元麻薬取締官が教える!薬物汚染の恐るべき実態!
元プロ野球選手・清原和博容疑者の逮捕で、深刻さがあらためて浮き彫りになった薬物汚染。
「薬物なんて私には関係のない話だ」と思っているあなた!
実は、あなたのすぐそばまで、魔の手は及んでいるかも知れません。
薬物使用の低年齢化も進み、今年だけですでに、高校生3人、中学生2人が、覚せい剤や大麻の所持で逮捕!
さらに2015年11月、小学6年生までが、「兄の部屋にあった大麻を吸った」と自白し摘発。
色々な方法で日本に密輸される薬物。
昨年7月には、台湾から日本に輸入されようとしていたある人気食材から、大量の覚せい剤が見つかる事件が発生しました。
その食材とは、いったい何だと思いますか?
正解は、「マグロ」。
冷凍マグロ53体から、計138kg、推定末端価格にして14億円相当が発見されたのです。
そんな麻薬最前線で闘ってきたのが、元厚生労働省・麻薬取締官(通称・マトリ)、高濱良次先生(68歳)。
元麻薬取締官が教える、薬物汚染の恐るべき実態!
どうして「シャブ」?
高濱先生は、高校生時代に観たアメリカのテレビドラマ「アンタッチャブル」の刑事が、悪に屈しないで格好良かったことから、麻薬取締官になったそうです。
よく、「シャブ」と言われますが、どうして「シャブ」と言われるのでしょうか?
高濱先生によれば、「シャブ」は日本だけの呼び名で、諸説ありますが、「一度やったら骨の髄までシャブられる」と、そこから派生したそうです。
相手が武器を持っている場合もありますので、厚生労働省の国家公務員である麻薬取締官は、薬物犯罪に関しては、警察と同じ権限で拳銃を持ちます。
驚きの密輸方法
2012年、福岡県博多港で、オランダから輸入されたある巨大なものに、約110kg、末端価格90億円相当の覚せい剤が隠されていました。
正解は、「ロードローラー」、中が空洞になっていて、隠し場所にうってつけです。
このように、世界中で新しい密輸の手口が考えられています。
ブラジルでは、大量の麻薬が驚きの場所に!
国際空港で摘発されたのは、挙動不審な男。
警察官が男を連行し、病院でX線撮影をすると、胃や腸の中に、大量のカプセルがぎっしりと詰まっていました。
なんと、薬物入りのカプセルを72個も飲みこんでいました。
取り出したカプセルから、全部で830g、末端価格1600万円相当のコカインが押収されました。
大部分は、飲みこんだものを、便と一緒に下から出します。
また、ひもをつけて、ソーセージみたいにして、それを奥歯にくくりつけて引っ張り出す場合もあります。
飲みこんで満腹状態のため、飛行機では、「飲めない」「食べれない」となり、フライトアテンダントがおかしいと気づき、税関職員に通報したりします。
中には、破裂するケースもあり、急性中毒になって、場合によっては死に至ります。
他にも、靴底の中に隠す、スノードームの中に溶かして持ち込む、ラー油の瓶に液状にして赤く着色し、持ち込むなど。
さらには、ブラジャーのパッドの中、ろうそくの中にも隠したり。
高濱先生が特に巧妙だと思ったのは、エビの冷凍ブロックに隠されたものでした。
手口としては単純なのですが、実際に割ったり溶かすと輸送に差し障りがあるため、検査もためらいがちになるそうです。
そういう心理状態を上手く利用して隠匿した方法です。
ドラマで、袋を裂いて味見するのは本当?
あれはテレビの中の話です。
アメリカの麻薬捜査官が、やはり舐める習慣があったそうです。
過去に、捜査官を殺す目的で、マフィアが毒を混ぜたことがあり、それで捜査官が亡くなった事例がありました。
一般的には、試薬を使います。
薬物中毒者の悲惨な末路
ロシアから、恐るべき新型麻薬の報告がありました。
その名も、合成麻薬「クロコダイル(ワニ)」。
名前の由来となったのは、強力な鎮静作用と引き換えに起こる、恐るべき体の変化で、クロコダイル乱用者の皮膚は、黒や緑に変色し、ワニのウロコのようになって、剥がれ落ちてしまうからです。
先日、アメリカのボランティア団体が、薬物中毒者への支援を求めるため、彼らの現状を公開しました。
薬物により、頬がこけ、別人のようになってしまいました。
3年間使い続けた女性は、大きく顔が変形しました。
精神状態だけでなく、ここまで無残に容貌を変形させた原因は、覚醒剤の乱用を続けた末の「幻覚」!
覚醒剤には、体中を虫が這うなどの幻覚症状があるのです。
顔を這う虫を追い払おうと、肌を掻きむしった末に、痛々しいまで顏が変形してしまったのです。
薬物は人間を破壊してしまう大変恐ろしいものですので、興味本位で一度だけと思って手をつけるとハマってしまい、人生を狂わせてしまいます。
決して、手を出さないようにしましょう!(S.A.)
[出典:2016年3月19日放送 世界一受けたい授業]
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