5人のジュンコ 衝撃の最終回(第5話) ネタバレ結末/感想・解説

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「5人のジュンコ」第5話(最終話)あらすじ&ネタバレ

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誰から、榛名諄の話を聞いたの?

東京拘置所に来た田辺。

「初めまして、田辺絢子さん」

「初めまして、佐竹純子さん」

今回の連続殺人事件について話を聞きたいと切り出す田辺に、

「そんなつまらない事話しに来たの?がっかりさせないで絢子さん」と切り返す佐竹。

「わかりました、本題に入らせていただきます。榛名諄さん」

懐かしい名前ねと佐竹は笑う。

榛名諄の名前で出会い系サイトにアクセスしていたのはイエスかと問う田辺に対し、

「そう焦らないで、続きが聞きたいわ」

「守川正志さんご存じですよね?」と聞くと、「知らない」と答える佐竹。

守川正志から多額の金銭を奪って殺害したと説明すると、佐竹は笑い出し、

「何のこと?」

あなた以外、誰がいるんですか?と言う田辺に、

「私以外、誰もいない?」

「いません」

「ほんと?良く考えてみて、誰から、榛名諄の話を聞いたの?」

凍りつく田辺。

「あなたみたいなドラマチックな人生を送ると、想像力が逞しくなるのかな」

田辺からの手紙を読みだす佐竹。

冤罪被害者の娘として生き、久保田に出会って人生が変わった。もし久保田に出会わなければ、私とここで会う事もなかった……

「確かにあなたには私の事がわかるのかも、私たちって似てるからね」

「似てる?どこがですか?」

「一緒にしてほしくない?でも私もあなたと同じ。こんなところにいるのは彼女に出会ってしまったから……」

田辺は考え、

「篠田さん……ですか?」

「彼女にさえ出会わなければ、全然違う人生送ってたはず。今頃普通の主婦だったかも」

「彼女は最初の被害者ですよね、中学時代の……」と言う田辺に、

「誰からそう聞いたの?」

驚く田辺。

「それにね、榛名諄は、篠田淳子が気に入ってた名前なの。ウソだと思うならそれでもいいけど」

「何か、証拠があるんですか?」

佐竹は笑って、「宝探ししてみない?」

中学時代の回想シーン……

浜辺の小屋に来た佐竹。床の板をはずし、箱を隠した。

メモを取る田辺。

看守を読んで面会を終わらせようとする佐竹に、「待ってください」と田辺。

「まあ、いいじゃない、私には時間があるの。もっとゆっくり楽しませて。何か焦ってるの?」

「いえ……」

「じゃあ、お宝見つけて帰ってきて。待ってるよ、絢子」

バーのカウンターで酒を飲む田辺。

雑居房で布団の中で微笑む佐竹。

見つけた証拠(お宝)

『久保田美優ちゃん殺害事件の手がかりがみつからない』との報道を自宅で見ている主婦の福留。

事務所に来た田辺、2人の刑事がすでに待っていた。

刑事は、死因は頸部圧迫による窒息死と説明し、保育園で久保田の育児ストレスを聞いたが、どうだったかと尋ねる。

田辺は、特にそういう事はなく、久保田はバランスを保っていたと説明。

本人に聞きたいと言う刑事に、衰弱しているので、回復してからでと頼む田辺。

久保田の自宅に来た田辺。

寝ている久保田。

「今は側に居てあげた方が良いのでは」という鵜飼の言葉を無視し、取材へ。

熱海の浜辺に来た田辺。

小屋は壊れていたが、床板の跡から佐竹が隠した箱が出てきた。

箱を開けると、古びた何枚もの写真が。

飯田野梨子と佐竹純子が笑顔で映った写真が何枚もあった。

榛名諄からの名前で、佐竹宛ての手紙もあった。

田辺絢子 VS 篠田淳子

篠田の自宅に来た田辺。

安川早苗の事件を話し始める田辺。

驚いて葬儀に行ったと答える篠田。

仲良かったんですか?と聞かれ、

「特には。まさか、あの2人が不倫してたなんて……」

佐竹に会ったと話し始める田辺。

「佐竹は、ある物が埋まってる場所を教えてくれました。今日は、それを見ていただきたくて」

写真を見せ、「ここに写っているのは、中学時代の佐竹と在りし日の飯田野梨子さんですよね」

「私には、この写真を見る限り、野梨子さんと仲が良かったのは佐竹のように思えます」
否定する篠田。

「私にはわからなくなりました。でもこの手紙のお陰で、何が本当なのか、わかったんです。榛名諄から佐竹純子へ宛てた手紙です。私はその内容を読んで思いました。もしかしたら榛名諄は佐竹純子ではなくあなた、篠田淳子さんなのではないかと。あなたから聞いた話は全て、逆だったのではないかと……」

回想シーン……

佐竹に気をつけてという飯田野梨子。

佐竹に声を掛ける篠田。

生理だとバラす篠田。

小屋で飯田野梨子を殴る篠田。

「あなたが言っていた事が全て、ウソだったとしたら……」

「手紙、読まないんですか?この手紙で榛名諄は、佐竹純子に飯田野梨子さんをイジメの犯人に仕立てあげろと言っています。協力しなければひどい目に遭うことになるとも書かれています。佐竹純子を独占したかったあなたは、榛名諄は、本当に佐竹と仲が良かった飯田野梨子さんに嫉妬した……」

次第に暗くなっていく室内。

薄暗い中の2人。

「いい加減にしてもらえませんか?もし仮に、あなたの言ってる通りだとして、だから何なんですか?」

「佐竹はあなたに出会わなければ、違う人生があったはずだと言いました」

「言い逃れはやめてほしいわ。5人もの男を殺したのは佐竹、私じゃない。関係ない。これだって、子どもの他愛もない事でしょ?それが今さら、どうしたって言うんですか?」

「飯田野梨子さんは自殺したんです。それでも子どもの他愛もない事だと言えますか?」

「だとしても犯罪じゃない」

「あなたが榛名諄なら話は別です。先日変死体で発見された守川正志さんはサイトで出会った榛名諄に会いに行ったあと、行方がわからなくなりました。
守川さんは、榛名諄に殺されたんです」

篠田は立ち上がりながら、

「証拠があって言ってるんですよね?」

「証拠を見つけるのは私の仕事ではありません」

篠田は写真をとり、

「じゃあ何? あなた何がしたいの?」

「私が知りたいのは、真実です」

暗がりの中、写真をはさみで切り始める篠田。

じょきじょきと切りながら、田辺に近づいていく。

はさみを持ったまま篠田は、

「真実……そんなものに何の意味があるの?」

はさみを持って笑いながら田辺の側に座る篠田。

そこへ、ガチャっと音がして、母が帰ってきた。舌打ちをする篠田。

「あら?お客様?電気も点けないで」

と言って電気を点ける母。

「真実は明らかにされなくてはいけません。何年かかっても」

そう言って部屋を出る田辺。

2度目の面会

佐竹と面会する田辺。

田辺が持ってきた「お宝」の写真と手紙を見る佐竹。

「野梨ちゃん……あたしたち、中学で篠田と出会わなかったら……」

「出会わなかったら?」

「野梨ちゃんは死ぬ事なんてなかった。バレなきゃ何をしてもいい、自分の欲望のまま突っ走り、どんなことをしても手に入れる奴がいつだって得をする。私は篠田と出会ってそれを知ったの」

「あなたに出会わなければ、生きていられた人たちだっていたんじゃないですか?篠田淳子は関係ない。あなたが殺した5人の男性について、教えてください」

佐竹は笑って、

「あなたが記事にするの?」

「私じゃありません」

「あくまで久保田芽依のため。あの女それどころじゃないんじゃないの?」

「今は難しいかも知れませんが、時間が経てば……」

「『真実の愛・・』を出した頃は使命感に溢れていたのに、近頃はさっぱりね、タレント気取りで。子ども産んだから?あの死体で見つかった……」

佐竹は顔を田辺に近づけ、

「あなたは知ってるわよね?」

「えっ!?」

「犯人よ」

佐竹は笑って、

「私も知ってる……」

「何言ってるんですか?」

「私、あなたのこと気に入ってるのよ、あなたが書くなら色々話してあげる」

佐竹は立ち上がって、

「よく考えて、絢子さん!」

きっと、誰かが救われます

自宅でパソコンに向かう田辺。

帰ってきた夫の貴也は、田辺の姿を見て黙ってリビングを出た。

マンションの外で田辺の部屋を見つめる篠田。

篠田の自宅。

箱の中から、輪ゴムで縛った札束を取り出す母。

篠田が帰ってきて慌てる母。

「何してんのよ!?」

「何勝手に、返して!」

床に散らばる札束。

「こんな大金どうしたのよ?何よこのお金?なんでこんな大金があるの?おかしいじゃないの。私には1000円だってくれないのに何でこんなお金隠してるのよ……」

喋り続ける母の頭を押さえつけ、

「あんたが死んでから、贅沢に使う金だよ」

篠田は金を集めながら、

「はあー、とっとと死ね、ババア!」

久保田のいるホテルに来た田辺。

ロビーには刑事が2人。

田辺は久保田に、

「芽依さん、ここに佐竹純子のインタビューと、全ての資料が揃っています」

「そんな事言わないで!」と言って、田辺の作った資料を投げ捨てる久保田。

「もうダメだ」と泣き崩れる久保田。

回想シーン……

ベビーベッドには、布団で縛った美優が泣いていて、それを見ている久保田。

美優の顔に手を近づける久保田。

暗がりの中、美優の声が聞こえなくなり久保田の目から涙が。

田辺が駆けつけると、「美優!」と叫びながら、田辺の胸で泣く久保田。

「大丈夫」と言って抱きしめる田辺。

久保田の自宅から大きなカバンに美優を入れて運び、公衆トイレに遺棄する田辺。

田辺は久保田に、

「しっかりしてください。あなたには使命があるんです。真実を伝え続けなくてはいけないんです。歴史に残るルポ、書いてください。きっと、誰かが救われます」

田辺に抱きついて泣く久保田。

自首したのは田辺

久保田の事務所。

鵜飼は一人でテレビを見て、田辺が自首したことを知る。

主婦の福留もテレビを見ていた。

田辺は、自分が殺して遺棄したと刑事に証言し出頭した。

田辺の自宅のテーブルには、離婚届と指輪が置いてあった。それを見て、唖然とする貴也。

篠田は自宅のテレビで田辺の自首を知り、吹き出して笑った。

取調べ室で自供する田辺。

回想シーン……

若き日の田辺と、久保田との初めての出会いの場面。

「真犯人は別にいます。あなたのお父様は無実です。それを明らかにするために家族の、あなたの話が必要なんです」

「子どもができてからの彼女は子育てばかり優先して、本当の彼女の姿じゃありませんでした。私はあの子が憎かったんです。あの子さえいなくなれば、元の彼女に戻ると思ったんです」

佐竹と弁護士の面会。

「へー、彼女が出頭したんだ……いずれにしても、ドラマチックな人生よね」

久保田のいるホテルの部屋。

散らばった資料を拾う鵜飼。

窓の外を見つめる久保田の後姿。

「田辺さんが美優ちゃんを殺したなんてウソですよね?どうして……あんなに冤罪に苦しめられてきたのに。真実を求めることの大切さを、一番知ってる人なのに……どうして?」

黙って外を見つめる久保田。

守川家からたくさんの荷物が運び出されていく。

業者に踏みつけられる守川の母の写真。

蒲田里穂子を中心に輪になる主婦たち。

外にでてきた福留、突然、蒲田につかみかかり、

「誰の金で買ったのよー!?返せよ、私の500万!返してよー!」

2人の様子を、蒲田の子どもを乗せたベビーカーを預かりながら、笑って見ている、おとなしい主婦のエバラ。

エンディング

篠田の自宅。

出会い系サイトのメールを確認する篠田。

相手の男からの、騙しているのかと疑うメールを読んで、「チッ」と舌打ちする篠田。

隣の部屋には、布団に横たわった母の体。

雨の中、田町警察署から出てくる田辺。

車に乗ろうとして、雨の中立ち尽くす久保田の姿を見つけた。

車に乗っても久保田が気になる田辺。

雨に濡れながら警察署に向かう久保田に車の中から叫ぶ田辺。

ここでエンドロール……

佐竹の面会に来たのは篠田。

微笑む篠田に、微笑み返す佐竹。

「久しぶり」と言う2人。

感想・総括

全話見終わっての感想……

結局、すべての始まりは篠田淳子だった。

篠田が佐竹を「魔性の女」に変えた。

篠田さえいなければ、佐竹の5人の被害者もいなかったかも知れない。

篠田による直接の被害者は、まず、飯田野梨子が自殺に追いやられ、そして佐竹純子は殺人犯に作り替えられ、守川正志は殺害され、安川早苗、滝山亮司は無理心中に見せかけられ殺害、実母も恐らく殺害されたはず。

篠田による間接的な被害者は、まず、兄が殺されることで金銭的に困った守川美香(諄子の娘)が実父の死を隠すため大野菜々に襲い掛かり逆に殺され、大野菜々もそれによって守川繁殺害が明るみになり逮捕。

そして、夫のおじが佐竹に入れ込み殺害されたことがきっかけで、蒲田夫婦に500万円を口止め料としてとられてしまった福留順子。

また、佐竹の事件のせいで仕事が忙しくなり、育児ストレスのため娘を殺害した久保田芽依。

その久保田の身代わりに自首した田辺絢子、そのせいで離婚することになった夫の貴也……

最後のエンディングで、久保田が雨の中、警察署に向かっていたのは自首するためなのか?それを見て泣き叫んでいた田辺。

その後のストーリーは視聴者の想像に委ねるといった感じ……

その後のストーリーを私なりに考えてみると、久保田は出頭して田辺は釈放、その後、田辺は佐竹の事件と、篠田の隠されていた本性を明るみにしていき、篠田の「元祖・魔性の女」が逮捕されるというストーリー……

でも、もしかしたら、篠田は逮捕されずに、次々と殺人を繰り返すのかも!?(S.A.)

 

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