★柳家小三治(十代目)二人旅(ににんたび)

柳家小三治(十代目)

あらすじ

春先、お伊勢詣りに出かけた二人。
一人が遅れがち、聴くと、疲れて腹が減って歩くのが嫌になったと言っている。そこで、気晴らしに遊びながら行こう、謎かけをしながら行こうと言う。
「お前の着物とかけて何と解く。解らなければ、あげましょうってんだ」
「あ、そう。あげましょう」
「正宗の名刀と解く」
「おれの着物、正宗の名刀?ありがてえな」
「喜んでねえで、その心はと聞くんだよ」
「その心は?」「触ったばかりでも切れそうだ」
「褒めてんじゃねえや、馬鹿にしてるんだ」と怒っている。
謎かけは難しいので、今度は都々逸でも歌いながら行くことにする。
見本で歌ってみせるが、どれも面白くないと、素っ気ない反応。けなされて気分が悪なったので何かできるかと問えば、でたらめを歌う。
誰が聞いてももっともだと思うものでないといけないと注意すると、
「姉が女で、妹が女、中の私は男でござる」と歌う。
他に腹に力のはいるのはないかと注意すると、
「道に迷って困ったときは」ってのを知っているかと問うので、知らないと言うと
「知らなきゃどっかで、聞けばいい」と読むので怒る。
再び「道に迷って困ったときは」ってのを知っているかと問うので、今聞いて知っていると答えると、
「知ってりゃその道行けばいい」
「張り倒すぞ、この野郎」

 

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