★古今亭志ん生(五代目)淀五郎

古今亭志ん生(五代目)

あらすじ

忠臣蔵の判官役が急病になり、名題に成り立ての弟子、沢村淀五郎が指名された。
初日は殿中騒動の三段目まで何とかこなし、いよいよ切腹の四段目に入った。由良之助を待ちかねた判官が切腹をしたところで、花道に名人、市川團蔵演じる由良之助の姿。そのまま、つつつーっと中央により「御前!」と感激の場面だが「ひどい判官だね、これじゃ芝居にならねぇ」と團蔵が動かない。
淀五郎がどこが悪いか團蔵に聞いたところ、切腹が悪い、本当に腹を切れと叱られる。
二日目も動かないので、開き直った淀五郎は、明日は本当に腹を切って死んでやると決心して、中村仲蔵に暇乞いの挨拶に行った。
尋常じゃない様子を感じた仲蔵は、訳を聞いて芝居の心得を伝授した。
三日目に生まれ変わったような意気を見せる淀五郎に團蔵は感心して、つつつーっと判官の元に近づいた。由良之助が来たのを見て、淀五郎は本心から「おお、待ちかねた」

※『落語400文字ストーリー』より引用
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