、満員電車。
そこには、卑劣極まりない欲望の影が潜んでいる。
「めっちゃニヤニヤしながら、私の太ももにずっとひざを押し付けてくるんです」
「パンツの中のお尻まで触ってきた」
己の欲望にまみれたゲスな犯罪者、痴漢。
年間約3000人以上が検挙、および逮捕されている。
しかし、その裏でとんでもない悲劇が!
「この人、痴漢です!」
「ええーっ!?」
もし、ある日突然、痴漢に間違われてしまったら!?
崩壊する人生、泥沼の裁判、そして家族は?

本日のゲストは「痴漢えん罪経験者」のキヨシさん(仮名)。
えん罪…無実なのに、犯罪者として疑われたり罰せられたりすること】

キヨシさんは、大手メーカー勤務の53歳・会社員。
16年前に、朝の通勤電車で痴漢の疑いをかけられ、冤罪の被害に遭ってしまった。

痴漢に間違われたキヨシさん

山里「そのときは、どういう形で事件が起きたわけですか?」
キヨシ「まあ、12月5日だったんで…」
YOU「忘れもしないってやつだよね~」

キヨシ「すごく冷えた日で、早足で駅の方に向かったと。いつもより1本早い電車に乗っちゃったんですよ」
山里「そこがまた、運命の分かれ道というかね」
YOU「要するに、混んでるラッシュの」

キヨシ「まあ、ちょっと肩が当たるぐらい。で、乗り換えのためにホームに降りて、階段の前に来た頃に、いきなりダウンジャケットの袖が何かに引っ掛かったと。後ろを見たら、女の子がつまんでたんです。『ええっ!?』とか思って。そしたらいきなりその女の子が、私の肩をがっつり持って大声で『こいつ痴漢!』って…」

山里「ええーっ!わ、ちょっと、その子、どんな子だったんですか?」
キヨシ「髪の毛長くてぼさぼさで、背が低い女の子だったんですよ」

山里「それは、可愛いとか?」
キヨシ「いやいや!あの、どちらかと言うと…」
YOU「違う方?」
キヨシ「ええ」
山里「なんでこんな子に…いや、してないけど」

キヨシ「そのあと、駅員が『ここじゃあ何なんで、駅事務所行きましょうか』と。こっちも、そんな風にいきなり言われたから、『このやろう!』って思ってるわけですよ」
YOU「やってねえし」

キヨシ「でも、そこでそうは言えないから、他の所に行って思いっきり言ってやろうと思って、ついて行ったんですよ」
山里「なるほどなるほど。どうせ身に覚えのないことだし。しっかりと、むしろ怒ってやろうと」
YOU「むしろ大人っぽい行動ですよね」

キヨシ「まあそうですね」
YOU「で、行って…」

キヨシ「そしたら、駅員が奥に入って、警察に電話したんですよ」
YOU「そこ、確認ないんだ、もう」

キヨシ「もう何もなくて」
YOU「そこおかしいっすね」

痴漢の疑いをかけられたキヨシさんは、問答無用に駅の事務室から交番へ行くことに。
そして、この日から3ヶ月間、帰れないことになった。

チャックじゃなくてボタンなのに

キヨシ「警官が、いきなり血相を変えて、『お前!ズボンのチャック降ろしてキンタマ握らしたんだってな!』」
YOU「えっ!?うそ…」

キヨシ「ほんとに。びっくりして」
山里「そんな事してないわけでしょ、もちろん」
キヨシ「してないです、もちろん」
YOU「でもそれだったら、私が警察だったら、キンタマの指紋とったりとか…」
山里「そうですよね」
YOU「そういう話ですよね?」

キヨシ「まあそういう話ですね。で、チャック降ろしてって言ったもんだから、チャックって、自分のズボンはボタンだったんです」
YOU「あっ、出た!いいね、うん」

キヨシ「だから、『でも、俺違うし。ほら、見てくださいよ』って言って、ボタン見せたんですよ。そして、『そういうことは、後で署の方に行って言いなさいよ』と言われて」
山里「いやあ、おかしな話だよ。おかしいなと思いながらも、交番からじゃあ、次は警察署に行くことになるんですか?」

キヨシ「そうですね。警官が3人と、自分とパトカーに乗り込んで。みんな見てるから『俺って、痴漢と思われてるの?』というような」
YOU「そうだよね」
キヨシ「そっから不安になり始めて…」

痴漢に間違われたらどうすればいいの?

もし痴漢の疑いで捕まってしまったら、いったいどうすればいいのか、痴漢えん罪事件に詳しい弁護士に聞いてみた。

《ユウキ弁護士(仮名)》
それは非常に、ある意味お答えが難しいんですね。
例えば、別の客が「この人じゃありません」と、本物の痴漢を差し出してくるとかですね。
そういう事でもない限りは、その場で潔白を証明するのは、極めて困難だと思います。

弁護士としては申し上げにくい面がありますけども、女性から言われた時に、「私は違います!」と言って、その場を立ち去る。
ただ、その時に手を振り払ったり、抵抗したことが、後で暴行罪や傷害罪に発展しかねないこともありますので、その場を去りましょうというのは、難しいことです。

一番良いのは、間違えられないように注意を怠らない、油断しないことなんですよね。
だから、痴漢というのはよく「女性の敵」と言いますが、そうではない「男女の敵」なんです。

警察署での取り調べ

山里「取り調べ室も結構厳しいんでしょ?」
キヨシ「そうですね」
山里「すごいって聞きますもんね」

キヨシ「まあ、6畳くらいの部屋に入って、薄暗いんですよ。待ってると、刑事が入ってきて、その刑事っていうのが、でかいサングラスをして、でっかいマスクしてるんですよ。花粉症でもないのに」
山里「ええっ!?なんで隠す必要があるんですか?」

キヨシ「まあ、昔のテレビドラマの見過ぎなんでしょうね」
YOU「嫌だー、私爆笑しちゃうかも、そんなの出てきたら」
山里「本当ですよね、コントかなあと思っちゃいますよね」

キヨシ「こっちをビビらせる目的がありありの恰好をして、薄暗い部屋でいきなり、白熱灯のライトをカチッとつけて、A4くらいの四角くて堅いバインダーで思いっきり机を叩いて、『お前がやったんだろう!』って言ってくるんですよ」

YOU「うそでしょう!?」
キヨシ「いや、本当ですから。で、その、ボタンとチャックの話があったから、『何言ってんだろう』って感じで最初はいたんです。1時間もすればすぐ帰れるかなと思っていたんですけど」
山里「だって、やってないと言ってるわけでしょ!?」
キヨシ「ええ」
山里「そしたら向こうはどうするんですか?」

キヨシ「最初に『痴漢はみんな最初はやっていないと言うんだ。女が言ってるんだから間違いがないんだよ!』という風に」
YOU「でもそれ、まったく公平ではないでしょ!?」

キヨシ「やってないって言っても、まったく聞いてくれなくて、『電車の中でお前いったい、どこの車両に乗っていたんだ!?』って聞かれて、『どこの車両って、いや、覚えてないです』てなことを言ったら、『覚えてないっていうのは、女の子を物色して車両を変えていたからだろ!』という風に言われて」

YOU「それはひどいなあ」
山里「それは本当に腹立ちますけど、本当の痴漢を野放しにする可能性も出ちゃうから、難しいですよね」
キヨシ「まあそうですね。まあ、自白を迫るんで」
山里「他にどんなこと言われるんですか?」

キヨシ「会社員かって言われて、『会社でストレスが溜まってるんだろう』とか言われて」
YOU「お前がなっ!って」
キヨシ「住所が書いてあるから、『これは持ち家か?』って言われて『持ち家です』、それでローンがあるって知ったときに、その刑事は扉を開けて他の刑事に向かって『おーい、こいつローンがあるんだってよ!』って」
YOU「どこ署?」
山里「すごい、精神的に追いつめていこうとしてる…」

キヨシ「まあ、そうなんでしょうね。最初は調書をいきなり『私は痴漢をやりました』って書き始めるんですよ」
山里「ええっ!?言ってないのに?」

キヨシ「言ってないです。『電車内で陰部を降ろし…』とか書くんですよ。で、『やってないって言ってるだろう!』って言って、無理やりそれを丸めて捨てさせて、ということをずっとやって」
YOU「ええっ!?」
山里「いや、何が怖いって、警察って基本的には市民を守る仕事じゃないですか。なのにこれって、無実の人を犯罪者にしちゃう可能性があるってことですよね?」
YOU「そんでそんでそんで、何時間も経っていくわけでしょ?」

キヨシ「で、調書書き終わって、そしたらいきなり刑事が入ってきて、『手出せ!』って手錠かけられて、腰縄つけたり…」

無実でも犯人にされてしまうの?

本人は無実でも、ひとたび痴漢の疑いをかけられてしまったら、そのまま犯人とみなされてしまうのか?
10年以上前に痴漢えん罪の被害にあったケンタさんの場合は…。
《ケンタさん(仮名・54歳)通勤電車で女子高生に痴漢の疑いをかけられ逮捕された》
取調室に入ったとたんに、刑事に「お前、パンツの中まで手いれてたんだってな」って言われて。

「そんなことやってないですよ」って言ったんですけど、「それでホントのとこはどうなんだよ?」「どうなんだよ?」「どうなんだよ?」「俺は忙しくて、お前なんかにかまってる暇ないんだよ!」って言われて。

こっちが何を言っても犯人扱いだったんで、説明しながら涙出てきちゃって、「何で信用してくれないんだろう」って。
「お前、今日帰れねえぞ」って言われて、そのまま留置場連れて行かれたんで「うわー」っと思って。

留置場のみんなが、鉄格子越しにこっちを見てるんですね。
「不法滞在者の外国人」「中国人と詐欺をやった人」「連続強姦をやった人」です。
「何やったの?」って質問されて、結局信じてくれたのは、中にいた犯罪者たちだけですね。
食欲は全然なくて、ずっと下痢で、布団に入れば涙が出てくるし。
最終的には、「死んじゃったら楽になるのかな」とか。

出られると思ったら「起訴」された

YOU「ご家族いらっしゃったの?」
キヨシ「カミさんと男の子2人」
YOU「小っちゃかった?」

キヨシ「ええ。小学校1年生と4歳、保育園に通ってたんです」
山里「で、いつ奥さんと直接話すことができたんですか?」
キヨシ「それから1週間後ぐらいですかね」
YOU「ウソでしょ!?1週間そこにいるの?留置場にずっと?」

キヨシ「ええ。まあ、家内は3か月間毎日、1時間かけて来て、汚れ物とか全部持って帰って」
YOU「って来てくれて、通って、信じて…」
キヨシ「で、女性が言ってることはあまりにもおかしな内容だったから、弁護士は『これは起訴されないだろう』と言ってて、家内は25日のクリスマスの用意をしてて」
山里「即、釈放されるから」

キヨシ「ええ」
YOU「お祝いも兼ねて、ハッピークリスマス」
山里「しようと思ってたら?」

キヨシ「思ってたらまあ、『起訴!』っていう風に、吐き捨てるように言われて」
山里「うわー!!」
YOU「マジかぁ」

キヨシ「保釈されてもう出れると思ってたときの衝撃って、本当にね、バットで頭を殴られたような衝撃で、目の前が白みましたよ。それでガクッてなってるところをそのまま連れていかれて、腰縄と手錠かけられて」

起訴されると、裁判で有罪になる確率は99.8%以上!
中でも痴漢の場合は、「していない」ことを証明することが難しいため、無罪を勝ち取ることは不可能に近い。
まさに、絶望的な状況になった。

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会社を辞めろと…

キヨシ「会社が、自分のことを信じて待ってると言ってたんですけど、それは起訴されないと思ってたからそうであって、起訴されちゃったからその後、待ってくれていると言ったはずの上司と、人事の人間がいきなり来たんです、接見室に。『今すぐ会社を辞めろ、辞めるなら退職金を払ってやる』と」
YOU「自分で辞表出せと」

キヨシ「裁判にかけられちゃったら、会社の名前も出ちゃうかも知れないから」
山里「なるほど。裁判始まる前に辞めてほしかったんですね、向こうは。まあでも、会社ってことを考えたら仕方ないんでしょうね」
YOU「そうだよなあ」

キヨシ「私的には、住宅ローンが35年あったんで。それのまだ1年目だったんです。34年残ってた。まあそれ、しょうがないから、退職金をもらうために、自己都合で会社を辞めたと」
山里「子どもたちにはどういう風に言ってたんですか、そのときは?」

キヨシ「会社で遠くに働きに行ってるって、家内の方から」
YOU「そりゃそうだよね」
キヨシ「父親がどうしてるかを子どもに伝えるために、毎日子どもに向かって、留置場から手紙を書いていたんですよ」

子どもに送った手紙

《キヨシさんが送った92日間分の手紙》
今、お布団の中ですか。
もうそろそろ、電気を消して寝るのかな。
よく家族で、水族館に行きましたね。
数えきれないくらいに何度も行きましたね。
そのときを思い出してごらん。
真っ暗な中にお魚がいて、きれいな水の中を楽しそうに泳いでいます。
クラゲや、タコ、カニなんかもいましたね。
思い出せるかな?
また今度、お父さんが帰ったら行きたいね、水族館。
また、お手紙書きます。

昨日はよく眠れましたか?
お母さんにくっついて寝たのですか?
あったかそうだね。
早く仲間に入りたいな。
お外は寒いけど、お布団の中はあったかいね。
枕はちゃんとしてますか?
毛布もちゃんとかけてますか?
いつもより早く眠れば、明日の朝は元気に起きれるよ。
おやすみ。
また手紙書きます。

山里「これYOUさん、これ書いてるときの気持ちですよ。辛かったでしょう?こんなに楽しかった良い思い出を書くときって」

キヨシ「そうなんですよ。もう、子どもと会えないと完全に絶望している状況だったから。当時の、捕まる前の楽しかったことを思い出すのが辛くて。もしどっかで歯車が違ってたら、こうはならなかったって余計に思っちゃうんで、辛かったですね」

山里「これから裁判って、お金がかかるわけでしょ?」
キヨシ「そうなんですよ」

キヨシさんを待ち受けていたのは、2年にもわたる泥沼の裁判
かかった費用は600万円。
だが、当時の貯金は約400万円。

さらにこの先、家のローンや子どもの養育費を払わなければならない。
勝ち目のない裁判に費やされる時間と金は、日に日にキヨシさんと奥さんを追いつめ、夫婦共々精神状態は限界に近付いていた。

裁判中の気持ちは?

キヨシ「普通は、快晴だと気持ちが良いじゃないですか?気持ちが晴れるような。でも、逮捕から3か月後に保釈された後って、それが苦痛なんですよ」
山里「えっ!?」

キヨシ「周りの人が幸せそうになってて、自分だけが不幸のどん底の気持ちが増幅されて、すごく苦痛だったんですよね」
山里「何もこう、心が救われることないじゃないですか」

キヨシ「ずっと、うつが続いて、「死にたい」っていうことを思い始めて…」
YOU「何てことなの!私はやっぱり、女だから、嫁の気持ちたるや…」

キヨシ「家内が、休みの日になかなか起きてこなくて。ベッドの上で一人泣いてたんですよ。で『どうしたの?』って聞いたら、『もう死にたい』って」
YOU「奥様が?」

キヨシ「ええ。で、子ども2人いるから、長男を連れてきて、『だったら死のう』って言ったのかな」
YOU「ええっ!?」

キヨシ「自分のひざの上に乗っけて首を絞めかけた時に、家内が「やめて!」って入ってきて、で、長男はむせて…」
山里「うわー。そこまで追い詰められて、ちょっと判断もね。鈍ってるというか、わかんなくなりますよね、どうしても」

キヨシ「で、まあ、そこが本当の底って言うんですかね、気持ちの一番底で、この子たちを犯罪者の子どもにしていいのかという、そこがあったから、自分的には前向きじゃないけれど」
YOU「子どものため?だから裁判に立ち向かおうって、逆に」

キヨシ「ていう風な思いに、だんだん気持ちが変わって」
山里「そしてついに勝ち取るわけですよね?」

キヨシ「そうですね、同じ12月5日に、無罪判決が出たんですよ」
(2年間で18回にも及ぶ裁判の末、無罪判決を勝ち取る。友人や支援者が、再現VTRの作成や4万人もの署名を集めるなど協力してくれた)

無罪になったときの気持ちは?

キヨシ「皆さん、無罪になったらすごく嬉しいと、普通は思う…」
YOU「だって、『無罪!』ってなって、『フエ―ッ!!』って」

キヨシ「あれは、弁護士が『フエ―ッ!!』ってなってるだけなんですよ」
山里「えっ!?」
YOU「そうなの?」

キヨシ「私はちっとも、嬉しいっていう感情じゃないんです」
山里「もともとやってなくて、じゃあ、この2年間は何だったんだよじゃあ、ですもんね」

キヨシ「それもまだマシです」
山里「えっ!?」
キヨシ「だって、2年前に戻ってるわけじゃないから。何にもなかったことにはならないんですよ」

無罪になったとはいえ、失ったものはあまりに大きい。

えん罪経験者の中には、取り調べの状況に耐えきれず、やったことにして示談金数十万円を支払い、会社に知られることなく釈放されるケースも少なくない。

しかしキヨシさんは、諦めずに戦い続けたため、仕事や金、そして家族との時間など、多くの大切なことが犠牲になった。
同じく無罪を勝ち取ったケンタさん。
判決後の気持ちはいったいどんなものだったのか?

《ケンタさん(仮名・54歳)2年半の裁判を経て無罪判決が確定した》
楽にはならなかったですね。
やってもないことで2年半もかかって、ようやく「やってない」って信用してもらえたってだけですからね。
とにかく女性が怖くて、一人で電車乗ってると過呼吸になっちゃうんです。

夜道歩いてて反対側から女性が歩いてくると、またすれ違いざまになんかされるんじゃないかとか、事件に巻き込まれるんじゃないかとか…。
(もし同じことが起きたら?)「やりました」って言っちゃうかもしれないですね。
もう二度と、こんな目に遭うのは嫌ですね。

社会復帰はどうしたの?

山里「社会復帰とかどうしていったんですか?」
(キヨシさんは判決直後、退職した会社に復職をとりつけた)

キヨシ「やっぱり会社に戻りたいっていう風に自分が思ったときに、家内としては、そんな会社に戻るなって。ただね、自分としては何とか家庭を立て直さなくてはならないという思いしかなくて。金を何とかしなきゃいけないという焦りがあったから」
YOU「なるほど」

キヨシ「それまで、モノをなんか作るっていうことが好きだから、その仕事をしてたんですけど、それまでの向上心ではなくて、普通に仕事をしてお金をもらうという発想に変わったということです」
山里「そうなってくると、生き甲斐とか楽しみとか見つかりました、そのあと何か?」

キヨシ「生き甲斐とかまあ、子どもの成長とかなんでしょうけれど」
山里「そうだよなあ」
キヨシ「子どもにはだけど、首を絞めた以上ね、ある意味、償った方がいいんじゃないかという思いも、ちょっとあったりして…」

お父さんのことを恨んでる?

今回、スタジオに長男・タツヤさん(大学院2年生・仮名)が来ていた。
山里「好青年!」
YOU「しかもちょっとイケメン」
山里「当時のこと、タツヤさん覚えてます?」

タツヤ「鮮明には覚えてないんですけど、まあ漠然と、家が大変だったなあとは覚えていて、嫌な時期だったなあって、なんとなくは覚えてるけど、弟と『最近、なんかケンカ多くない?』みたいな話はしてたので、そこで大変だから少し大人しくしてようみたいな。なるべく子どものケンカは避けて…」

キヨシ「そうだったんだ…」
山里「一番お父さんがいてほしいとき、お父さんいなかったんでしょ。なんか寂しくなかったですか?」

タツヤ「その2年間は、父とどっかに行ったりとか、遊んだ記憶はなかったので、寂しいなあという記憶はありましたけど、ただそれをあまり、僕たちに感じさせないようにしてた母がいたので、心配かけないようにしようとはしてました」

YOU「いやー、結婚したーい!」
山里「急に求婚しないでください!」
YOU「お父さんにも聞いてもらったほうがいいかなと思って、ごめんなさい」

山里「首を絞められたことって覚えてたりするんですか?」
タツヤ「弟と一緒にゲームかなんかで遊んでたときに、寝室に呼ばれて『ここ座れ』って言われて、座ってそういう感じになったんですけど…。気づいたら母親が目の前で泣いていて、『やめて!』っていうようなやりとりがあって」
YOU「ちょっと怖かった?」
タツヤ「まあ、恐怖はありましたけど、本気じゃないだろうというのは。あまり手に力も入ってなかったですし。ただ、雰囲気とか、行為に及んでいる事実に対してビックリして」
(キヨシさんは「死にたい」という奥さんを正気に戻そうとして、首を絞めるフリをしていた)

山里「お父さんのことを恨んだりして…」
タツヤ「それは、さすがに一度もないですね。ずっと、尊敬の対象でしかなくて」

山里「お父さんがそうやって戦っているときも、絶対うちのお父さんがやるわけないと…」
タツヤ「そうですね、やるわけないと思ってましたし、やってないことを証明するのは難しいとわかっていたので、やってないことを『やってない』と言い続けた父は立派だったなと思います。そして、父を支えた母も同時に素晴らしいなと思います」
YOU「なんてこった。良かったですよねえ」

これからの人生、夢や目標は?

山里「キヨシさん、これからの人生の夢・目標、何かございますか?」
キヨシ「裁判中はね、こんなひどい事もあるもんだという思いもあって、同じようにえん罪になっている人のお手伝いを今までもしてきたんですけど、もちろんこれからも、そういうことをやっていきたいというのはありますね」

山里「タツヤくんはどうですか?」
タツヤ「僕は、父と一緒に仕事がしたいというのがあって、今まで、自分たちを育てるために、かなり悔しい思いをしながら仕事を続けてくれてるっていうのを感じているので、何か一緒に仕事をして、人生のやりがいを見つけさせてあげれたらいいなとは思うんですけど」

YOU「あれ?ちょっとおかしいな。ウチの息子、育てていただいてもよろしいですか?」
山里「YOUさんのお子さんも立派に育ってます」

山里「タツヤさんは、いま進路とかどうなってるの?」
タツヤ「無事、内定先が決まりました」
山里「キヨシさん、どうですか、聞いて?」

キヨシ「内定が決まってからは、すごく嬉しいですよ」
山里「そっかあ」
YOU「あとはお嫁さんね」
山里「もう彼女はいるんじゃないの?」
タツヤ「彼女はそうですね…」
YOU「いる…。会ったことある?」

キヨシ「いや、まだ」
YOU「そしたらもう、すぐお孫さんですよ。楽しいことばっかりです」
山里「もう、こっからは楽しいことばっかりです」
キヨシ「そうですね。子どもと充分楽しめなかったから、孫は楽しみで…」

YOU「このお手紙、ねえ、これ読んだ全部?」
タツヤ「はい、読んでましたね」

YOU「ヤバいね、これ。タツヤくんの結婚式で読むとヤバいよ」
山里「これは大人になって読むと泣かない?」
タツヤ「最近はあらためて読んでないですけど」
YOU「ちょっと待って、結婚式まで読まないで!」

(了)

[出典:2016年12月7日放送「ねほりんぱほりん」]

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