男はつらいよ 第16作 葛飾立志篇 あらすじ・キャスト・登場人物相関図

男はつらいよ

第16作 1975年(昭和50年)12月27日公開


キャスト・登場人物

  • 車寅次郎:渥美清(47)
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子(34)
  • 諏訪博:前田吟(31)
  • 諏訪満男:中村はやと(6)
  • 車竜造:下條正巳(60)
  • 車つね:三崎千恵子(55)
  • タコ社長:太宰久雄(52)
  • 御前様:笠智衆(71)
  • 源公:佐藤蛾次郎(31)

  • 旦那(寅さんの夢で登場):吉田義夫(64)
  • ギターを弾く男(寅さんの夢で登場):上條恒彦(35)
  • 轟巡査:米倉斉加年(41)警視庁亀有警察署・帝釈天前派出所勤務の巡査。
  • 住職:大滝秀治(50)順子の母・雪が眠る、慈恩寺の墓所で、寅さんに「論語」について話す和尚さん。
  • 最上順子:桜田淳子(17)
    山形県寒河江市の女子高生。母一人、娘一人だったが、その母親も最近亡くして、懸命に生きている。毎年、学費の足しにと送金してくれる寅さんを、本当の父親ではないかと、修学旅行で上京した際に、とらやを訪ねる。
  • 田所教授:小林桂樹(52)考古学教授。寅さんに「シベリヤからの引揚者か?」と言われてしまうほど、汚れた身なりをしているが、実は博覧強記の蘊蓄王。恋の本質を語る寅さんに「君は僕の師だ」と賞賛するほどの純情を持ちあせている。

マドンナ:筧礼子(かけいれいこ)/樫山文枝(当時34歳)

東京大学で考古学研究室助手をつとめる才媛。御前様の親戚にあたる。とらやの二階に下宿し、寅さんの家庭教師となる。自分は何のために学問をするのか? 寅さんの思わぬ問いに戸惑う。恩師である田所教授(小林桂樹)から結婚を申し込まれる。

劇団民藝所属。NHK朝の連続テレビ小説「おはなはん」(66年)のヒロインでお茶の間の人気者に、『黒部の太陽』(68年)、『孤島の太陽』(68年)といった映画に出演。「おはなはん」のテーマ曲を倍賞千恵子が歌い、松竹映画版(岩下志麻主演)の脚本は山田洋次監督が執筆。

あらすじ

ある日とらやに、最上順子(桜田淳子)と名乗る女子高生が山形からやってきた。彼女は、かつて寅さんが無一文で行き倒れかけていたときに、ただで食事をごちそうしてくれた食堂で働いていた女性であるお雪の娘であった。
毎年欠かさず手紙や少しばかりのお金を贈ってくれるので、順子は会ったことのない実の父は寅さんではないのかと思い、葛飾柴又へやって来たのである。そこへ運悪く寅さんが帰ってきて誤解した車家一同と一騒動起こるが、寅さんが初めてお雪と会った時には既に赤子だった頃の順子がいたため、潔白は証明される。しかし、次の瞬間に順子の口から、お雪が昨年病気で亡くなった事を知らされる。

墓参りに行くべく山形へ向った寅さんは、お雪の墓のある寺の住職(大滝秀治)から、お雪には学がなかったために悲惨な人生を送った経緯を聞かされる。寅さんと同じく東京から商売をしに来た、ちょっと外見のいい事を鼻にかけたろくでなし男に言いくるめられ、関係を持った末に子供を産んでしまったのである。その男との間に生まれたのが、順子であり男はお雪が自分の子供を身篭ったと知るや否や、そそくさと逃げ出してしまったのだという。これを機にお雪同様に学のない寅さんは、学問を学ぶために勉強をしなくてはならないと感じながら、葛飾へと帰っていく。

ちょうどその頃、とらやに御前様の姪に当たる筧礼子(樫山文枝)が下宿することになった。ただでさえ、容姿端麗な礼子に好意を抱く寅さんは、礼子が大学で考古学の助手をしていることを知ると、さらに強く憧れた。礼子に気に入られるため、というより何とか接近するためには、これはもう学問しかない。そう考えた寅さんは柄にも無く一念発起して、礼子を家庭教師役に学問を修めるために猛勉強を始めるのであった。

ところが、何がなんだかサッパリ判らない。日ごろは威勢のいい寅さんも机を前にすると妙におとなしくなり、しまいにはヤケクソでテキヤの口上を口にする始末であった。礼子にすれば「寅さんはおもしろい人」に過ぎなかったのだが、寅さんの心は例によってときめいていたのであった。数日後、とらやに田所(小林桂樹)が現れ、寅さんと意気投合するのだった。その田所は礼子に思慕を寄せていた……

ロケ地

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