朝ドラ「おしん」第28話

おしんが朝早くから飯炊きをしていると、大奥様・くにがやってきました。誰に言われて飯炊きをしているかと聞かれ、自分が勝手にやっている事、飯炊きぐらいしないと米5俵もらって申し訳ないからと。

おしんが初めての奉公ではない事、学校にも行ってない事をくには知りました。あまり無理して体を壊さないようにと言われ、おしんは「奉公人てのは病気もできねえんだな」と呟きます。

朝食時、加代が学校に行きたくないと言い出します。どうしてかと聞かれ、男の子にいじめられるからだと。奥様・みのが「お母様が先生様話してやるから」と言うと、大奥様・くにが「構うな」と。お前たちが甘やかすからいけないんだと清太郎とみのに言います。

おしんを例にとって、小作の子どもは学校にも行けずに奉公していると言い聞かせます。食べたくなければ飯も食うなと言われた加代は、飯を早くと言って食べて「おウメはついてこなくて良い」と一人で学校に行きました。

外で子守りをしていたおしんは、寒くなってきたから家の中で子守りをしろと言われます。決して座敷に入ってはいけないときくに言われますが、おしんは好奇心で部屋を覗いていきます。

加代の部屋に入ると、初めて見る本がありました。小夜が泣き出し、部屋を出て奥様・みのに小夜を預けます。

少しお前も休めと言われたおしんは、加代の部屋に戻りました。本を読んでいるとみのに呼ばれたので「ちょっとの間、貸してけろ」と呟いて本を着物に入れました。

みのから「お菓子だ。お前と加代の分しかねえからここで食べれ」と言われます。「私はお前の母親代わりのつもりでいるからの」と。

おしんが外に座って加代の本を読んでいると、加代が学校から帰ってきました。部屋に入った加代が「俺の本がねえ」とみのに言います。清太郎が東京で買ってきた大事な本でした。

「おしんだ。おしんが盗ったんだ」と言っておしんの元にいくと、「こらえてけらっしゃい、すぐ返すつもりで……」とおしんが言います。

「やっぱりおしんだった。黙って人のモノを持っていくのは盗人だぞ」と加代。「俺盗んだんじゃねえ。ちょっとの間、借りるつもりで」「借りるつもりなら、黙って持っていくことはねえだろ」（加代の言う通り）

みのも、どうして一言言わなかったのかと言います。きくは「あれほど座敷さは入ってはだめって言ったでねえか」と。（きくの言う通り）

盗んだのではなく借りたと言い張るおしんですが、そんな言い訳は通用しません。きくからもみそこなったぞと言われてしまいます。

清太郎とみのはくににおしんを実家に帰そうと言います。米5俵は返してもらわなくても良いからと。盗み以上の事が起きたら大変だからと。くには困り顔で、おしんを呼べと言います。