宇宙飛行士 星出彰彦に聞く 宇宙の知られざるヒミツ
Super typhoon #Maysak captured from @Space_Station with rainfall exceeding 50mm/2in per hour. https://t.co/YFlfOgtDFV
— Intl. Space Station (@Space_Station) 2015, 4月 1
星出彰彦 (JAXA宇宙飛行士) (@Aki_Hoshide) Twitter
星出さんは、日本人7人目の宇宙飛行士として、2008年に、スペースシャトル「ディスカバリー号」で宇宙に行き、約2週間、国際宇宙ステーションに滞在。
日本人として初めて、宇宙ステーションのロボットアームを操作し活躍。
さらに、2012年には、ロシア宇宙船「ソユーズ」に乗り、再び、国際宇宙ステーションへ。
約4ヶ月の滞在中、3度行われた船外活動の合計時間が、21時間23分で、日本人宇宙飛行士の最長記録になっています。
一度でも虫歯になると宇宙飛行士になれない?
「虫歯だと宇宙飛行士になれない?」という質問に、虫歯を治療していれば大丈夫と教えて頂きました。
昔は、治療していても、詰め物の中に空気が入っていて、気圧の変化で痛くなることがあったそうですが、今は医療の技術も良くなって、治療していれば大丈夫だそうです。
宇宙にいるときに虫歯になったら?
お医者さんがいれば、お医者さんが、お医者さんがいなければ、保険係が対応するそうです。
星出さんも「私もそうでした」と。
歯の治療の訓練を受けて、最悪の場合は、歯を抜くそうです。そういう機材があるとか。
詰め物をする技術とか習ったそうです。
外科の手術で、難しいものの場合は緊急帰還するみたいですが、縫合する訓練はしたそうです。
兄弟で宇宙飛行士になった人はいる?
「宇宙兄弟」という漫画がありますが、兄弟で宇宙飛行士になった人はいるのかという質問に、答えはYES!
しかも双子だそうです。ケリー兄弟と言います。
宇宙飛行士の訓練の中で最も過酷なのは?
宇宙飛行士の訓練の中で最も過酷なのは、マイナス20度の、ロシアで行われるサバイバル訓練だそうです。
雪の中、2泊3日、外で生活します。
1泊目はマイナス10度で普通に寝られましたが、2泊目はマイナス20度だったので、疲れててもなかなか寝られないそうです。
サバイバル訓練中の食事は、非常食を食べ、水は雪を溶かします。
宇宙飛行士は、なぜ過酷な訓練をする?
緊急帰還した場合に、たとえば雪原に落ちて、救助隊がすぐに来れない場合に、自分たちだけで生き残れるように訓練します。
宇宙飛行士同士は、何語で話すの?
国際宇宙ステーションの中は、公用語が英語ですが、ソユーズ宇宙船はロシアで開発されたので、ロシア語も勉強するそうです。
宇宙遊泳の訓練は大変?
宇宙服は、重さ約120kg、値段は約10億5000万円。
プールの中で、1日6時間の訓練をするそうです。
プールの中と実際の宇宙は、思いのほか似ていたとか。
船外活動の際は、命綱を必ず装着しますが、万一、外れてしまった場合を想定して、背中に小さいガスジェットを身に着けています。
それは30秒くらいしか持たないそうです。
地上で行った訓練の中で楽しかったことは?
宇宙食の試食がいいみたいです。
いろんな宇宙食を実際に試食してみて、自分が持っていきたい物を選ぶそうです。
けっこう宇宙食は美味しいとか。
いろんな国の宇宙食があるなかで、やはり日本がいいそうです。
ご飯やいなりずし、魚のかば焼きや味噌煮、トマト煮などいろいろあるなか、一番好きなのはカレーだそうです。
ビーフカレー、ポークカレー、チキンカレーなどいろいろあります。
海外の宇宙飛行士にも人気だそうです。
宇宙食の味が濃い理由は?
宇宙に行くと、体液が上にいってしまい、鼻がずっと詰まっているような感じになります。
それで、味覚が鈍くなるのです。
宇宙に行ってみたい気持ちはありますが、怖い気持ちもあります。
誰でも自由に気軽に、宇宙に行ける時代がくれば良いですね。(S.A.)
[出典:2015年5月16日(土)放送「ジョブチューン」、世界で活躍する10人の日本人SP]
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