5人のジュンコ 第4話 あらすじ&ネタバレ
福留順子と蒲田里穂子①
久保田の自宅。
泣き叫ぶ赤ちゃん。
ソファーに座った久保田は疲れた顔。
佐竹は雑居房で新聞を読んでいる。
大野奈々に対し、「運の悪い女」とつぶやく。
同部屋の受刑者が、あんたの模倣犯じゃないの?と言ったのに対し、「あたしはこんな浅はかじゃないわ」と佐竹が言う。
久保田の事務所。
今日の台本を持ってきた田辺に、佐竹絡み事件の進展はあったかと聞く久保田。
久保田は、佐竹が榛名諄を名乗って正志に近づいた事の裏がまだとれてないという田辺に、何も新しいものを持って行けずに収録に行く事に腹を立てて怒鳴りつける。
もういいと言って、田辺の代わりに鵜飼を収録に連れて行く久保田。
テレビ出演する久保田を見る福留順子。
福留の夫・広太(児島一哉)が帰宅し、コメントに腹を立ててテレビを消す。
実は、広太のおじである、元弁護士の松野智彦(80)が佐竹によって約6000万円をだまし取られていた。
昇進がかかる大事な時期だから誰にも知られてはいけないとクギを刺す広太。
篠田の自宅。
母が、会社に行かない娘に理由を尋ねる。
今月で辞めるから有給を消化中と答える篠田にこれからどうするのと詰問する母。
うるさく言う母を睨んで、「元々は、お母さんのせいでもあるんだからね」と言って部屋に入る。
社宅の広場に集まっている社員の妻たち。
息子が絵のコンクールで金賞をとったと自慢する福留。
「こんにちは」と入ってきた部長の若妻、蒲田里穂子(浅見れいな)が、下関にふぐを食べるだけに行くと自慢する。
福留は蒲田が久保田のファンだと思いだし親友が久保田の仕事のパートナーだと言い、周りから羨ましがられる。
それに対し、久保田本人に会わせてもらいたいと言う蒲田。
サインならもらえると言う福留に「子どもじゃないんだから」と笑う蒲田。
散々嫌味を言い、おとなしい主婦エバラにミルクとおむつの買い物、さらには夕食の支度も頼む蒲田。
福留順子と蒲田里穂子②
久保田の事務所。
田辺に厳しい事を言って出かける久保田。
福留から田辺にメールが入り、サインはもう必要なくなったと書いてあった。
知人が被害者の親戚と言っていた福留の言葉を思い出す田辺。
福留がスーパーで魚のパックを選んでいると、蒲田も来て高い肉を買っていった。
むかついて魚のパックを戻す福留。
福留が坂道を自転車でやっと登りきると、タクシーが蒲田を社宅前で降ろした。
腹を立てながら自転車を押す福留を、田辺が呼び止める。
「佐竹の被害者の弁護士があなたの夫のおじだよね」と確認する田辺。
驚く福留に、調べさせてもらったと説明。
夫と相談してからでないと答えられないと不機嫌に言う福留。
帰ってと言われ、久保田のサインを渡す田辺。
陰で、2人の会話を聞いていた蒲田。
田辺の自宅。
ソファでパソコンに向かう田辺。
体を心配して、寝たら?と言う夫の貴也。
久保田のために尽くし過ぎることをもう辞めたらと言う貴也だが、田辺は聞き入れない。
「久保田芽衣が羨ましいよ、そんなに尽くしてもらって」と言い外に出る貴也。
久保田の事務所。
昨晩作った原稿を久保田に渡す田辺。
保育園から久保田の携帯に娘が熱を出したとのメールが届く。
取材の予約があったが、変更してと田辺に言って出て行く久保田。
久保田の態度に文句を言う鵜飼。
久保田を弁護する田辺。
500万円の定期解約
社宅の広場で蒲田がダイヤを自慢。
福留が鎌田に「子どもは?」と聞くと、エバラさんに預かってもらった、これからエステに行くのでと蒲田。
福留はエバラの自宅を訪ね、安請け合いせずにちゃんと断れと忠告。
篠田は会社に荷物を取りに来ていた。
佐竹と親友だと言いふらした同僚の女、安川早苗が話しかける。
仕事を心配する安川に、次の仕事先は丸の内で給料も上がると話す篠田。
「あなたって本当うそつきね」と笑いながら言う安川。
嫌味を散々言われ、顏が無表情になっていく篠田。
福留の自宅に、500万円の定期が解約された知らせが届き、急いで広太に電話する。
電話で納得ができない福留は、広太の会社に行って直接話を聞く。
広太は蒲田部長に500万円を貸したのだ。
別れた妻への慰謝料、再婚した若い妻の浪費などで、部長の貯金は尽きていた。
福留が必死に貯めた500万円は、蒲田家のマンションの頭金になってしまった。
蒲田部長は、広太のおじが佐竹の被害者だったことを知っていた。
会社には黙っているからとのことだったのだ。
絶対帰ってこないという福留、大丈夫だと言って紙に名前と拇印を押しただけの借用書を見せられ、愕然とする。
田辺に電話で呼び出された篠田は、仕事を辞めたことを告げる。
驚く田辺。
篠田は、佐竹のウソを思い出したと言いバイオリンを習っていたと、才能はあったけど月謝が大変で夢を諦めるしかなかったと言っていたと田辺に言う。
田辺の自宅。
3通目の佐竹への手紙を書く田辺。
田辺の手紙を雑居房で読む佐竹。
その手紙には、「なにより私は、榛名諄さんに会いたいです」と書いてあった。
2つの事件
久保田の自宅。
泣きやまない娘に苛立つ久保田。
篠田の自宅。
甘い物を捜して流し台の下の扉を開けた母は、レトルト食品の下に隠された札束を発見した。
自分をいじめた同僚の安川を尾行する篠田。
彼女を迎えにきた車を運転していたのは、自分に異動を言ってきた元上司滝山だった。
車中でキスをする2人。
走って行く車を見つめる篠田。
佐竹は、面会に来た弁護士に、田辺に会いたいと伝えてくれと言う。
福留の自宅に、エバラが訪ねてきて、蒲田の子どもを預かっているが急用のため代わりに預かってほしいと頼む。
断りきれず、子どもを預かる福留。
久保田の電話により田辺が駆けつけると久保田の娘が亡くなっていた。
テレビの速報で、久保田の娘が港区内の公衆トイレで遺体で発見されたと報道。
田町警察署で遺体を確認して出てきた久保田が車に乗り込むところを生中継。
その速報をテレビで見ていた福留。
蒲田が子どもを迎えに来た。
福留は、知らないと思うが蒲田部長に500万円を貸しているんだと告げる。
そんなはずはないと言う蒲田。
しつこく話し続ける福留に、蒲田が、
「だって、口止め料としてもらったって聞いてますから。佐竹純子事件絡みの」
そして何も言えなくなった福留。
篠田の自宅。
みかんを食べる篠田をみつめる母。
「なに?」「ううん……」
テレビで、調布市の多摩川沿いの路上で炎上した車から男女の遺体が発見されたとのニュースが。
滝山亮司(42)と安川早苗(32)、篠田が見ていた2人だった。
無理心中と言う報道にほくそ笑む篠田。
久保田の事務所。
電話に出た田辺は、佐竹が会いたがっていることを知る。
東京拘置所に来た田辺。
佐竹は田辺に、「初めまして、田辺絢子さん」と言った。
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