https://youtu.be/jswfIIgApLI
置泥(おきどろ)は、古典落語の演目の一つ。原話は、安永7年(1778年)に出版された笑話本『気の薬』の一遍である「貧乏者」。
別題として「夏泥」。元々は『打飼盗人』という上方落語の演目で、大正末期に初代柳家小はんが東京に移植した。
原話は、忍び込んだ家の極貧ぶりに同情した泥棒が、住人である夫婦にお金を恵んであげるという物。
帰ろうとする泥棒に、夫婦が大声で「泥棒!」と声をかけるので、頭に来た泥棒が怒鳴り返すと『煙草入れを忘れました』と言われるのがオチとなっている。
上方版も含め、古くは泥棒の忘れ物を届けるオチが使われていたが、最近はインパクトがないと思われたのか上述のごとく「また来てくれ」と落とすパターンが多い。
そのほかにも、泥棒が「質入れしたころにまた来い」と頼まれたり、煙草入れを届けてもらった後で「また来てね」と言われるなど、さまざまなバリエーションの話が存在している。
出典:武藤禎夫「定本 落語三百題」
夏どろ/置き泥/置泥
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