クレヨンしんちゃんと言えば、ギャグ的要素が強いと思う方も多いでしょうが、感動する話もたくさんあるんです。
風間君、パパに会いにオーストラリアへ
しんちゃんの友だちの風間君。
5歳児ながら、塾に通うエリート幼稚園児ですが、パパが海外に単身赴任のため、普段はママと2人暮らしです。
春休みに、風間君はママと一緒に、パパのいるオーストラリアのパースに行きました。
どのくらい会っていないのかわかりませんが、パパに会ったら、サッカーを一緒にやるために、サッカーボールを持って飛行機に乗りました。
そして、パパと久しぶりの再会!
「会いたかったよ。」と、風間君はパパに抱っこしてもらいました。
しかし、勘の鋭い風間君、野原一家もオーストラリアに来ていることを、動物的カンで感じていました。
誰かに見られてる?
パパの住む家が、とても大きいことに驚く風間君。
この家は、会社が用意してくれたもので、周りには公園と湖という快適な環境。
近くにある建物と言えば、観光ホテルくらいなものでした。
実は、そのホテルに、しんのすけたちが泊まっていたのです。
ひろしの勤続15年のご褒美として、オーストラリア旅行に来ていたのでした。
しんのすけは、風間君のパパの家を見て、すごく大きいと驚いています。
やはり、勘の鋭い風間君、「誰かに見られてる気がして」カーテンを閉めていました。
レストランで
今夜は、パパの行きつけのレストランに行きます。
魚介類が美味しいようです。
レストランで、流ちょうな英語で話すパパを見て、カッコイイーと思う風間君。
一方、英語が全くできない野原一家、従業員と話が通じなくて困っています。
どうしてここにいるの?と、驚きを隠せない風間君。
風間君のパパが、良かったら一緒にどうです?とひろしに言います。
家族水入らずを邪魔してはと断るひろしですが、ウチの主人は賑やかなのが好きなのでと、風間君のママに言われ、御一緒することに。
風間君に、あのおじさんがしつこく誘うからごめんねと謝る、しんのすけ。
ぼくのパパだよ、とあきれる風間君。
みさえは、静かにしてようねとしんのすけに言いますが、風間君が嫌がるほどうるさくなってしまいました。
本当は、パパとゆっくり話がしたかったのです。
この人たちさえいなければ
次の日、パパに連れられて、砂漠の神秘的な形の岩を見にきた風間君。
5歳児ながら、すごいエネルギーを感じています。
一方、同じ場所に来ている野原一家の、程度の低い会話にあきれながら、「この人たちさえいなければ」と、残念に思う風間君でした。
サンドボードに乗って、砂山を滑り下りる、ひろし、しんのすけ、風間君。
後ろ向きに乗っていたしんのすけは、ひっくりかえってしまいました。
変な乗り方してるからだと笑った風間君、ずででっと転んでしまい、偶然にも、しんのすけとキスをするはめに。
喜ぶしんのすけとは逆に、一人落ちこむ風間君。
パパとサッカーをやりたい
海岸で、イルカと一緒にお尻を振るしんのすけ、何故か観光客に受けています。
それを見て、あきれる風間親子。
ペリカンと一緒に、「グワッグワッ」「コケーッ」
意気投合しているしんのすけを見て、あいつにはついていけんと思う風間君。
風間君、「そうだ!」とひらめいたのは、サッカーでした。
野原夫婦と話すパパに、「パパ!あのさ……」と話しかけた風間君でしたが、パパは全然気付いてくれません。
ペリカンに、「じゃ」と別れたしんのすけは、海岸で座りこむ風間君を見つけ、話しかけようとしますが、
「パパのバカ……せっかく久しぶりに会えたから、サッカーやりたかったのに……」
と風間君が泣いていたので、声を掛けずにそーっと遠ざかりました。
トオル、サッカーやろ!!
トイレから出てきた風間君のパパに、「おじさん、みんなでサッカーやろ!」と、声をかけたしんのすけ。
「オラ、おしっこしてから行くので、先にトオルくんとやっててください。」と言いました。
「トオル、サッカーやろ!!」
パパの声に驚く風間君。
「うん!!」
うれしそうに答えました。
風間君父子がサッカーをやっているのを見て、
「オレも入れてもらおっと」と、ひろしがやってきましたが、
「父ちゃんはいいの!!」と、しんのすけがひろしを向こうに押していきます。
夕陽に輝く風間君父子の影が、まぶしくキラキラしていました。
しんちゃんのさりげない優しさが、息子をもつ父親にとっては泣けてきます。
友情っていいですね。(S.A.)
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