【永田町劇場】「総理になれない家系」河野太郎氏は総理になれるのか?
2018/09/04
「POST安倍」……次の総理は誰なのか?
数人の総理・総裁候補がいる中、麻生副総理が擁立しようとしているのが「河野太郎外相」だと言う…
河野太郎政権誕生の現実味 小泉純一郎は「大化けするかも…」
河野太郎政権誕生の現実味 小泉純一郎は「大化けするかも…」1/16(火) 7:00配信
「安倍3選は確実」と見られている9月の自民党総裁選が、にわかに風雲急を告げている。
「次の総裁選で必ず河野太郎を立ててやる」
麻生太郎・副総理がそんな不穏な言葉を口にしたのは半年ほど前だったという。
安倍晋三首相が内閣改造(昨年8月)で麻生派の大臣枠を減らし、自民党3役からも外したときだ。
首相にすれば、モリカケ疑惑で支持率が急落する隙を突くように麻生氏が派閥合併路線に乗りだし、麻生派を党内第2派閥に急成長させたことへの牽制だったが、麻生氏はこの仕打ちに沸騰した。「旧谷垣グループから麻生派に入会した有力議員を大臣で処遇するつもりだった麻生さんは総理に面子を潰され、怒りの形相だった」(同派議員)
逆にこの人事で大きな影響力を見せつけたのが麻生氏と対立関係にある菅義偉官房長官だった。
菅氏は「政治の師」である故・梶山静六氏の長男・弘志氏、秘書として長年仕えた故・小此木彦三郎氏の三男・八郎氏の2人を入閣させ、大臣ポスト争奪戦で麻生氏を出しぬいた。
だが、実は、それは安倍政権から足抜けする布石だったという見方がある。「菅さんはあの時点で安倍総理の総裁3選は難しいとみていた。そうなると総裁選後に官房長官も交代する可能性が高い。だから前回の改造が官邸で力を振るえる最後の人事と判断して恩人の息子たちを大臣に押し込んだ」(菅氏に近い議員)
当時、トロイカ体制は終焉を迎えかけていたのだ。
ところが、大逆転が起きる。安倍首相が昨年10月の解散総選挙という起死回生の大博打に勝利して求心力を回復し、総裁3選の道を切り開いたからだ。
しかし、いったん崩れた3人の信頼関係は元には戻らない。「安倍首相は総裁選後、政権の総仕上げに向けて麻生―菅のトロイカから骨格を根本的に組み替え、新しい体制をつくるつもりだ。中枢から外されることが見えている2人にすれば、生き残るには手を組んで総裁選で総理に挑まざるを得ない情勢になってきた」(同前)
その“切り札”に浮上したのが河野カードだ。
◆大化けするかもしれない
〈岸破聖太郎〉──ポスト安倍の総理・総裁候補である岸田文雄氏、石破茂氏、野田聖子氏、河野太郎氏の4人の名前を合成してそう呼ばれる。
その中で唯一、安倍首相を相手の総裁選で大番狂わせを起こす可能性を秘めているのが河野氏だ。「太郎が総裁選に出馬したら、かつての小泉のような(*)国民的人気を呼ぶかも知れない」
【*2001年の自民党総裁選で、勝ち目がないと言われていた小泉純一郎氏は「自民党をぶっ壊す」と言って国民的人気を呼んだ。その流れに乗った地方の党員、国会議員が雪崩を打ったように小泉氏を支持。大本命と言われていた橋本龍太郎氏を破って総裁となった】
ある自民党長老はそう語り、比較された小泉純一郎・元首相も首相経験者の会合で、「あの男は大化けするかもしれない」と漏らした。
河野氏は永田町で「総理になれない家系」といわれる河野家の三代目。
祖父の一郎氏は池田勇人・元首相のライバルだったがついに首相になれず、父の洋平・元衆院議長も「総理になれなかった自民党総裁」だ。太郎氏も若手議員時代には党の方針に逆らって国会の採決で何度も造反、「自民党の異端児」と呼ばれた。
そのため出世は遅く、当選7回で内閣府の行政改革相に就任(2015年)したのが初入閣だったが、外相になると評価は一変する。
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就任前は「河野談話」で知られる父と同じ親中、親韓派と見られていた。
だが、日中外相会談で王毅外相に「大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」と注文をつけ、慰安婦問題で韓国の文在寅大統領が日韓合意では解決できないと表明すると「断じて受け入れることはできない」と反論するなど中韓に毅然とした対応をとった。
外相を4年務めた前任の岸田氏の“リベラル外交路線”が目立たなかったのに対し、就任半年で「河野外交」を強く印象付けたのだ。◆進次郎とも馬が合う
麻生氏は洋平氏から派閥を引き継いだことから、太郎氏は麻生派の「正統なプリンス」でもある。
菅氏との関係も良好だ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が語る。「菅さんは、行革相時代の仕事ぶりで『河野太郎はできる』と高く評価し、総理に外相起用を推挙した。菅さんがポスト安倍でキングメーカーになることを考えていることはほぼ間違いなく、今年の総裁選で麻生氏と組んで河野カードを切るかもしれない」
政治ジャーナリスト・藤本順一氏は河野政権誕生のシナリオをこう予測する。「ポスト安倍に向けて岸田派、石破派、それに額賀派が三派連合を組む動きがある。
そうなると安倍政権の屋台骨を支えてきた麻生氏と菅氏は政局の主導権を奪われかねないから、確執はあっても手を組まざるを得なくなる。
共通の総裁候補は河野氏しかいない。
そうなるとキーマンは小泉進次郎氏。
同じ神奈川県選出議員として河野氏の支援に回る可能性がある。2人はともにアメリカに留学しており、旧態依然とした永田町の論理とは一線を画す政治スタイルは共通していて、馬が合うようです。
もし菅氏、麻生氏に加えて進次郎氏まで河野支援に回れば、河野政権誕生が現実味を帯びてきます」“異端児”が吹かせる風は、秋の巨大台風となるか。
※週刊ポスト2018年1月26日号
[出典:河野太郎政権誕生の現実味 小泉純一郎は「大化けするかも…」(NEWSポストセブン)(Yahoo!ニュース > https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180116-00000008-pseven-soci&p=1 ]
「総理になれない家系」と言われている河野太郎外相。
父や祖父の無念を晴らし、総理になることができるのか。
永田町劇場の開幕が待ち遠しい。
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