男はつらいよ 第17作 寅次郎夕焼け小焼け あらすじ・キャスト・登場人物相関図

男はつらいよ

第17作 1976年(昭和51年)7月24日公開


キャスト・登場人物

  • 車寅次郎:渥美清(48)
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子(35)
  • 諏訪博:前田吟(32)
  • 諏訪満男:中村はやと(7)
  • 車竜造:下條正巳(61)
  • 車つね:三崎千恵子(56)
  • タコ社長:太宰久雄(53)
  • 御前様:笠智衆(72)
  • 源公:佐藤蛾次郎(32)

  • 上野の飲み屋 女将:西川ひかる(31)
  • 大雅堂の主人:大滝秀治(51)
  • 観光課長:桜井センリ(50)
  • 観光係員:寺尾聰(29)
  • お手伝い(池ノ内家):岡本茉利(22)
  • お手伝い(志乃宅):榊原るみ(25)
  • マンションの管理人:佐山俊二(58)
  • 志乃:岡田嘉子(74)
    かつて池ノ内青観と大ロマンスを繰り広げたであろう老婦人。龍野で華道と茶道を教えながら、ひっそりと暮らしている。数十年ぶりに再会した青観に対し「人生には後悔がつきもの」と達観を見せるが、青観が町を立ち去る時、見送る志乃の姿に、彼女の万感の想いが溢れている。
  • 池ノ内青観:宇野重吉(62)
    上野の焼き鳥屋で無銭飲食になるところを、寅さんが助けたことで知り合う。風体はみすぼらしいが、実は日本画の大家。そうとは知らず、とらや一家はぞんざいに扱う。兵庫県龍野で、かつて訳ありだった女性・志乃(岡田嘉子)と再会、青春の日々の後悔の念を告げるが……

マドンナ:芸者ぼたん/太地喜和子(当時33歳)

情に弱くて、情けに厚い、気っぷの良い龍野芸者・ぼたん。池ノ内青観と一緒に座敷で接待を受けている寅さんと意気投合。寅さんが気軽に「所帯持とう」と声をかけてしまうほど、二人の息はピッタリ。


高校在学中に東映ニューフェースに合格し、志村妙子の芸名で映画デビュー。その後、俳優座を経て、文学座へ入り、舞台、映画、テレビで活躍。『喜劇 男の泣きどころ』(73年)や『喜劇 男の腕だめし』(74年)などの松竹喜劇や、『新座頭市物語 折れた杖』(72年)や『悪名 縄張り荒らし』(74年)などのヒットシリーズに助演しても、独特の存在感を示した。文学座のトップ女優として円熟期を迎えた1992年、不慮の事故で急逝。寅さんと抜群の相性のマドンナ、ぼたん役は永遠にファンの胸に残っている。

あらすじ

「とらや」に久々に帰って来た寅さん。満男の小学校入学祝いの席上、また内輪ゲンカをして家を飛び出す。

上野の焼き鳥屋で飲んでいたらみすぼらしい老人(宇野重吉)が無銭飲食(本人はツケのつもり)で帰ろうとしているところを店の女将にとがめられるのを見た。かわいそうに思って支払いを肩代わりして家につれて帰る。

「とらや」に一晩泊まり、宿屋と間違えた老人は、おいちゃん、おばちゃんたちに横柄な態度を取りひんしゅくを買う。家族に苦情を言われた寅さんに説教された老人は、お詫びとして紙に筆で描いたものを渡した。

老人に「持ってけば、いくらかになるから…」と指定された神保町の古本屋に出かけ、半信半疑でその紙切れを店の主人(大滝秀治)に見てもらったところ、「7万円で譲って欲しい」と言われ、腰を抜かす。実はこの老人こそ、日本画壇を代表する池ノ内青観画伯だったのだ。

間もなくとらやの連中とひともんちゃく起こして旅に出た寅さんは、播州龍野で池ノ内画伯と再会する。
そして、画伯に請われるかたちで、ある宴席で杯を傾けた寅さんは、そこで、「ぼたん」という名の美しい芸者(太地喜和子)に出会った。
後日、上京してとらやを訪れたぼたんは、悪い男に200万円を騙し取られたことを寅さんに告白する。
義侠心に燃えた寅さんが立ち上がるのだが……

ロケ地

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