★男はつらいよ 第34作 寅次郎真実一路 あらすじ・キャスト・登場人物相関図

男はつらいよ

第34作 1984年(昭和59年)12月28日公開


キャスト・登場人物

  • 車寅次郎:渥美清(56)
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子(43)
  • 諏訪博:前田吟(40)
  • 諏訪満男:吉岡秀隆(14)
  • たかし(ふじ子の息子):子役名不詳(情報求む
  • 車竜造:下條正巳(69)
  • 車つね:三崎千恵子(64)
  • タコ社長:太宰久雄(61)
  • 御前様:笠智衆(80)
  • 源公:佐藤蛾次郎(40)

  • あけみ:美保純(24)
  • バイクのあんちゃん:中本賢;アパッチけん(28)
  • ポンシュウ:関敬六(56)
  • タクシーの運転手:桜井センリ(58)
  • 和代:風見章子(63)ふじ子の母。九州へ健吉を捜索に行くふじ子のかわりに、隆の面倒をみるために牛久沼へ。
  • 富永健吉:米倉斉加年(50)日本橋に本社がある一流会社・スタンダード証券の課長。家族のために、自然のある茨城県牛久沼に一戸建てを購入したものの、連日の激務によるストレスに耐えかねて、失踪してしまう。故郷は鹿児島県の枕崎市。
  • 静子:津島恵子(58)鹿児島県枕崎にある健吉の実家に住む、健吉の姉。
  • 進介:辰巳柳太郎(79)健吉の父。薩摩琵琶が得意で、調子づくと長刀を振り回す、鹿児島男。

    ↑じいさんの振り回すなぎなたを、寅さんが鍋ぶたで防御するシーン(芸が細かい!)

マドンナ:富永ふじ子/大原麗子(当時38歳)

第22作『噂の寅次郎』に次いで、二度目の登場となる大原麗子。今回は、仕事一筋で心身ともに疲れ果ててしまう証券マンの美しい妻を演じる。その夫・富永にはシリーズでおなじみの米倉斉加年。やっとの思いでマイホームを建てたものの、仕事に嫌気が差して失踪してしまう中年男を好演している。突然の夫の失踪で呆然となり、寅さんに相談する。寅さんとともに、健吉の生まれ故郷、九州へ、夫の捜索の旅に出る。


NHKドラマ「幸福試験」(64年)で本格デビュー後、東映に入社。「網走番外地」シリーズや、渥美清主演の『喜劇 急行列車』(67年)などに出演。その後、テレビに活躍の場を移し、お茶の間の人気者に。
シリーズは第22作『噂の寅次郎』と、本作『寅次郎真実一路』で二回マドンナを演じている。

あらすじ(ネタバレ注意)

旅から帰った寅さんは、上野の焼き鳥屋で隣合わせた大手証券会社課長:富永健吉(米倉斉加年)と意気投合。
翌日、富永の事務所へ訪ねた寅さん。奢ってもらった御礼にと今度はご馳走するが、二人ともべろんべろんに酔っ払ってしまい、富永と共に牛久沼近く(現在の茨城県つくば市森の里)の自宅まで一緒に帰りお泊りすることに。
そこで寅さんは、清楚で美しい妻ふじ子(大原麗子)と出会う。ふじ子から手厚いもてなしを受け、その美しさにのぼせ上がった寅さんは、人妻に背徳の想いを寄せる。

ある日、仕事に疲れた富永が失踪。寅さんは哀しみに打ちひしがれるふじ子と共に、富永の故郷、鹿児島県薩摩半島へ捜索の旅に出る。

寅さんは、落ち込むふじ子を励ましながら楽しい道中を過ごすが、結局何の成果も無いまま二人旅は終焉する。

ふじ子と別れ柴又へと戻った寅さんは、心のどこかで富永が戻らない事を祈っている自分の卑しさに嫌気がさし、ふじ子の事は忘れて旅に出ようと思い立つ。

そこへ、無精ひげを生やした富永が現れとらやは一時てんやわんやの大騒ぎになるが、寅さんは、すぐさま富永の手を引いて、タクシーで牛久沼近くの自宅へ向かう。

再会を果たし喜び合う家族を背に、寅さんはそのまま哀愁の旅に出る……

伊作駅(ラストシーンの廃線)

ロケ地

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