ハリーポッター人気の秘密大解明

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ハリーポッター 人気の秘密大解明

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全世界で愛されている映画「ハリーポッター」シリーズ。

なぜこんなにも、世界中の人々を魅了するのでしょうか?

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教えてくれるのは、造形美術監督のピエール・ボハナ先生。

作者J.K.ローリングが本当に伝えたかったこととは?

ハリーポッター人気の秘密①「普通の子どもが魔法使いになる」

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物語は、現代のイギリスに住む平凡な少年ハリーが、仲間と共に魔法を一から学んでいきます。

これまでの魔法の物語は、いわゆる魔法使いが、現実世界にやってきて大活躍するものでした。

ハリーポッターが今までのものと違うのは、平凡な少年が学校で魔法を学び、少しずつ成長していくことです。

ハリーが通う魔法学校には、規則や宿題、テストがあり、現実世界の学校と良く似ています。

リアルな設定に「ぼくも魔法使いになれるかも」と物語に引き込まれていくのです。

ハリーポッター人気の秘密②「魔法が日常のすぐそばにある」

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魔法の世界の入り口は、驚くほど身近な場所にあります。

それは、実際にロンドンに存在する「キングス・クロス駅」。

9番線と10番線の間の壁に向かって勢いよく走ることで、魔法の世界の入り口が開きます。

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現在のキングス・クロス駅には、このシーンを再現したオブジェがあり、ファンが記念写真を撮りに訪れる一大観光地になっています。

ハリーポッター人気の秘密③「どこにでもいそうな登場人物」

6主人公ハリーは、純粋で正義感が強く、友人や仲間を大切にする男の子。

ハリーの親友ロンは、優しい性格で周りを和ませてくれるムードメーカー。

同じく親友の女の子ハーマイオニーは、教科書をすべて暗記するほど勉強が大好きな真面目な子。

これらの登場人物に共通することは「みんな欠点を持っている」ということ。

ハリーの欠点は、強すぎる正義感が裏目に出てしまい、無鉄砲に危険に飛び込んでしまうのが欠点。

ロンの欠点は臆病なところ、ハリーと違ってすぐに逃げ出そうとしてしまいます。

ハーマイオニーは、真面目すぎて他人に厳しくなりすぎるところが欠点。

登場人物に欠点を持たせることで、見る人が「自分と似ている!」と想像でき、より親しみやすくなっています。

作者J.K.ローリングの学生時代の友人や、学校の先生がモデルになっています。

ハーマイオニーは、作者J.K.ローリングが11歳のころの自分をモデルにしています。

作者が一番伝えたかった作品のテーマは?

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ハリーポッターの最大の魅力は、ずばり思わず目を見張る魔法の数々。

これら魔法の世界を生み出したのが、作者J.K.ローリング、イギリス生まれの51歳。

小さいころからたくさんの本を読み、6歳からすでに、自分で物語を作っていました。

ハリーポッターのストーリーを思いついたのは25歳のとき。

列車で移動中に突然思いつき、わずか4時間あまりで物語のほとんどを考えつきました。

当時の彼女は、離婚し1歳の娘を育てるシングルマザー。

生活保護を受けて暮らしていました。

当時は完全に「うつ病」で、いつも体が重たく無気力で、寒気に襲われていました。

「もう幸せを感じられない」と絶望していたのです。

そんな苦しい生活の中で書きあげたハリーポッターは、出版後、瞬く間に大ヒット。

2003年には年収233億円、歴史上最も多くの報酬を得た作家になりました。

彼女が一番伝えたかった作品のテーマは「死」です。

作者J.K.ローリングは、作品の中でたくさんの「死」を描いています。

ハリーの両親は魔法界の悪者に立ちむかい、殺されました。

その後、悪者との闘いの中で、友人や大切な仲間たちが次々と死んでいきます。

さらに、生きる気力を奪う不気味な魔物が登場。

ハリーたちにつきまとい、常に死を身近に感じさせます。

彼女はなぜ、死をメインテーマにしたのか?

それには、過去の経験が関係していると言われています。

若いころ彼女は、貧困や差別に苦しみ人々を救うための活動をしていました。

そこで彼女が知ったのは、人間としての権利を認められず、無実の人々が命を奪われていく無残な現実。

しかし同時に、権力や差別に圧迫される人々を、命がけで救おうとする人間の善良さも学びました。

J.K.ローリングはこのことについて、名門ハーバード大学の卒業式で、こんなスピーチをしています。

「世界を変えるのに、魔法は必要ありません。私たちはより良い世界になるよう、想像する力を持っています。つまり、他の人の立場になって考えることができます。無関心は悪と同じことです。」

新作映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

映画化にあたって、作者J.K.ローリングが出した条件は、ストーリーや登場人物の設定を変えずに、原作に忠実に作ること、イギリスで撮影し、イギリス人俳優を使うことでした。

2016年11月23日公開の新作映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」では、J.K.ローリングは新しい試みに挑戦しています。

これまと違う点①「原作本より先に、映画が公開されること」。

これまと違う点②「作者J.K.ローリングが初めて脚本を担当」。

物語の舞台は、1926年のニューヨーク。

主人公の名前はニュート。

ハリーと同じ魔法学校に通っていた大先輩で、魔法動物の研究者です。

今回の物語のカギになるのが、彼がいつも持っているトランク。

世界中を飛び回って魔法動物を捕まえては、このトランクに入れています。

[出典:2016年10月15日 世界一受けたい授業]

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