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「思春期の男の子はすぐ溶ける氷のような存在」息子が自殺した母の言葉

      2018/03/21

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思春期の子どもたちが自殺する話を聞くたびに辛くなります。
先生の指導がきっかけで自殺してしまうこともあり、なかなか難しい問題です。
「指導死」、生きる力が空っぽに

「指導死」、生きる力が空っぽに 第5景・教育(1―1)2018年1月28日 午前7時20分

担任、副担任の厳しい指導叱責にさらされ続けた生徒は、周囲の理解、協力が得られないとの孤立感、絶望感を深め、ついに自死するに至った-。
昨年3月14日、福井県池田町立池田中の当時2年生だった男子生徒が校舎から飛び降り自殺した問題で、調査報告書をまとめた第三者委員会はこう結論づけた。

生徒指導をきっかけにした子どもの自殺は「指導死」と呼ばれる。
 
「指導死」親の会共同代表の大貫隆志さん(61)=東京都=は18年前、中学2年生の次男陵平さん(当時13歳)を自宅マンションからの飛び降り自殺で失った。
学校で友達からもらったお菓子を食べたことで、他の生徒と一緒に12人の教師から厳しい指導を受けた末だった。
 
「コップいっぱいに“生きる力”という水がたまっている。それが『お前はだめだ』と言われるたびに減る。最後の一滴まで絞られ空っぽになってしまい、『生きている価値がないんだ』と感じてしまう」。

大貫さんは指導死に至るまでの子どもたちの心の揺れをこう例え、池田中のケースは「典型的だ」と話す。
  
■  ■  ■
 
2002年3月23日未明、進学校の兵庫県立伊丹高1年生、西尾健司さん(当時16歳)は、自宅近くのマンション屋上から身を投げた。
校内のトイレで喫煙が見つかり、校長室で5人の教師から「特別指導」を受けてから9時間後のことだった。

母の前で厳しく叱責

「君は親も教師も裏切った。人を裏切ることが一番悪いことや」
「1年に2度も処分を受けるなんてわが校始まって以来の不祥事」
 
同席を求められた母裕美さん(59)の前で、直立不動の健司さんを校長や学年主任らは厳しく叱責した。
前年12月に続き2度目の特別指導。

無期家庭謹慎を言い渡された。
裕美さんが涙ぐむと、健司さんのすすり泣きが聞こえた。
 
前年12月の特別指導は期末試験での出来事だった。
級友に答案を見せたことがカンニングと認定され、8教科が0点。
7日間の家庭謹慎を受け、3学期が終わるまで反省日記を提出することが課された。
 
健司さんは仲の良かった弟に冷たく当たったり、物思いにふけったりするようなことが多くなっていったという。

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1月の終わりごろから家でたばこを吸うようになった。
学校で喫煙が見つかった直後の反省文には「ストレスがたまっていて、吸ったら、それが少し和らぐかと思った」と書き、その後、命を絶った。
 
裕美さんは、自分の涙が息子を苦しめたのではと悔いる一方で、「軍隊のような高圧的な指導」は間違っていると話す。
「子どもなんて、周りが勝手にしている期待を、裏切って裏切って成長していくもの」だと思うからだ。
  
■  ■  ■
 
教育評論家の武田さち子さんの調べでは、平成に入ってから昨年10月までの29年間で、指導死は73件(9件は未遂)起きている。
73件目が池田中の事件だという。
 
池田中や大貫さん、西尾さんのケースをはじめ、指導をきっかけに命を絶つのは圧倒的に男子が多い。

生きる死ぬは紙一重

「思春期の男の子って、すぐ溶ける氷のような存在。普通ではあり得ない。死を選ぶっていうのは。でも、『なぜ』に対する答えはない。生きる死ぬは紙一重やから」
 
西尾裕美さんはこう話し、両の手で氷を優しく包み込むしぐさをみせ、「子どもたちは大切な氷」という気持ちで教師は接してほしいと涙を浮かべた。
  
×  ×  ×
 
教育県を自認する福井県で起きた「指導死」は、全国に衝撃を与えた。
学校や子どもたちの現状を探る。

[出典:「指導死」、生きる力が空っぽに 第5景・教育(1―1)(福井新聞ONLINE > http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/287125 ]

大切な息子を失ったお母さんの悲しみが伝わってきて、胸が締めつけられるようです。
学校の先生が適切な指導をできる環境を整えることが大切かなと思いました。

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