別題:幾代餅の由来
『紺屋高尾』という噺と筋はまったく同じ。
日本橋の搗米屋六右衛門のところで働く職人の清蔵という若者。
吉原の花魁幾代太夫の錦絵に一目惚れして恋煩いをする。
金を貯めれば幾代太夫も会ってくれるはずだといって1年間清蔵は一生懸命働き13両貯める。
1年後、清蔵は親方に幾代太夫に会いに行くと言うが、親方は約束を忘れていて困った末吉原通の医師に同行を依頼。
清蔵は幾代太夫に会えるが、職人という身分でなく醤油問屋の若旦那として座敷に上がる。
翌朝、清蔵は花魁に、今度はいつ会ってくれる?と聞かれる。
清蔵は、1年後の今日だという。
花魁は、醤油問屋の若旦那がなぜ?と疑問を抱くと、清蔵は自分の本当の姿を明かす。
花魁は、本当の姿を知り清蔵に50両を持たせる。
花魁は1年後清蔵のお店を訪ね、ふたりは一緒になる。
ふたりでお店を持ち、幾代餅という餅を売り子供が3人できたという花魁幾代太夫のお話。
コメント