ニュー・ホライズンズ (New Horizons) はアメリカ航空宇宙局 (NASA) が2006年に打ち上げた、人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体(たいようけいがいえんてんたい)の探査を行う無人探査機である。
やったね!ニューホライズンズ。スーパージェッターの流星号より速いや
はい!ということで~
NASAの探査機ニューホライズンズ (New Horizons) が冥王星に最接近した際に撮影した画像の一部が公開されたことで全世界が湧いています。
2015年7月14日、ニューホライズンズは冥王星系を、秒速14Km(時速5万km/マッハ50!)のスピードで接近通過し、(フライバイfly-by)最接近時は、冥王星から13,695km(およそ地球1コ分の距離)のところまで近づきました。
打ち上げから足かけ10年、無事に冥王星系をフライバイしたニューホライズンズ。グッジョブ!いい仕事してますね。
でも、ニューホライズンズは、休む間もなく(休んだらダメなんだけど)流星号も追いつけないほどの猛スピードでさらに宇宙の旅を続けるのです。
2015年7月15日午前5時50分(現地時間)に届きはじめた観測データには、冥王星とその惑星カロンの大気や組成のほか、4つの小さな衛星に関する情報が含まれています。
これから16カ月かけて膨大なデータを地球に送信するダンドリになっており、研究チームがそれを解析していくことになっています。
今まで、肉眼では決して見ることのできなかった、高性能の天体望遠鏡でも、ぼんやりとしか見えなかった冥王星のほんとうの姿をご紹介します。
これでアナタも冥王星博士!
昭和の子供がみんな憧れた、どってんかいめいな第九惑星
冥王星(Pluto)は、これまで、水・金・地・火・木・土・天・海・冥の語呂合わせでお馴染み、太陽系9番目、第9惑星とされていました。
しかし、ニュー・ホライズンズ (New Horizons) が打ち上げられた2006年以降、太陽系第九惑星から外されて、現在は、【太陽系外縁天体】のサブグループである【冥王星型天体】の代表例としての準惑星に区分されています。
太陽系外縁天体とは?
海王星軌道の外側を周る天体の総称で、エッジワース・カイパーベルトやオールトの雲に属する天体です。
冥王星型天体とは?
太陽を周回する天体であって、その軌道長半径が海王星のそれよりも大きく、自身の重力によって球形となるだけの質量を持ち、それによって静水圧平衡の形(球形に近い形)をとり、かつ軌道を占有しないもの。
冥王星と地球の距離は?
ニューホライズンズは、地球から約48億km離れたところをマッハ50!のスピードでびゅんびゅん飛んでいます。
ただ飛んでいるだけではなく、データを地球に送り続けているんです。
でも、48億kmも離れているので、データが地球に届くまで、約4時間半かかります。
「あれ?…… 声が…… 遅れて…… 聞こえて…… くるよ?」
ニューホライズンズと地球とのやりとり、これをいっこく堂がやると、丸2日もかかってしまうんです。(やらないけどね)
ニューホライズンズは、それくらいの彼方を飛んでいるんです。
冥王星の大きさは?
地球と比べるとわかりやすいですね。
直径2,368 km
月よりもチョット小さいくらいのかわいい星です。
『北海道から沖縄までがすっぽり隠れるくらいの大きさ』と覚えておくと、イメージしやすいでしょう。
冥王星ハート
冥王星のこのハート模様のことを、『プルートハート』とか呼んでいるかと思ったら、研究チームは『トンボー領域』と呼んでいるそうです。
1930年に冥王星を発見したクライド・トンボーをリスペクトしたネーミングだそうですが、なんだか味もそっけもないネーミングですね。(生意気いってすいません)
冥王星の衛星カロンの存在感ハンパねぇ
衛星といえば、主役にたいする名脇役のような感じであくまでも主役をたてながら、つつましくそれでいてその存在感を静かにアッピールするような……
そう、まさしく、お月様のような存在をイメージするわけですが、冥王星の衛星は、なんと5個もあるんです。
そのうちのひとつである、カロン(Charon・1978年発見)の存在感には圧倒されますね。
冥王星の半分ほどの大きさで、その容貌はミステリアスでちょっと謎めいた危険な香りのする女、みたないイメージです。
主役と脇役というより、夫婦のようなイメージがぴったりしますね。
冥王星の衛星 Charon NASAが公開した最新画像 2015/7/17 http://t.co/sgzKjB0IUY pic.twitter.com/kGuKYQLNmf
— trinity (@0311trinity) 2015, 7月 17
実は、冥王星とカロンは連星系を作っていて、共通重心のまわりを互いに公転しているんです。
お互い向き合い、見つめ合いながらまるでダンスを踊っているかのようなふるまいをしています。
全人類が興奮した、詳細最新画像
Zoom into Pluto & discover mountains, seen during yesterday’s @NASANewHorizons #PlutoFlyby: http://t.co/6QLXLxiW0o https://t.co/toJQ0j7wB6
— NASA (@NASA) 2015, 7月 15
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