★柳家小三治(十代目)棒鱈

柳家小三治(十代目)

棒鱈(ぼうだら)は、古典落語の演目のひとつ。
演題にもなった「棒鱈」とは、本来は食材の名称であるが(棒鱈の項を参照)、俗語で酔っぱらい、まぬけ、野暮天などを意味する。
噺の終盤に出てくる料理名にも「鱈」という字が入っている。
主な演者には8代目春風亭柳枝や10代目柳家小三治 、8代目橘家圓太郎などがいる。

あらすじ

熊五郎と寅吉が料亭で酒を飲んでいると、隣の座敷から騒がしい声が漏れてくる。隣室の客は訛りのきつい田舎侍で、芸者を大勢呼び、はしたなく騒いでいる。
酒癖の悪い熊五郎は次第に不機嫌になり、やがて隣へ苦情を言いに行こうとするが、温厚な寅吉に「無粋な真似はよせ」と厳しくたしなめられて思いとどまる。

しかし熊五郎は、田舎侍の顔を見てみたくなり、便所に立ったついでに隣室を覗こうとする。
襖を少しだけ開けて隙間から覗き込むつもりが、酔いのため体勢が崩れ、襖を押し倒して隣室の中に転がり込んでしまった。
熊五郎は非礼を詫びるが、馬鹿にするようなことを田舎侍に言われて逆上し、ついに喧嘩をはじめてしまう。

熊五郎と田舎侍の喧嘩を止めようと店の者が大勢駆けつける。
その中には料理人もいた。この料理人は「鱈もどき」という料理の仕上げに胡椒を振っていたところだったので、胡椒の瓶を手にしたまま部屋に来てしまい、喧嘩に割って入ったはずみに胡椒をまき散らしてしまう。

くしゃみや咳で喧嘩どころではなくなり、喧嘩は立ち消えとなった。
まき散らしたのが胡椒だけに、まさに「喧嘩に故障が入る」(=邪魔が入る)形となった。

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