あらすじ
神田の質屋の若旦那は子供の頃から火事が大好きで、火消しになりたくて頭の元へ頼みにいくが、ヤクザな家業には向かないと断られ、どこも引き受けてくれない。
仕方なく火消し屋敷に入り、手首の先まで入れ墨をして、当然家は勘当された。
質屋の近くで火事が発生し土蔵の目塗りをすることにしたが左官が来てくれないので、番頭が梯子に登り、素人細工をするがうまくいかない。
そこへ、屋根から屋根を飛び越えて臥煙が駆けつけて、手伝ってくれた。
やがて鎮火し、駆けつけてくれた臥煙にお礼をいうことになったが、実は勘当した息子だった。
親父は冷たい態度。母親が結城の着物をあげようとするが、父親は捨てろという。
目の前に捨てれば拾っていくだろうとの親心。
母親が、黒羽二重を着せたいというと、そんな物を着せてどこに行かせるのか、と父親。
火事のお陰で会えたのだから、火元にお礼に行かせましょう。
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