あらすじ
与太郎が二十六歳になり、嫁が欲しいと相談を受けた叔父さんは、お屋敷のお嬢さんを紹介する。
このお嬢さんは昼は別嬪さんだが、夜になると首が伸びて、隣の部屋の行灯の油をぺろぺろと舐める、ろくろっ首だったのだ。
おいら夜はぐっすり眠るから、夜は首が伸びても、文句はねえや! 与太郎が婿入りした最初の晩のこと。
馬鹿の与太郎でも、床が変わると寝付きが悪いらしく、夜中に目を覚ましてしまった。
隣の嫁はと見ると、寝相が悪く布団から頭がはみ出している。
頭を戻してやろうと辿ってみると、隣の部屋の行灯の油をぺろぺろと舐めている。
与太郎慌てて飛び出して叔父さんの家を叩き「ギャー、首が伸びた」と告げる。
叔父さんは、万事承知の上で婿入りした筈だと説得するが「家に帰りてぇ」と与太郎。
「家じゃ、お袋さんが良い知らせ(子供)を待って、首を長くして待っているはずだ」
「それじゃ家にも帰れねぇ」
※『落語400文字ストーリー』より引用
http://mengjian.blog104.fc2.com/
コメント