「育休刑事」(いくきゅうデカ/育休デカ) 主演:金子大地
2023年4月18日(火)放送開始 <全10話> [総合・BS4K] 毎週火曜 よる10時
育休中の刑事が0歳児と共に事件を解決!
驚きのコンビネーション!家族の感動と謎解きの融合
謎の事件に巻き込まれた男性刑事が、まさかの「赤ちゃんの育児中」から発見したヒントを頼りに事件を解決していく、軽快なミステリーシリーズがスタート!
社会的な問題や子育ての悩みを背景に、赤ちゃんの成長と育児の日常を描きながら、ほのぼのとした心温まるエピソードとスリリングなアクション、そして個性豊かなキャラクターたちの会話劇が織り成す、コメディテイスト溢れる家族ドラマ&ミステリーです!
最初のエピソードではわずか4か月の赤ちゃんが登場しますが、物語が進むごとに彼の成長も目覚ましく、驚きのスピードで大きくなっていきます。
子育て中の方はもちろん、そうでない方々も、一緒に赤ちゃんの成長を見守りながら、感動とワクワクが詰まったこの物語に参加してください!
原作:似鳥鶏(にたどりけい)「育休刑事」
第1話「育児スイッチ」2023.4.18
新たな刑事の誕生と謎の事件
突如として、石森質店に銃を振り回す男が乱入。その場にいた男性が静かに近づき、自身が刑事であることを明かし、パニックを鎮める。その男性、秋月春風は、新生児の息子、蓮と妻の沙樹と幸せな時間を過ごしていたばかりだった。沙樹が出勤すると、春風は息子との一日を計画する。
春風は埼川県警本部捜査一課第7強行犯捜査4係の巡査部長で、現在は育児休暇中。息子との外出を準備する中で、隣人の海原冴子と出会う。冴子もまた蓮と同じ年頃の子供がおり、春風にとってはママ友のような存在だった。
しかし、冴子は裕福な家庭の出であり、何かと上から目線で話す厄介な存在だった。それでも春風は冴子の言葉に動じず、息子の可愛さと、もっと身近にいる特殊な人物に心を奪われていた。その人物とは、春風の姉、吉野涼子。涼子は異常に嗅覚が優れている。
涼子は春風と蓮を質屋に連れて行く。そこで強盗が乱入。春風は犯人が持っている銃が玩具だと気づき、他の客に安心するように伝える。そして、犯人をどう捕まえるかを考え、犯人が店主と共に姿を消した隙に職場に連絡を入れる。
その後、銃声が響く。本物の銃を持った共犯者がいたことに気づく。春風の姉、涼子は、風が入ってくることに気づき、蓮を預かり、春風に様子を見てくるように指示する。
その頃、警察が石森質店に到着。春風が様子を見に行くと、店主と犯人の一人が倒れていた。店主は生きていたが、犯人の一人は血を流して死んでいた。そこで涼子は、法医学の准教授であり、医師免許を持っていたため、検死を始める。殺された犯人は地元の不良グループのメンバーで、店主の石森正臣とは顔見知りだった。さらに、石森の娘の夫も同じ不良グループのメンバーで、共犯者の可能性があった。
春風は、育休中ながらも捜査に参加し、犯人の逃走経路を探す。その中で、マンホールから石森の娘の夫の結婚指輪が見つかる。しかし、その夫の行方はまだつかめていなかった。
そんな中、春風はある事に気づき、再び石森質店を訪れる。店は閉店セールを行っており、石森から店を閉めるという話を聞く。春風は、石森が孫をSIDS(乳幼児突然死症候群)で亡くしていることを指摘し、灘を殺したのは石森だと告げる。
灘と石森の娘の夫は喫煙者で、SIDSのリスクを高める可能性があった。石森は、孫の死の原因を作った二人を恨み、今回の事件の罪を娘の夫に着せようとしていた。石森は保険金が入ると嘘をつき、灘に今回の事件の話を持ちかけていた。灘は石森に殺され、事件の際にいた共犯者は石森が変装したものだった。
そのため、逃走した犯人の姿が目撃されなかった。石森の娘の夫も石森により殺されており、娘に暴力を振るうなどの行為が許せず、娘を救いたい一心で犯行に及んでいた。
このエピソードは、育休中の父親が刑事としての本能と父親としての愛情を巧みに使い分け、事件を解決する様子を描いています。春風の冷静さと涼子のコミカルな性格が絶妙に絡み合い、視聴者を引きつけます。また、春風が育児休暇を取りながらも、犯罪捜査に巻き込まれるという独特の設定は、視聴者に新鮮な驚きを提供します。そして、その中で春風が見せる父親としての愛情深さと、刑事としての鋭い洞察力は、視聴者を魅了します。
また、春風の姉、涼子の特異な嗅覚とそのユーモラスな性格も、物語に彩りを加えます。彼女の存在は、春風の冷静さと対照的であり、物語にコミカルな要素をもたらします。
さらに、事件の背後には、家族の絆や愛情、そして悲劇が隠されています。石森の行動は、孫を亡くした悲しみと怒りから生まれたもので、その心情には視聴者も共感を覚えるでしょう。
第2話「黄昏泣き」
主人公、秋月沙樹は出張のために一時的に息子の蓮と離れることになり、その寂しさを感じています。その間、夫の春風が蓮の世話をすることになりますが、蓮は夕方になると泣き止まないのです。そんな中、突然、石蕗聡が訪れ、蓮は泣き止むのです。石蕗が訪れた理由は、ある人物を監視するためでした。
その後、事件が起きます。聖エウラリア大学経済学部教授の川島泰子が研究室で死体として発見されます。川島には学生に対するアカデミックハラスメントの疑いがあり、そのせいで留年が決まった生徒が4名いました。そのうちの2人、篠塚淳司と神山祐に疑いがかけられます。
神山は商社への内定が決まっていたが、川島のせいで留年となり、また高校時代に暴力事件を起こしていたことが判明します。そのため、神山が一番怪しいとされ、春風の自宅が監視拠点となります。
しかし、神山が家の固定電話を使って深野と話していたというアリバイが出てきます。春風は、なぜ今になって主張が変わったのか疑問を持ちます。その後、春風と涼子は大学を訪れ、情報収集を始めます。
一方、川島が高級ブランド品を要求していたことや、神山に対して体の関係を迫っていたことがわかります。しかし、証拠が見つからず、川島の罪を暴くことができません。
そんな中、沙樹が出張から戻り、春風は事情を説明します。そして、春風はある事に気がつきます。それは、蓮の泣き声が神山の家まで届いていたことでした。
最終的に、川島を殺害した犯人は深野ではなく、川島と不倫関係にあった雨宮であることが判明します。雨宮は川島との不倫関係をバラすと脅され、その結果として犯行に及んでいたのです。
このエピソードは、家庭と仕事、そして犯罪捜査という3つの異なる世界が交錯する中で、春風がどのようにバランスを取りながら事件を解決していくのか、という点が見どころとなっています。また、蓮の存在がどのように事件解決に影響を与えるのか、という点も注目です。
さらに、川島教授のアカデミックハラスメントやその影響を受けた学生たちの苦悩、そしてその結果として起きた犯罪という重いテーマが描かれています。これらの要素が絡み合いながら、視聴者には様々な問題を考えるきっかけを提供しています。
このドラマは、ただの刑事ドラマではなく、家庭の問題、学問の世界の問題、そしてそれらが交錯する社会全体の問題を描いています。そのため、視聴者はただ事件の解決を楽しむだけでなく、それぞれのキャラクターが抱える問題や、それがどのように社会全体に影響を与えるのか、という点についても考えることができます。
第3話「よだれかけ」2023.5.2
第3話は、主人公の秋月春風が息子の蓮と共に買い物に出かけるところから始まります。春風は、店内でセール品のおしり拭きが売り切れてしまうという小さな失敗を経験しますが、その後、駐車場で不審な男性を目撃します。この男性は、実は春風の上司であり、窃盗事件の現場へ向かう途中だったのです。
事件の現場は、ますとみ内科クリニックで、保管していた現金41万円が盗まれていました。犯人は診療時間内に潜入し、人がいなくなったところを狙ったと考えられています。犯人の候補として浮上したのは、3年前までクリニックで事務員をしていた阿出川香里でした。阿出川は現在、専業主婦として10ヶ月の息子を育てています。
阿出川の毛髪が現場から見つかり、彼女が犯人である可能性が高まります。しかし、彼女が赤ん坊を抱えていたことから、その状態で犯行に及ぶのは不可能とされていました。また、阿出川が裕福な生活を送っていたことから、金に困って犯行に及んだとは考えられませんでした。
しかし、阿出川が金を必要としていた理由が明らかになります。それは、自称霊媒師と名乗る橋本絹江に払うためでした。阿出川は子育てで悩んでおり、橋本に騙されて大金を用意していました。その結果、阿出川は窃盗の他、未成年者略取及び保護責任者遺棄の容疑で逮捕され、息子と離れ離れになってしまいます。
第4話「ハイハイ」2023.5.9
ある日、秋月春風とその家族は、交通渋滞に巻き込まれていました。その中で、春風の息子、蓮が目を覚ますと、彼はチャイルドシートが嫌いで泣き始めました。しかし、目の前にカワウソのイラストが描かれた車を見つけると、彼の機嫌はすぐに良くなりました。
その後、家族は与瀬サービスエリアで休憩を取り、その場所には先程のカワウソの車が停まっていました。休憩後、春風は再び運転を始めますが、カワウソの車が停まっている会社の前で、春風の姉、吉野涼子から車を止めるように指示されます。
サービスエリアを出発してからも、先程の車が駐車されていました。エンジンが冷えており、20分以上経っていたことから、涼子は車がワープしたのではないかと推測します。
翌日、石蕗聡が春風の自宅を訪れます。昨日のカワウソの車の件が気になり、涼子が石蕗に尋ねたところ、それがある事件に関連していたことが明らかになります。昨日の18時頃、女性が頭から血を流しているという通報があり、現場はコーポ張本の301号室の玄関前で、被害者は大内田幸那でした。
幸那は背後から頭を殴られ、現在は意識不明の重体です。凶器はゴミ捨て場にあった空き瓶で、隣人が出したものでした。幸那には生後9ヶ月の娘、花音がおり、玄関にスーパーの袋が残されていたことから、買い物帰りに襲われた可能性があります。
室内は一部物色されていましたが、被害者の財布が残っていたことから、物取りによる犯行ではないと考えられました。被疑者として浮上したのは幸那の夫、佳基で、現在2人は離婚調停中で、親権や財産分与の問題で揉めていました。
佳基はカワウソの車の営業をしており、事件現場付近で営業車らしき車が目撃されていました。その車は春風たちが前日に見た車でした。しかし、カワソ什器の防犯カメラの映像から、佳基が駐車場に戻ってきたのは19時40分頃で、犯行を行う時間はありませんでした。
佳基には娘を虐待していた疑いもあり、春風は石蕗と共に現場を訪れます。幸那の自宅で唯一荒らされた形跡があったのは洗面所で、幸那が大事なものを洗面所に隠す癖があったことがわかります。それを知っているのは親しい人間だけであり、佳基が何かを奪って行った可能性がありました。
佳基の事情聴取に向かう途中、母親の克子とエレベーターで遭遇します。克子からの話では、佳基は子煩悩で、逆に幸那に問題があると母親に話していました。その後、春風は幸那の自宅に落ちていた錆止めスプレーから、ある事に気がつき、再び現場を訪れます。
そこには佳基の姿がありました。春風は佳基が犯人であると疑っていることを伝えます。佳基は自身にアリバイがあると主張し、余裕の表情を見せますが、春風は既にアリバイを崩すことに成功していました。
その鍵を握っていたのが錆止めスプレーで、春風はスプレーから幸那がバイクを所有していることを推測していました。事件当日、幸那のバイクは犯人により盗まれており、佳基はアリバイ工作にそれを利用していました。佳基が幸那の自宅で探していたものは、虐待の証拠となる診断書でした。
部屋に侵入していたことに幸那に気づかれ、2人は口論となり、佳基は犯行に及んでいました。車に戻る途中、事故の影響で高速が渋滞していることに気づきます。このままでは会社に戻るのに2時間ほどかかると悩んでいたところ、幸那のバイクに目が止まります。
佳基はバイクを車に乗せ、与瀬サービスエリアを目指して車を走らせます。サービスエリアに到着すると、車のナンバープレートを外し、バイクに乗って会社へと戻ります。その後、他の車にナンバープレートを取り付け、アリバイ工作を行います。このようにして、佳基は逮捕されます。
その後、幸那は意識を取り戻し、実家で子育てをすることになります。
第5話「人見知り」2023.5.16
第5話は、一筋縄ではいかない展開が続きます。
主人公の秋月春風とその妹、沙樹の元に、突如として吉野涼子が訪れます。彼女の手には、ケースに入った指輪が。涼子が結婚するのかと思いきや、その顔には喜びの色が見えません。
指輪を贈ったのは、涼子に対して一方的な感情を抱き続けていた准教授の村上好夫。しかし、涼子は彼のプロポーズを断り、その後、村上が殺害されるという衝撃的な事件が起こります。涼子は、村上殺害の容疑で逮捕され、春風は妹の無実を証明するために奔走します。
春風は、涼子が勤務する大学を訪れ、事件の真相を探ります。そこで彼が目にしたのは、涼子に対する村上の強い思いと、涼子を疑う周囲の視線。しかし、春風は涼子の無実を信じ、事件の真相を追求します。
その結果、春風は村上の死に関与していた犯人を突き止めます。それは、村上の助手であった遠藤昌一。遠藤は村上を殺し、その罪を涼子になすりつけるために細工をしていました。しかし、春風の努力により、真実が明らかになり、涼子は無事に釈放されます。
第6話「スリングベイビー」2023.5.23
同窓会の謎、そして青春の思い出
このエピソードでは、主人公の秋月春風が、息子の世話をしながらも、姉の吉野涼子と妻の沙樹の高校同窓会に巻き込まれるという、一風変わったストーリーが展開されます。
春風は、涼子から来週の土曜日に開催される同窓会への車での送迎を頼まれます。涼子は、沙樹が同窓会に参加することを告げ、沙樹に何か問題が起きるかもしれないと春風に警告します。この警告により、春風は心配になり、息子の蓮と一緒に2人を会場まで送ることに決めます。
同窓会では、沙樹と涼子は昔の友人たちと楽しく過ごし、高校時代の思い出話に花を咲かせます。その中で、13年前の文化祭で予算の計算が合わなかったエピソードが話題に上がります。沙樹と涼子は当時、文化祭実行委員を務めていました。その時、同じ実行委員の小松真帆が、予算の残金が66,060円合わないと訴え、全員で確認作業を行い、危機を乗り越えたのでした。
一方、春風はベビールームで蓮の世話をしながら、涼子から送られてきた沙樹がイケメンたちに囲まれている写真を見て、ますます心配になります。その後、同窓会で35万円の会費が盗まれる事件が発生します。涼子は、この事件をリアル謎解きゲームとして参加者たちに発表し、犯人を探すように呼びかけます。
春風は、ウェットティッシュがなくなったため、沙樹に会いに行きますが、涼子に呼び止められ、事件解決の手伝いを頼まれます。春風は、犯行時刻に授乳室に入っていった人物の姿を目撃していたことを思い出し、その場所を涼子と沙樹に伝えます。そして、授乳室のゴミ箱の中に隠されていた会費を見つけ出します。犯人は、赤ちゃんを連れた女性の中にいると推測されます。
その後、春風は犯人を見つけ出し、事件の真相を明らかにします。犯人は、スリングを使って赤ちゃんがいるかのように見せかけ、授乳室に入っていた朽木理央でした。理央の犯行の動機は金銭ではなく、男女間の複雑な関係によるものでした。
このエピソードの最後には、かつての文化祭予算についての真相が明らかにされます。
以下ネタバレ
それは……
誰かが盗んだわけではなく、帳簿に書いた数字の1が7に見えたため、テニス部に通常よりも多くの予算が渡ってしまっていたのでした。この事件を解決した春風の姿を見て、沙樹は春風に対する感情を再認識します。
第7話「ベビーカーチェス」2023.5.30
育休中の刑事・秋月春風(金子大地)は姉・涼子(前田敦子)とともに息子・蓮の9か月検診に向かうが、そこで赤ちゃんを連れた不審な若い女性(石井杏奈)と出会う。女性の服装や様子に違和感を抱いた春風は、ベビーカー同士で彼女の尾行を始める。一方、春風の妻で捜査一課長の沙樹(北乃きい)は、0歳児の赤ちゃんが親戚の男に連れ去られた誘拐事件を追っていた。沙樹は課長自ら赤ちゃんの母親に会いに行くことにするが……
突如として神山絢斗からキスを受け、その感情を告げられた綾華は、驚きと混乱の中でその場を急いで後にする。その途中で新田東郷とぶつかり、混乱する綾華に対し東郷も困惑する。その夜、神山からの連絡があるものの、綾華は電話に出ない。その間、神山は新田静から連絡を受ける。
以前、静から呼び出された神山は、家族の借金問題を解決するために融資を求められていた。その際、静から東郷と綾華の写真を見せられ、この二人を引き離すように指示されていた。電話に出た神山は、静に計画が順調に進んでいることを伝える。一方、東郷は、妻が何かを隠していると感じる。
そんな中、ラ・ブランシュに2次元キャラクターとのソロウェディングを希望する女性が訪れる。竹本光輝は、自身も推しのキャラクターがいることから、女性の希望に賛成する。これまで数々の式場から断られてきた女性は驚きと喜びを隠せず、東郷も新時代に合わせて許可を出す。
綾華から報告を受けた東郷は、その夜ビデオ撮影をすることを伝える。しかし、撮影の最中に東郷は何かを隠していないかと綾華に問い詰め、撮影は中断されてしまう。その間も綾華の元には神山からのメッセージが届き、綾華は神山に連絡を取ろうとする。しかし、その時、東郷が部屋に入ってきて、突然デートを提案する。
楽しい時間を過ごす中、綾華は神山のことをこれ以上隠せず、神山からキスをされたことを東郷に告げる。東郷は綾華に対し、きちんと話し合うつもりだと伝え、綾華を励ます。その後、綾華は神山と連絡を取り、自分の気持ちを伝え始める。
かつて、神山に対して感情を抱いていたことは事実だったが、今は東郷のことしか見えない。神山は綾華の気持ちを受け入れ、一歩引くが、綾華から好きだったと言われた言葉が心に残り、心の中は混乱する。
高校卒業時、綾華のおかげで教師の嫌がらせから逃れ、無事に大学に進学できた神山は、感謝の意を伝え、自分の気持ちを伝えようとする。しかし、それは叶わず、これ以上綾華を騙すことはできないと神山は静に計画から脱退することを伝える。
しかし、静は神山の綾華への本当の気持ちを利用し、再考するように説得する。綾華が神山と話し合ったことを知った東郷は、愛情表現を増やす。しかし、綾華の弟が突然家出してきて、東郷は悲しそうな顔をして一人部屋に戻る。
その後、綾華は高校の同窓会に参加する。楽しさに任せてアルコールを飲み過ぎてしまい、酔っ払ってしまう。心配した神山が綾華を送ることになるが、タクシーに乗ったとき、綾華の携帯に東郷から電話がかかる。
しかし、綾華は酔っ払って眠ってしまい、神山は電話を切ってしまう。綾華と連絡がつかないことに東郷は心配し、何度もメッセージを送る。翌朝、綾華が目を覚ますとホテルのベッドにいて、目の前には神山がいる。
何が起こったのか理解できずに困惑する綾華に対し、神山は二人が関係を持ったことを告げる。その時、東郷から電話がかかってきて、神山は一緒にいることを伝える。
綾華が電話に出たとき、電話は切られてしまい、綾華は慌てて会社に向かうが、そこには東郷の姿はなく、出張に行ったと秘書のハチから告げられる。しかし、実際には東郷は出張ではなく、別荘にいた。
その事実に気づいたハチは、東郷に事情を尋ねに行く。その際、ハチは、小夜がピンチだとして車を出して欲しいとお願いをする。渋々戻ってきた東郷は、綾華から事情を説明され、綾華のことを信じると伝える。
翌朝、二人が楽しく食事をする中、神山が訪れる。そこで綾華は、神山が何かを隠していることに気づき、信じているから話して欲しいと伝えるが、その言葉は東郷の怒りを買ってしまう。
第8話「誕生」2023.6.6
秋月春風(金子大地)は、息子・蓮が産まれた約一年前のことを思い出していた。
その頃、妊婦を狙った連続強盗事件が世間を騒がす一方、春風は刑事として働きつつ、休日は料理教室に通い、妻の沙樹(北乃きい)とともに我が子の誕生の日を迎えようとしていた。そんなある日、料理教室仲間の安村(金井勇太)の妻が、強盗事件の被害に遭う。
犯人を捕まえようと意気込む春風だが、捜査の最中に頭を殴られ意識を失ってしまい…。
第8話は、主人公の秋月春風が家族と共に公園を訪れる場面から始まります。そこで彼は、間もなく出産を迎える夫婦を見つけ、妻の沙樹がかつて妊娠中だった時を思い出します。その頃、妊婦を狙った強盗事件が頻発していました。
春風は、その時期に警察官としての仕事を一時休止し、プレパパとして妊婦や赤ちゃんに優しい料理教室に通っていました。そこで彼は、強盗事件の話題について他の参加者と話し合い、自身が現場に遭遇したらどう対処すべきかを議論します。
事件の犯人は、赤ちゃんのマスクを被って妊婦の前に現れ、無抵抗の妊婦には危害を加えずにいました。その後、春風が家に帰ると、家のインターホンが鳴り、開けてみるとそこには姉の涼子がいました。涼子は沙樹のことが心配で様子を見に来ていたのですが、美味しそうな匂いに誘われて一緒に食事をすることになります。
その後、警察は被害者の証言から犯人の身長が190cm前後であると推測し、その情報と防犯カメラの映像から英会話教師のウィリアム・マッキントッシュが犯人である可能性が浮上します。しかし、春風はウィリアムが犯人像とはかけ離れていると感じ、疑念を抱きます。
その後、春風はウィリアムの自宅を訪れ、彼が逃走を試みる場面に遭遇します。ウィリアムの手には包帯が巻かれており、春風は彼を追い詰めようとしますが、鉄パイプで殴打されて意識を失います。ウィリアムはその後逮捕されますが、彼が犯人ではないことが明らかになります。
最終的に、犯人は春風と同じ料理教室に通っていた林田弘毅であることが判明します。林田は妊婦の妻がいないにも関わらず、カルチャースクールに参加して情報収集を行い、夫が留守中に犯行に及んでいました。春風が林田に疑念を抱いたのは、彼が左利きなのにも関わらず、別の日に右手で鍋をかき回していたことからでした。このことから春風は、林田の手が負傷していると推測していました。
第9話「名前シール」2023.6.13
秋月春風(金子大地)は隣人の冴子(ソニン)に頼まれ、彼女の夫・幹久(渡辺大)の不倫疑惑を調べることに。姉の涼子(前田敦子)とともに、冴子の夫が営む幼児教室に潜入する。一方、春風の妻で捜査一課長の沙樹(北乃きい)に、毒蛇とともに犯行予告状が届く。過去に沙樹が逮捕した男・赤峰(岡本圭人)が沙樹を恨んでのことだ。沙樹は赤峰の潜伏先を探るが、一方で春風の上司である石蕗(鶴見辰吾)が不審な行動をしており…。
ある日、秋月沙樹と君塚浩二が車で移動する準備をしていると、廊下に見慣れない段ボール箱が置かれていることに気づきます。箱からは煙が立ち上り、驚くことに、その中からはブラジルサンゴヘビという毒蛇が現れます。庁舎内に蛇が逃げ込むと、人命に危険が及ぶ可能性があるため、沙樹は自ら蛇を退治する決意をします。さらに、箱の中には「赤蛇」と名乗る人物からの脅迫状が見つかります。その一方で、春風は隣人の海原冴子から、夫が不倫をしているとの相談を受けます。
冴子の夫、幹久は幼児向けの教室「パネパネ」を経営しており、そこに通う母親との不倫疑惑が浮上していました。冴子は、夫が経営する教室を他のママ友に勧めたところ、教室の先生と保護者が関係を持っているという噂を聞かされます。さらに、幹久が他の女性の家に入っていく姿を目撃したことから、冴子は夫の不倫を確信します。春風には、夫の不倫相手を特定してほしいと頼まれます。
一方、警察では、赤蛇からの脅迫状に対する対策が進められています。赤蛇とは、半グレグループ「デスアシッド」のリーダー、赤峰文也のことで、2年前に沙樹に逮捕されていました。脅迫状の箱にはタイマー式の発煙装置が仕掛けられており、その箱は暴力団や半グレグループを顧客とする雑貨屋で作られたものであることが判明します。
春風とその姉の吉野涼子は、冴子の夫の不倫疑惑を解明するために、パネパネの体験入学に参加します。涼子が作成した不倫チェックリストを用いて、疑わしい人物を特定しようとします。その結果、今村美園という女性が疑わしいと目星をつけますが、涼子は幹久のアシスタント、庄司萌も怪しいと感じています。
その後、幹久が高級ブランドのポーチを購入するのを目撃します。春風はこれが妻へのサプライズではないかと考えますが、冴子の誕生日はまだ9ヶ月先であり、また冴子の自宅には無言電話が続けてかかってきます。電話からはカエルの歌が聞こえてきたため、パネパネからかけられた可能性が浮上します。
さらに調査を進めると、幹久の不倫疑惑の真相が明らかになります。実は幹久は、パネパネに通う保護者から子供の発育についての相談を受け、個別レッスンを行っていたのです。そのため、保護者の自宅に出入りしていたのです。そして、無言電話をかけていたのも幹久で、自分の妻が不倫をしていないかを確認していたのです。
一方、警察では、赤蛇からの脅迫状についての捜査が進行しています。防犯カメラの映像が改ざんされていたことから、県警本部内に赤蛇の内通者がいることが判明します。
最終話・第10話「立っち」2023.6.20
捜査一課の刑事・秋月春風(金子大地)は、間もなく育児休業期間を終えようとしていた。一方、妻で捜査一課長の沙樹(北乃きい)は、彼女を狙って犯行予告状を送ってきた男・赤峰(岡本圭人)に対して、自らおとりとなることを決意する。犯行には爆弾の使用が予想される。当日、春風の姉・涼子(前田敦子)、息子の蓮を加えた秋月家の4人はショッピングモールへと出かけるが、そこで春風がベビーカーを押す不審な女性に気付く。
夜更けに秋月家に届いた一つの謎めいた荷物。家族の中で一番好奇心が強い春風が荷物を開けると、中には蛇が入っているかのように見える。家族は驚きと恐れで固まるが、沙樹の機転で箱をひっくり返すと、中にはただの蛇のおもちゃが。これは、息子の蓮が蛇を愛していることを知った友人が、冗談で送ってきたものだった。
沙樹は、かつて逮捕した犯罪者・赤蛇について考え込む。彼女は2年前、赤蛇を逮捕するための作戦を指揮していたが、上層部からの圧力で作戦を中止せざるを得なかった。しかし、赤蛇が無実の女性を攻撃しようとしているのを目撃し、沙樹は直感に従って彼を逮捕する。
現在、赤蛇は再び暗躍しており、沙樹は彼を再逮捕するために奔走する。彼女の勘と捜査能力で、赤蛇が爆弾を使って何かを企んでいることが明らかになる。そして、その日が迫っていることに気づく。
沙樹は家族と一緒にショッピングモールに行く約束をしていたが、赤蛇の計画を阻止するために行動を起こさなければならない。家族を守るため、そして正義のために、彼女は勇気を振り絞る。
ショッピングモールで、沙樹と春風は赤蛇と対峙する。緊迫した状況の中、家族の絆と正義が試される。赤蛇の罠、家族の危機、そして沙樹の決断。時は刻一刻と過ぎ、最終的には沙樹の機転と家族の協力で、赤蛇は再び逮捕される。
沙樹と春風、そして彼らをサポートした仲間たちは、その勇気と正義感で地元警察から表彰される。赤蛇とその一味は法の裁きを受け、街は再び平和を取り戻す。
事件が解決した後、春風は育休を終えて職場に戻る。しかし、彼は家族を大切にするため、時短勤務を選ぶ。沙樹も家庭と仕事のバランスを大切にし、家族との絆がさらに深まる。
「育休刑事」の最終回は、家族の絆、正義、そして勇気に溢れた感動的なエピソードでした。沙樹と春風の勇敢な行動は、視聴者の心を揺さぶり、ドラマ全体を通じて描かれた家族愛は、多くの人々に共感を呼ぶことでしょう。これはただの刑事ドラマではなく、家族としての責任と愛、そして社会に対する責任を巧みに組み合わせた物語です。これを見て、あなた自身の家族との絆を大切にし、正義のために立ち上がる勇気を持つことができるかもしれません。
キャスト・登場人物相関図
主要人物
秋月春風:金子大地/巡査部長で育休中の刑事
吉野涼子:前田敦子/法医学者で春風の姉
秋月沙樹:北乃きい/春風の妻で実は埼川県警・捜査一課長
秋月蓮:名和咲陽(第1話 – 第3話)/甲賀羽仁衣(第4話 – )/春風と沙樹の息子
埼川県警関係者
大月ひまり:武田玲奈/捜査一課刑事で春風の後輩
浅沼翔:きづき/捜査一課の新人刑事で春風の後輩
石蕗聡:鶴見辰吾/捜査一課係長で春風の上司
君塚浩二:堀部圭亮(第5話 – )
周辺人物
海原冴子:ソニン/春風の隣人
海原樹奈:依田宇美香/冴子の娘
各話のゲストキャスト(一部のみ抜粋):
第1話: 片岡鶴太郎、竹原芳子、瀬戸さおり、須田祐介、影山徹、増本尚、清瀬ひかり、若林良衣斗
第2話: 濱田龍臣、藤野涼子、飯田基祐、中島亜梨沙、森山瑛、水野智則
第3話: 酒井若菜、大野泰広、内田春菊、鎌田宗一良、佐藤誠、池田永吉
第4話: 馬場徹、矢島舞美、ふせえり、箭内恵理子、佐土原正紀
第5話: 佐戸井けん太、浅野温子、濱津隆之、久保田悠来、羽場裕一、山口みよ子、高柳葉子、嵯峨崇司
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