映画『64-ロクヨン-前編・後編』
映画公開日:前篇2016年5月07日(土)
映画公開日:後編2016年6月11日(土)
DVDレンタル開始日:前編2016年11月25日
DVDレンタル開始日:後編2016年12月09日
原作:横山 秀夫「64(ロクヨン)」2012年10月26日文藝春秋発行
2012年 週刊文春ミステリーベスト10 第1位
2013年 このミステリーがすごい! 第1位
2013年 第10回本屋大賞 第2位
2015年2月6日 文庫発売
2015年4~5月 NHK総合でドラマOA(全5話)
2016年3月累計発行部数130万部突破。
作者の横山秀夫さんは、1957年1月17日生まれの東京都出身。国際商科大学(現・東京国際大学)を卒業後、上毛新聞社に入社。12年間の記者生活を経てフリーライターに。
1991年「ルパンの消息」が第9回サントリーミステリー大賞佳作。
1998年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞。
2000年「動機」で第53回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞。
著書に「半落ち」「顔 FACE」「深追い」「第三の時効」「真相」「クライマーズ・ハイ」「影踏み」「看守眼」「臨場」「出口のない海」「震度0」など。
「64-ロクヨン- 前編/後編」 予告
みどころ
豪華キャスト勢ぞろい!
かつては刑事部の刑事であり、現在は警務部の広報官として、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」に挑む主人公の三上義信役には、名優の佐藤浩市さん。
主人公・三上の部下として奔走する広報室係長・諏訪には綾野剛さん、諏訪と共に三上を支える広報室婦警の美雲には榮倉奈々さん。
広報室と対立する県警記者クラブを取りまとめる東洋新聞キャップの秋川には瑛太さん。
「ロクヨン」事件被害者の父、雨宮芳男を永瀬正敏さん。
三上の刑事時代の上司で、かつて「ロクヨン」追尾班長も務めた捜査一課長の松岡勝俊には三浦友和さん。
そのほか、夏川結衣さん、緒形直人さん、窪田正孝さん、坂口健太郎さん、椎名桔平さん、滝藤賢一さん、奥田瑛二さん、仲村トオルさん、吉岡秀隆さんなど、ベテランから若手まで主演級の俳優陣がぞろり。
さらには、エンディングで流れる主題歌「風は止んだ」を担当したのは小田和正さん。
そして監督は、『ヘヴンズ ストーリー』(2010年)で「第61回ベルリン国際映画祭」国際批評家連盟賞を受賞するなど、世界的にもその実力が評価されている瀬々敬久さんです。
主人公の三上義信は、警察という組織の中で、個人としての葛藤を背負いながら、広報官として常に、マスコミからの外圧にも晒されています。
さらに彼は、父親として「娘の家出失踪」という問題も抱えていました。
そんな三上が、「ロクヨン」事件の真相に辿り着いた先に見たものとはいったい!?
映画『64-ロクヨン-前編・後編』は、「ロクヨン」事件の真相を巡る究極のミステリーなのはもちろん、三上を取り巻くすべての登場人物たちの心情が複雑に絡み合う重厚な人間ドラマになっています。
そして、原作とは異なる映画ならではのエンディングということで、原作を読んだ方もさらに楽しめるのではないでしょうか?
人気番組「ジョブチューン 元警察官 衝撃のぶっちゃけSP」では、元警察官の方たちが試写会を見て「リアリティのある最高の映画」と大絶賛していました。
元警察官も勧めるこの映画、必見です!
原作のあらすじ
わずか7日間で幕を閉じた昭和64年(1989年)、D県警管内で7歳の少女・雨宮翔子が誘拐され、殺害される事件が起こった。
当時、捜査一課特殊犯捜査係に所属していた三上義信も追尾班として初動捜査に加わり、犯人から要求された2000万円の身代金を運ぶ父親の車を追った。だが犯人の方が上手で、身代金はまんまと奪われ、5日後に翔子の遺体が無惨な状態で発見される。昭和天皇の崩御で悲しみに暮れると共に、新元号「平成」の制定で新しい時代の幕開けに色めき立つ世間とは裏腹に、幼い少女の死と遺族の慟哭を目の当たりにしたD県警は、平成の世に紛れた犯人を逃がすまいとこの事件をロクヨンという符丁で呼び解決を誓うが、遺族に吉報がもたらされないまま時は過ぎ、捜査本部は専従班に縮小され、名ばかりの継続捜査状態となっていた。
平成14年(2002年)、捜査二課次席まで出世していた三上は、突然警務部への異動を命じられ、広報官に任じられる。
2年で刑事に戻るつもりで仕事に邁進し広報室の改革を目指すが、赤間警務部長からは上が決めたことを伝える窓口になり、自分が考える必要はないと忠告され、三上もある理由からそれに従わざるを得なかった。三上には元ミス県警の美しい妻・美那子と高校生の娘・あゆみがいる。だが、あゆみは父とよく似た醜い自分の顔と美しい母の顔を憎むようになり、高校を不登校がちになり、ついには部屋に引きこもるようになってしまっていた。
カウンセリングを受けさせるなどして、状態は徐々に良い方向へ向かっているかに思えたが、整形を反対されたあゆみが家出してしまう。
あゆみの捜索を全国の警察に口利きしてくれたのが他ならぬ赤間で、事あるごとにあゆみの件を持ち出し、自分の意に従わせようとする赤間の言動に、三上は苛立ちを禁じえない。そんな中、自宅にかかってきた無言電話があゆみからのものではないかと美那子が気に病み、再びかかってくることを期待し、美那子までもが引きこもり同然になってしまう。
時効間近のロクヨンについて警察庁長官が視察に訪れることが決まり、被害者遺族宅への長官の慰問許可を取り付けて来るよう赤間から命じられた三上が雨宮宅を訪ねると、雨宮は長官の慰問を拒否する。
14年の長きに渡って事件を解決できない警察への失望と怒りが雨宮をそうさせたのかと三上は考えるが、雨宮と密に連絡を取り続けていなければならないはずの刑事部と雨宮の関係が断絶していることが判明する。
同じ頃、主婦による重傷交通事故が発生し、加害者が妊娠8か月であったため、母胎への影響を考慮し匿名で記者クラブに発表したところ、猛抗議を受ける。
記者たちは本部長に直接抗議文を提出すると息巻き、それを広報官もしくは秘書課長止まりにできまいかとせめぎ合いになり、記者と広報室の間には深い溝ができ、記者らは来たる長官視察のぶら下がり会見のボイコットを通達する。
そんな中、三上の同期で人事を扱う警務部調査官の二渡が、ロクヨンについて聞き回っていることが分かる。
二渡はかつてのロクヨン関係者に「幸田メモ」という言葉を出していた。幸田とは、ロクヨン事件で自宅班を担当し、事件の半年後に退職した元刑事の名だった。
なぜ刑事ではない二渡がロクヨンを調べているのか、幸田メモとは何なのか、雨宮と刑事部の関係悪化の原因がそこにあるのではないか、三上の中に疑問ばかりが積み重なっていく。やがて、長官は慰問の場でロクヨンを解決できないD県警の刑事部長の座を警察庁人事にすると宣言する予定であることが、警察庁に出向中の刑事の情報で判明し、刑事部はそれを阻止すべく長官視察を中止に追い込もうとしていることが分かる。
視察を成功裏に収めるため、刑事部を揺るがすであろう幸田メモの中身を知ろうとする警務部と、幸田メモはおろか、ロクヨンについても箝口令が敷かれた刑事部の軋轢は深さを増していき、刑事部の暴露によると思われる警務部の不祥事がマスコミにスクープされる。
赤間から催促され、雨宮に慰問を受け入れてもらうべく再び訪れると、今度は一転して慰問を受け入れると伝えてきた。
広報室が不祥事の対応に追われる中、ロクヨンを模倣したと思われる誘拐事件が発生し、記者クラブと報道協定を結ぶべく会合が持たれる。
協定は事件の詳細を記者クラブに逐一発表することが条件にも関わらず、刑事部が被害者一家の情報を一切漏らさず、一向に増えない情報に記者の不満は溜まる一方だった。何とか被害者の父親の名が明かされるが、記者が勝手に取材に動けば、警察に通報したことが犯人に分かってしまう恐れがあり、被害者の命さえ危ぶまれる。三上の必死の説得で協定は正式に締結され、三上は捜査車両への同乗を許される。
やがて、14年の時を経て2つの誘拐事件が1つに収斂していく。
[出典:64(ロクヨン) Wikipedia > https://ja.wikipedia.org/wiki/64%EF%BC%88%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%A8%E3%83%B3%EF%BC%89#.E6.98.A0.E7.94.BB]
出演配役キャスト・登場人物相関図
[出典:http://pr.movies.yahoo.co.jp/rokuyon/]
三上家
三上義信 …… 佐藤 浩市
県警本部警務部秘書課広報室広報官。26年間在籍していた刑事部時代に、ロクヨン捜査にも関わっていた(追尾班)。この春の異動で、現在は警務部の広報室勤務。娘が家出失踪という家族の問題を抱えつつ、広報官の任務に当たる。
三上美那子 …… 夏川 結衣
三上の妻。ロクヨン事件では身代金受け渡し場所に張り込んでいた元婦警。
三上あゆみ …… 芳根京子
三上の娘で高校生。容姿に悩み、整形を三上に反対され家出してしまい、現在は行方不明。
広報室
諏訪 …… 綾野 剛
県警本部警務部秘書課広報室係長。機転の利く広報マンで、広報室と対立する記者クラブの懐柔に奔走する。
蔵前 …… 金井 勇太
県警本部警務部秘書課広報室主任。真面目だけが取り柄。
美雲 …… 榮倉 奈々
県警本部警務部秘書課広報室。広報室の紅一点、職務熱心で真っ直ぐな性格。
ロクヨン捜査班
松岡勝俊 …… 三浦 友和
県警本部刑事部捜査一課長。三上の刑事部時代の上司。ロクヨン捜査では追尾班長を務めた。
望月 …… 赤井 英和
元ロクヨン追尾班。早期退職した。現在は家業の農家を継いでいる。
漆原 …… 菅田 俊
高田署長。元ロクヨン自宅班長。現在は所轄の署長を務める。
柿沼 …… 筒井 道隆
ロクヨン専従班。元ロクヨン自宅班。現在も刑事部捜査一課専従班として、ロクヨンの捜査を続けている。
幸田一樹 …… 吉岡 秀隆
元ロクヨン自宅班。ロクヨン事件の半年後に辞職した。現在はスーパーの警備員。
日吉浩一郎 …… 窪田 正孝
元ロクヨン自宅班。科捜研からロクヨン事件に召集された。現在は無職で、事件以降14年間引き籠っている。
村串みずき(旧姓:鈴本) …… 鶴田 真由
元ロクヨン自宅班。三上と同僚だった元婦警。現在は結婚して退職。
県警本部警務部
辻内欣司 …… 椎名 桔平
将来の警察庁長官と目されるキャリア組で、現在は県警本部長。
赤間 …… 滝藤 賢一
県警本部警務部長。県警ナンバー2。出世欲の強いキャリア組。
石井 …… 菅原 大吉
県警本部警務部秘書課長。三上の直属の上司。いわゆる太鼓持ち。
二渡真治 …… 仲村 トオル
県警本部警務部警務課調査官。三上の同期。県警の陰の人事権者。
県警本部刑事部
荒木田 …… 奥田 瑛二
県警本部刑事部長。刑事たちの頂点とも言える刑事部長で、そのポストを守るために躍起になっている。
落合 …… 柄本 佑
県警本部刑事部捜査二課長。現場経験のないキャリア組の若手。
御倉 …… 小澤 征悦
県警本部刑事部捜査一課次席。三上の二期下。警務部の広報官となった三上を敵視する。
芦田 …… 三浦 誠己
県警本部刑事部暴力団対策室係長。
誘拐事件の被害者家族・雨宮家
雨宮芳男 …… 永瀬 正敏
雨宮漬物経営者。娘が誘拐されたロクヨン事件の被害者家族で、事件の捜査を通じて警察に不信感を抱く。
雨宮敏子 …… 小橋 めぐみ
雨宮の妻。
雨宮翔子 …… 平田 風果
雨宮の娘。
誘拐事件の被害者家族・目崎家
目崎正人 …… 緒形 直人 目崎スポーツ経営者。新たに発生したロクヨン模倣誘拐事件で娘が誘拐された。
目崎睦子 …… 渡辺 真起子
目崎の妻。
目崎歌澄 …… 萩原 みのり
目崎の長女・高校生。
目崎早紀 …… 渡邉 空美
目崎の次女・小学生。
ロクヨン捜査員の家族
幸田麻美 …… 黒川 芽以
幸田の妻。
幸田カイト …… 佐藤 優太郎
幸田の息子。
日吉雅恵 …… 烏丸 せつこ
日吉の母。息子が引き籠りになる原因を作った警察を恨んでいる。
記者クラブ
秋川 …… 瑛太
東洋新聞キャップ。県警記者クラブを幹事社として仕切る、記者クラブのボス格である。
手嶋 …… 坂口 健太郎
東洋新聞サブキャップ。秋川の部下。生真面目な性格。広報室の対応に憤っている。
コメント
登場人物紹介で、ロクヨンが何ヶ所か「クロヨン」になっています?
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