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映画『REVOLUTION+1』足立正生監督:タモト清嵐主演/キャスト・あらすじ・人物相関図 #361-0610

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更新履歴
2026年6月10日(水):公開後の事実情報に全面更新(緊急上映・完成版先行上映・全国公開の経緯を整理、配給・上映時間を確定、監督の最新作『逃走』を追記、公開後のユーザー評価を追記、冒頭の感想表現を事実ベースに修正)

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映画「REVOLUTION+1」 主演・タモト清嵐 監督・足立正生 キャスト・あらすじ・人物相関図

2023年3月11日 全国順次公開(緊急上映:2022年9月/完成版先行上映:2022年12月24日)

映画『REVOLUTION+1』は、2022年7月8日に奈良市で起きた安倍晋三元首相銃撃事件の実行犯とされる山上徹也をモデルにした劇映画です。監督は、元日本赤軍メンバーとして知られる足立正生が務めました。事件発生からわずか数か月で脚本執筆・撮影・編集を進め、安倍元首相の国葬に合わせて未完成版を緊急上映したのち、完成版を劇場公開しています。製作と公開の経緯そのものが大きな話題となった作品です。

本作はシングルマザー、宗教二世、派遣労働といった現代日本の貧困を背負った一人の青年が、家族を崩壊させた元凶とみなす教団への復讐に向かう過程を描きます。事件の是非を裁く作品ではなく、犯人とされる人物の半生をフィクションとして再構成し、政治と宗教団体の関係という社会的な問いを投げかける構成になっています。

公開の経緯

本作はまず2022年9月15日にタイトルと主演が発表されました。安倍元首相の国葬の前日にあたる9月26日に東京・新宿のロフトプラスワンで、国葬当日の9月27日には全国十数か所のミニシアターで、約50分の未完成版(特別版)が緊急上映されています。

その後、約75分の完成版が2022年12月24日に神奈川のシネマ・ジャック&ベティ、大阪・第七藝術劇場、愛知・シネマスコーレで先行上映され、2023年3月11日から全国で順次公開されました。配給は太秦です。

監督:足立正生

1939年生まれ。パレスチナ解放人民戦線日本赤軍の元メンバー。日本大学芸術学部映画学科中退。若松プロダクション出身であり、若松孝二の盟友とされる。

日本大学芸術学部映画学科在学中に自主制作した『鎖陰』で一躍脚光を浴びる。大学中退後、若松孝二の独立プロダクションに加わり、性と革命を主題にした前衛的なピンク映画の脚本を量産した。監督としても1966年に『堕胎』で商業デビューした。

1971年にはカンヌ映画祭の帰路、若松孝二とパレスチナへ渡り、パレスチナ解放人民戦線のゲリラ隊と共闘しつつ、ゲリラの日常を描いた『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』を撮影・製作した。1974年に重信房子率いる日本赤軍へ合流し、国際指名手配される。1997年にレバノン・ルミエ刑務所で逮捕・抑留され、2000年3月に刑期満了、身柄を日本へ強制送還された。

2007年、日本赤軍メンバーの岡本公三をモデルに描いた『幽閉者 テロリスト』で35年ぶりにメガホンを取り、日本での創作活動を再開した。2016年には、監督復帰2作目となるカフカの短編小説を原作とした『断食芸人』を発表。同作は韓国・光州市民が蜂起の最後の拠点とした旧県庁舎跡地に新設された光州美術館のこけら落としで公開され、日本全国でも上映された。また第45回ロッテルダム国際映画祭(2016年1月27日~2月7日)のディープフォーカス部門に正式出品され、同映画祭では足立の特集上映(旧作6本)も行われた。

2022年7月、安倍元首相が銃撃される事件が起こり、日本の社会と政治状況を大きく揺さぶった。その銃撃犯を主人公として現代日本に生きる青年像を描いたのが、監督復帰後3作目にあたる本作『REVOLUTION+1』である。家族、宗教と政治の癒着など、複数の主題が並行して展開する問題作となっている。

その後、足立は2025年3月15日公開の『逃走』を発表した。連続企業爆破事件で指名手配され、約半世紀の逃亡の末に末期がんで死去した東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー・桐島聡を描いた作品で、主演は古舘寛治。本作『REVOLUTION+1』で主演を務めたタモト清嵐も出演している。

【コメント】
映画表現者は、現代社会で起こる見過ごせない問題に必ず対峙する。この映画を作ったのも、その一例で、事件のなかにある見逃せない物語を紡いだものだ。

【フィルモグラフィ】

  • 今日もまた過ぎた(1960年) – 監督・脚本・製作
  • 椀(1961年) – 共同製作
  • 鎖陰(1963年) – 共同製作
  • 胎児が密猟する時(1966年) – 脚本
  • 堕胎(1966年) – 監督
  • 避妊革命(1966年) – 監督
  • 犯された白衣(1967年) – 脚本
  • 銀河系(1967年) – 監督・脚本・製作
  • 帰って来たヨッパライ(1968年) – 脚本
  • 腹貸し女(1968年) – 脚本
  • 性地帯 セックスゾーン(1968年) – 監督
  • 毛の生えた拳銃(1968年) – 出演
  • 絞死刑(1968年) – 出演
  • 新宿泥棒日記(1969年) – 脚本
  • ゆけゆけ二度目の処女(1969年) – 脚本
  • 性遊戯(1969年) – 監督
  • 女学生ゲリラ(1969年) – 監督
  • 狂走情死考(1969年) – 脚本・出演
  • 略称・連続射殺魔(1969年) – 監督・共同製作
  • 新宿マッド(1970年) – 脚本
  • 性賊 セックスジャック(1970年) – 脚本
  • 叛女・夢幻地獄(1970年) – 監督
  • 性教育書 愛のテクニック(1970年) – 脚本
  • 性輪廻 死にたい女(1971年) – 脚本
  • 秘花(1971年) – 脚本
  • 愛の行為 続・愛のテクニック(1971年) – 脚本
  • 噴出祈願 十五代の売春婦(1971年) – 監督・脚本
  • 赤軍PFLP・世界戦争宣言(1971年) – 監督・撮影・出演
  • 天使の恍惚(1972年) – 脚本・出演
  • (秘)女子高生 恍惚のアルバイト(1972年) – 脚本
  • 高校生無頼控(1972年) – 脚本
  • ピンクリボン(2004年) – 出演
  • 幽閉者 テロリスト(2007年) – 監督・脚本
  • 砂の影(2008年) – 出演
  • 革命の子どもたち(2010年) – 出演
  • 美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう/足立正生(2011年) – 出演・脚本
  • 断食芸人(2016年) – 監督・脚本・企画・編集
  • なりゆきな魂(2016年) – 出演
  • 月夜釜合戦(2017年) – 出演
  • 月蝕歌劇団「ねじ式・紅い花」(2017年) – ゲスト出演
  • REVOLUTION+1(2022年) – 監督・脚本
  • 逃走(2025年) – 監督・脚本

(出典:映画『REVOLUTION+1』公式サイト https://revolutionplus1.com/)

PR動画

みどころ

足立正生監督の6年ぶりの新作は、2022年8月末に密かにクランクインし、約8日間の撮影と、間を置かない編集作業を経て、クランクインから一月後には約50分の未完成版を国葬当日に緊急上映するという離れ業で世に出た。83歳(当時)の監督が、映画本来の荒々しいスピード感を取り戻した形である。その後、完成版が劇場公開された。

描くのは、安倍晋三元首相銃撃事件の実行犯とされる山上徹也をモデルにした青年である。安保法制や共謀罪と同様に、国民の多くの反対意見があるなかで安倍元首相の国葬が実施された。その状況下で、足立正生は再び映画の創造力とスピードを行使した。

主人公の行動は「テロ」「民主主義への挑戦」と呼ばれた。しかしその行動は結果として、政治家と統一教会の癒着、保守を標榜する政党の退廃を公に晒すことにもなった。本作はその是非を問うものではない。シングルマザー、宗教二世、派遣労働という現代日本の貧困を体現した一人の男が、自分と対極にある一人の男を手にかける——その過程を描くことで、この国に欠けているものを浮かび上がらせる構成になっている。

脚本は『止められるか、俺たちを』の井上淳一と足立の共作。撮影は髙間賢治。主演は『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『止められるか、俺たちを』のタモト清嵐。製作は、数々のライブハウスを運営するロフトプロジェクト。

(出典:映画『REVOLUTION+1』公式サイト https://revolutionplus1.com/)

ストーリー

川上達也は、一人、ずっと暗闇の中で生きてきた。記憶のある明るい時間は、父が生きていた時代だ。普通よりは裕福な家庭で育ち、父が経営する会社も順調で、優しい母、頼もしい兄、可愛い妹に囲まれ、何不自由のない生活を送っていた。しかし、仕事と人間関係に疲れ果てた父の自殺から、すべてが一変する。

兄は癌の治療と転移による後遺症で片目を失明し、自暴自棄となる。妹は急に貧しくなった生活に戸惑い、反抗的になる。達也は目指していた大学進学を断念する。母は、すがる思いで統一教会に入信する。

父が家族のために残した生命保険も、教団の言うがままに献金を繰り返してすべて使い果たし、遂には自己破産に至る。母を奪い返すために教団施設へ向かった兄は、屈強な教団職員に囚われの身となる。最も頼りにしていた兄も、絶望の果てに自死する。それ以来、達也は希望を失い、暗闇のなかを彷徨っていた。

自分と家族をここまで追い込み、すべてを失わせた元凶である教団への復讐を誓う。かつて自衛隊にいたときの経験を思い出し、確かな目的もないまま、部屋に閉じこもって改造拳銃を作り続ける。孤独のなかで達也は「僕は星になれるのか」と瞑目する。

そんなとき、元首相が、自分が育った場所に選挙応援でやって来ることを知る。早朝、身を整えた達也は、静かに部屋を出る。

(出典:映画『REVOLUTION+1』公式サイト https://revolutionplus1.com/)

キャスト・登場人物相関図

川上達也……タモト清嵐
1991年11月12日生まれ、東京都出身。映画『ゴーグル』(06/桜井剛監督)で初主演。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08/若松孝二監督)、『劔岳 点の記』(09/木村大作監督)、『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(12/若松孝二監督)、『おんな城主 直虎』(17/NHK)、『止められるか、俺たちを』(18/白石和彌監督)など、映画・ドラマ・舞台で活動の幅を広げている。

達也の母……岩崎聡子
1966年11月6日、東京都港区東麻布生まれ。2歳から大田区蒲田のキネマ通り商店街、8歳から羽田で育つ。83年、今村昌平監督『楢山節考』で映画デビュー。高校卒業後、倉本聰主宰の富良野塾に入塾(2期生)。その後、日本映画学校、劇団1980を経て、映画・テレビ・舞台・ナレーション等で幅広く活動する。主な出演作品に『女衒 ZEGEN』(監督:今村昌平)、『式部物語』(監督:熊井啓)、『ゆずり葉』(監督:早瀬憲太郎)、『ラストレター』(監督:岩井俊二)、『沈黙 -サイレンス-』(監督:マーティン・スコセッシ)、ドキュメンタリー映画『父をめぐる旅』(ナレーション)、『鹿楓堂よついろ日和』第3話(テレビ朝日)などがある。2023年公開・放送の作品に『福田村事件』(森達也監督)、『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(井上淳一監督)、恵那峡映画祭『愛を抱くということ』(主演)、NHK-FM青春アドベンチャー『羽州ぼろ鳶組』(原作:今村翔吾)など。

達也の父……髙橋雄祐
1992年5月9日、新潟県出身。2019年公開のENBUゼミナール作品『あいが、そいで、こい』(柴田啓佑監督)で主演。同年には上田慎一郎・中泉裕矢・浅沼直也の3人監督による『イソップの思うつぼ』や、二宮隆太郎監督『お嬢ちゃん』に出演。2020年には内山拓也監督『佐々木、イン、マイマイン』や宇賀那健一監督『転がるビー玉』に出演し、12月には井筒和幸監督『無頼』が公開されるなど、出演作品が8本に及んだ。2021年は戸田彬弘監督『僕たちは変わらない朝を迎える』で主演。2022年は『ヘルドッグス』『ラーゲリより愛を込めて』など10本の出演作品が公開された。2023年は森達也監督『福田村事件』など6本が公開を控えていた。監督・脚本・主演を務めた『still dark』がとよはし映画祭でグランプリを受賞するなど、監督としても活動している。

達也の兄……紫木風太
1994年生まれ、埼玉県出身。2012年、演劇集団アトリエッジ『流れる雲よ2012』でデビュー。2013年にドラマ『戦力外捜査官』でドラマデビュー。2016年に映画『あやしい彼女』(水田伸生監督)で映画デビュー。近年は映画『キングダム』(佐藤信介監督)、2018年公開の映画『クソ野郎と美しき世界』(園子温監督)、ドラマ『病院の治し方』などに出演。2023年はYouTube「ギガ特撮チャンネル」の『怪獣戦隊ジュウカイザー』に出演していた。

達也の妹……前迫莉亜
1994年生まれ、鹿児島県出身。2018年、藤田真一監督『戦慄女子トル女編』でデビュー。同監督の『闇金クイーン』(20)で映画デビュー。近年ではNHK BSプレミアムドラマ『今度生まれたら』(松岡錠司監督)、映画『間借り屋の恋』(22/増田嵩虎監督)、『ダラダラ』(22/山城達郎監督)などに出演。2023年は映画『愛のこむらがえり』『渇水』(髙橋正弥監督)の公開を控えていた。

若い女……森山みつき
1996年11月、大阪生まれ。2018年のデビュー後、CM等で活動。2021年、樋口慧一監督『共振』で映画に初出演。以降は映画を中心に活動する。出演作に難波望監督『オトギネマ』、森永乳業「アロエの力」TVCMなど。

若くない女……イザベル矢野
1984年、スペイン・マドリード生まれのトリリンガル。本名は矢野歌織。ドッグシュガー所属。祖父は新宿の居酒屋「どん底」の創業者で、本人いわく「どん底3世」。20代後半から小劇場を中心に俳優活動を開始し、映像作品にも進出。片嶋一貴監督『天上の花』、ダイナマイト・ボンバー・ギャル監督『転生女優』等に出演している。

父の友人・安田……木村知貴
1978年8月生まれ、秋田県出身。小・中・高とアルペンスキーに明け暮れる日々を過ごす。戦闘機乗りを志すが試験に不合格となり、京都の大学に進学。卒業後、ひょんなことから自主映画に関わって役者を始め、その後上京。劇団東京乾電池アクターズラボを経て、映画の現場をメインに活動する。2012年に主演短編『トゥルボウ』でSSFF&ASIAジャパン部門ベストアクターアワードを受賞、2016年には長編初主演作『トータスの旅』でTAMA NEW WAVEベスト男優賞、田辺・弁慶映画祭男優賞を受賞した。自主・商業の枠にとらわれず、映画を中心に活動している。

(出典:映画『REVOLUTION+1』公式サイト https://revolutionplus1.com/)

公開後の評価

公開後の評価は分かれています。ユーザーレビューの目安として、映画.comでは5段階で平均2.9(25件)、Filmarksでは平均3.3(336件)となっています(いずれも2026年時点)。題材の重さと、国葬に合わせた緊急上映という製作・公開の経緯から、公開後も繰り返し論じられる作品となりました。完成版は配信でも視聴できます。

映画「REVOLUTION+1」 概要

公開日 2023年3月11日 全国順次公開(緊急上映:2022年9月26日・27日/完成版先行上映:2022年12月24日)
監督 足立正生
出演 タモト清嵐、岩崎聡子、髙橋雄祐、紫木風太、前迫莉亜、森山みつき、イザベル矢野、木村知貴
脚本 井上淳一、足立正生
配給 太秦
製作国 日本(2022年製作)
上映時間 75分(G)
公式サイト https://revolutionplus1.com/

(出典:REVOLUTION+1の作品情報 映画.com https://eiga.com/movie/97972/)

文責:ライターズラボ編集部(2026年6月10日(水)18:50執筆)

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