仕掛人・藤枝梅安㊀㊁ 主演:豊川悦司 キャスト・あらすじ・人物相関図
2023年2月3日、4月7日連続公開
仕掛人・藤枝梅安(ふじえだばいあん)を演じる豊川悦司さん、今年の3月18日には61歳を迎えるんですね。
劇中では坊主頭ですが、相変わらず格好良くて憧れます。
梅安の相棒を務める彦次郎役の片岡愛之助さん、「警視庁アウトサイダー」では副総監役できりっとしていますが着物姿もよく似合います。
梅安は人の命を救う「鍼医」ですが、人を殺める「仕掛人」にもなります。
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」
そんな名言がありましたが、人を殺めていいのは殺められる覚悟のある奴だけなのかも知れません。
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みどころ
時代劇、新時代。
「仕掛人・藤枝梅安」は、「鬼平犯科帳」「剣客商売」とともに時代小説の大家・池波正太郎の三大シリーズとして、長く愛されている作品です。
その最大の魅力は、主人公の梅安が、人の命を救う「鍼医」と人を殺める「仕掛人」、ふたつの顔を持つ人物であるということです。
人は悪いことをしながら、一方では善いこともする矛盾した存在である。これは池波先生が作品の中に描き続けたテーマです。
わたしたちは2011年より、池波先生原作の「鬼平外伝」シリーズなど20作品を超えるオリジナル時代劇の製作を続けてきました。
いくつかの作品がギャラクシー賞奨励賞や海外のテレビ賞の受賞など高評価をいただく中で、これからは時代劇を「守る」姿勢から、世界に良質な作品を届ける「攻め」の気持ちで進んでいこう。そう考えたときに、“鍼という独自の技を使うアサシン”謂わばダークヒーローとして海外からも注目される「仕掛人・藤枝梅安」の新作を作りたいと強く思い、映像化プロジェクトを立ち上げました。
幸い、わたしたちの企画、志に多くの賛同をいただき、これ以上ない素晴らしいキャスト、スタッフの参加が実現しました。
脚本は大河ドラマ「風林火山」、大河ファンタジー「精霊の守り人」の大森寿美男さん、監督は「忠臣蔵1/47」「雨の首ふり坂」の河毛俊作さん。
主役の梅安には、大柄で原作のイメージに近く、人間の陰と陽を絶妙なバランスで表現できる豊川悦司さんしかいないとオファーしたところ、こどものころから作品の大ファンということで快諾いただきました。
豊川さんは、医師としての姿も丁寧に描くために本格的な鍼の指導を受け、殺しの場面とともに新たな梅安の顔を見せています。
片岡愛之助さん演じる相棒の彦次郎とのバディ感、菅野美穂さん扮するおもんと梅安の心模様とともに、一作目の天海祐希さん、柳葉敏郎さん、二作目の佐藤浩市さん、椎名桔平さん、豪華ゲストが演じるくせ者たちと梅安が、どう関わるのか。
本当の悪は誰なのか。命のやりとりをする緊迫感、闇にうごめく人間たち、江戸ノアールの世界が見事に表現されました。
2023年は、池波正太郎先生生誕100年という記念の年です。
わたしたちは「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを、池波先生の世界観や時代劇の伝統をリスペクトしながら「時代劇、新時代。」の代表作、メイド・イン・ジャパンのエンターテイメント作品として、自信をもって国内外、幅広い世代にアピールしていきます。
日本映画放送
宮川朋之 エグゼクティブ・プロデューサー
(出典:映画「仕掛人・藤枝梅安」公式サイト https://baian-movie.com/)
ストーリー
【第一作】
品川台町の藤枝梅安(豊川悦司)にはふたつの顔があった。腕の良い鍼医者の 表の顔と、“蔓(つる)”と呼ばれる裏稼業の元締から金をもらって、生かしておいては為にならない奴らを 闇に葬る冷酷な“仕掛人”の裏の顔だ。
ある晩、仕掛の後、仕掛人でもある楊枝作りの職人・彦次郎(片岡愛之助)の家に泊った梅安は、帰り道、浪人・石川友五郎(早乙女太一)が刺客を斬り捨てる場面を目撃する。刺客が死んだことを確かめ、医者が出る幕ではないと悠然と立ち去る梅安を、浪人はにらみつけていた。その後、梅安は蔓である羽沢の嘉兵衛(柳葉敏郎)から料理屋・万七の内儀おみの(天海祐希)の仕掛を依頼される。三年前、万七の前の女房おしずを仕掛けたのは他ならぬ梅安だった。
梅安は、万七の女中おもん(菅野美穂)と深い仲になり、店の内情を聞き出す。おもんの話では、おしずの死後、おみのが内儀になってから、古参の奉公人たちが次々と去り、店の評判は落ちているのに儲けだけはあるという。おみのは店に見栄えのいい娘を女中として雇い入れ、客をとらせているのだった。
おしず殺しの依頼人はおみのなのか…殺しの起り(依頼人)の身元を探るのは、仕掛人の掟に反すると知りながら、梅安は三年前のいきさつを知りたいと思い始めた。そして、初めておみのの顔を見た梅安は息を吞む。それは梅安に暗い身の上を思い出させる対面だった…。
【第二作】
京では、無頼の浪人集団が町家で暴れまわっていた。金や酒、女を強奪し、逆らう者は容赦なく斬り捨てる。その中心にいるのが井坂惣市(椎名桔平)という男だった。
そのころ、藤枝梅安(豊川悦司)は幼いころ自分を拾って、鍼医にしてくれた恩人・津山悦堂(小林薫)の墓参りをするため、相棒の彦次郎(片岡愛之助)とともに京に向かっていた。その道中で、彦次郎はある男の顔を見て「あの野郎、生かしてはおけねえ」とつぶやく。男は、彦次郎の妻と子を死に追いやった憎い仇だった。初めて明かされる彦次郎の生い立ち。 だが、男はきちんとした身なりの武士であり、非道を働くような人柄には見えないことから、梅安は本当にこの男が仇なのか違和感を覚える。同じ旅籠に泊り、身元を探ると、男は 松平甲斐守の家臣・峯山又十郎(椎名桔平・二役)とわかる。悦堂の墓前で、悦堂を亡き父の恩人だと感謝する又十郎と会話した梅安は、この男が仇ではないと確信する。
だが、峯山には不審な動きもあった。その夜、上方の顔役で殺しの依頼を仲介する元締“蔓”でもある白子屋菊右衛門(石橋蓮司)と久しぶりに再会した梅安は、いきなり井坂の仕掛を頼まれる。一方、店ですれ違いざま、梅安の顔を見て、目を見張る浪人がいた。男の名は井上半十郎(佐藤浩市)。井上と梅安も切り離せない憎悪の鎖でつながれていたのだ。新春の祭りで華やぐ京の町で、彦次郎と仇、梅安と井上、暗い因縁の決着をつけるべき時が来た。
(出典:映画「仕掛人・藤枝梅安」公式サイト https://baian-movie.com/#storyArea)
キャスト・登場人物相関図
藤枝梅安:豊川悦司
主人公。普段は腕のいい鍼医者として暮らしているが、凄腕の仕掛人という裏の顔を持つ。坊主頭に、六尺(180cm)ほどの大男で両目はドングリのように小さく、額は大きく張り出し無骨な印象がある。その仕掛料(報酬)は高額で、最低でも50~70両の大金が支払われる。場合により、20両ほどで引き受けたこともあり、作中最高額は300両。テレビの必殺シリーズのように僅かな金で殺しを請け負うこともなければ、殺しの依頼も理不尽に死に追いやられたことへの恨みによるものに限らない。
針師(鍼灸医)であるため、やはり殺しにも針を使うことが多いが、短刀、毒薬なども使うことがある。殺しの際に使用する針は治療用のものよりも太く、長さは三寸余(約10センチ)である。
明和元年に駿河の藤枝宿の桶職人の長男(幼名は初出・梅吉だったが、後に庄太と記述された)として生まれたが父が病死したのち、母親が幼い妹だけを連れ、流れ者の男と出奔してしまった。妹とは後に殺しの標的として再会し、自分の手で始末することになった。その際、前述のとおり、それ以降の女殺しは気がすすまなくなるのだが、その理由は妹の事件の絡みで以前に料亭の女将を仕掛けた後味がよくなかったためである。その後、旅籠で下働きをしていたところを、針医者の津山悦堂(つやまえつどう)に拾われ、京都で鍼医者としての手ほどきを受けることになる。悦堂が後に亡くなったとき、梅安は25歳となっていたが既に悦堂の代わりに鍼がうてるほどになっていた。しかし、近くに住む剣術道場主の妻と不倫関係になり、夫にばれた際の妻のついた嘘を許すことが出来ず(梅安に無理矢理に手込めにされたと主張した)、初めて人を殺害。後に京都を出奔したことが仕掛人となるきっかけであった。(寛政11年で35歳)。住所は江戸・品川台町の雉子の宮の近く。
劇画版では殺人稼業と、人間性・善性との狭間で苦悩する姿が強調され、妹を手にかけたトラウマに苦しみ続けたり、そのために悪党に出くわすと衝動的に殺してしまったりする。そうした自分自身への救済として、鍼医者としてはことさら篤志家としてふるまい、おもんの亡夫との間の息子、芳太郎を直弟子として親身に育成している。
彦次郎:片岡愛之助
梅安の親友兼相棒。年齢は初登場時42歳。浅草で房楊枝作り職人として暮らしており、その品質も良いことから町の評判もあるのだが、裏の顔は吹き矢を得意とする仕掛人で、その世界では梅安と共に名を知られている。下総・松戸の貧乏な農家に生まれた彼は家を飛び出て放浪の後、馬込の万福寺で寺男となり、その寺の世話で妻・おひろを得、娘をもうけた。しかし無頼浪人に妻を犯され、そのことが元で妻は娘を道連れに自殺することになる。このことが仕掛人稼業に足を踏み入れる遠因となっている。梅安の協力を得て妻子の仇を倒した後は、梅安に絶対の信頼を寄せ、彼のサポートを務めることが多くなった。
掟に反した「蔓」の田中屋久兵衛を梅安と図って暗殺するなど、時として行動は大胆である。梅安と共に白子屋を敵に回した件で浅草の自宅を失い、以降は品川台町の梅安宅で暮らしている。もともとは短編「梅雨の湯豆腐」の主人公。年齢、幼時のエピソードをはじめ、豆腐好きなところなど様々な設定が重なるが、短編のほうは急ぎ働きの盗賊だった過去、結末で迎える悲劇など相違点も多い。
おもん:菅野美穂
料亭「井筒」で働く35歳(初登場時)の女中。夫に死なれてからは一人息子を大工の父に預け、井筒で働いている。梅安の情事相手で梅安も心を許し、大事に思っているがその裏稼業のため自宅も教えないほど一線を引いた付き合いを続けていた。「井筒」主人が隠居した後は女主人となるもその際、梅安はおもんと別れる決心をし、前・井筒主人に手切れ金を渡した(作者急逝のため、その後は書かれていない)。
おせき:高畑淳子
梅安の身の回りの世話をしている近所の百姓の女房。健啖な老婆で、生活面では梅安も頭が上がらない。
津山悦堂:小林薫
梅安の師。
与助:小野了
浅草橋場の料亭「井筒」主人。
【※第一作のみ出演】
石川友五郎:早乙女太一
羽沢の嘉兵衛:柳葉敏郎
おみの:天海祐希
お千絵:井上小百合
嶋田大学:板尾創路
伊藤彦八郎:石丸謙二郎
お香:中村ゆり
善四郎:田山涼成
善達和尚:若林豪
【※第二作のみ出演】
佐々木八蔵:一ノ瀬颯
峯山又十郎、井坂惣市:椎名桔平
井上半十郎:佐藤浩市
おるい:篠原ゆき子
白子屋菊右衛門:石橋蓮司
村木勝蔵:金井勇太
お芳:小林綾子
お崎:高橋ひとみ
(出典:映画「仕掛人・藤枝梅安」公式サイト https://baian-movie.com/#storyArea)
(出典:仕掛人・藤枝梅安 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E6%8E%9B%E4%BA%BA%E3%83%BB%E8%97%A4%E6%9E%9D%E6%A2%85%E5%AE%89)
(出典:仕掛人・藤枝梅安の登場人物 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E6%8E%9B%E4%BA%BA%E3%83%BB%E8%97%A4%E6%9E%9D%E6%A2%85%E5%AE%89%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9)
映画「仕掛人・藤枝梅安」 概要
スタッフ
監督:河毛俊作
脚本:大森寿美男
音楽:川井憲次
エグゼクティブ・プロデューサー:宮川朋之
プロデューサー:吉條英希、田倉拓紀、高橋剣
アソシエイトプロデューサー:菅谷和紀
協力プロデューサー:芦田淳也
撮影:南野保彦
美術:吉澤祥子
照明:奥田祥平
録音:松本昇和
VFXシニアスーパーバイザー:尾上克郎
VFXプロデューサー:結城崇史
衣装デザイン:宮本まさ江
装飾:三木雅彦
殺陣:清家三彦
料理監修:野崎洋光、吉田忠康
製作プロダクション:東映京都撮影所
予告編制作:樋口真嗣、Throne Inc.
配給:イオンエンターテイメント
作品データ
映時間 134分(第1作) 119分(第2作)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
(出典:仕掛人・藤枝梅安 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E6%8E%9B%E4%BA%BA%E3%83%BB%E8%97%A4%E6%9E%9D%E6%A2%85%E5%AE%89)
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