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ほんとにあったイイ話~『おばあさんのしんぶん』少年とおばあさんの感動物語

      2019/05/19

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おばあさんのお葬式で知らされた感動の真実

今、実話をもとにしたある絵本が注目を集めています。

それは「おばあさんのしんぶん」

[ 松本春野 ]

戦後間もない島根県を舞台に、新聞配達を通じておばあさんとの絆を深めていく少年の物語です。

そのお話の主人公は、岩國哲人さん(80)。

1947年、岩國さんが小学5年生のとき父親を亡くし、母と幼い兄弟を支えるため新聞配達を始めました。

岩國さんは野球の記事を見たくて、幼稚園の頃から父親の新聞を読んでいました。

しかし、新聞を取る余裕がなくなり、読めなくなってしまいました。

どうしても新聞が読みたかった岩國さん、その思いを 配達先のある老夫婦が叶えます。

新聞配達後、老夫婦は縁側で 新聞を読ませてくれました。

2年後、おじいさんが亡くなった後も、おばあさんは新聞を取り続け、岩國さんを縁側に招きつづけました。

しかし、それから3年、おばあさんも亡くなってしまいます。

葬儀に参列すると、岩國さんは驚きの事実を聞くこととなったのです。

「哲人、お前知っとったか?」

思いもよらぬ真実に、岩國さんはその場に泣き崩れました。

38

「哲人、お前知っとったか? おばあちゃんな、字が読めんかったんだ」

実は、家が貧しく学校に通えなかったおばあさんは、読み書きができませんでした。

当然、新聞を読めるわけもなかったのです。

岩國さん「ふと気が付いたのは、読んだ跡がない。私が配達したままのキチンとした状態だった。『おばあさんはな、お前(岩國さん)が来るのが楽しみで、新聞取っておられたんだよ』と。私は、泣けて泣けてね。おばあさんは『てっちゃん、勉強して偉い子になれよ』って 私をそうやって励ましてくれた」

家の事情で満足に勉強ができなかったおばあさんは、同じ境遇の岩國さんに姿を重ね、『新聞を読めば勉強になるはず、自分のようにはならないでほしい』その思いから、新聞を取り続けていたのです。

岩國さんはその後 猛勉強し、東京大学に進学。

1989年には、おばあさんとの思い出の場所 島根県に戻り、出雲市長を務めあげました。

岩國さん「おばあさんの新聞のおかげで僕は勉強できたし。私は日本一幸せな子どもの一人だと思って、誇りにしていましたね」

 

[出典:2016年7月12日優しい人なら解ける クイズやさしいね]

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