★男はつらいよ 第25作 寅次郎ハイビスカスの花 あらすじ・キャスト・登場人物相関図

男はつらいよ

第25作 1980年(昭和55年)8月2日公開


キャスト・登場人物

  • 車寅次郎:渥美清(52)
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子(39)
  • 諏訪博:前田吟(36)
  • 諏訪満男:中村はやと(11)
  • 車竜造:下條正巳(65)
  • 車つね:三崎千恵子(60)
  • タコ社長:太宰久雄(57)
  • 御前様:笠智衆(76)
  • 源公:佐藤蛾次郎(36)

  • 上州のアベック:光石研(19)
  • 国頭高志:江藤潤(29)
    寅さんとリリーが間借りする国頭家の長男。熱血正義漢。融通の利かなそうなところが、博に似ている、とは寅さんの言葉。リリーの寅さんへの思いを知り、彼女を大切にしない寅さんに怒りをぶつける。

マドンナ:リリー/浅丘ルリ子(当時40歳)

第15作『寅次郎相合い傘』で、寅さんと“結婚してもいい”と発言。さくらやファンを喜ばせたリリーは、その後、相変わらずの旅暮らし。小岩のキャバレーへチラシを納品に行く途中の博と再会。寅さんへの想いがつのる。そして沖縄のキャバレーでステージ中に吐血、入院。心細い気持ちを、寅さんへの手紙にしたためる。


日活映画『緑はるかに』(55年)でデビュー、芸名はその時の役名で、画家の中原淳一が命名。日活では小林旭、石原裕次郎映画のヒロインをつとめ、同時に蔵原惟繕監督の『夜明けのうた』『愛の乾き』などの女性映画に主演。『男はつらいよ』のリリー役は、11作『寅次郎忘れな草』、15作『寅次郎相合い傘』、本作25作『寅次郎ハイビスカスの花』、48作『寅次郎紅の花』で、四回演じている。

あらすじ(ネタバレ注意)

博が小岩のキャバレーにポスターを届けに行った折、リリーを見かける。懐かしいん再会、駆け寄り声をかける博。ひとときのよもやま話に花を咲かせ別れ際、リリーは「寅さんに逢いたいと伝えて」という。その晩、とらやで寅さんの噂をしていると偶然寅さんから電話が。リリーが逢いたがっていると伝えるが、10円玉がきれ途中で電話が切れてしまう。

しばらくして寅さんが柴又に帰ってくるが間の悪いことに、とらや一行は水元公園にピクニックへ出掛ける所だった。慌てて、荷物を隠し体裁を取ろうとするさくら達。その事で機嫌を損ねた寅さんは、とらや御一行と一悶着。頭に血がのぼった寅さんは飛び出していこうとするが、そのとき寅さんあての手紙が届く。手紙の内容は、リリーが沖縄で病気で倒れたとの事で、寅さんはあわてて沖縄に向かおうとする。

皆で相談しあった結果、飛行機で行く事に決まるが、飛行機が怖い寅さんは断固拒否する。博に説得されしぶしぶ了解するが、翌日飛行場で柱にしがみつき駄々をこねる。
そこへ通りかかったスチュワーデスに連れられ搭乗し、なんとか沖縄へと飛び立つ。

寅さんと再会したリリーは涙を流し喜ぶ。
次第に、彼女の病気はよくなり、漁師町で一緒に生活を始める。

しかし、その一方で地元の娘と浮かれる寅さん。
ある日、ちょっとしたことで二人は大喧嘩。翌日リリーは沖縄を去ってしまう。

寅さんは慌てて身支度を整え、手近な船に乗り東京へ戻ろうとするが、その船は東京行きではなかった……

”行き倒れ”になってなんとか柴又にたどり着いた寅さん。

そんななか、リリーが寅さんに会いにとらやへ訪ねてくる。涙の再会に二人のこころは燃え上がる……

さくらは、リリーに寅さんと結婚して欲しいと漏らし、寅さんも「俺と所帯を持つか」というが、リリーは冗談として聞き流す。
好き合いながらも、なかなか一緒になれないリリーと寅さん。

むすばれない二人は柴又駅で虚しく別れる……

 

ロケ地

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